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14 どこここ 要?
しおりを挟む目を開けると知らない天井が、そこにあった。
「どこここ?」
俺んちじゃないのは、確実だ。
まだ、酔いがさめておらず、考えがまとまらない。
ふかふかの布団に…俺、裸…はだか!!!
おパンツは、何処へ!
辺りを見渡すと、ソファーの背もたれに…俺のおパンツがおる。
取り合えず、おパンツを取らねば。
「目覚めた?」
足の方から声がした。
石原が、腰にバスタオルを巻き、頭をタオルでふきながら、こちらへ歩いてきた。
「ここどこ?」
石原は、ベットへ腰掛け俺の髪を一束取りながら「結構飲んでたでしょ、ふらふらしてたからさ…帰る方向一緒だしとあのあと、追いかけたんだ。」
「あぁ、すまない。」
石原は、俺の髪を指に絡めくるくるとしながら「家わからなかったから、連れてきたんだ。」
「そうか、迷惑をかけたな。」
俺は、起き上がろうと身体を起こすと、石原が俺の両肩に手を置き、ベットへ押し倒した。
「ダメだよ。」
「なんで?」
石原が、俺を見る…俺の目でなく、昨日吾朗がくれた跡を…。
石原は、指でその跡をなぞった。
「なに?石原…。」痛いしくすぐったい…。
どうなってるの?
「こんな、跡つけて…。」
石原が、俺に覆い被さってきた。
「ちょっと、なっなんだよ。」
俺は、石原を払おうと腕を伸ばしたが、さっと払い除けられ、吾朗のくれた跡に噛み付いてきた。
「いっ痛い。何すんだよ。ヤメロ!」俺は、石原の背中を叩いた。
「やめてくれ…。」
なんだか、泣きそうになった。吾朗との事が、思い出されて…。
「泣かないで。」石原は、顔をあげると右手で、俺の頬を撫でた。
「お付き合いしてる人と、別れたんだって?山田にきいたよ。」
山田…アイツ!
「だから、いつもより早いペースで、飲んでたんだろ?」
うむ、間違いではないが…。
俺は、黙って石原を見た。
「なぁ、彼女と別れたんだら…俺にもチャンスあるかな。」
ん?
今なんと、おっしゃった?
「ん??」
俺は、石原を見た。
石原が、俺をみつめてくる。
石原は、俺の唇を親指で撫でながら、耳を疑うような事を言ってきた。
「俺、お前が好きなんだ。男の俺じゃダメかな…。」
「えっ?」
石原が、俺の唇に石原の唇を重ねてきた。
舌で、俺の唇をなぞり少しの隙間から、俺の口の中へと侵入しきた。
「んん。」びっくりした。
ちょっと待て、お前は女が好きなんじゃ…ないのか?
石原の舌は、外側の歯茎をれろりんと端からなめられる。
「んんっ。」
どうなってるの?
舌が、出て行き安心すると、俺の下唇をあむっとしてきた。
「なっなぁ…。」唇を吸われ、口を開けてしまった。
すかさず、石原のの舌が俺の舌を捕らえた。俺の舌は、石原の舌から逃げようとするが、すぐに捕まる。
口が閉じられず、俺の涎か石原の涎なのか…口から頬へと流れ落ちる。
「ぐっぅうう、はぁぁ。ふんん。」
石原は、俺の口を犯していく。
息苦しさと、酔いで頭がくらくらした。
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