頬杖をつく女 2017.5.23 〜

鏡子 (きょうこ)

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第10章 フェルメール絵画について

『手紙を書く女と召使い』手紙には何が書かれているのだろう? ⑨

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私は絵のなかの女性の波動を読み取りました。 
彼女の精神のなかは、“和解”なんてものじゃありません。 

むしろ ”抗議” あるいは 
“意義申し立て”です! 

実は数多くの方に、私と似たような波動を読み取っている方がいらっしゃって嬉しくなりました。

私のグリ友さんで 手紙を書く女性に対して 

「何だかペンで戦う戦士のような… 」

と表現して下さいましたが、私と感性が通じるものがあると、思わせて頂きました。 

100歩譲って、専門家の解説を受け入れるならば、全てを受け入れようと思ったのです。 
全てを受け入れるとは “みんな違ってみんな良い”ということですよね。

フェルメールが、未来を見据えた意識の高い方だったら、きっと、その時代の慣習にそぐわない絵画を描いていたはずです。 

だから やっぱり、はじめの “恋文であるという既成概念”が 、その後の推理を全て、狂わせてしまったのだと思いました。 

たった一つの既成概念が、その後に 及ぼす悪影響の 最も大きな例が 『モナ・リザ』です。 

一度大きな決めつけをしてしまえば、それから何百年と ボタンの穴がかけ違えられた状態が続き ます。 


ボタンの穴が掛け違えられた状態では 
決して “真実”は見えてきません。 


ジュルジョ・ヴァザーリが権力者と強い深い繋がりをもっていたから、あの絵画のモデルがジョコンダ夫人に決めつけられてしまったことなど 
そんな想像をする人は、滅多にいないかもしれませんね。 


一度、既成概念を外し、モナ・リザをじっくり観て下さい。 

きっとダ・ヴィンチの抱えていた、切なさや哀しみが見えてくるでしょう。 

ダ・ヴィンチは、あの女性の笑顔を曖昧にしか描けなかったのは 、幼少期の彼の生い立ちに端を発していますから… 


母のぬくもりをあまり知らなかった…


だから、あのような“曖昧さ”を感じる絵が生まれた。 


ボタンの掛け違いさえ行われていなければ、人類はあの絵を、“正しい目”で見れたはずなのです。

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