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クォーツ島
避難
しおりを挟むマリンカフェ。
「こちらへどうぞー」
出迎えたのは海藻のように暗い緑髪の人魚だ。上半身が女性で、下半身が蛇。鱗はピンクでとても可愛らしく、髪や胸はヒトデや貝殻で飾っている。
ひとたび歌えば嵐を呼び海を荒らすため、遭遇のしやすさも加味すると航海中の人間が喧嘩売ってはいけない種族一位である。
ロッドからすれば海を彩るただの一種族なのでどうという事は無い。
魚人にはストライクだったのか、頬を染め、しきりに咳払いしていた。
苔で覆われた岩に腰掛け、ケルツァがおすすめを注文する。
「フジツボパフェ二つ」
「はぁい」
いい声で返事をし、去って行くウエイトレスマーメイド。最近では陸地に影響されて、エプロンなるひらひらを身につけている店もあるが、ここは流行には乗っかっていない様子。
まあそんなものがなくとも手首や尻尾にある薄いヒレのようなものが、花びらのようになびいて十二分に美しい。
ぽへーっと後ろ姿を見送っていた魚人は、海龍のにやけた視線を感じ取り、誤魔化すように座り直す。
「失礼しやした」
『貴様。所帯は持たんのか?』
「へへっ。まあ、その手の話は勘弁してくだせぇや」
照れたように後頭部を掻いている。故郷に女でも居そうな顔だなぁと、ロッドは龍用の椅子(三角形の岩)に身体を巻きつけ着席した。
赤や緑、青や黄色に光るウニが間接照明のように、巨大貝のテーブルや暗い海の中を照らす。
『懐かしいな。我が故郷にもこのような店はたくさんあった』
「そりゃ。誰もが海龍様のおひざ元で商売したいでしょうよ」
『いちいち持ち上げた言い方をせんでいい』
露骨な機嫌取りなどせずとも、海の生物と言うだけで陸地の生物よりかは気にかけているのだ。
だというのに媚を売られると不愉快に感じてしまう。
「これは手厳しい」
言葉とは裏腹に有難そうに微笑み、パフェが届くのを待ってからケルツァは切り出した。
「旦那のお探しの卵ですがね……。目撃情報は全くありません」
ロッドは目を細めただけ。言葉を促す。
「おかしいですよね? 龍の卵など噂を通り越して騒ぎになって然るべきだ。つまり……この海域には無い、ということになります。あちしの推測ですがね」
『ふむ……』
どこか予想していたと言わんばかりの、落胆が滲む反応だった。
ケルツァもこんな顔をさせたいわけではない。お互い沈黙しつつ、魚人は鋭い爪で貝殻を突いた。
パフェのクリームの上、サクランボのように乗っかっているカユ貝を摘むと口にいれ、その牙で噛み砕く。魚人の顎は岩をも砕く。貝殻を粉砕されたカユ貝はゴクンと丸呑みにされた。
「お。ここの貝は美味いですねぇ」
『ほう?』
空気を変えたかったのか、お互いのんきな声を出す。桃色の舌で器のフジツボごとパフェを咀嚼してみれば、なるほどレリスが倒れそうな甘さだった。
『悪くない。それなりに食えるな』
「他にも注文なさいますかぃ?」
『よい』
「ははぁ。……卵は海になければ、言いにくいですが。陸地のどこかかもしれません」
海藻と間違えたのか、小魚たちが白い毛をつんつんと引っ張ってくる。
海龍は気にも留めない。
『貴様がそんな顔をする必要はない。我は陸地を進めぬが、代わりとなる足がある。気遣いは、無用』
「足……。ああ、レリス様ですね。いやぁ、本当にどこで見つけてきたんです? あのような半――おっと」
彼の名前を出した途端、龍は機嫌悪そうな雰囲気を垂れ流す。それでも小エビがおっちらえっちらと龍の身体を登っているので大した圧ではないが。長生きしたいケルツァは口を閉ざした。
器が一つになった貝殻のテーブルに、真珠を吐き出す。
『持っていけ。情報の礼だ』
「……」
喉から手が出るほど欲しい一品だろうに。しかしケルツァは手を伸ばさなかった。
いらないとばかりに首を横に振る。
「商人として、貰いすぎも貰わなさすぎも良くないのでね。この程度の情報では受け取れないですね」
『貴様らのプライドはよく分からぬが。ではそれを使って貴様も陸地の情報を集めればよかろう。我はもう行く』
するりと、岩を縛っていた身体を解く。
「あ。旦那! ちょ、お待ちを……‼」
テーブルに手をついて呼び止めるも、波打つ白い巨体は暗い海に消えていく。ウエイトレスが「またのお越しをー」と手を振っていた。
「……はあ」
立ち上がりかけた魚人は椅子の上にへたり込んだ。
ケチ臭いのか懐が深いのか、わかりゃしねぇ。
(パフェ奢るだけでは到底吊り合わないねぇ。困った御方だ)
鈍く光る海の秘宝。
ケルツァはそれを握りしめた。
雨は強さを増していた。
波が高くなり、島ごと沈んでしまうのではないか――そんな不安に襲われそうになるが島人たちにとっては毎度のことなのだろう。ざっと見渡しても怯えの影はない。お年寄りを山の上の避難所に運び、嵐が過ぎるのを一丸となって待っている。
フードを目深に被ったレリスは宿の女性に無理矢理引っ張ってこられた。「自分は宿にいる」と言ったのだが「駄目駄目! この島の波は高いんだ! おいで」と。
仕方がないので、女性の代わりに荷物を載せた荷車はレリスが引っ張って持っていく。家畜のように荷車を引く女性の横で、手ぶらで歩いているのは気が引けたのだ。
避難所の窓から外を見て見る。風が木々を大きくしならせ続ける。
「酒は飲めるかい? あったまるよ?」
「あ。ありがとう」
女性がカップに入った熱々の酒を差し出してくる。身体を温めろと言うことなのだろう。子どもには蜂蜜やシロップを多めに入れて渡している。
「……」
横目で、集まった人たちをざっと眺めた。
大多数が白地に緋色の刺繍が美しい民族衣装を身に纏っている。女性はワンピースで、男性はその下にズボンを履く形だ。
クォーツの人は神を祀る神聖な民。
装飾品として黒に近い茶色のキコの実を、袖口に数珠のように縫い付けるのが粋とされていた。
レリスは避難所の片隅に移動すると酒をすすり、壁にもたれて一息つく。じわりと、腹の底から温まっていく。このクォーツ島で造られた酒なのか。さっぱりしていて飲みやすい。
窓から見下ろすはこの島の荒れた海。
(……ロッドは? どこかで飯でも食べている頃か)
海からかなり離れているが、レリスの目は海をズームして間近で見ているかのように映す。
白いふわふわを探すも見当たらない。時刻はちょうど昼。何か食べている頃か。……時間に関係なく、あの巨体を維持するには食べ続けなければならないと思うのだが。ロッドはああ見えて小食である。
(それなのにでかくなったなー)
今よりも子どもの頃はよくパフェを半分こにして食べていた。レリスよりずっとずっと大きいのに、パフェ半分を必死になって食べていた横顔を思い出し、唇が綻ぶ。
「あんた今日この島に来たの?」
先ほどの宿の女性が隣に来る。海に集中しすぎたようだ。驚きを隠すように浅く頷くと女性は隣に腰掛けた。
「やっぱりねー。見ない顔……顔は見えないけど、見ない雰囲気? っていうの? この島の人じゃないなーって思ってさ」
ごっくごっくと手にした酒を豪快に流し込んでいく。持っているのも辛いほど熱いはずなのだが。
「火傷しますよ」
「ばっか! クォンツ酒はね、熱さに飛び上がりながら飲むのが美味いんさ。あんたもやってみな!」
温まってきたのかもう酒が回ったのか、女性の顔はどんどん赤くなっていく。酔っぱらったとしたら速すぎないか? そこまで強い酒には感じないのに。
ちびっと唇をつける。熱さでぴりっと痛みが走った。
「島の人たちって、ここにいるので全員ですか?」
「まさか! 小さい島とはいえここまで少なくないよ。見えるかな? あれ」
カップを持った方の手で器用に窓の外を指差す。つられて身を乗り出してみれば、同じくらいの高さのところ。山に埋もれるようにもう一件の避難所らしき建物が見えた。
「あそこにも入りきらない人は、山頂にいると思うよ」
「皆さん。慣れているっぽいですね」
「そりゃあねー。多い時は一年で三十回くらいここ使うしさ」
それはまた、随分大変だ。
「あんた一人かい? 連れはいないの?」
「……はい」
相棒はいるが「危険だよ。今すぐ連れておいで!」と言われても困る。あんなでかいの引っ張って来られない。それに一人と一匹なので間違ってはいない。はずだ。
「この島にはやっぱクォンツ酒目当てで――」
「おい‼ やばいぞ。高潮が来るかもしれん」
酒が回ってきた女性の声を遮り、扉を破る勢いで入ってきた男の言葉に、のほほんとしていた島人たちがざわめき出す。
「そういえばいつもより風が強い気が――」
「どうする? ここにも波が来るぞ」
「おいらもう、動けねぇべよ」
カップを置いた女性が手を叩く。
「みんな落ち着いて! 山頂へ移動しましょう」
反論の声は無く、島人たちはのろのろと避難所から出て行く。この女性がリーダーなのかと思ったが、人間に注視して見渡してみると若者が少ない。比較的若いこの女性の指示に従う流れになっているのだろう。
ぼけっとしていると指示が飛んでくる。
「あんた! お年寄りたちに手を貸してあげて」
レリスは腰を上げた。
「いいけど。山頂は安全なんですか? 建物の中にいた方が……」
「だーいじょうぶ! 山頂にはクォーツ様を祀っている寺院があるから。民家より頑丈よ」
(クォーツ様……。それがここの神の名か)
島を守護する神か、はたまた外部から持ち込まれた神かは知らないが、島の名前が神の名前になっているとは。
(あの小船の姉妹を助けたのは、案外この島の神かもな)
直接助けたのはロッドだが、レリスの視界に入る位置に置いたのは神・クォーツ様かもしれない。そんなことを考えつつ、動きたがらない人に肩を貸す。
「行きましょう」
「う、うわぁ!」
百キロはありそうな自分を青年一人が担ぎ上げたのに驚いたのか、座り込んでいた丸っこい男性は目を白黒させる。
「お、おめえすげえな……」
見つめてくる男性を担いだまま島民たちについていく。
ゴ オ オ オと一歩外に出れば風の音が鼓膜を叩いた。よろめいた人の肩がぶつかってくる。
「あいて! あ、すまねえな」
「いいえ」
よろけたその人は宿の女性が手を引き、整備された山道を登って行く。雨は止んでいたが足場が濡れているので歩みはゆっくりだ。
「私たちをお守りください」
「クォーツ様……」
歩きながら、島民たちが時折手を擦り合わせる。信仰心は十分だと思われた。
(平和な国より、適度に危機にさらされる場所の方が、神の力が強いな)
例外もあるだろうが。ここは。
山頂から神の威光を感じ取り、レリスは大丈夫そうだと安堵の息を吐いた。
自分はロッドのように頑丈ではないので、守ってくれる相手がいるのは実に助かる。部外者のレリスは守護対象外かもしれないが、民のそばでじっとしていれば恩恵のおこぼれくらいには預かれるだろう。
大きな木に囲まれ、濃い木の葉に埋もれるような寺院は茶色と金で装飾され、趣のある佇まいだ。わずかに音が弱まり、厳かな空気に背筋が伸びる。
(風が弱まった……?)
不可視の膜の中に入り込んだような。
――確実に、格の違う存在がいる。
靴を履いていない島民たちはそのまま寺院に上がり込んでいく。
寺院に壁は無く、十一本の柱が重厚な屋根を支えている。柱全てにキコの実が吊り下げられ、風で実同士がぶつかり、カラコロと軽快な音を奏でた。
しかしこれでは吹きさらしの外と変わらない気がするが、島民たちにとっては安心できる場所らしい。さっそく寝転んでいる者もいる。
担いでいた者を座らせた。
「ありがとね。兄ちゃん」
「いいえ」
フードごと頭を押さえ会釈する。
レリスは住民たちから少し離れた場所、縁側で胡坐をかく。
木々がざわめき、眼下に白い泡を立ててうねる水面がどこまでも広がる。何かを探すように瞳を動かしていると、成長していく波の中、白い蛇が顔を出した。
ロッドだ。
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