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3Q 大学合格と留学拒否
しおりを挟むQ-1 正月
Q-2 大学受験 合格
Q-3 留学拒否 大学からの推薦を断わる
Q-4 白人と闘争再び もっと強い奴?
Q-5 彩華の身体能力 基礎能力の作用で、衝撃及び重さが無効化される
Q-1 正月
彩華と祥生は高校三年生で有る。既に年末になり、もう直ぐ共通一次試験が有る。
「二回も試験が有るなんて、面倒くさいな?」
「それより、正月が先だよ。初詣に行かないと。」
年も越し、正月が来た。彩菜や亜香里も合わせて、六人で初詣をする。
「御目出度う、皆んな揃ったね?」
「御目出度う御座いまーす。」
「しかし、目立つな? 女の子五人に男が一人は。」
「我慢しなさいよ。可愛い子が沢山居るんだから。」
「うーん、微妙な気分だね?」
祥生は、何故、女ばかりになったのか考えて見た。祥生から能力が伝染ったのは、彩華が最初だ。彩華が女の子なので、女の友達に感染ったのだろうか? 祥生は、基本的に友達を作らない。街へ来て、住む所も変わったが、近所の子供達との交流は無い。
「山雅さん、近所の子達にも友達は居ないの?」
「友達を造る切っ掛けが無い。それに、わざわざ作らなくても、同級生がたくさん居る。」
教室では、組委員の彩華が、話し掛けて来る。彩華は、何かモヤモヤとした物を、祥生に感じている。祥生の成績が気になっている。転校して来て最初の試験では、学年6位で有った。しかし、次の試験からは、70位の表から抜けてしまった。表が発表されるのは、70位迄である。疑問を感じながらも、彩華は、つい祥生に話し掛ける。
しかし、話して居るうちに、二人は友達の関係になって行った。
「山雅さんてさ、男友達は居ないの?」
「学校では、皆んなと遊んでいるよ。」
「学校の外では遊ばないの?」
「いや、それは無い。それ以上は面倒くさい。」
祥生が、男友達を作らない為、能力は、女の子ばかりに広がって居る。
女の中に男が一人は、やっぱり目に付くらしい。皆んな、ジロジロと眺めて行く。祥生は何とも、落ち着かない気分で有った。
「一応、おみくじを引いて見るわ。」
神社に着いて、彩華は、おみくじを引いている。
「私も引く。」
「私も。」
祥生も引いて見たが、吉で有った。まぁ、無難なところだ。
その後、喫茶店に寄る事になり、街に向っている時、男の声がした。
「豪勢だな? 俺にも一人回してくれ。」
一応声は聞こえたのだが、毎度の事なので、皆んな無視を決めこんだ。
男には、仲間が何人か居たが、笑いながら眺めて居る。
まだ、男が何か言ってるが、無視をした。
「おい、聞こえないのか?」
それも無視をする。すると、その男は怒って祥生の前に立つ。
「俺を無視するとは、良い度胸だな? 何とか言え。」
「え、僕に言ってたの? 気が付かなかった。それで何?」
祥生は、そいつに尋ねた。
「女を譲れって、言ってるだろうが?」
「それは無理だよ。僕の持ち物でも無いし。」
「それじゃ、何故一緒に居るんだ?」
「友達だからに、決まって居るだろうが?」
男は散々ごねて居たが、やっぱり無視をする事にした。皆んなが歩き始めると、男は、端の方に居た、彩菜の手を掴まえた。
「お前だけでも良い。こっちへ来い。」
「ごめんだね、汚い男は嫌いだよ。」
彩菜は、そう言いながら、男の手を振り払う。今度は腕を掴みに来る。
そこで彩菜が動いた。男の手を捻りながら、浮き加減の足を刈る。男の体は、一瞬宙に浮き、地に落ちる。
「ぐっうー。痛っ、何をしやがる?」
「何をって、汚い手で触るから、振り払っただけだよ。」
今度は流石に他の男達も怒った。そして、こちらへ向かう。そこで祥生が初めて動いた。
「彩菜、代わろう。着物が汚れる。漏れた奴だけを頼むわ。」
「立派立派、山雅さんも、たまには働いてね?」
彩華が囃している。
「まあ、今日ぐらいは働いて置くよ。」
「何をはしゃいでやがる、舐めとんのか?」
「ゴメンゴメン、女の子の着物を、汚す訳にも行かないのでね?」
それを聞いた男達は本気で怒った。男の一人が祥生に向かった。祥生は、少し派手に動く事にした。派手な技は隙も多いが、威しにはなる。
祥生の体が突然宙に浮いた。両足が跳ね、前後の奴を蹴り飛ばした。
そして、地に着いた途端、回し蹴りを掛け、二人を同時に倒す。一瞬に四人を倒され男達は怯んだ。奴等は倒れた奴を、そのままにして、路地裏に消えた。
「何だ、もう終わっちゃったの? 今年は、その調子で働いてね?」
「珍しく、派手に動いたね?」
こんな所で、だらだらとやってたら、警官が来る。それで祥生は動いた。
「警官が来る前に、ここを離れよう。」
「そうだね、少し離れた所で、お茶を飲もうか?」
結局、街の中程に有る喫茶店に寄る。
今倒した連中も、倒れた事は確かだが、衝撃は緩和されている。祥生達の能力は、種族保存本能が元になって居り、衝撃は自動的に緩和される。
人類への攻撃は、能力的な制限が掛けられている。ビックリしたのは確かだろうが、大怪我は無い。
Q-2 大学受験
正月も過ぎ、もう直ぐ共通一次が有る。
「山雅さん、もう直ぐ共通試験だね? 自信は有りそう?」
「それは解らないけど、あまり楽しい行事では無いな?」
「山雅さん、留学なんか興味有る?」
「外国は御免だよ。語学の勉強が先になるから、その分が無駄だよ。」
「外国へ行ってる人、結構居るよ。」
「アメリカに行ったからって、頭が良くなる訳でも無い。それに、中途半端な会話力で、勉強はしたくはないよ。」
「それでも、憧れてる人は多いよ。」
「それは、その人の自由だ。僕は、そんな無駄はやらない。」
「理屈はそうだけど、山雅さんは、講演やら、パーティにも行ってるじゃない?」
「あれは、やむを得ず行ってるだけで、好きで行ってる訳ではない。」
そんな話をしている内に、半月が過ぎた。いよいよ、共通試験の日だ。
「頑張ってねっ。と言いたい処だけど、彩華は大丈夫だよ。」
「山雅さんは、どうなのよ? 運任せなの?」
「僕は、いつもそうだから。まあ、今回は大丈夫と思う。」
二人は、一緒に試験会場に向かう。祥生は読書ばかりで、そんなに勉強をした様子は無い。本人は、頑張ったと言うのだが、彩華は、はなはだ疑問に思っている。取り敢えず一次試験は終わった。後は結果待ちだ。焦っても仕方がない。結果を待つ間、彩華と祥生は、お茶を飲んで過ごした。
「結果は直ぐなんだけど、待つのは長いね?」
「面倒くさい話だね? 一発勝負で良いのに。」
「皆んなは、そう思わないから、共通一次が有るんだよ。」
今回二人は、県の公立大学を受ける。迷って居たのだが、そこにした。
一次試験は何とか合格した。二人共、二次試験は理学部を受けた。結果はまだ少し掛かる。その大学は、県立城翔大学と言った。
県内では、それなりに有名だ。一応、試験は通ったが、特別面接を課せられた。
「特別面接って何? それも二人共だよ。」
「一般面接って有ったか?」
「知らない。」
今日は、その面接の日だ。二人は受付をして、面接室に向かった。
「こちらで、お待ち下さい。」
暫くして、中年の紳士が現れた。
「お待たせしました。私は、副学長をやってます。ちょっと、お聞きしたい事が有ります。お二人は、時々、学校を休まれていますね? あれは、何故ですか?」
「学費を稼ぐ為、アルバイトをやっています。」
「何をやって居られるんですか?」
「特に多いのは、プログラムの講習なんですが?」
「二人共ですか?」
「こちらの方には、助手をやって貰っています。」
「何故そんな仕事を?」
「コンクールで特別賞を貰ったので、それで講習を任されて居ます。」
「日本でも、やられて居ますか?」
「いえ、アメリカが殆んどです。」
「何故アメリカなんですか?」
「アメリカ出版社主催の、コンクールでしたので。」
「成程。分かりました。」
彩華も祥生も、もう一つのアルバイトは、言う訳にはいかない。
あれで、納得したかどうかは、分からないが、あの結果で合否が決まる。
数日して、結果が届いた。合格だそうだ。彩華の方も合格して居る。
「やれやれだね? 大丈夫とは思っていたけど、合格書が来る迄はね?」
それから三日後、又封書が来た。やっぱり大学からである。
それを見ると、入学の挨拶をしてくれとの事だ。
「これは、やれないな? 顔を売りたく無いし、断わるか?」
入学式迄、そんなに時間は無いし、祥生は、事務局に電話を入れた。
「済みません。式の日は内視鏡の検査ですので、大学には行けません。」
「そうなんですか? 伸ばす事は出来ませんか?」
「途中で体調が崩れたら、迷惑を掛けるので、挨拶なんかは無理です。」
「分かりました。二位の人にでも聞いて見ます。」
その日の午後、彩華と祥生は、お茶を飲んでいる。
「山雅さん、入学式の挨拶を断わったでしょう? 私に廻って来たわよ。」
「さすがに、僕は顔を売れない。彩華頼むわ。」
「しかし、心配してたのに、一位と二位なんて不思議な話だね?」
「並んで居るのが、奇跡の様だね。」
入学式の日は、当然祥生は休んだが、大学には行ってみた。家族連れが多く、物凄い人出だ。挨拶を断って良かった。こんな所で顔を売れない。
三日程休んで、祥生は大学に現れた。
「彩華、今日は来てるよ。」
「やっと現れたか? 皆んなで心配していたんだよ。」
「あんな所で、顔は売りたくない。だから病気と言う事にした。」
Q-3 留学拒否
それから半月程して、又、大学の事務局から、封書が届いた。
今度は何だ? 疑問に思いながら封を開けると、留学案内が入っていた。
資格が有るから、留学がしたいなら、連絡をくれとの事だ。
祥生は、興味が無いので放って置いた。半月程して、事務局から電話だ。
「事務局です。留学の案内が行ったでしょう? あれはどうします?」
「興味が有りません。放って置いて下さい。」
「何故ですか? 皆んな飛び付くんですが?」
「僕には、興味が有りません。」
「分かりました。そう言って置きます。」
次の日、又、大学から電話がかかった。今度は学長だそうだ。
「何でしょうか?」
「留学案内書を見てくれたか?」
「見ましたが?」
「何故、返事をしない?」
「あれには、留学がしたいなら連絡をしろ、と書いて有りましたので。」
「奨学金付きの留学だぞ。何故留学しない? この大学の推薦だぞ。」
「どんな理由を付けられても、留学する気は有りません。」
学長は、ガチャンと、電話を切ってしまった。
「何だったんだ?」
祥生は不愉快な気分だ。この話は続きが有る。今度は彩華に話が行った。
「山雅さん、留学の話が来たんだけど。」
「僕にも来たんだけど断った。」
「何だ、そうだったのか? 私も断って置こう。」
祥生は、留学ぐらいで、何を大騒ぎをしているんだと、思っていた。
それは、留学先が有名な大学で、当校から行ったなら、名誉になると言う、オチが付いていた。たまたま、一位と二位の二人が、留学の条件を満たして居たのだが、三位の学生は、その条件を満たせて居なかった。
これは、彩華や祥生の仕事柄、受ける事の出来ない案件だ。
学長は、周囲に自慢をしていた関係で、顔が潰れた格好になった。
「このまま、済みそうに無いよ、学長の顔を潰した格好だからな?」
「そうだね、断る者は居ないと、勝手に思って居たみたいだからね?」
「しかし、そんなに試験の成績が、良かったのかな?」
「そんなでも無いと思うんだけど。」
後から再考の話が来たが、祥生達の仕事柄、受け入れる事は出来ない。
それから、何事も無く過ぎて行ったが、今度は学生代表から話が有った。
大学の行事を、手伝ってくれと言うのだ。しかし、これも断るしか無い。
「こんな大事な事を、何故手伝わないのだ。」
「僕は一ヶ月に一度ぐらい、何日か休みますので、無理だと思います。」
「うちの用事を済ませてからなら、休んでも良いから。」
「いえ、大学の用事を、優先する事は無理なので。」
「この大学に居る以上、うちを優先して貰いたい。」
「ところで、何故僕に仕事を持ってくる?」
「成績が良いからに、決まっているたろうが?」
「何故成績で決めるんだ? やれる奴を選んでくれるか? 」
祥生は、これ以上話しても無駄だと思ったので、言うだけ言って、そこを離れた。しばらくは何ごとも無く、過ぎて行った。
「駅前で、お茶でも飲むか?」
彩華と祥生は、駅の方へ歩いて行く。中程まで歩いた時、横の路地から声がする。
「ちょっと待て。」
又、この展開か、煩い事だ。理屈が理解出来ない奴は、何処にもいる。
皆んな、自分達の都合しか考えていない。断るには断るだけの、理由が有るのだ。彩華と祥生は、知らぬ顔で通りすぎる。
「待たんか、山雅。待てと言ってるだろうが?」
後から、追って来た奴が、祥生の肩を掴もうとした。しかし、祥生にかわされた。
「あなた方には、用事は有りませんが?」
「こっちに用事が有るんだ、こっちへ来い。」
「用事は無いですよ。あなた方の事は知らないし。行こう彩華。」
「山雅さん、彼奴等、怒ってるよ。」
「用事は分かっている。学長か学生会議の、どちらかの用事だ。」
「そうなんだけどね? これから、どうなるの?」
「待てと言ってるだろうが?」
奴等は、まだ諦めていない。後から追って来る。
こんな人の多い所で、喧嘩も出来ないし、どうしたものか?
「こんな所で大声を出されたら、何かと思われるよ。その路地に入る。」
祥生は、先に路地奥に進む。
「分かっとるわい。」
男は、一人では無い。六人か七人は居た。
「それで、何が言いたいの?」
祥生が、先に話を進める。
「お前は何故、留学も学生会議の仕事もしない。名誉だろうが?」
「人にはね、色々と事情が有るんですよ。それが名誉とも思えないし。」
「学生で有る限り、大学の用事の方が、大事だろうが?」
「学生は勉強が大事だ。仕事なら、事務員に頼め。」
「じゃ、大学を止めろ。この大学では、お前は要らない。」
「あんたは、大学の何なんだ? 大学の持主か?」
「そんな事知るか、目障りだ。」
「何の権限も無い者が、何を言っても無駄だよ。」
祥生は、無視をする事にした。
「彩華、行こうか、無駄な時間だった。」
「そうだね。」
二人は、奴等を捨て置いて、そこを離れる。
「チョット待て、話は終わって居ない。」
「もう、終わったよ。君達の相手をする暇は無い。」
「くっそー。」
男の一人が殴り掛かって来る。祥生は、スッと避ける。横の男がその胸を掴みに来る。その手を、彩華が逆に掴み、男の足を刈る。
「ぐぇっ。」
別の男が彩華を殴る。その出足を、祥生が掬う。
「ぎぇっ。」
その男も、背から地に落ちる。
「こんな事なら、幾らでも相手はするが、君達では無理だよ。」
「くそっ、覚えておれ。」
捨てゼリフを残して、男達は逃げて行った。
「煩い事だな? 彼奴等は、何の為に動いているんだ?」
「それより、留学の話を蹴ったのは、私達の心配からなの?」
「いや、留学しても、得る所が無いからだよ。」
「だけど、たいていは、奨学金付きの留学は喜びそうだよ。」
「外国へ行くのが好きな者は多いけど、僕は、そんな無駄はやらない。」
語学の中途半端な者が、その国に行っても、充分な勉強は出来ない。そんな理屈の解らない奴も多い。
「何が無駄なのよ。」
「会話も充分で無いのに、留学しても勉強にならない。権威づけだ。」
「それでも、アメリカで、偉大な功績を残した人は多いよ。」
確かに、そんな人も居るが、殆どが実績の上で、招かれている。
或いは、日本の会社から、アメリカの研究所に逃げ出した人も多い。
「そうか、結局、元々偉い人が、行っている訳か?」
「全部では無いが、そんな人は多い。」
全部がそうとも言えないが、日本の研究施設が、弱小だと言う面も有る。
「山雅さんは、留学は嫌いなの?」
「いや、嫌いでは無い。無駄になると思うので、留学は要らない。」
「有名大学に留学したら、偉いと思われるんだけどね?」
「バカでは留学出来ないんだけど、言葉を覚える時間は無駄だよ。」
祥生は、留学程度を偉いとは思わないし、名前を売りたいとも思わない。
とは言うものの、プログラムの解説書で、若干名前が売れている。
Q-4 白人と闘争再び
「山雅、ちょっと待て。話が有る。」
彩華と祥生が、大学から帰る途中、男の学生に呼び止められた。
又か? 次々と煩い事だ。無視したい所だが、どうせ追って来る。
「何か?」
「ちょっと、こっちへ来てくれ。」
男は、路地に二人を誘った。そこには、十人近くの男達が待って居た。
その中に、白人が何人か居た。その一人が祥生に話し掛ける。
「君がアメリカで倒した男より、私の方が強い。それでも奴は、世界有数の強さが有る。それを軽量の君が倒したのが、どうにも納得いかない。」
自分の次に強い筈のその男が、名も知れない高校生に負けたと言うのが、納得いかないと言う。
「あの人は強かったよ。しかし、我々の技には、ルールが無いんでね?」
「一度私と戦って貰いたい。負けたら納得がいく。」
「分かった。しかし、一度代役を立てるよ。それに勝ったら僕が出る。」
「其奴は、どこに居る?」
「ここに居るよ。彩華、頼むわ。」
「私には荷が重いよ、山雅さん。」
祥生は、彩華を前に押した。
「舐められたもんだな? 一瞬で潰すぞ。」
その男は、いきなり飛び蹴りを掛けてきた。彩華は、素直に腕ではねる。
次は、正面から突きが来る。それも手の平で止める。次は体当たりだ。それは、体を横に避ける。次は回し蹴りだ。それも腕で止める。彩華は、一通り逃げて見た。しかし、避けられない技は無い。次は、彩華の回し蹴りが襲う。男は腕で止めたが、その体が少しふらついた。彩華はそれを逃さず、その足を刈る。男は宙に浮き地に墜ちた。
「ぐっー。」
男は派手に倒れたが、衝撃は緩和されている。それが、彩華達の基本能力になる。
「まだ、やりたいかな?」
祥生は、相手の男に尋ねた。
「もう良い。しかし、君達は何者だ? 」
「元々、我々の技は、人殺しの技だからね? アマチュアの技とは、少し違う。」
「分かった、深くは聞かない。」
「吉岡さんも、納得がいったかな?」
祥生は、男達の後に隠れて居た、吉岡に尋ねる。
「充分に納得した。彩華君は、前より強くなったな?」
「貴方達よりは、随分ヤバい経験をしたからね。」
彼等と別れてから、彩華は尋ねた。
「何故私がやれると思ったの? あいつは、アメリカの男より強いと言ってたよ。」
「彩華も、強くなってる筈と思ったから、実験をして見た。」
「やれなければ、どうなったのよ?」
「命は保証されてるけど、ややこしくなれば、僕が介入した。」
Q-5 彩華の身体能力
彩華達も、大柄の外国人と闘った経験が多く、体力も技も、それに対応している筈と祥生は思った。そこで、彩華で実験を試みた。
理屈はそうなのだが、彩華たちは、大男に殴られても、びくともしない。
逆から考えれば、それだけの重量感が有ると言う事になる。だから、体重差では、考え切れない何かが有る。
おそらくの事だが、基礎能力の作用で、殴られた衝撃や重さが、無効化されている。その為、重い土砂や構造物を、支える事が出来る。
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