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相思相愛を確認しました。
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「…騒がしいな。何を騒いでる?」
訝しげな声と共に部長が出社してきたのは、後数分で12時というなんとも絶妙なタイミングだった。
汗一つかかず、涼しい顔を浮かべているのが今はやけに憎たらしい。
合間を見て適当に高瀬のご機嫌をとりながら、通常の仕事を続けていた主任は、部長の用事の詳しい内容を聞かされていたのか、デスクから立ち上がり様、「遅かったな」と部長の肩を叩き、部長がその手に持っていた書類サイズの茶封筒を奪う。
何かの契約書でも入っていたのか、ちらりと封筒の中身を覗いた主任がにやりと笑い、何故か一瞬だけ高瀬を見た。
「………?」
なんだろう、今の意味ありげな目はと思ったが、それを口に出す前に封筒を部長の手元へと戻した主任が、「ほ~ら高瀬君」と。
「噂をすれば影。さっきまでずっと谷崎に文句を言いたいって息巻いてただろ。折角だから今言ったらいいんじゃないか?」
「………何の話だ」
受け取った封筒を引き出しの中。それも鍵のかかる唯一の場所にしまいこんだ部長が、文句と聞いて実に嫌そうな顔をしながら、ぴしっと閉められていたワイシャツの襟首を少し緩める。
時間的に、少し早いが休憩に入るつもりなのだろう。
かと思えば椅子に腰掛け、即座にパソコンを立ち上げる部長。
「昼飯は?」
「……ここでとる。先にこっちを終わらせたい」
「ん。了解」
高瀬に対して文句を言えといいながら、阿吽の呼吸で会話する二人。
「んで、根回しは全部済んだのか?」
「あぁ。必要なものは手に入った」
「そうか。お前のことだから抜かりなく段取ってるだろうが……まぁ良かったな」
「むしろ問題はここからだろう……」
「はは、そりゃ違いない」
ーーーむむ。
目配せをしながらナチュラルな会話を続ける二人に、疎外感を覚えるのは僻みだろうか。
いや、これぞ世に言う女の嫉妬。
ーーーうむ。そうに違いない。
男同士でいちゃつきやがって。
こういう時はあの台詞を言うしかないだろう。
「いいぞ、もっとやれ!」
グッジョブ!!としっかり親指をたてるのも忘れない。
「……?やれってなにを」
意味不明な高瀬の言葉に、部長へと高瀬をけしかけた側だったはずの主任が不思議そうに首をかしげる。
ーーーハッ…!いかん、つい心の声が……。
そこでようやく本題を思い出した高瀬。
部長と主任、二人してこちらを見ているのに気付き、吐き捨てた台詞はわずか二文字。
「ケッ」
「「………」」
………それに一体なんとコメントすべきか。
困惑も顕な部長に代わり、「こらこら、上司にその態度はないでしょ」と高瀬を窘める主任だが、あまりにも幼稚なその態度にどこか失笑気味だ。
ふっ。笑うなら笑うがいい。
私は今、良いことを思い付いたのである。
にやりと笑った高瀬が、反撃の狼煙とばかりに高らかに宣言した。
「部長に文句を言うのはやめました。その代わりに後で、中塚女史と二人で«部長×主任»の薄い本の作成をさせてもらおうと思います」
「ぶっ………!!」
「薄い本……?」
しれっと言われた言葉の意味がわかった主任がその場で吹き出し、理解できなかった部長がいい声でおうむ返しにつぶやく。
「ちょ!高瀬君それって!!」
流石に焦る主任に、今度は聖母のごとき慈悲深い笑みを浮かべた高瀬。
「……前に聞いたことがあるんです。中塚女史は学生時代、文芸サークル出身で一時腐りかけていたことがあると!!」
「マジでか……!!」
「………??」
益々意味不明の部長の耳に、「まさか中塚君が……」と軽く驚愕しつつ、薄い本の意味を教えてやる主任。
なぜ主任が薄い本を知っているのかは謎として、耳打ちするその様子もなかなか美味しいです。
こうなったら全部ネタにしてやろう。
Ψ(`∀´)Ψケケケ
「………もしかして高瀬君、噂には噂で上書きしてやろうとか思ってる?」
流石に鋭い主任。
正解だ!
「文句を言っても無駄そうなので、いっそのこと方向性を変えてみようかと思いまして」
ふふん。
策士よろしく胸を張る高瀬。
これは案外妙案ではなかろうか?
「………ごめん。俺が悪かった。これからちゃんと全力で高瀬君のフォローをするから、だからちょっとそれは……」
好きなスイーツいくらでも買ってあげるから、と猫なで声で懐柔策を出されたが、今さら何を言っても遅い。
「だが断る!!!」
わっはっは、と。
爆笑する高瀬の声に12時の鐘が丁度被った。
「んじゃ、お昼行ってきます!」
ランチバック片手にしゅたっと立ち上がる高瀬。
「ついでに打ち合わせもしてきます!!」
「ちょっとまって、それは何の!?」
勿論薄い本のですが何か?
早速逃げ出そうとした所で「まて」と部長に肩を捕まれる。
「…………さっきから聞いていれば……。
報復だの噂だの、いったい何の事だ?」
「それは主任の口から聞いてください」
ぷいっと横を向いた高瀬。
部長は当然ながらその視線を主任へと。
「彼女に何かしたのか」
「……この場合悪いのは俺じゃないと思うんだけどね……」
「いやむしろ主任も共犯だと思います」
確実に片棒を担いでただろう。
きっと睨む高瀬に、主任があ~と渋い表情ながらようやく白旗をあげる。
「ほら、例のお前の婚約者騒動。
高瀬君にも色々覚悟しといて貰おうと思って話したんだけどさぁ。
おもわぬ反撃食らっちゃったねぇ……」
「…あぁ、あの件か」
ここでやっと話の流れに想像がついたらしく、明らかに面倒そうな顔を浮かべた部長。
緩めぎみだったネクタイを完全に下げ、はぁとため息を漏らす。
そして、流石に部長は潔かった。
「薄い本とやらでもなんでも、君の好きなようにするといい」
「ひゃっほい!!!」
まさかのお許しがでた!!
「嘘だろ!?」
滅多にない、本気で焦った様子の主任に顔がにやける。
「おい谷崎、そんな許可を出して……」
早速部長へ苦情をいい募る主任。
その横で万歳三唱中の高瀬は、まさに満面の笑顔だ。
「……何を焦っている?俺とお前がどうこうなんて、真に受ける人間の数はたかが知れているだろう。
それにそんなものが出来上がる頃には既に……」
何事かを小声で呟いた部長。
その答えに、強ばっていた主任の表情がだんだん変化していく。
「……成る程、確かにな」
その台詞を口にする頃には、既に主任の表情はすっかり余裕そのものに落ち着いていた。
「む」
あっという間に形勢逆転しそうなこの展開。
高瀬には聞こえなかったが、部長は一体何を言ったのか。
「好きにすればいいってさ。よかったね、高瀬君」
すっかり調子の戻った主任にぽんと肩を叩かれた。
「その余裕が今とても腹立たしいです」
こうなったら意地でも書いてやろうと心に決めた所で、中塚女史が手に小さな和紙の袋を下げて迎えにやって来た。
「中塚先輩!」
部屋の入り口から、部長に向かって目深に会釈した中塚女史。
その口から次に飛び出した、「及川さん、部長にちゃんとお礼は言ったの?」と言う発言に、「お礼って何の事ですか?」と先程までの話をすっかり忘れて部長を振りかえる。
「あら部長。及川さんにまだ話してなかったんですか?」
「ん?」
ほら、と手に持っていた紙袋の中を見せられれば、そこに入っていたのはいかにも美味しそうな竹筒にはいった水羊羹が二つ。
「部長からの差し入れよ。私達二人にって」
ランチが終わったらこっそり後で頂きましょうねと笑顔で言われ、再度部長を振り返り、今度はじっと凝視する。
こっそり、ということはつまり特別扱いで二人だけに用意された土産ということ。
いま手元にあるのは、まさに今日主任にリクエストしたばかりの待望の和菓子。
「部長…………」
何故かにやにやと笑う主任を無視し、部長に駆け寄る高瀬。
「部長!!私が間違ってましたっ。
私達二人、どうやら相思相愛だった模様です!」
固く部長の手をにぎる高瀬を、微笑ましげに見守る中塚女史。
「ちょろい……チョロすぎるぞ!高瀬君!」と爆笑しながら部長の背中をバンバン叩く主任の言葉は、この際聞かなかったことにした。
素晴らしい。これぞ以心伝心です。
訝しげな声と共に部長が出社してきたのは、後数分で12時というなんとも絶妙なタイミングだった。
汗一つかかず、涼しい顔を浮かべているのが今はやけに憎たらしい。
合間を見て適当に高瀬のご機嫌をとりながら、通常の仕事を続けていた主任は、部長の用事の詳しい内容を聞かされていたのか、デスクから立ち上がり様、「遅かったな」と部長の肩を叩き、部長がその手に持っていた書類サイズの茶封筒を奪う。
何かの契約書でも入っていたのか、ちらりと封筒の中身を覗いた主任がにやりと笑い、何故か一瞬だけ高瀬を見た。
「………?」
なんだろう、今の意味ありげな目はと思ったが、それを口に出す前に封筒を部長の手元へと戻した主任が、「ほ~ら高瀬君」と。
「噂をすれば影。さっきまでずっと谷崎に文句を言いたいって息巻いてただろ。折角だから今言ったらいいんじゃないか?」
「………何の話だ」
受け取った封筒を引き出しの中。それも鍵のかかる唯一の場所にしまいこんだ部長が、文句と聞いて実に嫌そうな顔をしながら、ぴしっと閉められていたワイシャツの襟首を少し緩める。
時間的に、少し早いが休憩に入るつもりなのだろう。
かと思えば椅子に腰掛け、即座にパソコンを立ち上げる部長。
「昼飯は?」
「……ここでとる。先にこっちを終わらせたい」
「ん。了解」
高瀬に対して文句を言えといいながら、阿吽の呼吸で会話する二人。
「んで、根回しは全部済んだのか?」
「あぁ。必要なものは手に入った」
「そうか。お前のことだから抜かりなく段取ってるだろうが……まぁ良かったな」
「むしろ問題はここからだろう……」
「はは、そりゃ違いない」
ーーーむむ。
目配せをしながらナチュラルな会話を続ける二人に、疎外感を覚えるのは僻みだろうか。
いや、これぞ世に言う女の嫉妬。
ーーーうむ。そうに違いない。
男同士でいちゃつきやがって。
こういう時はあの台詞を言うしかないだろう。
「いいぞ、もっとやれ!」
グッジョブ!!としっかり親指をたてるのも忘れない。
「……?やれってなにを」
意味不明な高瀬の言葉に、部長へと高瀬をけしかけた側だったはずの主任が不思議そうに首をかしげる。
ーーーハッ…!いかん、つい心の声が……。
そこでようやく本題を思い出した高瀬。
部長と主任、二人してこちらを見ているのに気付き、吐き捨てた台詞はわずか二文字。
「ケッ」
「「………」」
………それに一体なんとコメントすべきか。
困惑も顕な部長に代わり、「こらこら、上司にその態度はないでしょ」と高瀬を窘める主任だが、あまりにも幼稚なその態度にどこか失笑気味だ。
ふっ。笑うなら笑うがいい。
私は今、良いことを思い付いたのである。
にやりと笑った高瀬が、反撃の狼煙とばかりに高らかに宣言した。
「部長に文句を言うのはやめました。その代わりに後で、中塚女史と二人で«部長×主任»の薄い本の作成をさせてもらおうと思います」
「ぶっ………!!」
「薄い本……?」
しれっと言われた言葉の意味がわかった主任がその場で吹き出し、理解できなかった部長がいい声でおうむ返しにつぶやく。
「ちょ!高瀬君それって!!」
流石に焦る主任に、今度は聖母のごとき慈悲深い笑みを浮かべた高瀬。
「……前に聞いたことがあるんです。中塚女史は学生時代、文芸サークル出身で一時腐りかけていたことがあると!!」
「マジでか……!!」
「………??」
益々意味不明の部長の耳に、「まさか中塚君が……」と軽く驚愕しつつ、薄い本の意味を教えてやる主任。
なぜ主任が薄い本を知っているのかは謎として、耳打ちするその様子もなかなか美味しいです。
こうなったら全部ネタにしてやろう。
Ψ(`∀´)Ψケケケ
「………もしかして高瀬君、噂には噂で上書きしてやろうとか思ってる?」
流石に鋭い主任。
正解だ!
「文句を言っても無駄そうなので、いっそのこと方向性を変えてみようかと思いまして」
ふふん。
策士よろしく胸を張る高瀬。
これは案外妙案ではなかろうか?
「………ごめん。俺が悪かった。これからちゃんと全力で高瀬君のフォローをするから、だからちょっとそれは……」
好きなスイーツいくらでも買ってあげるから、と猫なで声で懐柔策を出されたが、今さら何を言っても遅い。
「だが断る!!!」
わっはっは、と。
爆笑する高瀬の声に12時の鐘が丁度被った。
「んじゃ、お昼行ってきます!」
ランチバック片手にしゅたっと立ち上がる高瀬。
「ついでに打ち合わせもしてきます!!」
「ちょっとまって、それは何の!?」
勿論薄い本のですが何か?
早速逃げ出そうとした所で「まて」と部長に肩を捕まれる。
「…………さっきから聞いていれば……。
報復だの噂だの、いったい何の事だ?」
「それは主任の口から聞いてください」
ぷいっと横を向いた高瀬。
部長は当然ながらその視線を主任へと。
「彼女に何かしたのか」
「……この場合悪いのは俺じゃないと思うんだけどね……」
「いやむしろ主任も共犯だと思います」
確実に片棒を担いでただろう。
きっと睨む高瀬に、主任があ~と渋い表情ながらようやく白旗をあげる。
「ほら、例のお前の婚約者騒動。
高瀬君にも色々覚悟しといて貰おうと思って話したんだけどさぁ。
おもわぬ反撃食らっちゃったねぇ……」
「…あぁ、あの件か」
ここでやっと話の流れに想像がついたらしく、明らかに面倒そうな顔を浮かべた部長。
緩めぎみだったネクタイを完全に下げ、はぁとため息を漏らす。
そして、流石に部長は潔かった。
「薄い本とやらでもなんでも、君の好きなようにするといい」
「ひゃっほい!!!」
まさかのお許しがでた!!
「嘘だろ!?」
滅多にない、本気で焦った様子の主任に顔がにやける。
「おい谷崎、そんな許可を出して……」
早速部長へ苦情をいい募る主任。
その横で万歳三唱中の高瀬は、まさに満面の笑顔だ。
「……何を焦っている?俺とお前がどうこうなんて、真に受ける人間の数はたかが知れているだろう。
それにそんなものが出来上がる頃には既に……」
何事かを小声で呟いた部長。
その答えに、強ばっていた主任の表情がだんだん変化していく。
「……成る程、確かにな」
その台詞を口にする頃には、既に主任の表情はすっかり余裕そのものに落ち着いていた。
「む」
あっという間に形勢逆転しそうなこの展開。
高瀬には聞こえなかったが、部長は一体何を言ったのか。
「好きにすればいいってさ。よかったね、高瀬君」
すっかり調子の戻った主任にぽんと肩を叩かれた。
「その余裕が今とても腹立たしいです」
こうなったら意地でも書いてやろうと心に決めた所で、中塚女史が手に小さな和紙の袋を下げて迎えにやって来た。
「中塚先輩!」
部屋の入り口から、部長に向かって目深に会釈した中塚女史。
その口から次に飛び出した、「及川さん、部長にちゃんとお礼は言ったの?」と言う発言に、「お礼って何の事ですか?」と先程までの話をすっかり忘れて部長を振りかえる。
「あら部長。及川さんにまだ話してなかったんですか?」
「ん?」
ほら、と手に持っていた紙袋の中を見せられれば、そこに入っていたのはいかにも美味しそうな竹筒にはいった水羊羹が二つ。
「部長からの差し入れよ。私達二人にって」
ランチが終わったらこっそり後で頂きましょうねと笑顔で言われ、再度部長を振り返り、今度はじっと凝視する。
こっそり、ということはつまり特別扱いで二人だけに用意された土産ということ。
いま手元にあるのは、まさに今日主任にリクエストしたばかりの待望の和菓子。
「部長…………」
何故かにやにやと笑う主任を無視し、部長に駆け寄る高瀬。
「部長!!私が間違ってましたっ。
私達二人、どうやら相思相愛だった模様です!」
固く部長の手をにぎる高瀬を、微笑ましげに見守る中塚女史。
「ちょろい……チョロすぎるぞ!高瀬君!」と爆笑しながら部長の背中をバンバン叩く主任の言葉は、この際聞かなかったことにした。
素晴らしい。これぞ以心伝心です。
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