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5. 夫の老けに年月が過ぎたと知る。
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そうあんな奴おっさんよっ。おっさんで十分…。
…、最後に覚えている記憶よりずっと年をとっていた。
あの時、あの人はまだ十代だったはず。
でもそれは私が知っている記憶で、だけ、だ。
「ただのおっさんがどうしたの?」
「それがね、昨日下校途中に突然すみれちゃんに抱きついてきた男の人がいたの」
「えー、それ本当!?やばくない?で、どんな人?いかにもな変質者?だったらやだな」
「それがー、すっごく渋くてカッコいい男の人だった」
「えー、それで抱きしめられたの?最高じゃない」
ただしイケメンに限るってー。
すみれを放置して盛り上がる友人二人にすみれはまた一人、遠いかなたに
意識を飛ばしていた。
「ね、そう言えばすみれの知ってる人?昨日は痴漢って言ってたけど
すみれの名前知ってたし」
「ちかんっ!?まさかのストーカー?!とか?」
「「で、どうなの?!」
ぐぐいと迫ってきた二人の圧力にすみれが現実に引き戻される。
「へ?何の話」
「だから、昨日の!」
「知らない人だよ」
そう、知らない。
あんな姿のあの人を私は知らない。
そうあんな奴おっさんよっ。おっさんで十分…。
…、最後に覚えている記憶よりずっと年をとっていた。
あの時、あの人はまだ十代だったはず。
でもそれは私が知っている記憶で、だけ、だ。
「ただのおっさんがどうしたの?」
「それがね、昨日下校途中に突然すみれちゃんに抱きついてきた男の人がいたの」
「えー、それ本当!?やばくない?で、どんな人?いかにもな変質者?だったらやだな」
「それがー、すっごく渋くてカッコいい男の人だった」
「えー、それで抱きしめられたの?最高じゃない」
ただしイケメンに限るってー。
すみれを放置して盛り上がる友人二人にすみれはまた一人、遠いかなたに
意識を飛ばしていた。
「ね、そう言えばすみれの知ってる人?昨日は痴漢って言ってたけど
すみれの名前知ってたし」
「ちかんっ!?まさかのストーカー?!とか?」
「「で、どうなの?!」
ぐぐいと迫ってきた二人の圧力にすみれが現実に引き戻される。
「へ?何の話」
「だから、昨日の!」
「知らない人だよ」
そう、知らない。
あんな姿のあの人を私は知らない。
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