錆びた街の落書き

宮滝吾朗

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第二部 漂流編

第26話 深層の呼吸

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穴から離れてしばらく歩いても、背中のどこかにまだあの「おかえり」が貼りついている気がした。振り返れば、きっとそこに影が立っている。そう思うたびに、アキトは意識して前だけを見るようにした。

風はない。
それでも、空気は確かに変わっていった。

上層の冷たさは、皮膚の表面を撫でていく種類のものだった。いま肌にまとわりついているのは、もっと深い。骨と骨の間に入り込んで、内側からゆっくり押し広げるような圧だけがある。吸っても肺に届かず、吐いても胸が軽くならない。息をするたび、胸の奥の別の拍動が僅かに揺れる。

深層の呼吸だった。

「……兄ちゃん」

前を見たまま、タケルが袖を掴んだ。声は掠れているのに、音としてはやけに鮮明だ。

「聞こえる?」

「何がだ」

「音じゃない。なんか……壁の中で、ずっと落ちてる感じ」

アキトも耳を澄ませた。
静寂しかないはずの空間で、「方向」だけが分かる流れがあった。耳ではなく、背骨の内側で感じるような落下の感覚。壁の奥を、何かが絶え間なく沈んでいく。

記憶。
祈り。
名を持たない断片。

リタの赤い拍がわずかに乱れた。深層の脈と完全にずれた周期で灯り続けている。拍が一度だけ脈と重なりかけ、その瞬間、胸の奥で小さな痛みが走った。リタは僅かに眉を寄せ、周期をずらし直す。

通路はやがて広がり、天井の抜けた広場のような空間に出た。半分崩れた壁。折れた柱。焼け切らずに残った紙片や、形を失った金属片が床に散らばっている。ただの瓦礫ではない。よく見れば、散乱の仕方に薄い規則性があった。剥がれ落ちたものが、深層の見えない流れに沿って並べ直されたような。

タケルが一枚の紙片を拾い上げた。
指先が触れた瞬間、紙の上の線が揺れる。文字の形にまとまる前に、波のように崩れていく。

「これ……誰かの記録だったんだよね」

タケルは紙を透かして見ようとした。紙は光を通さない。代わりに、内部で何かがゆっくり沈む気配だけが伝わってくる。

「誰か、かもしれないし、誰でもないかもしれない」

アキトは周囲を見渡した。

「深層に落ちた祈りは、名前を持たない。ただ“重さ”だけ残る」

タケルは紙をそっと床に戻した。落ちる音はほとんどしない。紙は灰の上に沈み込む代わりに、表面に薄く貼りついた。

そのときだった。

壁の表面を走る細い線が、一瞬だけ光った。

タケルの指がぴくりと跳ねた。

「兄ちゃん……今の……」

アキトは無意識に一歩前へ出ていた。
壁の内側で何かが逆流している。塔の中で見た祈り線は、中心へ向かって昇っていた。いま目の前で動いているそれは、逆だ。

壁の奥から浮かび上がり、上ではなく下へ、中心ではなく外へ向かって滑り落ち、石の隙間へ沈んでいく。

祈りの線の、反転。

「祈り線……じゃないよね」

タケルが慎重に言葉を選ぶ。

「祈り線だ。ただ、出口の方だ」

アキトは低く答えた。

「昇り損ねた祈りが、捨てられる方向へ流れてる」

沈む祈り。
届かなかった願い。
誰にも記録されないまま落ちていく断片。

リタの赤い拍が細かく震えた。
拍が灯るたび、壁の中の線がほんのわずか震え、すぐにまた流れを再開する。

アキトはリタに視線を向けた。

「近づくな。吸われる」

声は抑えていたが、自分の喉の奥にひっかかる焦りは隠しきれなかった。

だが危険なのはリタだけではなかった。

タケルの身体が、線の流れた方へ僅かに傾いた。
ほんの数センチ。だがその傾きは、本人の意志とは関係なく起こる種類のものだった。目は線を見ていない。それでも胸の奥のなにかが、線の奥へ引きずられていく。

アキトは即座に腕を掴んだ。

「タケル」

呼びかけた声が、自分のものではない響きを帯びかけていることに気づく。深層の圧が、言葉の輪郭にまで滲んできている。

「……ごめん」

タケルはすぐに我に返ったようにアキトを見る。

「今、一瞬だけ……“あっちの方が楽かも”って……」

「楽そうに見えるものは、大抵帰れない方だ」

アキトははっきり言った。
はっきり言いながら、その言葉が自分に向かっても刺さっているのを自覚する。

「それでも、兄ちゃんが引っ張ってくれるなら……」

タケルの握る手に、少しだけ力が戻る。

リタが二人の間に立ち、赤い拍を強くした。深層の脈とぶつかり、拍が一度だけくぐもった破音を立てる。リタの肩が僅かに震えた。

床の灰が動いた。

最初は風かと思った。風のないこの世界で、その説明はすぐに否定される。

灰の下で、石畳がゆっくりと形を変えていた。
盛り上がり、沈み、細い線を描き、また消す。まるで誰かが地面そのものを紙にして、見えない文字を書いては擦り消しているようだった。

「……道を書き換えてる」

アキトは呟いた。

広場のあちこちで、同じ動きが繰り返される。
さっきまで何もなかった場所に細い筋が現れ、それが反転祈り線と絡み合い、別の方向へ流れ出す。

タケルが足元を見て顔を引きつらせた。

「兄ちゃん……影……」

自分の影が、半歩遅れて動いていた。
足を出した後になって影がついてくる。腕を振ると、影はほんのわずか遅れて同じ軌跡をなぞる。

そして影の胸の部分だけが、濃い黒で抜け落ちていた。

「影を見るな」

アキトは即座に制した。

「見てたら、どっちが本物か分からなくなる」

タケルは目を閉じ、息を吐いた。
リタの拍が胸の前で灯り、呼吸のリズムを外から支える。

広場の奥、まだ形を持たない闇が脈打った。

反転祈り線の一部が、そこへ向かって流れ始める。
壁から床へ。床から奥へ。奥からさらに下へ。

深層の中心。それがまだ姿を見せないまま、吸い込む準備だけを静かに進めている。

タケルが喉を鳴らした。

「兄ちゃん……あそこ……何かいる?」

「いるかどうかじゃない。“空いてる”んだ」

「空いてる?」

「祈りと記憶と名を飲み込む場所が、そこにある。今はまだ“こっちを見ている”だけだ」

タケルは唇を噛み、しばらく黙った。

「……兄ちゃん」

「なんだ」

「もし俺が……呼ばれてる方に行きたいって思ったら、どうする?」

その問いは、冗談ではなかった。
塔で弄られた記憶。
穴の底から聞こえた声。
祈り機に揃って向けられた無数の視線。
すべてが「楽な方」をちらつかせてくる。

アキトは少しだけ目を閉じたあと、はっきりと答えた。

「殴ってでも引き戻す」

タケルの口元がわずかに歪む。

「優しくないな」

「優しい方向に連れて行ってくれた機械を、俺たちは逃げてきた」

タケルは息を吐き、笑いともため息ともつかない音を漏らした。

「そっか……じゃあ、もうちょい頑張る」

リタが二人を見る。
赤い拍が静かに震え、三人の影をひとつに縫い合わせるように足元へ落ちた。

その瞬間、深層の脈が一段階深くなった。

音はない。
だが床石が僅かに沈み、残っていた壁のひびが広がる。
祈り機の残骸がどこかで軋む。

深層の心臓が、ゆっくりと最初の拍を打ったのだと分かった。

反転祈り線が一斉に震えた。
三人の足元へ寄ってくる。
まるで「ここから先は、こちらの道を通れ」と示すかのように。

アキトはタケルの肩を押した。

「行くぞ」

タケルはうなずいた。
足元の石が書き換えられ続ける中、三人は反転祈り線が集まってできた細い道へ足を踏み入れた。

歩き出した瞬間、空気の密度が変わった。
さっきまで全身にまんべんなくかかっていた圧が、胸の中央と頭の奥に集中する。
深層の呼吸が、三人を測っている。

一歩ごとに、過去の足跡が消えていく。
振り返っても、自分たちが歩いてきたはずの道はすでに別の形に書き直されている。
戻るという概念そのものが、足元から削られていった。

タケルが小さく呟く。

「兄ちゃん……もしここで、全部忘れてしまえたら……楽なんだろうな」

「そうだろうな」

アキトは否定しなかった。
否定した瞬間、その言葉が嘘になる気がしたからだ。

「でも、忘れたお前は、俺の弟じゃない」

ただそれだけを付け足した。

タケルはしばらく黙っていたが、やがて小さく笑った。

「じゃあ……もうちょい頑張る」

深層の脈が少しだけ遠ざかったように感じた。
実際には近づいているのかもしれない。それでも、三人の間に流れる空気がわずかに軽くなったのは確かだった。

アキトは前方の闇を見据える。
反転祈り線が収束していく先、その最奥。

「……この先だ」

深層の心臓は、まだ姿を見せない。
だが、その拍動だけは確かに三人の胸の内側で響き始めていた。
深層の道は、歩けば歩くほど細くなった。反転祈り線が左右から寄り添うように狭まり、三人の肩をすれすれにかすめる。線に触れれば、何が抜け落ちるのかさえ分からない。胸の奥で、何かが削られる感覚だけがじわりと残る。

タケルの歩幅が少し乱れた。
「兄ちゃん……なんか……軽い」
「軽い?」
「身体じゃない……記憶の方……」
アキトはすぐにタケルの肩を掴んだ。
「深層の圧だ。思い出を削って軽くして、歩きやすく見せてるだけだ」
「……これ、罠?」
「全部罠だ」

タケルは頷いたが、その表情にはわずかに安心が混じっていた。何かを忘れかけている者特有の、あの危うく静かな表情。アキトは指先に力を込める。弟の体温は確かにある。だがその温度が、どこかで別の方向へ流れていきそうに感じられた。

リタの赤い拍が一度、大きく跳ねた。
深層の脈と干渉し、リタの胸奥から低い破音が響く。
リタの膝がかくりと折れかける。
アキトは即座に支えた。

「リタ、無理をするな」
リタは首を横に振る。拍が深層の波を押し返すために必死に形を保っていた。光が弱くなれば、ここで三人は一瞬で道から弾き飛ばされる。

深層の闇は、さらに濃度を増した。
もはや色でも影でもなく、呼吸できない水のように前方へ溜まり、三人の歩みを阻む。だが進めば押しのけられる。押しのけるたびに、右耳の奥で誰かの声が微かに揺れた。

……タケル……
……タケル……

アキトは振り向かなかった。
タケルも、振り向かなかった。

しかし、足が止まる。

タケルの影が前方へ歩いていた。
本体より数歩先に、胸の抜け落ちた影だけが歩みを進めている。

タケルが硬直した。
「……兄ちゃん……俺の影が……先に行ってる……」
「影に先を歩かせるな。影は“深層が作ったお前だ”」

タケルの指先が震える。
影は歩み続ける。深層の中心へ迷いなく向かっていく。
タケルがそれに吸い寄せられるように、足を上げかけた。

アキトは強引に腕を引いた。
「タケル!!」
反転祈り線が怒るように揺れ、足元で散りかける。
タケルは目を見開き、影を見るのをやめた。

「……ごめん……兄ちゃん……怖い……怖いのに……少しだけ、あっちに行きたくなる……」
「それが深層だ。怖さを消して、楽にして、斜面の下へ滑らせる」
「俺……ほんとに大丈夫かな……」
「大丈夫じゃない。でもまだ戻れる」

タケルは息を呑み、アキトの腕をしがみつくように握った。
その握り方は、幼い頃のそれと同じだった。

深層の中心が、形を持ち始めた。
闇に輪郭が生まれる。
壁でも門でもない。
巨大な“空洞”のような、しかし生き物の喉に近い何か。

そこへ向かう反転祈り線が一本に収束していく。
地面も、天井も、残骸も、すべてがその一点へ流れ込む。
音のない吸引。
触れたもの全てを、静かに飲み込もうとする暗い中心。

タケルが喉を鳴らす。
「……兄ちゃん……あれ……人……じゃないよね」
「人じゃない。記憶をつくる“空の器”だ」
「空……?」
「祈りを落とし続けた都市の、心臓だ」

アキトの言葉が震えた。
その震えに気づいたタケルの視線が揺れる。

アキトは気づく。
深層の圧が、自分の言葉の“音色”にまで干渉し始めている。
焦りを見せればタケルが崩れる。
だから、平静を装う。

だが、タケルが先に察してしまう。

「兄ちゃん……怖いの?」
「当たり前だ」
アキトは初めて真正面から言った。
「ずっと怖かった。タケルを連れて戻れないかもしれないのが、一番怖い」

タケルの目が大きく開く。
その瞳の奥に、深層の影が僅かに揺れた。

しかし、その影はすぐに消えた。
タケルが自分の足を見つめ、再び歩き始めたからだ。

「じゃあ……もうちょいだけ、一緒に歩いてよ」
「もちろんだ」

二人が前へ進む。

その時だった。

リタの赤い拍が――割れた。

音も光も伴わず、拍の中心がひび割れ、光が内部で乱反射した。
リタが膝をつく。
アキトは支えるが、深層の圧がリタを押し潰そうとしているのが分かった。

「リタ!」
リタは震える手で、二人を“進め”と押しやった。
言葉はない。
だが意思ははっきりしていた。

アキトは首を振った。
「置いていくわけがない!」
リタはさらに強く押す。
深層の中心線が、リタの拍を餌にするかのように揺れている。

タケルが叫ぶ。
「兄ちゃん! リタが……!」
「分かってる!」

アキトはリタの肩を支えながら、深層の中心を睨んだ。
中心の闇は、もう完全に“開いて”いた。

飲み込む準備を終えた、“器”。

反転祈り線が三人の足元へ迫る。
タケルの影が再び揺れ、形を崩し、胸の穴が広がる。
タケル自身も呼吸が乱れ、膝が笑うように震えていた。

「兄ちゃん……聞こえる……」
「何が」
「名前……呼ばれてる……俺の……」

アキトはタケルを抱き寄せるように支えた。
耳元で短く言う。

「絶対に行くな。何があってもだ」

タケルは震えた手でアキトの服を掴む。
リタの拍はヒビの奥でかすかに灯り続けている。
深層の中心は、もう数歩先だ。

アキトは息を吸い、前を向いた。

「タケル、行くぞ。リタも、必ず連れて行く。
どれだけ呼ばれても、絶対に――」

その瞬間。

深層の中心が、脈動した。
たった一回の拍で、広場全体の空気が揺れた。
視界が一瞬白く滲む。

そして――

中心の闇の奥から、声が漏れた。

……タケル……

アキトは反射的にタケルを抱えこんだ。
タケルの身体が跳ねる。
足元の反転祈り線が、一斉に三人へ向き直った。

深層の心臓が、ついに“目覚めた”。
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