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裏女王様の変化・2 ※
しおりを挟む(うわっ、これっていわゆる……お姫様だっこってやつ?)
決して小柄とはいえない俺をこんなに簡単に持ち上げられるのは、亮太が長身で力もあるからなんだろうけど……なんか、すっごい恥ずかしい。
俺は初めての経験で照れた顔を見せたくなく、亮太の首に腕を回して、その胸に顔を埋めてしまった。
聞こえてくる亮太の胸の鼓動が、俺を少し安心させる。
幼馴染みのままだったら、きっとこの鼓動をこんな近くで聞けなかったはずだ。
亮太の鼓動に俺が耳をすませていると、身体が柔らかいベッドの上へと下ろされた。
着ていたシャツを脱ぎ捨てると、亮太の綺麗に筋肉のついた身体が晒され、とても男らしく感じる。
「……俺、男はカズが初めてだし……女の子だって、そんなに経験ないけど大丈夫?」
全裸になった亮太が不安そうに聞いてくるのが、可愛い。
こんなに男らしい身体してるくせに。
俺は手を伸ばして亮太の頬へと触れると、安心させるように微笑んだ。
「亮太の好きなようにしていいよ」
「カズ……」
亮太は噛みつくような激しいキスを仕掛けながら、すでにボタンの外れている俺のシャツを脱がせる。
そして唇を首筋、鎖骨へと下に移動させながら、手はズボンのチャックを下ろしていく。
「ここら辺には、何も痕はついてないね」
そう言いながら、亮太の舌が胸の突起に絡みつく。
「あっ、はぁっ……あ……」
「でも、感じやすくなってるみたいだ」
「あうっ……それは、んぅっ!」
『さっき玄関で亮太が触ったから』
そう抗議しようとした俺の言葉は、片方を摘まれて、もう片方に軽く噛みつかれたことによってかき消された。
「ねぇ……痕、俺が残してもいい?」
「ん、亮太の……好きにしていいって、言っただろ? 前の彼女には出来なかったことも、全部俺にはしてもいいから」
そう答えた途端、胸元を強く吸われた。
「ああっ、んっ……!」
「へへ……こんなにはっきりと付いた」
亮太は自分が付けたキスマークを、愛おしそうに舐めてくる。
俺の身体に残された、初めての亮太の所有の証。
「もっと……付けろよ。しばらく浮気出来ないくらいに、しっかり……」
浮気なんてするつもりはないけど、素直に言うのが恥ずかしくて俺がそんな風に言うと、意地になったのか亮太がさらに違う所に吸い付く。
「体育の時に恥ずかしい思いしても知らないからな」
言いながら亮太の口が胸や腹へと色々移動して、その都度強く吸われる。
「馬鹿っ……限度ってもんが、あんっ!」
「カズが自分で言ったんだから、俺は知らないよ」
拗ねたように亮太は言いながら、次々と俺の身体に紅い華を散らしていく。
俺の身体が亮太の唇によって染められていく度に、亮太の物だって証が増える。
「こっちにも誰かの痕が残ってないか、確認しないとね」
そう言って亮太は、俺の下着ごとズボンを脱がしてベッドの下へと落とす。
「カズのここ……もう濡れてる。感じてくれたんだ?」
亮太がじっと俺自身を見ているのが、気配でわかる。
「そんなに……見るなよ」
今さらだけど、こんな状態になってるそこを……そんなに凝視されると居心地悪いんだけど……。
「だって、痕の確認もしなきゃだし。俺、一昨日はカズのここよく見てないんだよ」
確かにあの時は、亮太の前であまり見せなかった。
だけど……。
「触っただろ!」
俺がそう怒鳴ると、亮太は不貞腐れたように言い返してきた。
「触ったけど、よく見てる余裕なんてなかった。手だって縛られてたし」
「見なくていい!」
俺の言葉に、亮太はムッとした表情を見せるといきなり俺の両足を大きく開いた。
「馬鹿っ、何すんだよ!」
慌てて俺が足を閉じようとすると、間に身体を割り込ませて亮太が邪魔をする。
「他の男には見せて、なんで俺はダメなの?」
一夜限りの奴に見られるのと、好きな奴にじっくり見られるのじゃ全然違うだろ!
どうでもいい相手となら数え切れない程、寝てきたけど……好きな相手と寝るのなんて初めてなんだからな、俺は。
でも、そんなことを言おうものなら亮太をつけあがらせるだけなので、俺は黙っていた。
すると亮太が、開いた足の中心に顔を近づけてくる。
「おいっ、亮太、まさか……」
俺の言葉を最後まで聞かず、亮太がいきなり俺自身に手を添えたかと思うと、その先端にチュッとキスをしてきた。
「あんっ……!」
「カズが浮気出来ないように、ここにもいっぱい痕つけるから」
そう言うと、亮太は俺の太股の内側やらに何度も吸い付いてくる。
その頭が、もっと際どい足の付け根近くに移動すると亮太の髪の毛が俺自身に触れてくすぐったい。
「んっ、あ……はぁ……っ」
目の前にある俺自身を思いっきり舐めて欲しい欲求と、亮太にそんなことはさせられないという背徳感が、ごちゃ混ぜになって俺の思考を奪っていく。
だから俺は、いつの間にか亮太がそこを凝視していたことに、まったく気づかなかった。
「カズの……だんだんと、勃ちあがってきた」
亮太はそう言って、俺のそこに舌を這わせる。
「あっ……嘘! そんなこと、お前するなよ」
言葉とは裏腹に、亮太がそこを舐めあげる度に、俺の身体は打ち上げられた魚のようにビクビクッと跳ねてしまう。
「でも、カズ気持ちいいんでしょ? 俺、こんなことすんの初めてだし……下手でごめんね」
「あっ、んぅっ、んっ、やぁ!」
亮太は初めての下手さをカバーしようとしているのか、必死になって舌を使い舐めてくる。
その必死さが……ヤバイって。
ただでさえ、俺いつも以上に感じてんのに……こんなにされたら、本当に俺……。
「あっ、もう出る! 亮太、口……離して」
「このまま出していいよ。ちゃんと受け止めるから」
そう言うと、亮太は口を開けて俺自身をすっぽりと啣えこんでしまった。
「やっ、駄目!……んんっ、ん……うぁっ」
温かい亮太の口に包まれて、亮太を汚しているような罪悪感にさらに興奮してしまう自分がいる。
解放に向けて、一気に快感が身体の中を走り抜けた。
「あっ、亮太、イクっ! イッちゃ……んんっ!」
駄目だと思いながらも、俺は亮太の口の中で解放してしまった。
「良かった? カズ」
荒く呼吸を繰り返している俺の顔を覗き込みながら、亮太が聞いてくる。
「……そんなこと聞くな」
見てわかれ……と言おうとして、ふと気がつく。
「亮太。お前……今、俺が出したの……」
「ん、飲んじゃった」
のん気に答える亮太に、俺は呆れを通り越して怒った。
「お前、男初めてなんだろ? そんな無理しなくても……」
「ん~、他のヤツなら勘弁だけど、カズのならいいかなって」
「…………」
俺は何も言わずに身体を俯せにして、枕に顔を埋めてしまう。
「どうしたの? カズ」
うるさい、構うな……。
今の真っ赤な顔を見られたくない。
もう、亮太の天然はなんとかならないのかよ。
色々な男と寝てきたこの俺が、亮太の行動の一つ一つに翻弄されるなんて情けない。
「……俺もやってやる」
「え?」
俺だけなんて不公平だ。俺のテクで亮太もイカせてやる。
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