1 / 3
囚われのお姫様
しおりを挟む
昔々、魔界の王が人間界を支配しようと攻め込んできました。
人間界は多くの魔物に襲われ危機に陥りましたが、魔物を相手に立ち向かう強い勇者が現われました。
勇者の活躍によって魔王は封印され、人間界には平和が訪れました。
それから何年も過ぎて、その歴史も伝説となって語り継がれていた頃。
とあるお城に一人のお姫様が暮らしていました。
お姫様はとても美しかったので、王様はそれはそれは大切に育てていました。
しかし大切にしようとしたあまりに、お姫様は不自由な生活を強いられることとなってしまいました。
外にも出してもらえず、城に仕える限られた者としか会うことも許されなかったのでお姫様は孤独でした。
そんなある夜のこと。
お姫様の寝室の窓辺に突然何者かが現われました。
「城を抜け出して共に生きる気はないか?」
何者かはそう言って手を差し出し、お姫様を誘いました。
最初は驚いていたお姫様でしたが、その言葉を聞き喜んでその手をとりました。
お姫様は、いつか自分を城から連れ出して自由にしてくれる王子様が現われる日を毎日夢見ていたのです。
そう、まさにその人物がお姫様にとって待ち焦がれていた憧れの王子様だったのでした。
ですが、その王子様こそが魔王だったのです。
異変に気づき駆けつけた周りの人が制止しようとするも時は遅く、お姫様は魔王と共に魔界へ去ってしまったのでした。
人間界は多くの魔物に襲われ危機に陥りましたが、魔物を相手に立ち向かう強い勇者が現われました。
勇者の活躍によって魔王は封印され、人間界には平和が訪れました。
それから何年も過ぎて、その歴史も伝説となって語り継がれていた頃。
とあるお城に一人のお姫様が暮らしていました。
お姫様はとても美しかったので、王様はそれはそれは大切に育てていました。
しかし大切にしようとしたあまりに、お姫様は不自由な生活を強いられることとなってしまいました。
外にも出してもらえず、城に仕える限られた者としか会うことも許されなかったのでお姫様は孤独でした。
そんなある夜のこと。
お姫様の寝室の窓辺に突然何者かが現われました。
「城を抜け出して共に生きる気はないか?」
何者かはそう言って手を差し出し、お姫様を誘いました。
最初は驚いていたお姫様でしたが、その言葉を聞き喜んでその手をとりました。
お姫様は、いつか自分を城から連れ出して自由にしてくれる王子様が現われる日を毎日夢見ていたのです。
そう、まさにその人物がお姫様にとって待ち焦がれていた憧れの王子様だったのでした。
ですが、その王子様こそが魔王だったのです。
異変に気づき駆けつけた周りの人が制止しようとするも時は遅く、お姫様は魔王と共に魔界へ去ってしまったのでした。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
強面夫の裏の顔は妻以外には見せられません!
ましろ
恋愛
「誰がこんなことをしろと言った?」
それは夫のいる騎士団へ差し入れを届けに行った私への彼からの冷たい言葉。
挙げ句の果てに、
「用が済んだなら早く帰れっ!」
と追い返されてしまいました。
そして夜、屋敷に戻って来た夫は───
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
【完結】転生したら悪役継母でした
入魚ひえん@発売中◆巻き戻り冤罪令嬢◆
恋愛
聖女を優先する夫に避けられていたアルージュ。
その夜、夫が初めて寝室にやってきて命じたのは「聖女の隠し子を匿え」という理不尽なものだった。
しかも隠し子は、夫と同じ髪の色。
絶望するアルージュはよろめいて鏡にぶつかり、前世に読んだウェブ小説の悪妻に転生していることを思い出す。
記憶を取り戻すと、七年間も苦しんだ夫への愛は綺麗さっぱり消えた。
夫に奪われていたもの、不正の事実を着々と精算していく。
◆愛されない悪妻が前世を思い出して転身したら、可愛い継子や最強の旦那様ができて、転生前の知識でスイーツやグルメ、家電を再現していく、異世界転生ファンタジー!◆
*旧題:転生したら悪妻でした
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる