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金にものを言わせてきた
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「所有欲を優しさと勘違いしてます。手に入らないから、いいかんじなんですよ」
「そんな理屈分からねぇ」
「婚活中の友達に、紹介します。綾川さんは最高の物件じゃないですか。実家が一部上場企業。お姉様方は最高に魅力的!」
と私が叫んだら、道行く人の周りの目線がこちらに集まった。私たちの間では、手をつなぐ、離すの攻防が続いている。
「お前さ、俺の気持ち無視するわけ?」
「綾川さんの気持ちって何ですか?」
「好きなのに。そっちの会社行ったとき、一目ぼれ。ずっと見てられるわ、その顔面だけは」
「顔だけってひどいです」
「ワンナイトに言われたくない」
「やらなくても、好きですか?」
「それは、分からない。でも、浮気してもいいし、ワンナイトしてもいいから。付き合ってくれ」
「いやです」
「半永久的に年間パスポートプレゼントする。必要なら旅費も出すよ。グッズも買うし、必要な旅費は全部出すよ」
う、と声がもれる。その瞬間に、手を繋がれてしまった。
「今シーズン優勝したら、考えます!」
「そんな理屈分からねぇ」
「婚活中の友達に、紹介します。綾川さんは最高の物件じゃないですか。実家が一部上場企業。お姉様方は最高に魅力的!」
と私が叫んだら、道行く人の周りの目線がこちらに集まった。私たちの間では、手をつなぐ、離すの攻防が続いている。
「お前さ、俺の気持ち無視するわけ?」
「綾川さんの気持ちって何ですか?」
「好きなのに。そっちの会社行ったとき、一目ぼれ。ずっと見てられるわ、その顔面だけは」
「顔だけってひどいです」
「ワンナイトに言われたくない」
「やらなくても、好きですか?」
「それは、分からない。でも、浮気してもいいし、ワンナイトしてもいいから。付き合ってくれ」
「いやです」
「半永久的に年間パスポートプレゼントする。必要なら旅費も出すよ。グッズも買うし、必要な旅費は全部出すよ」
う、と声がもれる。その瞬間に、手を繋がれてしまった。
「今シーズン優勝したら、考えます!」
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