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間章 「七夕祭りのその夜に~蛇足~」
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あれ?ちょってまて。
まだ一人忘れてないか、と。
気づいた時にはもう遅かった。
いつの間にか立っていたのは見覚えのある長い廊下。
そこを進めば、やはりあるのあの和室。
「……よぅ。また会ったな」
「ここは………」
勢いよく開け放った障子の先にいたのは、前回のような子供ではなく現在の龍一その人で。
あの後家からでた覚えも幽体離脱した覚えもない高瀬は、なぜ自分がここにいるのかさっぱり理由がわからない。
わかるのはただ、今が現実ではないのだと言う事実だけ。
「覚えてるか?ここがお前と一番最初に出会った場所だ」
「私にとっては夢の中の話だけどね……」
「なら今もどうせ変わらないだろう?どうやらこれは俺の夢のようだからな」
「龍一の夢………?」
つまりはまた、自分達は夢で繋がってしまったということか。
「でもなんで………?」
なぜ、今夜だったのだろうかと首をかしげれば、すぐ近くで龍一の笑う声がした。
「七夕の奇跡ってやつじゃないか?」
「奇跡?」
ずいぶん似合わない台詞を口にするものだ。
「俺はな。ガキの頃からずっと、もう一度お前と出会うことだけを祈り続けてきた。随分遅くなったが、ようやくその願いを叶える気にでもなったんじゃないか?」
神は気まぐれだからな、と。
からかうような口ぶりだが、喜んでいるのも本当らしい。
「折角の七夕なんだから、もっと他のことをお願いすればいいのに」
一般的に、七夕には習い事の上達を願うのが本来の作法らしいが、子供にはそんなことは関係ない。
子供のお願いと言えば、せいぜい欲しいおもちゃの名前だとか、将来なりたいものだとかを書くのが定番だろう。
(以前、近所のスーパーに飾れていた子供用七夕飾りの短冊に、明らかな大人の字で「幸せになりたい」とだけかかれていたのを目撃した時には軽く涙したが…)
「なんか他に欲しいものとかなかったの?」
尋ねた高瀬に龍一は一言。
「おまえ」
「……………!!」
私は物じゃないとか、色々なものが込み上げてきたが、それを口にするよりも早く、龍一が言った。
「お前以外、欲しいものはなにもない」
「………………キザすぎて笑えないよ」
「本心だからな、俺の」
他には何も要らん、と。
いいきるだけの強さが羨ましいような、どこか切ないような。
「お前は今誰といる?」
「誰とって…………う~ん?」
「…………わからないのか?」
「いや、ちょっと酔ってたし……」
「他の男の前で記憶を無くすほど酔ったのか」
「だから男限定にしないでってば!」
「だがその様子じゃ、どうせまたいつもの奴らだろう?」
「う……」
否定できない。
答えも聞かずに鼻で笑った龍一は、「奇跡の理由がわかったような気がするな」と自嘲気味に嘯く。
「理由……?」
「さすがの神も、俺を哀れんでくれたんだろうよ。………まぁ、今となっちゃ不要な気遣いだけどな」
願いは自力で叶えた。
自分の力で、見つけることができたから。
「奇跡なんて所詮、そんなもんだ」
そういいながらも、高瀬をみる瞳には複雑な感情が見え隠れして。
素直に喜べばいいのにわざと強がる子供のようで、少しだけ、出合ったときの幼い少年を思い出させた。
「難しいこと言うならさっさと帰るけど?」
わざとそういえば一瞬だけ傷ついた顔をして、「好きにしたらどうだ」と。
本当に、男と言うものはくだらない面子が死ぬほど大切な生き物らしい。
まぁ今日は勘弁してやるかと、その場によいしょと座り込んだ高瀬。
「ねぇ、死ぬほど綺麗な夜空ってみたことある?」
なんの脈絡もないその言葉に、「あるぞ」と答えた龍一は、同じようにその場に座り込むと天井を指差した。
「修行場のな、えらい山奥で見る星は、やたらと近くに感じて目に煩いほどだった」
「煩いってさぁ…。ロマンのない」
「そもそも星にロマンなどあるわけがないだろう?あれは精々、宇宙の遺影なんだからな」
「あ、知ってる!私達がみてる夜空の星は実際には何億光年前とかの星の姿だってやつでしょ?」
「あぁ、その通りだ。結局はただの残像にすぎない」
「それはそれで壮大なロマンを感じるけどねぇ……」
何億光年、というだけで心が擽れるではないか。
そう口にすれば、パッと辺りの風景がかき消され、次に視界に広がったのは…………。
「どうだ?星屑の墓場は」
「墓場とかどうでもよくなるくらい普通に綺麗」
きっぱり言い切り、頭上に現れた星空をひたすら目に焼き付ける。
「日本にもこんな場所があるんだね………」
これに比べれば、今夜みた夜景はいかに地上の光の影響を受けていたのかがよくわかる。
勿論あれはあれで見慣れた落ちつく星空だが、これは別格だ。
「実物を見てみたいか?」
「………………すごい山奥なんでしょ」
とてもではないが登る自信はない。
「馬鹿だな。お前は幽体離脱で俺を追えばいいだけだろう?」
歩く必要なんてないだろうがと言われてなるほどと思わず納得した。
「んじゃいつか」
「いつかと言う日は永遠に来ない」
「ん~!!」
確かにその通りだけど!と。
唸りながら、「じゅあ来年?」とぼそりつぶやく。
「来年の今夜とかどうよ」
「来年、な?忘れるなよ」
「どっちかが忘れたらこの話は自然消滅ってことで」
「俺は忘れない」
「う…」
間髪いれぬ即答に、作ったはずの逃げ場がガリガリと削られていく。
「俺は忘れない。…………来年は、お前と俺の二人きりだな?」
嬉しそうに言われ、ちょっと困った。
「言っとくけど、うちの会社は毎年七夕に飲み会やってるみたいで…。
正直行くとしたらその後だからね?」
それでも、いいの?
自分で言い出しておいてなんだが、かなりひどい条件だ。
「構わねぇよ。お前が約束を忘れなければ」
「………………努力します」
これで忘れたら、私は人として最低ではなかろうか。
まぁなんとかなるかと気を取り直し、限りなく本物に近い偽物の星を見上げる。
横に座った龍一は、やけに上機嫌で。
「………なんか、ご機嫌だね?」
どうしたの?と何となく問えば。
「お前の口から未来の約束を取り付けたからな」
今日はそれだけで満足だ、と。
心からの笑みを浮かべられて、ますます約束を破るわけにいかなくなった。
「来年ね、来年」
頭に叩き込むように復唱した高瀬は、やがて己の意識が少しずつ薄れてきていることに気づいた。
どうやらタイムアップのようだ。
徐々に薄れていく高瀬の姿にその事を悟り、眩しそうに目を細める龍一。
「ねぇ」
高瀬は最後に気になっていたことを尋ねた。
「奇跡って、本当にあると思う?」
てっきり否定するだろうと思ったその問いだったか、予想外に龍一はそれを肯定する。
「あるぞ、奇跡は。
ーーーー俺にとって、お前と出逢ったことが最大の奇跡だ」
「!!」
「だからもう他の奇跡は要らない。お前の存在が全て」
表情も変えず、よくそんなことが言えるものだとかなんだとか色々な文句が頭をかけ巡ったが、結局最後は。
「ばっ………馬鹿っ!」
羞恥心に負けた、と膝をおりながら消えていく高瀬。
「………またな」
完全に目覚める寸前かけられた声に、一体なんと答えたのかは覚えていない。
翌朝、目覚めと同時に真っ赤な顔をしていたせいで病院騒ぎになったことは、むしろ忘れたい記憶である。
まだ一人忘れてないか、と。
気づいた時にはもう遅かった。
いつの間にか立っていたのは見覚えのある長い廊下。
そこを進めば、やはりあるのあの和室。
「……よぅ。また会ったな」
「ここは………」
勢いよく開け放った障子の先にいたのは、前回のような子供ではなく現在の龍一その人で。
あの後家からでた覚えも幽体離脱した覚えもない高瀬は、なぜ自分がここにいるのかさっぱり理由がわからない。
わかるのはただ、今が現実ではないのだと言う事実だけ。
「覚えてるか?ここがお前と一番最初に出会った場所だ」
「私にとっては夢の中の話だけどね……」
「なら今もどうせ変わらないだろう?どうやらこれは俺の夢のようだからな」
「龍一の夢………?」
つまりはまた、自分達は夢で繋がってしまったということか。
「でもなんで………?」
なぜ、今夜だったのだろうかと首をかしげれば、すぐ近くで龍一の笑う声がした。
「七夕の奇跡ってやつじゃないか?」
「奇跡?」
ずいぶん似合わない台詞を口にするものだ。
「俺はな。ガキの頃からずっと、もう一度お前と出会うことだけを祈り続けてきた。随分遅くなったが、ようやくその願いを叶える気にでもなったんじゃないか?」
神は気まぐれだからな、と。
からかうような口ぶりだが、喜んでいるのも本当らしい。
「折角の七夕なんだから、もっと他のことをお願いすればいいのに」
一般的に、七夕には習い事の上達を願うのが本来の作法らしいが、子供にはそんなことは関係ない。
子供のお願いと言えば、せいぜい欲しいおもちゃの名前だとか、将来なりたいものだとかを書くのが定番だろう。
(以前、近所のスーパーに飾れていた子供用七夕飾りの短冊に、明らかな大人の字で「幸せになりたい」とだけかかれていたのを目撃した時には軽く涙したが…)
「なんか他に欲しいものとかなかったの?」
尋ねた高瀬に龍一は一言。
「おまえ」
「……………!!」
私は物じゃないとか、色々なものが込み上げてきたが、それを口にするよりも早く、龍一が言った。
「お前以外、欲しいものはなにもない」
「………………キザすぎて笑えないよ」
「本心だからな、俺の」
他には何も要らん、と。
いいきるだけの強さが羨ましいような、どこか切ないような。
「お前は今誰といる?」
「誰とって…………う~ん?」
「…………わからないのか?」
「いや、ちょっと酔ってたし……」
「他の男の前で記憶を無くすほど酔ったのか」
「だから男限定にしないでってば!」
「だがその様子じゃ、どうせまたいつもの奴らだろう?」
「う……」
否定できない。
答えも聞かずに鼻で笑った龍一は、「奇跡の理由がわかったような気がするな」と自嘲気味に嘯く。
「理由……?」
「さすがの神も、俺を哀れんでくれたんだろうよ。………まぁ、今となっちゃ不要な気遣いだけどな」
願いは自力で叶えた。
自分の力で、見つけることができたから。
「奇跡なんて所詮、そんなもんだ」
そういいながらも、高瀬をみる瞳には複雑な感情が見え隠れして。
素直に喜べばいいのにわざと強がる子供のようで、少しだけ、出合ったときの幼い少年を思い出させた。
「難しいこと言うならさっさと帰るけど?」
わざとそういえば一瞬だけ傷ついた顔をして、「好きにしたらどうだ」と。
本当に、男と言うものはくだらない面子が死ぬほど大切な生き物らしい。
まぁ今日は勘弁してやるかと、その場によいしょと座り込んだ高瀬。
「ねぇ、死ぬほど綺麗な夜空ってみたことある?」
なんの脈絡もないその言葉に、「あるぞ」と答えた龍一は、同じようにその場に座り込むと天井を指差した。
「修行場のな、えらい山奥で見る星は、やたらと近くに感じて目に煩いほどだった」
「煩いってさぁ…。ロマンのない」
「そもそも星にロマンなどあるわけがないだろう?あれは精々、宇宙の遺影なんだからな」
「あ、知ってる!私達がみてる夜空の星は実際には何億光年前とかの星の姿だってやつでしょ?」
「あぁ、その通りだ。結局はただの残像にすぎない」
「それはそれで壮大なロマンを感じるけどねぇ……」
何億光年、というだけで心が擽れるではないか。
そう口にすれば、パッと辺りの風景がかき消され、次に視界に広がったのは…………。
「どうだ?星屑の墓場は」
「墓場とかどうでもよくなるくらい普通に綺麗」
きっぱり言い切り、頭上に現れた星空をひたすら目に焼き付ける。
「日本にもこんな場所があるんだね………」
これに比べれば、今夜みた夜景はいかに地上の光の影響を受けていたのかがよくわかる。
勿論あれはあれで見慣れた落ちつく星空だが、これは別格だ。
「実物を見てみたいか?」
「………………すごい山奥なんでしょ」
とてもではないが登る自信はない。
「馬鹿だな。お前は幽体離脱で俺を追えばいいだけだろう?」
歩く必要なんてないだろうがと言われてなるほどと思わず納得した。
「んじゃいつか」
「いつかと言う日は永遠に来ない」
「ん~!!」
確かにその通りだけど!と。
唸りながら、「じゅあ来年?」とぼそりつぶやく。
「来年の今夜とかどうよ」
「来年、な?忘れるなよ」
「どっちかが忘れたらこの話は自然消滅ってことで」
「俺は忘れない」
「う…」
間髪いれぬ即答に、作ったはずの逃げ場がガリガリと削られていく。
「俺は忘れない。…………来年は、お前と俺の二人きりだな?」
嬉しそうに言われ、ちょっと困った。
「言っとくけど、うちの会社は毎年七夕に飲み会やってるみたいで…。
正直行くとしたらその後だからね?」
それでも、いいの?
自分で言い出しておいてなんだが、かなりひどい条件だ。
「構わねぇよ。お前が約束を忘れなければ」
「………………努力します」
これで忘れたら、私は人として最低ではなかろうか。
まぁなんとかなるかと気を取り直し、限りなく本物に近い偽物の星を見上げる。
横に座った龍一は、やけに上機嫌で。
「………なんか、ご機嫌だね?」
どうしたの?と何となく問えば。
「お前の口から未来の約束を取り付けたからな」
今日はそれだけで満足だ、と。
心からの笑みを浮かべられて、ますます約束を破るわけにいかなくなった。
「来年ね、来年」
頭に叩き込むように復唱した高瀬は、やがて己の意識が少しずつ薄れてきていることに気づいた。
どうやらタイムアップのようだ。
徐々に薄れていく高瀬の姿にその事を悟り、眩しそうに目を細める龍一。
「ねぇ」
高瀬は最後に気になっていたことを尋ねた。
「奇跡って、本当にあると思う?」
てっきり否定するだろうと思ったその問いだったか、予想外に龍一はそれを肯定する。
「あるぞ、奇跡は。
ーーーー俺にとって、お前と出逢ったことが最大の奇跡だ」
「!!」
「だからもう他の奇跡は要らない。お前の存在が全て」
表情も変えず、よくそんなことが言えるものだとかなんだとか色々な文句が頭をかけ巡ったが、結局最後は。
「ばっ………馬鹿っ!」
羞恥心に負けた、と膝をおりながら消えていく高瀬。
「………またな」
完全に目覚める寸前かけられた声に、一体なんと答えたのかは覚えていない。
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