訳あり能力者 芙蓉儚の幽能力世界 (ハカナは国連傘下組織の依頼により、普通では解決困難な事件を担当する。)

ヨシオ ヤマモト

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2J 観光機不時着

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 J-1  南米観光 旅行先の選定
 J-2  観光機不時着 乗員乗客救助
 J-3  ニューヨーク パーティ
 J-4  南米チリ 洞窟事故
 J-5  チチカカ湖 マチュビチュも


 J-1  南米観光

儚と嘉紀の二人は、学校の帰り道で、お茶を飲んで居る。
「最近、ゆっくり遊んで居ないわね?」
「そうだね、最近は忙しいので、遊ぶ暇が無かったな?」
近頃、立て続けに事件が起きた為、遊んで居る暇がなかった。
「何処か、旅行にでも行こうよ。」
儚も、遊びたい年頃だ。最近、ゆっくりした時間を取っていない。嘉紀としても、
たまには遊びたい気分だ。
「結構大仕事が多かったからな?」
「南極に迄行ったのは、私達以外に居ないよ?」
「春休みを利用して、海外旅行でもするか?」
儚は、仁美に相談をすると言う。儚は家に帰ってから、仁美に電話を入れた。
「仁美、海外旅行するなら、何処がいいかな?」
「有り触れた所より、あまり行けない所が、いいかな?」
仁美の意見としては、パリ等の都会より、辺境の地に行きたいと言う。
あまり、治安の悪い所は行きたくないので、一度調べてみる事にした。
治安が悪くても、儚も仁美も、身に危険は無いのだが、気分は楽しく無い。
色々と考えて見たのだが、結論は出ない。結局、嘉紀に一任する事になった。
「南米はどうだろう?  一度行ってみたい所が有る。」
南米なら、仁美の要望とも合う。
「南米の何処へ行きたいの?  南米と言っても広いよ。」
嘉紀は以前から、チチカカ湖へ行きたいと思っていた。チチカカ湖は、富士山より高い所に有り、琵琶湖の十二倍も広い。日本人の常識では考えられない湖で有った。
「チチカカ湖へ行きたい。ついでに、世界一のイグアスの滝も。」
「チチカカ湖って何?  イグアスの滝は分かるんだけど。」
「富士山より高い所に有る、ペルーのでかい湖。」
「そこでも良い。山臥さん、一度調べてみてよ。」
結局、嘉紀が調べる事になった。


 J-2  観光機不時着

儚達三人は南米に居る。世界最大の滝、イグアスの滝を見に来たのだ。
そこは、ブラジルとアルゼンチンの境に有り、日本では想像も出来ない、大きい滝である。嘉紀が、旅行会社を検索中に、ツアーの空きを見つけた。
儚達は、世界中を動いているのだが、観光旅行には、余り行って居なかった。
「次は何処に行くんだっけ?」
「次は、チチカカ湖周辺の古い遺跡。チチカカ湖に沈んだ遺跡も有る。」
「チチカカ湖の特徴は何?」
「前に言ったけど、富士山より高い位置に有る湖、琵琶湖の12倍も有る。」
それだけの水量が、そんな高い所に有って、決壊しないのも不思議に思う。日本人の常識では、計りきれない湖であった。
「何処の辺りに有るの?」
「アンデス山脈の南の方。ペルーの南の端とボリビアの間。水面高は3,812m 。」
「そんなデッカイ湖が、富士山より高い所に有るなんて、凄い事だよね?」
その周辺の観光は、20人乗り程度の小型機で廻る。

ところが、儚たちが乗った小型機が、飛行中に故障した。
「なんだか変だ、飛び方がおかしい。」
嘉紀は、慌てて前に走る。
アンデス山脈を越える辺りから、飛行機の音もおかしい。考える暇も無く、飛行機は不時着をしてしまった。しかし、平地には降りられなかった。
「やばっ、不時着だ。」
飛行機が止まってから、儚が嘉紀の元へ来た。
「山臥さん、止まったけど、斜面まで行ってしまった。乗員は無事かな?」
「この機体なら、幽体機能の保護範囲だったと思う。幽体の保護範囲は、基礎保護能力の二倍は有る。」
「乗員が無事なら、救援を頼んでいるわね?」
「当然連絡しているだろう。操縦席に行ってくる。機体は、これ以上落ちないな?  
儚は後、仁美は真ん中辺りで、皆んなを護って。」
機体は、難しい所に止まっているが、岩に引っ掛かって、これ以上は落ちない。
嘉紀は、操縦士に問いかける。
「救援は来ますか?」
「さっき、救援要請をしたところだ。いつ来るか、まだ分からない。」
機体は、あっちこっちの岩に衝突して、ドアも開かない。外に出られたとしても、この斜面は素人では登れない。嘉紀達の保護の結果、怪我人は少ないが、皆んなパニック状態だ。そんな時、儚に電話が掛かった。携帯電話が繋がっていたのだ。
 SSS からだった。儚は状況を説明した。機体に穴を開けないと、外へも出られない。
この斜面では機械も使えない。しばらくして SSS から連絡が来た。
それなりのレスキューを送るので、儚に、機体に穴を開けて欲しいとの事だ。
「分かりました。乗客を引き上げる準備が整えば、こちらで穴を開けます。」
儚は、嘉紀と仁美を呼び、事情を説明した。
「機体は安定している様だが、一応二ヶ所に別れよう。ややこしい動きをする奴は、遠慮なく制圧の事。」
「了解。」
二時間後に、SSS 手配の救援隊が来た。救援隊は、斜面の上側に救護所を設けた後、そこに巻上機を設置する。その巻き上げ機にロープが繋がれ、ロープの先に乗客を、縛り付ける。ただ、凸凹の有る斜面は、登るのは大変だ。側に救護員が付き、登る補助をする。これで何とか引き上げる事が出来る。

しばらくして、救護隊から連絡が来た。
「用意は出来た。機体に穴を開けてくれ。」
「了解。この機体の壁面に穴を開けるから、横に避けていて。」
儚は、用意した道具を手にし、機体の壁をなぞる。
「内側に壁を倒すから、用心してよ。」
儚が、壁をゆっくり内側に引く。機体の壁に、人が通れるだけの穴が開いた。
そして、最初の人がロープに繋がれた。
「オーライ、少し巻いてくれ。ストップ。よし、少し巻き上げて。」
この様に、何度も繰り返して登って行く。三人は機外で、それを眺めている。
中程の人の時、幽視で見ていた儚が、慌てた様子で叫んだ。
「危ない。ロープが外れる。」
ロープに繋がれて居た人が、30Cm程下って止まった。儚の幽力で、何とか持ち堪えている。儚が見ていなければ、その人は落下した。その人は、辛うじてロープに掴まった状態だ。儚は、声を振り絞って、救護員に警告した。
「ロープが外れているわよ!」
それを聞いて、やっと救護員も気がついた。慌ててロープを、その人に縛りつけた。
「助かった。落ちる所だった。」
「儚、どうしたの?」
「縛り付けたロープが、外れかかって居たのよ。」

そんな事が有って、20人程度の乗客と乗員を引き上げるのに、三時間近く掛かってしまった。嘉紀達が、最後に引き上げられた。
「随分時間が掛かったわね?」
「人命が掛かっているから、やむを得ないよ。それに、この斜面は危ない。」
「平地なら、大型機械を設置出来そうだけど、この斜面では無理だね。」
後は専門家に任せて、SSS の車でそこを離れた。記者達は探していた様だが、既に、儚たちは居なかった。SSS の人達も、全て居なくなっていた。
「やっぱり、何か起こるよね?  観光も中途半端になってしまった。」
「20人以上も、助けられたんだから、良かった事にしよう。」
儚が、自らを納得させる様に言う。
「そうだね。それで納得するしか無いわね?」
仁美も、その様に言う。
「この辺りから帰るのは、直通便も無いから大変なんだよな?」
「観光の続きの積りで、ゆっくり帰ろうよ。」


 J-3  ニューヨーク パーティ

ここから帰ろうとすると、アメリカへ出た方が早いのだが、取り敢えず、アンデス山脈から、下りなければならない。
「帰りは、アメリカ経由だね?  アメリカで一泊しようか?」
「そうだね?  アメリカへ行くと、いつも喧嘩になるんだけど、大丈夫かな?」
「毎回毎回そうはならないよ。」
儚たちは、ニューヨーク行きの飛行機の中にいる。そのニューヨーク迄は、まだもう少し時間が掛かる。
「もしもし、山臥さんですか?  PC 出版です。今は何処ですか?」
「飛行機の中ですが、ニューヨークへ、後一時間余り掛かるところです。」
「予定より、二日早いですね?  二日程、帰りを伸ばせますか?」
「ちょっと待って下さい。連れに聞いて見ます。」
嘉紀は、儚と仁美に尋ねた。
「帰りが二日伸びても、大丈夫か?」
「別に構わないけど。」
「私も大丈夫。」
「お待たせしました。大丈夫そうです。」
旅行の前、PC 出版から、プログラム講習の話が有った。
しかし、旅行に行くと言う事で、伸ばして貰っていた。それとは別の話になるが、明日の夜にパーティが有る。教務省長官も出席すると言う。その長官に、前に出席していた少年と、会いたいと言われた。
「私の所としましては、パーティも講習も、両方やって欲しいのですが?」
「分かりました。パーティには、女性が二人になりますが、大丈夫ですか?」
「それは構いません。よろしくお願い致します。」
「講習の方は、明後日の午前で、いいですね?」
「その予定にします。」
嘉紀としても、旅行も短くなったし、両方共、済ませて置きたい。
「結局、そう言う事になったが、大丈夫だな?」
「もう一度、アメリカに来る事を思えば、済ませて置いた方がいいわね?」
日本から出て来るには、往復三十時間以上かかる。その無駄が無くなる。
「仁美には面倒をかけるけど、頼むわな?」
「いや、アメリカのパーティにも、一度は出て見たかったし、いいわよ。」
「講習の席にも、儚と一緒に出てもらう。」
話をする内に、旅客機は、ニューヨーク空港に着いた。
空港には、例によって山芳佑美が出迎えていた。
「ご苦労さまです。ホテルへ案内します。」
PC 出版が、ホテルを予約してくれたらしい。
「明日、服を借りたいのですが?」
「私も借りるので、一緒に行きましょう。明日迎えに来ます。」
ほどなくホテルに着いた。空港から、そんなに離れていない。
「取り敢えず、お茶を飲もう。佑美さんも、一緒にどうですか?」
「有り難う。時間も早いので、ご一緒します。」
「今回も、大変な旅行になってしまった。やっぱりツキがないのかな?」
「旅行が、二日も早くなったと聞いたのですが?」
儚は、飛行機が事故を起こした事を、祐実に説明した。
「もっと下まで落ちてたら、乗客や乗員を助けるのが、難しかった。」
「考え方によっては、非常にツイてる訳ですよ。儚さん達が乗っていなければ、何人か死んでたかも知れない。三人が乗って居たので、助けられた訳でしょう?」
「そのように考えれば、そうとも取れるわね?  まぁ、全員助かった事だしね?」
「私達は、機体に穴を開けただけなんだけどね?」
一般人には、幽体機能なんかは喋れない。なので、適当に誤魔化した。
「特殊救護隊も、山臥さん達の知り合いでしょう?」
「それはそうですね?」
「まぁ、良い方に取って置こう。」
お茶の後は、大人しくホテルに居る事にした。外へ出ると、喧嘩に巻き込まれる。
次の日、裕美が迎えに来た。皆んなで、パーティ用の服を借りに行く。
三人は服を借りて、そのまま、パーティ会場に向った。パーティ会場に入った嘉紀は、教務省の長官を探した。長官は直ぐに見つかった。今日も孫の少女と一緒だ。
その少女が、先に儚を見つけた。顔を覚えていたらしく、儚の元へ走ってきた。
「こんにちは。」
「こんにちは、良く覚えていたね?」
「うん、お兄さんやお姉さんの事は、忘れないよ。」
そこへ、長官も現れた。
「こんにちは。良いタイミングでした。ペルーから、帰る途中でした。」
「ペルーで事故が有ったって?」
「そうなんですよ。乗っていた観光機が不時着しまして。」
長官も、興味が有ったらしく、色々と聞かれたが、適当に誤魔化しておいた。
「しかし、そんな事故でよく死ななかった物だ。ついていたな?」
「そうですね?  旅行も中途で終わりました。下手したら死んでましたね? 」
「それで、パーティに間に合ったのか?」
「そう言う事になります。」
「そうだ、私の名前はトム•ハンフリー、この子はベティ•ハンフリーだ。」
「申し遅れました。私は嘉紀、彼女達は、儚と仁美です。」
長官と嘉紀が話しているのを、皆んな不思議な顔で眺めている。
なぜ教務省の長官が、あんな少年と話しているのか、不思議だったのだ。
「君の解説書が結構人気で、採用の州が増えている様だ。」
「とにかく、解りやすいのです。それに尽きます。」
後から現れた局長が、解説している。
「初めの勉強に、苦労しましたからね?」
「詳しい本は多いのですが、高度に過ぎるのです。そこを突かれた様ですね?」
「そうですね、難しい本は、たくさん有るのですが?」
「孫が、会いたいと言って居たので、良いタイミングだった。」
その孫の少女は、お祖父さんと嘉紀達の話を、ニコニコと聞いている。
「それじゃベティ、又アメリカへ来たら、連絡するからね?」
「うん、待ってる。絶対ね?」
「遅くなりそうなので、私達は、お先に失礼します。」
嘉紀達は、未成年でも有り、先にパーティを抜け出した。
「山芳さん有り難う。ここからなら分かるので、自分達だけで帰ります。」
「分かった、あなた達なら大丈夫ね。又、明日に迎えに行くから。」


 J-4  南米チリ

しばらくして、組織から連絡が有った。
「芙蓉さん、帰って来られて間が無いのですが、南米で、又事故です。」
「飛行機事故ですか?」
「いや、そうじゃ有りません。洞窟で、数人閉じ込められました。帰って居られた所に、申し訳ないのですが?」
「場所は何処ですか?」
「南米のチリです。それも、一番南の方です。」
「20時間で、行けないですね?  命は保ちますか、こんな遠くから行って。」
「二日ぐらいの食料は、持っているようです。」
「その事故は、どう言う事情ですか?」
「洞窟に入って、サンプルを収集して居たところ、氷層に雪崩が起きました。機械で氷を除けようにも、上から、際限なく落ちて来て、どうにもならないのです。」
とにかく、手配をすると言って、儚は電話を切った。
「山臥さん、そういう事情なので、もう一度、南米に行かなくてはならない。」
「明日の朝からで、いいのか?」
「それで良いらしい。仁美にも聞いて見る。」
儚は、仁美に電話を入れた。
「山臥さん、明日の朝なら仁美も行けるって。」
「九時頃に、いつもの所へ、組織の車で迎えに行くから。」
「分かった。」
次の朝、嘉紀は、儚の家の近く迄、迎えに行った。
儚達は、もう来ていた。
「神戸空港から、組織の特別機で行ける所まで行く。」
ちょうど、アメリカへ帰る組織の飛行機が有ったので、それで近く迄行く。
それでも、現地まで20時間以上は掛かった。儚たちは即準備を始めた。
いつもの如く、周りから関係者を排除するのが、大変であった。
「いつも、これで苦労をするね?」
「普通に考えれば、手伝えると思うよね?」
「SSSが、良く見逃して居るわね?」
手の付けられない様な案件を、高校生が解決している。普通は疑問に思う。
SSSも、当然疑問は持っている。しかし、超能力までは、想定していない。人間に、そんな能力が有るとは考えられない。科学が解る人ほど、そんな能力を否定する。
「探っても解らないから、目をつぶって居る。それに便利だし。」
「そう言う事か?  あまり、しつこく探られない方が楽だね?」
そんな言い訳が、一般的には通用しないから、いつも苦労をしている。

今はまだ、夜は明けていないので、周囲は暗い。
その闇に紛れて、氷の壁に穴を開け、儚がその場で穴を維持している。
「動けるか?  手を引くから付いてきて。」
「動けない程の怪我人は居ませんね?  穴が埋まらない間に、急いで外に出ます。」
嘉紀と仁美が、暗視ゴーグルを付け、真っ暗闇の中、被害者を助けだす。
「終わった。儚、ゆっくり外へ出て。」
儚が、ゆっくりと自身を外に出す。体が外へ出るに従って、上から氷が崩れてきた。
後には、穴の痕跡はない。
「見つからない間に、ここを去るよ。」
いつもの如く、儚と仁美と嘉紀の三人は、どこかへ消えた。
皆んなが、そこに来た時には、誰も居なかった。
後の雪崩の氷に混じって、鉄骨の部材が少し見えている。異常な能力は、説明のしようが無いので、鉄骨で穴を補強した事にする。
そして、もう少し離れた所に、助けられた被害者達が残されていた。
「やっと済んだ。せっかく帰っていたのに、又来る事になってしまった。」
「皆んな、助かったんだから、良い事にして置こう。」


 J-6  チチカカ湖

「せっかく、ここ迄来たんだ、チチカカ湖に寄るぞ。やっと行けそうだ。」
「先にマチュピチュね?  インカの遺跡も見て置こう。」
「最低、昼間の一日要るね?  一日では難しいかな?」
この場所から帰るのに、観光を兼ねると、三日以上掛かった。
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