訳あり能力者 妖能の彩華 (彩華は謎の組織からの依頼により、ドラゴン等と対決をする。)

ヨシオ ヤマモト

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3R 城翔大学退学

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 R-1  学生会議と喧嘩
 R-2  中東政府高官人質 油田の譲り渡しを要求
 R-3  大学文科討論会 三回共仕事と重なった
 R-4  迫撃砲で撃たれる
 R-5  大学退学
 

 R-1  学生会議と喧嘩

彩華と祥生は、学長に愚図愚図言われながらも、半年は大学に通った。
ある時、副学長にマイクで呼び出された。
煩いので、彩華と祥生は、学長室へ出向いて行った。
「山雅です。何か用事でしょうか?」
「まぁ、座ってくれ。他でも無いんだが、君達は留学を辞退したんだったな?」
「はい、日本を離れたくないし、留学は無駄だと思っていますので。」
「学費も要らないのに?」
「生活費は、それ以上必要ですよ。それは置いても、言葉を覚えるのに時間が掛かります。中途半端な会話力で、講義を聞いても理解が出来ません。それなら、時間の無駄です。」
「今年だけで判断するなら、君は、東大にも行ける成績だった。言葉の壁ぐらい、直ぐに克服出来る筈だ。」
「まぁ無理でしょうね?  語学の習得に時間が掛かります。初めから英語で講義を受けても、理解出来ませんよ。」
「良い所へ留学すると、日本で重用される様だが?」
「重用されても、成果は出せません。重用は初めだけです。」
副学長は、学生会議に協力しない事にも触れた。
「何故、学生会議に協力しないのだ?  彼等も、学校の為に働いてくれている。」
「学校の用事なら、成績は必要無いでしょう?  何故、試験の結果で選んでいるのてすか?  学生に応募させれば、良いと思いますが?」
「いや、学校間では成績が問題になる。うちの一番だと、威厳が違う。」
「全く馬鹿らしい理由ですね?  やってる事は、高校生にでも出来る事じゃないですか?」
「いや、まあ長い間の習慣でね?」
「どっちにしても、僕には時間の余裕が有りません。と言うより、いつ用事が出来るか分からないんです。その度に休む事になります。」
「大学の用事を優先するのは、当たり前だろう?」
「僕は、大学へ勉強に来たのです。仕事に来た訳では有りません。」
そこまでで、祥生は帰って来た。何を言っても無駄と思ったからだ。
それから二日後、彩華と祥生は、男の学生達に道を塞がれた。
「何か用事なの、退いてくれるかな?  通れないんだけど。」
「お前達は、何故大学に逆らうのだ?  学生の本分を忘れるな。」
「学生の本分は勉強だよ。僕は、仕事に来た訳では無い。」
「それが、生意気だと言うんだ。副学長の言う事ぐらい聞け。」
「講義なら受けるが、仕事なんかは、する気は無い。」
祥生は、そう言いながら、路地の壁に何かを貼り付けた。
「お前は、学生会議にも出ていないな?  何故だ?」
「学長や副学長の仕事と同じだよ。そんな無駄な事をする暇は無い。」
「とにかく、学生会議に入れ!」
「だから、そんな暇は無いって、何度言ったら分かるんだ?」
「やっぱり生意気だ、こっちへ来い。叩き直してやる。」
そいつは、祥生の胸倉を掴んで、路地の奥に引き込んだ。そして、顔を殴りつけた。そこ迄は大人しくしていた祥生だが、そいつの腕を取り、逆に捻った。そして浮き加減の足を刈る。そいつは、宙に浮く。
「何をしやがる?  勘弁ならねえ。」
「殴られれば殴り返すって。それに、弱い者は喧嘩しない方がいいよ。」
今度は、三人程が祥生に向う。そこで初めて彩華が動いた。
「一人こっちへおいで。私が、もてなしてあげるから。」
「彩華、手加減してね、可哀想だよ。」
それを聞いた男達は、ますます怒った。男の一人が彩華を殴る。彩華はそれを避け、体に潜って背負いを掛けた。これも見事に決まった。
まだ何人か残っている。倒れた奴も起き上がる。少し脅しを掛けるか?  
祥生は、男達の中に入り込む。それを見て男達が喚いた。
「何だ、お前は?  又殴られたいのか?」
その時、祥生の体が不意に浮かんだ。そして、前後の奴の頭を祥生の足が襲った。
「ぎゃっ。」
「ぐぇっ。」
地に降りた祥生は、後の奴の腹に肘を打ち、前の奴の腹を突く。
「ぐっうー。」
祥生の身体能力は、古武術のお陰も有って、相当上がっている。今の動作も、一瞬の出来事である。一瞬に四人を倒され、奴等は怯んだ。
「覚えておれ。」
捨てゼリフを残して、奴等は消えた。祥生は、路地の入り口に、取り付けていた、部品を回収する。
「それは何なの?」
「隠しカメラ。この本体で受けている。」
「後で見せてくれる?」
何かの為にと思って、映像は撮っているが、しばらくは、ネットに保存して置く。大学の周辺で、揉め事が起こった時は、用心に越した事は無い。


 R-2  中東政府高官人質

「山雅さん、中東の某国で、政府高官が人質に取られた。政府に、油田の譲り渡しを要求した。」
「何故あんな危険な所を、政府の高官が、ウロチョロしてるんだ?」
「どうやら、油田の調査に行ってたらしいよ。」
「政府の高官が、何故あんな所へ調査に行くんだ。いい迷惑だよ。」
「それは、自分の宣伝だよ。働いていますよってね?」
最近の政治は、そんな宣伝も必要になるらしい。
「お陰で、僕達が行かなければならない。」
「そうだね、たまには、私達も働くしか無いね?」
ここ半年程は、彩菜達に任せていたのだが、今度の案件は少々面倒だ。
瞬間移動で片付きそうだが、それは、出来るだけ使わない事にしている。
組織の飛行機で、近く迄は行ったのだが、今回は、その国まで行き着けなかった。後は、船やら車やらで、警戒の網を潜りながら移動をする。
結局、現地まで10時間は掛かった。
「こんなに掛かるなら、瞬間移動を使えば良かったね?」
「今さら言ったって、後の祭りだよ。」
「そう言う事だね?」
「彩華、ドローンを操縦してくれるか?  僕は現場に突っ込む。」
「分かった。組織にドローンの派遣を要請する。危険な所は私が運ぶ。」
組織のドローンは、この近くに一機は有る筈だった。
「僕は、人質の近くに移動する。」
「分かった、その近くに、ドローンを持って行く。」
「了解。」
祥生は、妖体を出して人質の位置を探る。警戒の厳重な所が一箇所有る。
どうやら、そこに居るらしい。
あれ、何かおかしい。人質らしい奴と向こうの奴等が、談笑しながら酒を飲んでいる。祥生は、妖体を送って、その話を聞いている。
それを翻訳アプリで訳している。どうやら、初めから話が出来ていた様だ。祥生は、その家の外側に瞬間移動をした。
あいつは、無理矢理にでも連れて行く。家の外壁を物質消去で抜き、その部屋の外に付く。そしてドローンを待つ。
「山雅さん近くへ来たよ。いつでも行けるよ。」
それを聞いた祥生は、人の少ない時を狙って瞬間に壁を抜き、そのまま突っ込んだ。そして、そこに居た見張りに、当て身を当てる。
「彩華、ドローンに連れて行くよ。」
「わかった。用意をして置く。」
ただ、少し時間の調整をしなければならない。瞬間移動は時間が短縮される。その分を調整する。人質は、記憶を若干消去したまま眠らせている。祥生はその間に、ひと暴れする事にした。侵入した証拠造りである。
「ちょっと待ってて。証拠を残して来る。」
「わかった。待ってる。」
祥生は、人の居ない部屋に戻り、人質の居た部屋から、外に躍り出た。
それを、敵兵が撃って来る。祥生は防御膜を張る。その膜は何の力も無いのだが、祥生の他保護範囲に、構造物が有るように見せている。
実態は光の遮断層である。暫く走って、彩華のドローンに消えた。
「もう少ししたら、目を覚ましますので、よろしくお願いします。」
組織の担当者には、人質の印象を伝えて置いた。
「現地では、人質と向こうの奴等が、酒を飲んでいましたよ。」
「なるほど、事情は理解しました。後はこちらで対処しますので。」
それでも、今回は一日で仕事は終わった。


 R-3  大学文科討論会

「半年ぶりに仕事をしたね?  ドローンも久し振りだったし。」
「大学で、何やかや有ったしな?」
「あの大学、続けられるかな?」
「まだ何か有るな?  人を自分の思惑で使おうとする。」
大学は、今年入学した特別優秀な学生を、大学の体面に利用している。
「私達は、特殊な仕事をしているから、普通には行かないわよね?」
「それを、説明は出来ないから、難しいんだよな?」
彩華と祥生は、二日間休んだが、今は講義を聞いている。
「神能さん、神能さん、学長室へお願い致します。」
「山雅さん、山雅さん、学長室へお願い致します。」
講義の休憩時間に、彩華と祥生に、呼び出しが掛かった。
「又、呼び出してるよ。煩い事だね?」
「全くだよ。用事は出来ないと言ってるのに、何の用事なんだか?」
二人は、渋々ながら学長室へおもむいた。
「何か、有りましたか?」
「今度、近畿圏主宰の、文科討論会が有る。君達に出席して貰いたい。」
「時間が空いていましたら、出席します。詰ってたら欠席しますが?」
「神能さんは、出席出来るだろうな?」
「いえ、私も、山雅さんと同じ様な感じです。」
「君達は、当大学の学生として、その義務が有る。」
「その義務に付いては、納得出来ませんが、努力はします。」
彩華と祥生は、頭を下げて、学長室を出た。
「山雅さん、面倒な仕事が来ると、私達も避けられないわよ。」
「その時はその時だ。賭けは五分五分だな?」
ところが、悪いタイミングが有るもので、討論会の日に仕事が来た。
ちょっと面倒そうな仕事なので、全員の参加が必要で有った。
「仕方が無い。大学の用事は捨て置く。理由を説明したら喧嘩になる。」
彩華も祥生も、黙って休んでしまった。学長の怒った顔が目に浮かぶ。散々断って来たのに、用事を押し付けたのだから、しようが無い。
「どうした、山雅と神能は?」  
「大学に来ていません。休みの様です。」
学長は、頭を抱えてしまった。
学長側からすれば、大学の用事が大事なのだが、しかし、彩華や祥生の側から言えば、自分の用事が大事だ。そこに認識のズレが有る。


 R-4  迫撃砲で撃たれる

その頃、彩華と祥生は戦闘の最中で有った。人質二人を救出したのだが、お陰で、まともに戦闘を強いられた。各自バラバラの位置に居る為、保護膜に入れるのは、人質二人だけになった。皆んな、死ぬ事は無いのだが、邪魔する奴は、排除しなければならない。
「進むのに、時間が掛かるね?  もう少し攻撃力が有れば、楽なんだけど、すっ飛ばすか、投げ付けるしか、方法が無い。」
「今更、愚痴を言っても始まらない。何とか進めて居るから辛抱だよ。」
皆んな同じ状況に陥って居たが、200mを何分も掛かって通り抜けた。
他保護能力で、敵を押し退ける事は出来るのだが、それをやると能力がバレる。そこで、こんな事になっている。
事の発端は、アフリカの小国で、人質騒動が起こった事だ。反政府側の過激派が、政府側の人間を人質に取った。そして、金を要求した。
祥生は、介入したくは無かったのだが、人質を取って、物を要求するのは認められない。それで、こんな状況に陥っている。

「彼奴等は、どこから湧いて出た?」
「解りません。壁やら基礎やら、数か所に穴が空けられています。」
軍の司令所で、一人の将校が怒り狂っていた。
「見張台に、迫撃砲が有るだろう?  あいつ等の真ん中に打ち込め。」
「味方の兵が近いので、危なくないですか?」
「この距離なら、外す事はないだろう?  ぶち込め!」
「どうなっても、知りませんよ。」
将校の命令なら仕方が無い。砲兵は引き金を引いた。一発目は発射されたのだが、着弾の様子が無い。もう一発、砲弾をこめた。そして、再び引き金を引く。おかしい、弾はどこへ行ったのだ? 砲身から出たのは確かなのだが、着弾の様子が無い。
「何か、弾の具合が悪い様です。的に当たりません。」
「もう一発、弾を込めろ。わしが撃つ。あれ、弾はどこへ飛んだのだ?」
彩華や祥生達は、既に去っているが、弾は概ね、こちらを向いている。
その為、彩華達の防御機能が働いた。弾が発射されて、あまり経たない間に、弾は消滅した。
  この砲は故障している、ちゃんと直しておけ。」
その将校も諦めた。その頃、少し先に居た彩華が、祥生に言った。
「今、三回ほど、悪意が感じられたけど、直ぐに消えた。」
「迫撃砲かも知れない。妖力の保護機能で消滅した様だ。」
「こんな状況には、あまり出来ないね?  誰だって疑問に思うよ。」
「本当だね?  これからは気を付けよう。」
いくら、種族保護の機能にしても、怪しい事には変わりは無い。再々見せられない状況である。もう少し遠方からの攻撃なら、誤魔化し様が有るのだが、今回は近過ぎた。


 R-5  大学退学

作戦は成功して、日本へ帰ったのだが、大学では煩い事になっている。
その次の日、大学に顔を出したが、学長に呼び付けられた。
「君は、大学を何だと思って居るんだ?  何故、討論会を無断で欠席した?  大恥をかいてしまった。そんな態度なら、大学をやめてしまえ。」
「分かりました。」
彩華と祥生は、そう返事をして、学長室を出た。
学長に、本来そんな権限は無い。しかし、気不味い雰囲気は、確かだ。
さて、どうするか?  やめろと言われて、大学に居続ける事は出来ない。彩華や祥生の矜持が赦さない。かと言って、大学をやめると、半端な生活を強いられる。やむを得ない。この大学をやめて、他の大学を受け直す。
「僕は大学を退学するわ。」
「付き合うわ。私もやめる。この大学に居る限り、この問題は起こる。」
「無理に付き合わなくてもいいよ。言う事を聞けば大学に残れるよ。」
「それは出来ない。私の気分も悪いしね?」
「まあ、そうなるわな?」
次の日、彩華と祥生の退学届けが、大学の郵便受けに入っていた。
「学長、退学届けが郵便受けに入っていました。山雅と神能です。」
学長は、ムスッとして頷いた。今年度の目玉が抜けてしまった。
久し振りに入学してきた、特別優秀な学生に辞められてしまった。
大学の為に利用する積りが、退学をされてしまった。学長の誤算で有る。
せっかく入った大学を、そんな簡単に、やめるとは思っても居なかった。
ましてや、一年間も無駄にするとは、学長達の理解の外である。
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