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しおりを挟む見初めたのは、中学の引退交流試合だった。
地域の中学校が集まり、卒業式の次の週末に3年生だけのお楽しみ会みたいのだった。
その中学校とは、3年間一度も試合に当たったこともなく、練習試合もないとう、ビックリするほど、縁のない学校だった。
笑顔の可愛い、キラキラした子が…。
俺の心をわし掴み!
速攻、調査した!
高校は、違うところだった…でも、電車で会う事ができる。
部活は、続けると…。
もちろん、俺もやるぜ。
お付き合いしている人は、いない!
素晴らしい!
可愛い子ちゃんを、どうにか手に入れたいと、思っていたが、なかなか思うようにいかなかった。
電車で見ても声をかけられず、電車の揺れを利用して、触ったりした。
そのうち、混んでる時はおしりだけでなく、前の方も触るようになった。
我慢して耐えているのを見ると、胸がざわついた。
大学も違うところだった。
同じところが受かったはずなのに、蓋を開けたら違うとこへ…。
そして、彼氏できていた。
あまりの衝撃に、パタリと倒れるほどだった。
それから、その男と別れるようにした。
別れたと思ったら、すぐに男が出来た。
俺の可愛い子ちゃんは、俺だけじゃなく他のヤツも、好きになるほど、魅力的な子なのだ!
くー!
次々と現れる男達。
そして、その男達に抱かれ開発さる。
俺もいつか、俺のものにするために、修行した。
年下、年上、同年、女も男も…。修行の一貫だ。
そのお陰で、交遊関係も広がり俺のスキルは、上々だった。
やっと、同じ会社に入社した。
しかし、課が違った。
まぁ、これは仕方ない。
でも、同期!仲良くなれる!
そう思ったら、会社では俺に女が群がってくるし、仕事が忙しい。
可愛い子ちゃんは、男が絶えない。
どんなに手を回して、別れさせてもまた、男ができる。
彼と会う日は、朝から浮き足だって、ムカつくから先におさわりしてやる。
仕事をまわして残業だって、させちゃうもんね。
部屋も近くに借りて、電車一緒なのに全然気づかないし…。
嬉しそうにいそいそと、昼休憩にどこへ行くんだ。
社の裏に車で送ってもらうなんて…。時間、過ぎてるじゃん。
浮き足だって、電車に乗ってどこへ行くんだ。
部屋に男を連れ込み、ベット以外でも乱れて…。
趣味じゃないプレゼントもらっても、嬉しそうにしやがって。
部屋に持って帰って、すぐにクローゼットにしまうくせに。
彼が来れば、ベットルームに出したりして。
俺なら、そんな物プレゼントしない。
可愛い子ちゃんの好きな物プレゼントするし、好きな食べ物を一緒に食べるし、好きな場所へ連れてってあげる。
可愛い子ちゃんが、我を忘れるぐらい乱れさせてあげる。
あまあまに、甘やかしてあげる。
くっそー!
俺の可愛い子ちゃんの体に跡を残すなんて!
別れるのになんで、抱くんだよ!
ムカつく!この跡!噛みついてやる。俺が上書きしてやる。
「泣かないで。」俺の胸が苦しい。
でも、もう逃がさない。
俺の部屋に、俺のベットの上に、裸でいるのだ。
親指で、唇をなでる…あぁ、やっと俺の腕の中にいる。
最高だ!
「寂しい思いは、させないから。」
だって、やっと手に入ったんだもの。
手放さないよ。
返事は、待つと言ったけどね。
これから、俺と一緒に幸せになろうね♥️
完
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