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1I 賀生の喧嘩術
しおりを挟むI-1 ノートは不要 教科書が有れば良い
I-2 アメリカ至上主義再び 米主義者と喧嘩 ナイフ 奥義
I-3 日本国粋主義者に襲われる アメリカでの出版が不満 ナイフ 奥義
I-4 瞳絡みの喧嘩 父親(道場の講師)に相談
I-5 賀生の頭脳 瞳の疑い
I-6 雑誌座談会
I-1 ノートは不要
漫画やアニメでは、授業のノートを取るのが必須である。
山賀賀生は、それが理解出来ない。後の席から眺めていると、ノートを取るのに必死で、授業が聞けていない。これでは本末転倒ではないか?
「山賀さん、国語のノートは取ってる?」
久し振りに廊下で会った、河上英子が聞いて来た。
「取ってないよ。」
「えっ、そうなの、ノートを取ってないの? 試験勉強はどうするの?」
「教科書が有れば、勉強は出来る。ノートは要らない。」
賀生は、試験勉強はして居るけれど、成績はそれ程気にしていない。ある程度の成績になっていれば、それで良い。
「山賀さんの意見は、相変わらずね?」
「ごめんね、役に立たなくて。」
「いぇ、山賀さんに聞いた私が悪かった。」
賀生の事を、そんな風に言いながら、英子は自分の教室に戻って行った。
それから三日ほどして、瞳から電話が有った。
ここ数日は、試験が有ったらしく、珍しく五日も連絡が無かった。
「山賀さん、久し振りだね、元気にしてた?」
「うん、大丈夫。元気だよ。」
「学校で、英子と会ったって? 」
「この前、ちょっと話した。」
「学校が同じだといいね、いつでも会えるから。」
「教室が遠いから、英子さんとは滅多に会わないよ。」
「それでも、うらやましいよ。」
瞳は、今になって後悔をしている。賀生と同じ学校の、英子が羨ましいと言う。
自分で女子高を選んだのだから、それは手遅れと言うものだ。
「試験は終わったの?」
「今日が最後だった。疲れた。」
「今日は、何か有った?」
「試験が終わったから、何か食べたい。」
「それなら、いつもの所においでよ。何かおごるわ。」
「分かった、直ぐに行く。駅前の近くに来ているから。」
「待ってる。」
賀生も、本を買った所だったので、直ぐに喫茶店に向かった。
喫茶店には、瞳は既に来ていた。そして、いつものミルクティーを飲んでいる。
「何か食べたいって言ってたね、ケーキでも食べるか?」
「そうだった。何か食べたいわね、スパでもいい?」
「どうぞ。スパゲティでもケーキでも。」
「すみません、ナポリタンとショートケーキを、お願いします。」
「なんだ、両方食べるのか? 太るよ。」
「頭を使い過ぎて、お腹がすいたのよ。山賀さんも、今日は早かったね?」
「うちの学校は、試験はもう済んでいる。本屋に来てたんだよ。」
I-2 アメリカ至上主義再び
賀生と瞳は、雑誌の座談会の前の夜、ニューヨークの街に出ている。通訳の秋芳順子も一緒で有る。
レストランを探しながら歩いていると、又、不良共に捉まった。賀生は、アメリカでも日本でも、何故か不良に絡まれる。
「山香ヨシオだろう? まだ来ているな? アメリカへ来るなと言った筈だが?」
賀生が見たところ、顔に見覚えが無い。
「君達と話した覚えは無いんだけど?」
「やかましい。ほかの仲間が言った筈だ。」
こいつ等は前の奴等でもない。情報が、かなり広がっている。偶然に会う確率は非常に低い。最近の絡みは、相手の人数も増えている。
「君達には関係は無いだろう? 何を怖れているのだ?」
「怖れてなんか居ない。目障りなだけだ。アメリカでデカい顔をするな。」
こいつ等は、テレビで姿を見ただけでも、腹が立つらしい。
「僕は、来なくても構わないんだけど、そのアメリカ人に頼まれたんでね?」
「うるさい。お前が来なければ、問題にならないんだよ。」
「ふーん、権力者は怖いんだな? それで、こんな所で鬱憤を晴らしている訳か?」
賀生に言い返されて、奴等は怒った。
「何を生意気な。ケディ頼む、一発嚙ませてくれ。」
賀生の強さは伝わっている筈だが、ケディには知らされていない。同じアメリカ至上主義でも、色々のグループが有るらしい。
「ちょっと寝てもらう。浮世の義理でな? まあ辛抱してくれ。」
そう言ってケディは、突然蹴りを出す。
「きえっー。」
賀生は、それを左手ではね、軸足を払う。そいつは宙に浮く。
「まだだ。」
ケディは、正面から対峙する。そして、腹に顎に足に、流石に早い連続技を出す。
賀生の動きが、今までより速くなった。ケディの動きを全てかわした。
次にそいつは組打ちで来た。賀生はその手を取り、逆に捻り前に体を移す。
「ぐぇっ。」
ケディは、腕の痛さで後へ倒れた。その瞬間、賀生は、みぞおちに当身を放った。
それを見て、今まで眺めて居た、他の奴等が掛かって来る。
奴等は、賀生にも瞳にも向って来る。賀生に15人ぐらい、瞳に5人程度だろうか?
瞳の方に来た男が言う。
「チョット来い。後で付き合って貰う。」
瞳は、そんな言葉は聞いては居ない。そいつの腕を引き、背負いで放る。
「ぐわっー。」
それからは乱戦で有った。次の奴が瞳を狙う。
「えいっ。」
「くそが。」
「このっー。」
賀生と瞳は、同時に奇翔流奥義を発動する。
「奇翔流奥義天翔。」
瞳も随分殴られている。当ったと思う攻撃も有ったが、実際には当っていない。
害意とか悪意とかが感じられれば、身体が勝手に動く。それが奇翔流奥義である。
賀生は、奴等の中へ踏み込んで行く。何十人のグループであれ、一度に対峙出来るのは五人か六人で有る。賀生は前後左右の奴等を、片端から倒してゆく。
「ぐえっー。」
「ぐわー。」
「痛っー。」
何人かの敵を倒した時、後からの害意を感じた。
その瞬間、賀生の身体は数十センチ横に動いた。その開いた空間に三本のナイフが流れる。そのナイフの持主達三人の頭を、賀生の回し蹴りが薙ぐ。賀生の身体が敵の隙間に入り込む。その身体の跡に弾が行き過ぎる。
「天翔!」
瞳も奇翔流天翔を唱える。瞳の身体が、横の敵を押しのけて移動する。その身体を掠めて、弾が流れる。
「いったー。」
賀生の、後を流れた弾が、向こうの敵の脚に当たった。
「こら!こんな所で、銃を撃つな。味方に当たる。」
半数以上を倒され、奴等は退いた。
「アメリカへ来れば喧嘩だね? どうなって居るんだろうね?」
「又、アメリカ至上主義の連中かな?」
アメリカ至上主義やら、白人至上主義やらと、幾つの団体が有るのだろうか?
しかし、これは仕方が無い事かも知れない。日本にも、そんな団体か有る模様だ。
「このぐらいの数なら良いんだけど、もっと多いと厄介だよ。」
「いや、そんな大袈裟には出来ない。あまりやると、その筋が動く。」
秋芳順子は、陰に隠れて見て居たのだが、怪我も無かったので、胸を撫でおろした。
「しかし、あなた方は無茶苦茶強いわね? 何者なの?」
「僕は古武術をやってるし、彼女は護身術をね。」
何故か賀生は喧嘩が多い。賀生が原因ばかりでは無いのだが、何故か、そう言う場面に遭遇をする。後の事になるのだが、この情報は、教務省長官の娘エミリア迄届いていた。これにも、何か裏が有る。
賀生や瞳は、後から狙われても、その害意を感じ取れる。それに応じて身体が動く。
賀生の祖父の、奇翔流古武術の奥義が影響しているのだが、詳しい事は解らない。
一々奥義を詠唱しなくとも、危険が生じれば、自動で発動するのだが、動きが怪しい事も有り、古武術を強調する。
I-3 日本国粋主義者に襲われる。
日本に帰り、次の日に登校したのだが、その帰り道、賀生は男達に囲まれた。
その男達は、殆んどが日本人だった。
「君達は誰、何の用事かな?」
「君はアメリカで、プログラムの解説書を出版しているな?」
「アメリカの出版社に、頼まれたからね?」
「何故、日本で出版しない。」
又この話か? 鬱陶しい話だ。
「仕方がないだろう? 日本の出版社からの依頼は無かったんだから。」
「それでも、我々は不満だ。今からでも、日本の出版社に頼め。」
「そんな事が、出来る訳無いだろうが? 常識で物を言え。」
まったく、こいつ等には常識と言うものが無いのだろうか?
「それなら、両方を無効にしてやる。」
「どうするんだい?」
「お前を潰せば良い話だ。橘、一発かましてくれ。」
アメリカでは、もう出版済みである。何をやっても手遅れである。
「既に出版済みだよ。もう手遅れだな?」
「やかましい。何でもよい。橘やれ!」
突然、橘らしい奴が、飛び蹴りを掛けて来る。そんな大技は、余程の隙が無いと効果はない。賀生は素直に横に避ける。その時賀生は、後に悪意を感じた。
「奇翔流扇屋天翔!」
賀生の身体が横にズレる。ナイフが、その身体を掠めた。横からも何かが来る。
「やっ。」
賀生の身体が宙に浮く。その後に銃弾が流れる。飛び上がったついでに、前後に居た奴の首を狩る。
「ぐっー。」
「むっふー。」
その二人は、前後に倒れた。
橘と言う男が殴って来る。それは腕で止めた。
それから何人かが、掛かって来たのだが、賀生の相手にならなかった。
「覚えて置け。これで済まさんぞ。」
捨てゼリフを残して、奴等は路地裏に消えた。
I-4 瞳絡みの喧嘩
「そうだ瞳、忘れるところだった。この間から何度か不良に絡まれたんだけど、神衣瞳に会うなだった。心当たりは有る?」
「えっ、私なの?」
「奴等は、それ以上は知らないらしい。何処かからの指令らしいんだ。まだ言う気は無かったんだけど、やっぱり、相談をした方が良いかと思って。」
「その方が良かった。心当たりを調べてみる。」
「瞳、時間は大丈夫?」
「そうね、そろそろ帰らなくては。」
「駅まで送るわ。」
「ありがとう。喧嘩の件は、誰かに聞いて見る。」
「気を付けて帰ってよ、瞳は大丈夫だと思うけど。」
瞳は機嫌よく帰って行った。賀生と話して、気分が楽になった様だ。
I-5 賀生の頭脳
孤独な賀生では有るが、高校になってから、一人の女の子が接触を試みている。
その女の子は、神衣瞳と言い、中学の時の同級生で有った。
神衣瞳は、賀生の能力に秘密を嗅ぎ取っている。身体能力にも頭脳的能力にもだ。
「山賀さん、今何処にいるの? お茶にしない?」
何日か、音沙汰が無いと思っていたが、瞳からの電話である。
「今は本屋に居る。直ぐに行けるよ。」
「私は、十分程で行けるから、駅前の喫茶店で待ってるね。」
「分かった。その頃に行く。」
賀生が喫茶店に着くと、瞳は既に来て居て、ミルクティーを飲んでいた。
「早かったね? 今日は、どうしたの?」
「疲れた、頭がガチガチだわ。」
「僕も、少しずつ勉強が増えている。今迄の五割は増やしたい。」
「本当は、山賀さんの事を、そんなに心配していないのよ。」
瞳は、山賀賀生の潜在能力は、まだ余裕が有ると信じている。
実際、賀生の頭脳は、その気になった時には、相当な集中力と記憶力を示す。
断念ながら、その気分には中々ならない。
ある日、PC 出版から電話が有った。雑誌原稿の催促である。
「又、雑誌の原稿を、お願いしますね?」
「分かりました。月刊誌はいつまでやりますか? そろそろネタ切れですよ?」
「まだ、読者は増えてますよ。SNS等で拡散されているようです。」
「あんな断片的な内容では、本格的なプログラムの勉強は、出来ないでしょうに?」
「解説の分かり易さが、人気の元ですよ。初心者には好評なんですよ。」
「取り敢えず、月刊誌の分は送って置きます。」
PC 出版からは、もう一つ頼まれた。ニューヨーク迄来て欲しいと言う。
それは、PC 出版の著者の中から、何人かが選ばれ、雑誌用の座談会を行なう。
そのついでに、テレビにも出演してくれと言う。その後パーティも有る。
I-6 雑誌座談会
「山賀さん、今何処?」
「駅前に行く途中。」
「いつもの所へ来れる?」
「分かった。先にそこへ行く。」
賀生が喫茶店に着くと、瞳はいつもの如く、紅茶を飲んでいる。
「そろそろ、紅葉の季節だねえ? 今年は無理かな?」
「月末ぐらいなら、行けるかも知れない。」
賀生は、PC 出版から、ニューヨーク行きを頼まれている。その後なら、紅葉狩りも出来そうだ。ニューヨーク行きには、瞳にも頼む積りである。
「瞳、15日からニューヨークへ行くんだけど、又、付き合ってくれないかな?」
「今度は、どうしたの?」
「 PC 出版の関係者が、何人か集まる事になった。それを雑誌に載せる。僕もその中に推薦された。一日置いて、テレビにも出る。」
「山賀さんが、何故そんなものに選ばれるのよ。」
「出版をしている本が、教育関係なのと、歳が若いから、珍しいんだと思う。」
「あまり無理をしないでよ。ニューヨークへ行くのは、親に相談して返事する。」
11月15日、賀生と瞳は、英子に見送られて、ニューヨークへ出発した。
賀生だけでも良いのだが、往復だけでも相当掛かる。それで暇潰しを瞳に頼んだ。
飛行機だけでも、往復で30時間だ。暇を持て余してしまうのだ。
今回は、PC 出版の著作者の中から、何人かがニューヨークへ集められた。そこで、雑誌用の、座談会が行われる。空港には、一人の女性が迎えに来ていた。
「秋芳順子です。ご苦労様です。」
順子は、ニューヨーク本社に務めている、日本女性である。
「お久し振りです。今回も、よろしくお願いします。」
「二日後のテレビでも、通訳しますから、よろしくね?」
「それは助かります。日本人の方が、話しやすいですから。」
賀生と瞳は、順子に伴われて、今日のホテルに移動した。
「今日は、この部屋と隣の部屋を取っています。 明日の朝に、迎えに来ますので。」
そう言って、順子は帰って行った。
「おはよう御座います。会合室へ案内します。」
賀生は翌日の朝、10階の会議室に案内された。既に皆んな集まっている。
「皆さん、今日は御苦労様です。私は司会のジョンと申します。今回は雑誌用の座談会になります。それでは今から、皆さんの自己紹介に移ります。」
賀生は、いつもペンネームの、山香ヨシオで出演している。
「私は、日本から来た山香ヨシオです。年齢は16歳です。特に特徴は有りません。趣味は、読書とプログラミングです。」
やっぱり一番若かった。皆、興味の目で眺めている。
「司会から、補足を致します。プログラムの本を、何冊か書かれています。」
この補足で、余計に目立ってしまった。出来るだけ大人しくしていよう。
賀生は著作が有ると言っても、この歳では、経験値が致命的に低い。テーマにもよるが、あまり自信は無い。
「それでは、座談会に移りますが、今回のテーマは、地球温暖化になります。当社の雑誌にも掲載します。それでは、一番若い山香様から、お願い致します。」
各国の主張が、微妙に違う。炭酸ガスを減らす為に、自然エネルギーの利用が求められるが、各国で事情が異なる。
「そうですね、今のところ、太陽光発電と風力発電が、一番有望ですが、両方共出力の偏りが有り、補間エネルギーとの調整が難しいところが有ります。それを、どう調整するかですね?」
「そうですね、最近は水素の利用も、促進されつつ有りますね?」
「日本は火山が多く、地熱発電の利用が進展するかも知れません。」
「最近になって、核融合発電も進歩の兆しが見えますよね?」
それから、色々の意見が出て、議論は深まったが、当然ながら、結論は出なかった。
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