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束縛のきつい彼氏
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しおりを挟む家に帰る前に、常盤の家に連れてこられた。今常盤はアパートから引っ越してマンションに住んでいる。
手を引かれて何を言うこともなく、部屋に入っていけば、床に放り投げられるようにして、寝かされる。ああ、今日は機嫌が悪いんだな、と思った。
常盤は私のボトムス、ショーツをおろしていく。
そして、足を開かされた。そんなところに何にもないよ、と言っても無駄だ。指を使って、強引に掻きだされたら、白濁した痕跡が出て来た。
「ビッチ」
と常盤は呟く。言われたとたんに顔が熱くなってきて、急に悲しくなってきた。最初これを吐き出したのは、緋々来の身体の中にいた私だ。倒錯した状況を思い出して、さらに弁解の余地がなくなる。
痛くて身体をよじったら、
「感じてるの?」
と常盤がせせら笑いと浮かべるので、私の身体はどんどん冷えていく。
「アバター試用試験があって、仕方なく。本当に、こんなことするつもりはなくて」
「なんで、そんなの受けたの。あんなの受ける奴いるか?正気の奴はいらないって、ゼミのみんなは言ってたよ」
「単位が足りなかったから。試用試験に参加すれば、単位くれるって話だったし」
常盤が学校に行かせてくれない期間があったから、出席日数が足りなくていくつかの単位を落とした。家族には言えなかったから、単位を密かに取り戻す必要があったのだ。
「一緒の授業を取れば、協力するし。取り戻せるよ」
指がぐるぐると中で回る。引っかかれる感覚が痛くて眩暈がしそうだった。
「常盤のレベルにはついていけないから」
「結婚するなら、別に卒業は必須じゃないと思うけど」
「できれば、家を出て自活したい。だから学校は卒業しておきたい」
痛みを答えながら唇を噛みながら言ったら、
「必要ないよ、碧衣は俺といればいいじゃん」
と言って常盤は指を引き抜いた。
「ああっ」
声が出て、
「やっぱ、感じてるじゃん」
と言われる。
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