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十六 忘れたい記憶
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わすれたいきおく
見合い結婚が当たり前だった日本近代の黎明期に、劇的な求婚の末に祝言をあげたハマだったが、後に、その事を口に出したことなど、皆無に近かった。
彼女にとって、求婚から始まる急激な変化の時期を、軽々しく想い出、とは生涯思えなかったのであろう。
もっとも、晩年、人に、その経緯を尋ねられても、語るのは、せいぜい「求婚」のこと止まりで、大抵は皆それで満足し、それ以上詮索することは無かった事は、ハマにとって幸いであった。
話を戻すと、春治の決意に異を唱えることは誰にも出来ず、その年、明治十一年(一八七八年)の暮れに、春治とハマは夫婦になることが決まった。
そして、翌年の二月一日に、二人は立浪の大広間にて、細やかながら、祝言を上げたのであった。
祝言の準備は、言うまでもなく、花嫁の母であるタケがほぼ一人で行ったと言っていい。彼女は冷静に、淀みなくそれを進めていったし、周囲はそのようなタケを、母は強し、と頼りにしていたし、本人も難なく期待に答えたのであったが。
それでも、祝言が終わって三日後、ほっとしたせいもあってか、軽い目眩と発熱があり、タケは珍しく立浪を二日休んだのだった。
それは確かに、タケにしては珍しいことではあったが、周囲は皆、娘の祝言が済んで安心したからだ、とむしろこれまでのタケの苦労を労い、称賛する声のほうが目立った。
一日寝て、熱も下がり、本人はもう仕事に出るというのを、サエが許さなかった。
「もう一日だけ、布団に入ってなさいよ、おタケさん。わーりことは言わねえすけ、こんげな時期じゃ、宴会も入ってねえすけ、差し支えねえんだーすけ」
「女将さんに、わざわざ、お見舞いに来られてしもうたら・・・。すみません、お言葉に甘えて、そうさせてもらう」
「そんげなことはいいんだよ、さあ、横になってさ」
「はい、サエさん、すみません。それから、ついでに言うようで申し訳ありませんが、ハマの事、よろしゅうお願いいたします。役に立つ娘じゃありませんが、立浪で、あの子ができることは何でもやらせてくんなせ」
「そんげな、何度も良いんだよ。分かってるすけ。さあさあ、横になってね」
「それから、もう一つだけ」
「はい、それから」
「春さんの事」
「春治が何か」
「ほんと、あんげ男らしい人、私見たことねえよ。普段は、あらかた無駄に余計な事言わねえ人だども、ここぞて言うときには、はっきりと。芯持ってるて言うか、やっぱり、男。立派な男、サエさん、よう育てられました」
「なんだよ、おタケさん、それは買いかぶり。春は、ただ、それしか出来ねえだけだーすけ」
「いや、誰がなんて言おうと、春さんは、ほんとに男らしい。その春さんに、うちの娘なんて、まったくもったいねえ」
「まだ言うてるよ。まったく、おタケさんは」
ハマもさることながら、この縁を一番に喜んだのは、タケに他ならなかった。
祝言は、派手ではなかったが、佳つ江(タケ)が祝いの唄を披露するなど、立浪らしい、披露宴となったことは言うまでもなかった。
そうして、無事に過ぎて、タケの身体ももとに戻り、あっという間に「漬入」の季節になった。
「ハマちゃ、なんか少し、肉付きがよなったんでねっか」
いつものように、朝の仕込みの最中に、ふと年長の女中トモがハマに声を掛けた。
「あ、トモさんもそう思うか。なんか、このところ、ご飯がんもうて、いっぱい食べてしまうんだよ。女将さんにも、同じこと言われて」
「あれ、それは良いこと。丈夫な証拠」
皆、不用意な事は、なるべく言わないように、自然に気を使うのだが、内心はそのことを考えないわけではなかった。
そして、その勘は当たっていた。
これは、つわりであった。
この後、ハマの食欲は増す一方だった。いわゆる「食べづわり」である。
しかも、ハマの食いづわりは、お腹が空いても気持ちが悪くなるようなことは無かった。
瞽女の修行を経験したハマにとって、空腹に任せて何かを食べる、というようなことは無い。だから、これまで必要以上に肥えることもなかった。
こうして、厨房の手伝い、時々の芸事で、ハマの日々は安泰に過ぎていき、漬漁が終わる夏には、ハマの懐妊は疑いの余地は無くなった。
漬漁が終わると、立浪も少しの落ち着きを取り戻して、タケは今のうちにイタコさんに見てもらおうと、ハマに提案した。
「春さんにも一緒に行ってもろうたほうが良いすけ聞いてみて」
無事に出産できるかどうか、何か注意する事はないか、それを占ってもらおう、というわけだった。
しかし、春治は、そういうのは怖い、ということで、結局、タケとハマと二人で行くことになった。
「春さんも、おっかないことがあるんだね」
二人は、いつもは怖いもの知らずの春治の意外な側面に笑いあった。
「まあ、それはしょうがねえ。おめは、修行が無事に済んだことのお礼もあるすけ丁度良かった」
こういうわけで、九月に入ってすぐ、六万部村のイタコ、おシゲさんのところに二人は出向いて行った。
「よう、来てござったな。やっぱり、おハマちゃは、私が想うたとおりの娘さんになったなあ」
「お礼が遅れてしもうて、すみません。おシゲさんのお陰で、瞽女の修行十年努めまして、いまは、私と一緒に芸姑やっております」
「それは良かった。そうかそか。良かったなあ。それで、今日は、三人揃うて、何見ましょうか」
これには、二人とも耳を疑った。
「三人」
そうタケは、思わず尋ね返した。
「うん、三人でしょ。お腹の中の子と」
不思議だな、と思うタケとハマであったが、すぐに当たり前だ、と思い直し、本題に入ることにしたのだった。
「話が早い。おシゲさん、その、子は大丈夫でしょうか」
「うん、丈夫な、女子」
「女ですか」
「うん、そう。強い子。イワシと、昆布、おハマさん、毎日食べてな」
「はい、イワシと昆布、分かりました」
「おお、おハマさん。良い声してるなあ。それじゃあ、唄も上手だて思うども、やっぱり、声が強い。その強さが、お腹の子も受け継いでね」
「それは良かったね、ハマ。それから、他に気ぃつける事はねえかね」
「うん、おハマさんと子は問題ねえ。ただ、おタケさん、ちょっと、寄ってきて、こっちに」
タケは、膝を進めて、おシゲさんに近付いた。
おシゲさんは、手のひらをタケの額に当て、しばらく何かを読み取るようにしていた。
やがて手を話すと、おシゲさんは、やや、重い口調で話しだした。
「おタケさんは、今年で何歳か」
「四十九になりました」
「うん、だどもよ、おタケさん。私には、もっと、ずっと年重に見えるのよ。苦労が多いね、おめさんも。この頃、息切れなどしねえか」
「この頃、というか、前から息切れはするども、これは母譲りだーすけ、しょうがねえて思うてきました」
「あ、そうか。まあ、人は五十年。いろいろ出てくる歳だーすけ、気ぃつけんばいけねえな。みんなそう。後で、マムシ分けてくれる家、教えるすけ。シゲの紹介だ、て言うて、帰りに寄ってくんなせ。毎日は食べんでいいども、気がついた時に、少しむしって食べると良いすけ。気つけ薬で、心の臓にも良いすけ。なに、干物みたいなものだーすけ、食べづろうはねえよ。な、おハマさん。子の面倒おタケさんに見てもらわんばいけねえすけね」
タケは、自分のことは心配していなかった。母子が丈夫であれば、と願うばかりである。
「他には、何か」
「うん、今度来る時は、おハマさんの旦那と一緒に来てもろうて、見せてくんなせ」
「というと」
心配げにタケが尋ねた。ハマも気になっている。
「いや、家の人、みんな見たほうが良いすけ」
そうとだけ答えた、おシゲさんだった。
「そうだね。分かりました」
この時、ハマの周囲の人々は、ただただハマの安産を願っていた。だから、少々の不安材料には、目を瞑った。
それほどまでに、目の見えないハマが春治と所帯を持ち、そして、子を生すということが、タケにはかけがえない、この上なく幸せな大事だったのである。
タケが、いやハマがおシゲさんに会ったのは、その日が最後だった。
そして、この後、その日おシゲさんが話した事はおろか、訪問した事すらも、振り返る者は無かった。
ハマ自身、その日の事は、記憶の彼方に追いやった。
できるだけ、良い想い出だけを残すために。
見合い結婚が当たり前だった日本近代の黎明期に、劇的な求婚の末に祝言をあげたハマだったが、後に、その事を口に出したことなど、皆無に近かった。
彼女にとって、求婚から始まる急激な変化の時期を、軽々しく想い出、とは生涯思えなかったのであろう。
もっとも、晩年、人に、その経緯を尋ねられても、語るのは、せいぜい「求婚」のこと止まりで、大抵は皆それで満足し、それ以上詮索することは無かった事は、ハマにとって幸いであった。
話を戻すと、春治の決意に異を唱えることは誰にも出来ず、その年、明治十一年(一八七八年)の暮れに、春治とハマは夫婦になることが決まった。
そして、翌年の二月一日に、二人は立浪の大広間にて、細やかながら、祝言を上げたのであった。
祝言の準備は、言うまでもなく、花嫁の母であるタケがほぼ一人で行ったと言っていい。彼女は冷静に、淀みなくそれを進めていったし、周囲はそのようなタケを、母は強し、と頼りにしていたし、本人も難なく期待に答えたのであったが。
それでも、祝言が終わって三日後、ほっとしたせいもあってか、軽い目眩と発熱があり、タケは珍しく立浪を二日休んだのだった。
それは確かに、タケにしては珍しいことではあったが、周囲は皆、娘の祝言が済んで安心したからだ、とむしろこれまでのタケの苦労を労い、称賛する声のほうが目立った。
一日寝て、熱も下がり、本人はもう仕事に出るというのを、サエが許さなかった。
「もう一日だけ、布団に入ってなさいよ、おタケさん。わーりことは言わねえすけ、こんげな時期じゃ、宴会も入ってねえすけ、差し支えねえんだーすけ」
「女将さんに、わざわざ、お見舞いに来られてしもうたら・・・。すみません、お言葉に甘えて、そうさせてもらう」
「そんげなことはいいんだよ、さあ、横になってさ」
「はい、サエさん、すみません。それから、ついでに言うようで申し訳ありませんが、ハマの事、よろしゅうお願いいたします。役に立つ娘じゃありませんが、立浪で、あの子ができることは何でもやらせてくんなせ」
「そんげな、何度も良いんだよ。分かってるすけ。さあさあ、横になってね」
「それから、もう一つだけ」
「はい、それから」
「春さんの事」
「春治が何か」
「ほんと、あんげ男らしい人、私見たことねえよ。普段は、あらかた無駄に余計な事言わねえ人だども、ここぞて言うときには、はっきりと。芯持ってるて言うか、やっぱり、男。立派な男、サエさん、よう育てられました」
「なんだよ、おタケさん、それは買いかぶり。春は、ただ、それしか出来ねえだけだーすけ」
「いや、誰がなんて言おうと、春さんは、ほんとに男らしい。その春さんに、うちの娘なんて、まったくもったいねえ」
「まだ言うてるよ。まったく、おタケさんは」
ハマもさることながら、この縁を一番に喜んだのは、タケに他ならなかった。
祝言は、派手ではなかったが、佳つ江(タケ)が祝いの唄を披露するなど、立浪らしい、披露宴となったことは言うまでもなかった。
そうして、無事に過ぎて、タケの身体ももとに戻り、あっという間に「漬入」の季節になった。
「ハマちゃ、なんか少し、肉付きがよなったんでねっか」
いつものように、朝の仕込みの最中に、ふと年長の女中トモがハマに声を掛けた。
「あ、トモさんもそう思うか。なんか、このところ、ご飯がんもうて、いっぱい食べてしまうんだよ。女将さんにも、同じこと言われて」
「あれ、それは良いこと。丈夫な証拠」
皆、不用意な事は、なるべく言わないように、自然に気を使うのだが、内心はそのことを考えないわけではなかった。
そして、その勘は当たっていた。
これは、つわりであった。
この後、ハマの食欲は増す一方だった。いわゆる「食べづわり」である。
しかも、ハマの食いづわりは、お腹が空いても気持ちが悪くなるようなことは無かった。
瞽女の修行を経験したハマにとって、空腹に任せて何かを食べる、というようなことは無い。だから、これまで必要以上に肥えることもなかった。
こうして、厨房の手伝い、時々の芸事で、ハマの日々は安泰に過ぎていき、漬漁が終わる夏には、ハマの懐妊は疑いの余地は無くなった。
漬漁が終わると、立浪も少しの落ち着きを取り戻して、タケは今のうちにイタコさんに見てもらおうと、ハマに提案した。
「春さんにも一緒に行ってもろうたほうが良いすけ聞いてみて」
無事に出産できるかどうか、何か注意する事はないか、それを占ってもらおう、というわけだった。
しかし、春治は、そういうのは怖い、ということで、結局、タケとハマと二人で行くことになった。
「春さんも、おっかないことがあるんだね」
二人は、いつもは怖いもの知らずの春治の意外な側面に笑いあった。
「まあ、それはしょうがねえ。おめは、修行が無事に済んだことのお礼もあるすけ丁度良かった」
こういうわけで、九月に入ってすぐ、六万部村のイタコ、おシゲさんのところに二人は出向いて行った。
「よう、来てござったな。やっぱり、おハマちゃは、私が想うたとおりの娘さんになったなあ」
「お礼が遅れてしもうて、すみません。おシゲさんのお陰で、瞽女の修行十年努めまして、いまは、私と一緒に芸姑やっております」
「それは良かった。そうかそか。良かったなあ。それで、今日は、三人揃うて、何見ましょうか」
これには、二人とも耳を疑った。
「三人」
そうタケは、思わず尋ね返した。
「うん、三人でしょ。お腹の中の子と」
不思議だな、と思うタケとハマであったが、すぐに当たり前だ、と思い直し、本題に入ることにしたのだった。
「話が早い。おシゲさん、その、子は大丈夫でしょうか」
「うん、丈夫な、女子」
「女ですか」
「うん、そう。強い子。イワシと、昆布、おハマさん、毎日食べてな」
「はい、イワシと昆布、分かりました」
「おお、おハマさん。良い声してるなあ。それじゃあ、唄も上手だて思うども、やっぱり、声が強い。その強さが、お腹の子も受け継いでね」
「それは良かったね、ハマ。それから、他に気ぃつける事はねえかね」
「うん、おハマさんと子は問題ねえ。ただ、おタケさん、ちょっと、寄ってきて、こっちに」
タケは、膝を進めて、おシゲさんに近付いた。
おシゲさんは、手のひらをタケの額に当て、しばらく何かを読み取るようにしていた。
やがて手を話すと、おシゲさんは、やや、重い口調で話しだした。
「おタケさんは、今年で何歳か」
「四十九になりました」
「うん、だどもよ、おタケさん。私には、もっと、ずっと年重に見えるのよ。苦労が多いね、おめさんも。この頃、息切れなどしねえか」
「この頃、というか、前から息切れはするども、これは母譲りだーすけ、しょうがねえて思うてきました」
「あ、そうか。まあ、人は五十年。いろいろ出てくる歳だーすけ、気ぃつけんばいけねえな。みんなそう。後で、マムシ分けてくれる家、教えるすけ。シゲの紹介だ、て言うて、帰りに寄ってくんなせ。毎日は食べんでいいども、気がついた時に、少しむしって食べると良いすけ。気つけ薬で、心の臓にも良いすけ。なに、干物みたいなものだーすけ、食べづろうはねえよ。な、おハマさん。子の面倒おタケさんに見てもらわんばいけねえすけね」
タケは、自分のことは心配していなかった。母子が丈夫であれば、と願うばかりである。
「他には、何か」
「うん、今度来る時は、おハマさんの旦那と一緒に来てもろうて、見せてくんなせ」
「というと」
心配げにタケが尋ねた。ハマも気になっている。
「いや、家の人、みんな見たほうが良いすけ」
そうとだけ答えた、おシゲさんだった。
「そうだね。分かりました」
この時、ハマの周囲の人々は、ただただハマの安産を願っていた。だから、少々の不安材料には、目を瞑った。
それほどまでに、目の見えないハマが春治と所帯を持ち、そして、子を生すということが、タケにはかけがえない、この上なく幸せな大事だったのである。
タケが、いやハマがおシゲさんに会ったのは、その日が最後だった。
そして、この後、その日おシゲさんが話した事はおろか、訪問した事すらも、振り返る者は無かった。
ハマ自身、その日の事は、記憶の彼方に追いやった。
できるだけ、良い想い出だけを残すために。
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