【R18】知らないって幸せ【完結】

とんこ

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 見初めたのは、中学の引退交流試合だった。

 地域の中学校が集まり、卒業式の次の週末に3年生だけのお楽しみ会みたいのだった。

 その中学校とは、3年間一度も試合に当たったこともなく、練習試合もないとう、ビックリするほど、縁のない学校だった。

 笑顔の可愛い、キラキラした子が…。

 俺の心をわし掴み!

 速攻、調査した!

 高校は、違うところだった…でも、電車で会う事ができる。

 部活は、続けると…。

 もちろん、俺もやるぜ。

 お付き合いしている人は、いない!

 素晴らしい!

 可愛い子ちゃんを、どうにか手に入れたいと、思っていたが、なかなか思うようにいかなかった。

 電車で見ても声をかけられず、電車の揺れを利用して、触ったりした。

 そのうち、混んでる時はおしりだけでなく、前の方も触るようになった。
 
 我慢して耐えているのを見ると、胸がざわついた。

 大学も違うところだった。


 同じところが受かったはずなのに、蓋を開けたら違うとこへ…。

 そして、彼氏できていた。

 あまりの衝撃に、パタリと倒れるほどだった。

 それから、その男と別れるようにした。

 別れたと思ったら、すぐに男が出来た。

 俺の可愛い子ちゃんは、俺だけじゃなく他のヤツも、好きになるほど、魅力的な子なのだ!

 くー!

 次々と現れる男達。

 そして、その男達に抱かれ開発さる。
 
 俺もいつか、俺のものにするために、修行した。

 年下、年上、同年、女も男も…。修行の一貫だ。

 そのお陰で、交遊関係も広がり俺のスキルは、上々だった。

 やっと、同じ会社に入社した。

 しかし、課が違った。

 まぁ、これは仕方ない。

 でも、同期!仲良くなれる!

 そう思ったら、会社では俺に女が群がってくるし、仕事が忙しい。

 可愛い子ちゃんは、男が絶えない。

 どんなに手を回して、別れさせてもまた、男ができる。

 彼と会う日は、朝から浮き足だって、ムカつくから先におさわりしてやる。

 仕事をまわして残業だって、させちゃうもんね。

 部屋も近くに借りて、電車一緒なのに全然気づかないし…。

 嬉しそうにいそいそと、昼休憩にどこへ行くんだ。

 社の裏に車で送ってもらうなんて…。時間、過ぎてるじゃん。

 浮き足だって、電車に乗ってどこへ行くんだ。

 部屋に男を連れ込み、ベット以外でも乱れて…。

 趣味じゃないプレゼントもらっても、嬉しそうにしやがって。

 部屋に持って帰って、すぐにクローゼットにしまうくせに。

 彼が来れば、ベットルームに出したりして。

 俺なら、そんな物プレゼントしない。

 可愛い子ちゃんの好きな物プレゼントするし、好きな食べ物を一緒に食べるし、好きな場所へ連れてってあげる。
 
 可愛い子ちゃんが、我を忘れるぐらい乱れさせてあげる。

 あまあまに、甘やかしてあげる。

 くっそー!

 俺の可愛い子ちゃんの体に跡を残すなんて!

 別れるのになんで、抱くんだよ!

 ムカつく!この跡!噛みついてやる。俺が上書きしてやる。

 「泣かないで。」俺の胸が苦しい。

 でも、もう逃がさない。

 俺の部屋に、俺のベットの上に、裸でいるのだ。

 親指で、唇をなでる…あぁ、やっと俺の腕の中にいる。

 最高だ!

 「寂しい思いは、させないから。」

 だって、やっと手に入ったんだもの。

 手放さないよ。

 返事は、待つと言ったけどね。

 これから、俺と一緒に幸せになろうね♥️








  完

 

 



 



 
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