錆びた街の落書き

宮滝吾朗

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第二部 漂流編

第33話 縁の外

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足音が細い回廊に吸われていく。
薄層の冷たい空気は、さっきまでよりもさらに軽くなっているのに、息を吸うたび胸の奥がざらついた。

アキトは胸の穴に触れる感覚を確かめながら歩いた。
欠片の微熱は、もう残っていない。
代わりに、冷えた空白だけが静かに広がっていた。

前を歩くタケルは、何度も立ち止まりたそうに肩を動かしながら、それでも足を止めなかった。
線は消えたのに、まだどこかに“響き”があるのだろう。

「タケル」

呼びかけると、弟はわずかに振り返った。

「……聞こえるのか?」

タケルは首を横に振った。

「違う。ただ……変だ」

「変?」

「呼ばれてないのに、胸が軽い。深層に引かれてたときの“楽”とも違う。なんか……」

言葉を探して、タケルは喉を鳴らした。

「外に出たみたいな気がする」

外——。
その言葉は、この世界では禁句に近い。
塔で洗い込まれた記憶の中にも、“外”という語は何度も塗りつぶされている。
存在してはいけない場所。
記録されない風景。
祈りの循環の外側。

アキトは慎重に言葉を選んだ。

「外って、どういう——」

言い終わる前に、タケルが一歩前に踏み出した。

その瞬間、足元の灰が細かく跳ねた。

回廊の空気が、一拍だけ重く沈む。
深層でも薄層でもない“第三の圧”が、床からじわりと押し上げてくる。

タケルの顔が上がった。

「兄さん……」

アキトも気づいた。

空気が……動いた。

風ではない。
祈りでもない。
呼吸に似ているが、もっと古い、乾いた気配。

薄層で風は吹かない。
冷たい空気はずっと停滞したまま。
動くはずがない。

だが今、確かに“一瞬だけ動いた”。

タケルは壁のひびへ近づいた。
祈り線の残骸が薄く走る黒い壁。
そこに、ひとつだけ違うものがあった。

「兄さん……これ、見える?」

アキトも目を細めた。

壁の表面に、
細い“白い点”があった。

最初は粉塵かと思った。
だが、違う。

白い点は、
“内側から外へ滲み出している”。

タケルが壁にそっと手を近づけた。
触れる寸前、アキトが肩を掴む。

「待て」

タケルは眉をひそめた。

「赤い線じゃない。あれとは違う。……怖くない」

「怖くないから触る、じゃない。怖くても触るな」

いつもならタケルは反論する。
だが、このときは静かに手を下ろした。

白い点は、
壁の奥から押し返すように脈を打った。

その脈に合わせて、
薄層の空気がまた一度だけ揺れる。

アキトは、胸の奥の空白がうずくのを感じた。

赤い欠片のことが脳裏に浮かぶ。
あれは“集まろうとしていた”。
欠片自身の意思か、外部の意思かは分からない。
だが確実に、何かを求めていた。

そして今、
ここでも別の“揺れ”が始まろうとしている。

タケルが壁をじっと見つめた。

「兄さん……あれ、広がってない?」

アキトが呼吸を止めて壁を観察した。

白い点は、
点ではなく、ひびの奥でゆっくり線になりつつあった。

ただし、赤い線とは逆方向。
光が外に出てくるのではなく、
外の何かが“こちらへ滲みてくる”。

(これは……反転じゃない。侵入だ)

タケルが後ずさった。

「兄さん、何か来てる」

言葉が落ちた瞬間だった。

点だった光が、
細い筋になって壁を裂いた。

裂け目は、まるで“外側の光”がわずかに覗こうとしているようだった。

薄層の空気が、乾いた悲鳴をあげるように震える。

アキトはタケルの腕をつかみ、背後へ押した。

「タケル、下がれ」

「兄さんは!?」

「離れるな。オレの後ろに——」

次の瞬間。

壁から、
白い“手”が伸びた。

ただの手ではなかった。
人の骨格に似ているが、指は細く長く、曲がり方がおかしい。
皮膚も肉も無く、白い陶器を削ったような質感。
関節部分だけが黒くくすみ、粉が落ちる。

タケルが息を呑んだ。

「兄さん……あれ……!」

手は、
何も探していないはずなのに、
迷いなく“アキトの胸”へ向かって伸びてきた。

胸の穴が、冷たく疼く。

(呼ばれている……違う。引かれている)

タケルが叫ぶ。

「兄さんから離れろおおおッ!!」

タケルが走り、
まっすぐその手にぶつかりに行った。

壁から突き出た白い手に、
タケルが体当たりするように衝突する。

カンッ——。

陶器にも似た硬質音が薄層に響いた。

腕はわずかに揺れた。
だが折れない。
手の指は、むしろタケルの肩をつかもうとして伸びた。

「タケルっ!」

アキトが弟を引き寄せる。
白い手は空をつかみ、粉を散らす。

タケルは歯を食いしばり、
アキトの胸に両手を置いて立ちふさがった。

「兄さん、もう後ろさがって!
 あれ、兄さんだけ狙ってる!」

アキトは息を呑んだ。

タケルの声には、怯えだけでなく、
明確な“意思”があった。

これまで何度も引かれた弟が、
初めて“引き戻す側”にまわっている。

白い手は、
指先をカチリと鳴らし、
もう一度、胸の穴へ向けて伸びてきた。

アキトはタケルの肩に手を置き、
短く言った。

「タケル——走るぞ」

タケルは息を飲み、
うなずいた。

二人は白い手の前を駆け抜けるように動いた。

その瞬間、壁がうねり、
白い亀裂がさらに開いた。

その奥に見えたものは——
薄層の光でも、深層の闇でもなかった。

そこには、“外”があった。

ただし風景ではない。
光でも風でもない。

“祈りも記憶も存在しない空白”。
世界の外側をそのまま切り取ったような無収束の闇。

アキトは胸の穴に、冷たい針が刺さる感覚を覚えた。

タケルが叫ぶ。

「兄さん!あれ……外じゃない!
 外の“こっち側”だ!」

走りながら、アキトは壁をかすめる白い手を見た。

それは、
“外側から都市へ侵入する存在”の一部だった。

タケルが腕を引き、
アキトを前へ加速させる。

「兄さん、逃げろ!!」

薄層が震えた。

白い手が後を追うように、
壁からもう一本伸びてくる。

アキトはタケルの腕を強く握り返した。

「絶対に離れるな!」

二人は走った。
薄層の狭い回廊を、
揺れの縁に向かって。

白い手は、
静かに、しかし確実に追ってきた。

その指先は、
兄弟の“記憶ごと”胸をつかむつもりで伸びていた。

薄層の床が、足裏を通して揺れを伝えてきた。
走るたび、灰が跳ね、細かい粒が空中に浮かび上がる。だがそれさえ、すぐに落ちていく。ここでは、長く宙に留まるものは何ひとつない。

白い手の気配が、背後で鳴った。
音ではない。
骨と骨が擦れる前の、空気のかすかなひび割れのような前兆。

タケルが叫ぶ。

「兄さん、左!」

アキトは躊躇なく身を翻した。
タケルが指した曲がり角。回廊の陰。壁のひびは深く、天井は低い。祈り機が通れない幅だ。人間なら、なんとか折りたためる隙間。

白い手は、通路の中央を真っ直ぐ伸びてきた。
指先は微塵も迷わない。
追うべき場所を知っている者の動き。

アキトは胸の穴を抑え、タケルの腕を引きずり込むように隙間へ滑り込んだ。
肩が壁に当たり、古い祈り線の残骸が粉のようにまぶされる。冷たい鉄の感触が服越しに背骨へ伝わる。

息が荒い。
深層ほどの圧はないのに、肺が焼ける。

タケルが低く問う。

「……来る?」

アキトは答えず、浅い呼吸を押し殺した。
白い手の動きは、音を持たない。
ただ、空気の密度だけが変わる。
それを、胸の穴が拾う。

壁の向こうで、何かが通り過ぎた。
ひびの隙間から、白い色が一瞬だけ覗く。

タケルの肩がびくりと震えた。

白い指先が、
隙間の入口を探るように触れた。

ひやりとした気配が、頬に触れた気がした。
実際には何も当たっていない。それでも、皮膚が寒くなる。

指先は、
アキトのいる方へは伸びてこなかった。

代わりに、
壁の表面をゆっくりなぞるように動き、
何かを“探り”、
やがて、離れた。

空気の密度が、わずかに軽くなる。
白い手は通り過ぎたのではない。
追跡を一旦、諦めた。

タケルが小さく息を吐いた。

「……行った?」

「分からない」

アキトは短く答えた。
分からない、という答えは、今までよりずっと正直だった。

胸の穴に残っていた冷えが、わずかに緩む。
代わりに、もっと別の感覚が浮かび上がってきた。

——いま、守られた。

そんな言葉が、
形になる前に喉の奥で潰れた。

タケルが囁く。

「兄さん……」

「何だ」

「さっき、白い手がここ探ってるとき……俺、胸のとこがちょっと温かくなった」

アキトはタケルを見た。

「温かく?」

「うん。深層に引っ張られたときの“楽”じゃなくて……もっと前の感じ。塔の中で、リタが俺のこと見てたときみたいな」

リタ。
名前が、薄層の狭い空間に静かに落ちる。

アキトは無意識に、自分の胸にも手を当てた。
穴の奥は、相変わらず空白だ。
だが、その縁のどこかで、ごくかすかな“残り火”のようなものが、微弱に灯っている気がした。

欠片。
拾い上げた赤い種。
あれは、ただの記憶の断片ではなかったのか。

「兄さん」

タケルの声が、いつもより静かだった。

「さっき、俺、ぶつかったろ。あの手に」

アキトはうなずいた。

「無茶をした」

「無茶だったけど……あれ、俺じゃなくて兄さんを狙ってたから」

タケルは目を伏せた。

「俺だけじゃなくて、兄さんの方にも、何か引っ掛かってるんだと思う」

「……祈りの回路か?」

「かもしれないし、そうじゃないかもしれないけど。深層の声も、さっきの“まだ足りない”ってやつも、全部兄さんの方を見てた気がする」

その言葉は、落ち着いた口調で言われたのに、聞いた瞬間、胸を殴られたような痛みが走った。

タケルだけを守ればいいと思っていた。
自分は、ただ支える側にいればいいと思っていた。

だが、都市の方は、
兄弟をひとつにまとめて見てはいないらしい。
タケルは“引き込む対象”として、
アキトは“接続する部位”として、
それぞれ別の役割を割り当てられているように感じた。

アキトは短く息を吐いた。

「……だからこそ、離れない」

タケルが顔を上げる。

「え?」

「どっちが狙われてても、片方だけを切り離させない。深層がどう思ってようが、“外”がどう狙ってこようが、オレたちで決める」

言葉にすると、奇妙に軽かった。
軽いのに、内側にはずしりとした重さが宿る。

タケルは少しの間黙り、それから小さく笑った。

「兄さん、そういうこと言う顔、塔出てから初めて見た」

「どういう顔だ」

「走り出す前の顔」

塔の中。
機関街の階段。
矯正教育局の廊下。
あの頃は、走る前に何度も呼吸を整えた。
進行方向に敵と罠しかなくても、それでも走るしかなかった。

いま、その感覚が少しだけ戻ってきていた。

ただし今回は、走るための風景ではない。
“縁”を探るための風景だ。

アキトは壁から背中を離した。

「……行こう」

タケルが目を瞬く。

「どこへ?」

「さっきの白い手の出てきた場所だ」

タケルの顔から、笑いが引いた。

「戻るのか?」

「逃げ続けても、追ってくるなら同じだ。向こうがあの亀裂からしか来られないなら、場所を確かめる」

それは、無謀と勇気の境界線ぎりぎりの言葉だった。
自分でも分かっている。
だが、いつまでも狭い隙間に身を押し付けて震えているわけにもいかない。

タケルは唇を噛み、それからうなずいた。

「分かった。兄さんの後ろを行く」

「前は行かせない」

「だから、後ろで支える」

短いやり取りの中に、
塔の頃とは違う役割の分担があった。
タケルは、引かれる側から、押し返す側へ。
アキトは、支える側から、前に立つ側へ。

二人は隙間からそっと外を覗いた。
白い手の姿はない。
薄層の回廊は、さっきと同じように長く伸び、その途中の壁には、もう光は見えない。

だが、
“鳴り方”が変わっていた。

空気の底で、低い音が擦れている。
深層の呼吸ではない。
塔の心臓部でもない。
都市のもっと外側から伝わってくる、鈍い震動。

タケルが小声で言う。

「……さっきの亀裂、どこだった?」

アキトは床の灰を見た。
白い粉が細かく散っている。
さっき、手が出てきた方角。
壁の表面に、微かな擦れ跡が残っている。

二人はゆっくりと歩き出した。
足音は抑えられているのに、薄層の静寂の中ではやけに大きく響く。

やがて、あの場所に戻ってきた。

壁は、一見したところ何の変哲もない。
祈り線の残骸が焦げ跡のように走っているだけだ。
ひびはあるが、どれもさっき見た亀裂ほどの光は持っていない。

しかし、アキトには分かった。

——ここだ。

胸の穴の縁が、冷たくざわりと揺れた。
そこだけ空気が薄い。
祈り線も記憶も流れ込んでいない、“縁”の感触。

タケルが壁の少し手前で立ち止まった。

「……何も見えない」

「今は隠れているだけだ」

アキトは壁に近づいた。
触れない。
ただ、距離を測る。

さっき白い点があった場所を、目でなぞる。
――何もないように見える。
だが、視線を少しずらすと、
ひびの中の“暗さ”が、他よりわずかに深い。

タケルが不安そうに言う。

「兄さん、また手が出てきたら——」

「そのときは、オレが引き受ける」

自分でも驚くほど、迷いはなかった。

逃げているだけでは、
都市の側の“理解”にならない。
向こうが何を求め、何を足りないと言っているのか。
それを知らない限り、タケルもリタも、どこにも戻れない。

アキトは胸の上で片手を握った。
欠片の残り火に触れるように、意識を向ける。

「……リタ」

小さく、名前を呼んだ。

深層のような圧は戻ってこない。
代わりに、胸の穴の縁で、ほんのわずかに温度が上がる。

タケルが息を呑んだ。

「兄さん……今、ちょっとだけ“匂い”した」

「匂い?」

「塔の資料庫の匂い。古い紙と油の混ざった、あの匂い」

リタが最後にいた場所。
砕けて祈り機に吸われた、あの部屋。

アキトは壁から目を離さずに言った。

「オレたちは、外へ行きたいわけじゃない」

ひびの奥の暗さは、変わらない。
それでも、言葉を続ける。

「祈りの外でも、記憶の外でもない。
 リタのいる場所に、もう一度触れたいだけだ」

都市に向かって話しかけるなど、
無意味かもしれない。
それでも、言わなければ、
すべて“奪われる前提”で進むことになる。

タケルが横で、ゆっくりうなずいた。

「俺も、そう」

白い手が、再び出てくる気配はなかった。
代わりに、ひびの奥から、
微かな“音”がした。

それは、
祈りでも呼び声でもない。
何かを確かめるような、
短い鼓動のような音。

タケルが目を細める。

「兄さん……聞こえる?」

「いや」

「……“条件”って言ったみたいな響きだった」

条件。
その言葉だけが、灰の中に落ちた。

アキトは壁から半歩離れた。
ここは、外ではない。
外と都市をつなぐ、“縁”。
白い手が出入りできる、
都市の皮膚の薄い部分。

そこに、
兄弟と、リタの欠片と、
深層の声と、
すべてが絡み合っている。

タケルが、少しだけ笑った。

「なあ兄さん」

「何だ」

「さっき、逃げろって言ったけどさ。……やっぱ、ここまで来たら逃げるより、“条件”探す方が性に合ってるだろ」

アキトは思わず口元を緩めた。

「ようやく、まともなことを言ったな」

「褒めてる?」

「半分だけな」

二人は、壁を背にして座り込んだ。
すぐに決められるものではない。
都市が提示する“条件”など、
そのまま飲み込めるはずがない。

それでも、
走って逃げるだけの時間は終わった。

縁の外へ落ちないように、
縁の内側にとどまりながら、
自分たちの足場を確かめる時間が必要だった。

タケルが小さく言う。

「兄さん」

「何だ」

「さっきの白い手、もう一回来ても……今度は俺、ちゃんと避けるから」

「さっきも避けろ」

「でも、あのときぶつかったから分かったこともある」

「何が」

「外側から来るやつは、“俺たちのことを全部は知らない”ってこと」

タケルは目を閉じた。

「あれ、兄さんの胸は狙えたけど……俺の中にあるリタまでは、掴めてなかった。全部分かってたら、多分もっと深く来てた」

その言葉は、
荒削りながらも、
鋭さを持っていた。

都市も深層も外も、
兄弟とリタの全ては知らない。
知らないまま、
足りないと言い、
条件を突きつけてくる。

それなら——。

アキトは天井を見上げた。
薄層のひび割れから、灰ではなく、
わずかな“暗さ”が覗いている。

「……まだ、こっちにも残ってる」

誰にともなく呟いた。

タケルが目を開ける。

「何が?」

「オレたちの方の、欠片だ」

胸の穴の縁で燃える、弱い残り火。
タケルの中で揺れる、リタの声の断片。
深層に沈んでいった本体とは別に、ここに残ったものたち。

それらをどう繋ぎ直すか。
それが、これから決めるべき“条件”の中身なのかもしれない。

薄層の奥で、
再び、低い震動が鳴った。

今度は、深層とは違う方向から。
塔とも異なるリズムで。

都市のさらに奥から、
別の“層”が目を覚まし始めている気配。

アキトとタケルは、同時に立ち上がった。

「兄さん」

「行くぞ」

まだ、どこへとは言えない。
ただ、
縁の外に押し出されないように、
縁の内側を歩き続ける。

その一歩目を踏み出したとき、
胸の穴の奥で、
かすかな赤い光が瞬いた気がした。

リタか、祈りか、
それとも、まだ名前のない何かか。

分からないまま、二人は歩き出した。

縁の外には落ちない。
落とさせない。

その決意だけが、
薄層の回廊に、
ささやかな“温度”として残った。
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