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第13章 芽が出ぬ頃
捨てる神あれば、拾う神あり。
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※『モナ・リザ新たなる出発』
は、一旦終わらせたはずなのに、
まだまだ続きがあったので、
《あとがき》として書いた文章を、「芽が出ぬ頃」という、章タイトルにしました。
私は、拙いながら、自分の体験を文章にしていた。
どこかで、この体験を発表する機会はないか?と模索しながら、
ある出版社に、“ものは試しに”と思い、企画書を送った。
それは、一昨年、年末頃の話である。
私の企画書に対する、勿体無いような、
お返事を頂いた。
(下記の通りである)
2015年12月28日
Nさまへ
はじめまして。
T出版の中村と申します。
このたびは、企画のご応募、ありがとうございました。
さっそく拝見いたしましたが、弊社にとっては非常に関心が深く、かつ得意とする分野ですので、ぜひこのアドレス宛、完成原稿をお送りいただければと存じます。完成原稿を拝読した上で、どのようなかたちで出版できるか、改めて検討させていただきます。
Nさまの作品を楽しみにお待ち申し上げております。
まずはとりいそぎ、ご返事まで。
㈱T出版
専務取締役
中村◯◯
その後、私は、情け無いまでに、自信をなくすような精神状態に陥っていた為、せっかく興味、ご関心を頂いた原稿を仕上げることが出来なかった。
約9ヶ月の月日が経過し、私は、やっとの思いで原稿を仕上げ、中村さま宛に送ったところ、下記のようなお返事が、私のもとに届いた。
2016.09.27
Nさまへ
このたびは、メールでの原稿応募、ありがとうございました。
さっそく拝読いたしましたが、残念ながら、今回は弊社での出版を見送らせていただくという結論に到りました。大氷河期と言われる出版業界の現況に鑑み、なにとぞご高配のほど、お願い申し上げます。
Nさまの今後のご活躍をお祈り申し上げております。
まずはとりいそぎ、ご返事まで。
㈱T出版
専務取締役
中村◯◯
私は、T出版は、見込みがないと自覚し、
別の出版社をあたってみようと思い、H出版に企画書と見本原稿を送ったところ下記のようなメールが届いた。
2016.10.11
H出版のFです。
Nさま。
いただいた原稿、吟味しましたが当社での出版は「難しい」との結論になりまし
た。
申し訳ありません。
多少なりとも「現実味」を感じさせる部分がないと、駄目でした。
私の読解力では理解不能でした。
申し訳ない。
--
H出版 F・S
その後、私は、小説投稿サイトを見つけて、
【小説のようなもの】の扱いとして、文章を書くようになった。
よくよく考えてみたら、
私の話は、フィクションではない。
かといって、ノンフィクションか?といったら、それとも違う気がする。
私が体験したことは、現実と、非現実の狭間で起きた出来事のよう…
まるで白昼に見た夢のような物語である。
この話の、拠り所は、一体どこにあるのだろうか?
夢か?現実か?幻だったと割り切ってしまえば良いのか?
仮に私が、この話を、真顔で、ノンフィクションだと主張し、発表したとしたら、
おそらく私は、統合失調症の人のような目で見られるに違いない。
フィクションだと捉えられたら、哀しいくらいに、つまらない、有り触れた物語である。
だから、ある意味、
《現実味を感じさせる部分がない》
という、H出版のF・Sさんの感覚は、間違ってはいない。
“私の読解力では理解不能”
この言葉は、一見自分の読解力が足りないと言うふりをして、限りなく私を侮辱した、嫌味だと感じた。
要するに、
「アナタのstoryは、世間では通用しませんよ」と、
私は、切り捨てられたのである。
『捨てる神あれば、拾う神あり』
私は、待っている。
私を拾ってくれる神が現れる日を……
は、一旦終わらせたはずなのに、
まだまだ続きがあったので、
《あとがき》として書いた文章を、「芽が出ぬ頃」という、章タイトルにしました。
私は、拙いながら、自分の体験を文章にしていた。
どこかで、この体験を発表する機会はないか?と模索しながら、
ある出版社に、“ものは試しに”と思い、企画書を送った。
それは、一昨年、年末頃の話である。
私の企画書に対する、勿体無いような、
お返事を頂いた。
(下記の通りである)
2015年12月28日
Nさまへ
はじめまして。
T出版の中村と申します。
このたびは、企画のご応募、ありがとうございました。
さっそく拝見いたしましたが、弊社にとっては非常に関心が深く、かつ得意とする分野ですので、ぜひこのアドレス宛、完成原稿をお送りいただければと存じます。完成原稿を拝読した上で、どのようなかたちで出版できるか、改めて検討させていただきます。
Nさまの作品を楽しみにお待ち申し上げております。
まずはとりいそぎ、ご返事まで。
㈱T出版
専務取締役
中村◯◯
その後、私は、情け無いまでに、自信をなくすような精神状態に陥っていた為、せっかく興味、ご関心を頂いた原稿を仕上げることが出来なかった。
約9ヶ月の月日が経過し、私は、やっとの思いで原稿を仕上げ、中村さま宛に送ったところ、下記のようなお返事が、私のもとに届いた。
2016.09.27
Nさまへ
このたびは、メールでの原稿応募、ありがとうございました。
さっそく拝読いたしましたが、残念ながら、今回は弊社での出版を見送らせていただくという結論に到りました。大氷河期と言われる出版業界の現況に鑑み、なにとぞご高配のほど、お願い申し上げます。
Nさまの今後のご活躍をお祈り申し上げております。
まずはとりいそぎ、ご返事まで。
㈱T出版
専務取締役
中村◯◯
私は、T出版は、見込みがないと自覚し、
別の出版社をあたってみようと思い、H出版に企画書と見本原稿を送ったところ下記のようなメールが届いた。
2016.10.11
H出版のFです。
Nさま。
いただいた原稿、吟味しましたが当社での出版は「難しい」との結論になりまし
た。
申し訳ありません。
多少なりとも「現実味」を感じさせる部分がないと、駄目でした。
私の読解力では理解不能でした。
申し訳ない。
--
H出版 F・S
その後、私は、小説投稿サイトを見つけて、
【小説のようなもの】の扱いとして、文章を書くようになった。
よくよく考えてみたら、
私の話は、フィクションではない。
かといって、ノンフィクションか?といったら、それとも違う気がする。
私が体験したことは、現実と、非現実の狭間で起きた出来事のよう…
まるで白昼に見た夢のような物語である。
この話の、拠り所は、一体どこにあるのだろうか?
夢か?現実か?幻だったと割り切ってしまえば良いのか?
仮に私が、この話を、真顔で、ノンフィクションだと主張し、発表したとしたら、
おそらく私は、統合失調症の人のような目で見られるに違いない。
フィクションだと捉えられたら、哀しいくらいに、つまらない、有り触れた物語である。
だから、ある意味、
《現実味を感じさせる部分がない》
という、H出版のF・Sさんの感覚は、間違ってはいない。
“私の読解力では理解不能”
この言葉は、一見自分の読解力が足りないと言うふりをして、限りなく私を侮辱した、嫌味だと感じた。
要するに、
「アナタのstoryは、世間では通用しませんよ」と、
私は、切り捨てられたのである。
『捨てる神あれば、拾う神あり』
私は、待っている。
私を拾ってくれる神が現れる日を……
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