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第2話 データの敗北、あるいは神の御心の迷走
フリーデ・クレールという令嬢を、テオドールは以前から把握していた。
クレール男爵家。平民の商人から身を起こし、商業的成功によって爵位を得た新興貴族だ。家格としては低いが、実務能力は侮れない。そしてその令嬢は、父親譲りの商才に加え、異様なほど緻密な観察眼を持っているという評判だった。
黒髪をきっちりとしたボブカットに整え、いつも背筋を伸ばして歩く。感情を顔に出さず、言動は常に計算されている。学業成績は学園でもトップクラスだ。
なるほど優秀な令嬢だ、とテオドールは思っていた。
――接触してくるまでは。
その日、テオドールは図書室で一人、資料を探していた。クラリッサは今日、妃教育の補講があり東屋には不在だった。
書棚の間を歩いていると、不意に声がかかった。
「王太子殿下。ご機嫌うるわしゅう存じます」
振り返ると、フリーデが一礼していた。完璧な礼の角度だった。三十度、きっかり。
「これはクレール嬢。奇遇だな」
「奇遇ではございません」
フリーデは涼しい顔で言った。
「殿下が火曜日の午後に図書室をご利用になることは、過去三週間の行動記録から予測しておりました」
(……堂々と言ってのけたな)
テオドールは内心で感嘆した。奇遇を装うつもりも、偶然を演出するつもりも、最初からないらしい。この令嬢、正面突破のタイプか。
「それは念入りなことで。何か用かな」
「単刀直入に申し上げます」
フリーデは一歩進み出て、まっすぐにテオドールを見た。黒い瞳に感情はなく、どこか査定するような色があった。
「私はクレール男爵家の令嬢として、殿下の婚約者候補に名乗りを上げることが可能かどうか、打診に参りました」
「……婚約者候補」
「はい。現在の婚約者であるフォンテーヌ公爵令嬢との婚約を解消した場合に備えた、次善の候補として、です。私の家格では本来不釣り合いですが、能力と実績でそれを補えると判断しています」
(次善の候補として、か)
テオドールは口元を引き結んで笑いを堪えた。なんという直球だろう。婚約解消を前提にして、しかも次善と自分で言う。ロマンのかけらもない交渉だが、逆にその割り切りが清々しかった。
「なるほど。ではクレール嬢、一つ聞かせてほしいのだが」
「はい」
「なぜ私がクラリッサとの婚約を解消すると思うのかな」
フリーデはわずかに眉を動かした。
「……フォンテーヌ公爵令嬢の愛嬌の無さは、宮廷内でも話題になっております。国母としての適性に疑問を呈する声も聞かれます」
「誰の声かな」
「……複数の貴族家から」
「具体的には」
フリーデが初めて言葉に詰まった。
テオドールは穏やかに続けた。
「宮廷内の評判というのは、発信源が重要だ。根拠のない噂と、信頼に足る評価は全く別物だよ。データを扱うのが得意なら、その出所の信憑性まで検証してから持ってきてほしかったな」
「…………」
「それと」テオドールは一冊の本を書棚から抜き取りながら言った。「クラリッサは確かに愛嬌がない。だが王妃に必要な素養を彼女が持っていないと言う者がいるなら、その者こそ王妃の仕事を理解していないと私は思う。君はどう思うかな、クレール嬢」
フリーデは黙っていた。
その沈黙は、反論できないのではなく、高速で何かを計算しているような沈黙だった。
「……データの収集範囲が、不十分でした」
やがてそう言って、フリーデは再び三十度の礼をした。
「失礼いたしました、殿下。出直して参ります」
(出直してくる気なのか……)
その潔さには、テオドールも少し感心した。負けを認めて改善しようとする姿勢は、嫌いではない。ただ方向性が完全に間違っているのだが、それはまた別の問題だ。
フリーデの足音が図書室から遠ざかる。
テオドールは手にした本のページをめくりながら、ため息をついた。
(次に来る時は何を調べてくるのやら)
問題は、その翌日にも起きた。
礼拝堂から出てきたテオドールの前に、ふわりと白いローブが現れた。
「殿下。お待ちしておりました」
金髪を長く流した令嬢が、恭しく両手を胸の前で組んで立っていた。アメリア。教会が引取り育てた、聖女の力を持つとされる令嬢だ。
「……私を待っていたのか」
「はい。神より啓示を受けました。今日、ここで殿下とお会いすべきであると」
(啓示)
テオドールは平静を保った。
「それは……ご熱心なことだな」
「殿下、単刀直入に申し上げます」
アメリアは青い瞳でまっすぐにテオドールを見た。透き通るような視線だった。確信に満ちた、一点の曇りもない視線。
「私は神に選ばれた聖女です。そして同時に、この国の王妃となるために遣わされた者です。殿下のお傍にあって国の繁栄を支えることが、私に与えられた使命なのです」
テオドールは少し間を置いた。
(ものすごいことを言われた)
婚約解消の打診でも、困りごとの相談でもない。神の使命として王妃になりに来た、という宣言だ。クレール嬢の直球も大概だったが、こちらは次元が違った。
「アメリア嬢」
「はい」
「君が聖女としての力を持っていることは、私も聞き及んでいる。それは国にとって貴重なことだ」
「ありがとうございます。では――」
「ただ」テオドールは穏やかに遮った。「神が君に何を啓示したかは、私には確認する術がない。そして国の王妃を決めるのは、神ではなく私だ」
アメリアが初めて瞬きをした。
「それは……神の御心に反します」
「神の御心が何であれ、私には婚約者がいる。クラリッサ・フォンテーヌという、優秀で誠実な令嬢が。彼女との婚約を覆す理由が私にはない」
「しかし、あのお方では国の加護が――」
「アメリア嬢」
テオドールの声音が、わずかだが変わった。穏やかさの中に、はっきりとした線が引かれた。
「私の婚約者を貶める言葉は、誰であれ聞き流すわけにはいかない。神の名を借りていても、それは同じだよ」
礼拝堂の前に、沈黙が落ちた。
アメリアは両手を胸の前で組んだまま、しばらくじっとしていた。やがてゆっくりと目を閉じ、何事かを唇の中で呟いた。祈りだろうか。
そして目を開け、静かに微笑んだ。
「……これも試練なのですね。神は私に忍耐を学ばせようとしておられる」
(全く動じていない……!)
テオドールは内心で本日二度目の感嘆を覚えた。打たれ強さという点では、この三人の中で間違いなく最強だ。
「では、またお話を聞いていただけますか、殿下」
「……気が向いたらな」
これは社交辞令のつもりだったが、アメリアは深々と一礼して去っていった。その背中は清々しいほど迷いがなかった。
(気が向いたらという言葉が、またの機会と受け取られた気がする)
テオドールは天を仰いだ。
その夜。
テオドールは執務室の椅子に深く腰を下ろし、今日一日を振り返った。
リリアーヌは今週まだ来ていない。来週あたりまた何か仕掛けてくるだろう。フリーデは「出直してくる」と言った。アメリアは試練と解釈して帰っていった。
三者三様、しかし揃って引く気配がない。
(なぜ私がこんな目に)
ため息をついてから、ふとクラリッサの顔を思い浮かべた。今日の補講はどうだったか。相変わらずボサボサのソバージュのまま淡々と帰っていったが、実はこの状況に気づいているのだろうか。
気づいていて放置しているのか。
それとも本当に気づいていないのか。
(あれで気づいていないはずはないが……)
どちらにせよ、明日の東屋でまた無愛想に本を読んでいるのだろう。
テオドールは書類を引き寄せながら、なぜかそれが少しだけ、楽しみだと思っていた。
クレール男爵家。平民の商人から身を起こし、商業的成功によって爵位を得た新興貴族だ。家格としては低いが、実務能力は侮れない。そしてその令嬢は、父親譲りの商才に加え、異様なほど緻密な観察眼を持っているという評判だった。
黒髪をきっちりとしたボブカットに整え、いつも背筋を伸ばして歩く。感情を顔に出さず、言動は常に計算されている。学業成績は学園でもトップクラスだ。
なるほど優秀な令嬢だ、とテオドールは思っていた。
――接触してくるまでは。
その日、テオドールは図書室で一人、資料を探していた。クラリッサは今日、妃教育の補講があり東屋には不在だった。
書棚の間を歩いていると、不意に声がかかった。
「王太子殿下。ご機嫌うるわしゅう存じます」
振り返ると、フリーデが一礼していた。完璧な礼の角度だった。三十度、きっかり。
「これはクレール嬢。奇遇だな」
「奇遇ではございません」
フリーデは涼しい顔で言った。
「殿下が火曜日の午後に図書室をご利用になることは、過去三週間の行動記録から予測しておりました」
(……堂々と言ってのけたな)
テオドールは内心で感嘆した。奇遇を装うつもりも、偶然を演出するつもりも、最初からないらしい。この令嬢、正面突破のタイプか。
「それは念入りなことで。何か用かな」
「単刀直入に申し上げます」
フリーデは一歩進み出て、まっすぐにテオドールを見た。黒い瞳に感情はなく、どこか査定するような色があった。
「私はクレール男爵家の令嬢として、殿下の婚約者候補に名乗りを上げることが可能かどうか、打診に参りました」
「……婚約者候補」
「はい。現在の婚約者であるフォンテーヌ公爵令嬢との婚約を解消した場合に備えた、次善の候補として、です。私の家格では本来不釣り合いですが、能力と実績でそれを補えると判断しています」
(次善の候補として、か)
テオドールは口元を引き結んで笑いを堪えた。なんという直球だろう。婚約解消を前提にして、しかも次善と自分で言う。ロマンのかけらもない交渉だが、逆にその割り切りが清々しかった。
「なるほど。ではクレール嬢、一つ聞かせてほしいのだが」
「はい」
「なぜ私がクラリッサとの婚約を解消すると思うのかな」
フリーデはわずかに眉を動かした。
「……フォンテーヌ公爵令嬢の愛嬌の無さは、宮廷内でも話題になっております。国母としての適性に疑問を呈する声も聞かれます」
「誰の声かな」
「……複数の貴族家から」
「具体的には」
フリーデが初めて言葉に詰まった。
テオドールは穏やかに続けた。
「宮廷内の評判というのは、発信源が重要だ。根拠のない噂と、信頼に足る評価は全く別物だよ。データを扱うのが得意なら、その出所の信憑性まで検証してから持ってきてほしかったな」
「…………」
「それと」テオドールは一冊の本を書棚から抜き取りながら言った。「クラリッサは確かに愛嬌がない。だが王妃に必要な素養を彼女が持っていないと言う者がいるなら、その者こそ王妃の仕事を理解していないと私は思う。君はどう思うかな、クレール嬢」
フリーデは黙っていた。
その沈黙は、反論できないのではなく、高速で何かを計算しているような沈黙だった。
「……データの収集範囲が、不十分でした」
やがてそう言って、フリーデは再び三十度の礼をした。
「失礼いたしました、殿下。出直して参ります」
(出直してくる気なのか……)
その潔さには、テオドールも少し感心した。負けを認めて改善しようとする姿勢は、嫌いではない。ただ方向性が完全に間違っているのだが、それはまた別の問題だ。
フリーデの足音が図書室から遠ざかる。
テオドールは手にした本のページをめくりながら、ため息をついた。
(次に来る時は何を調べてくるのやら)
問題は、その翌日にも起きた。
礼拝堂から出てきたテオドールの前に、ふわりと白いローブが現れた。
「殿下。お待ちしておりました」
金髪を長く流した令嬢が、恭しく両手を胸の前で組んで立っていた。アメリア。教会が引取り育てた、聖女の力を持つとされる令嬢だ。
「……私を待っていたのか」
「はい。神より啓示を受けました。今日、ここで殿下とお会いすべきであると」
(啓示)
テオドールは平静を保った。
「それは……ご熱心なことだな」
「殿下、単刀直入に申し上げます」
アメリアは青い瞳でまっすぐにテオドールを見た。透き通るような視線だった。確信に満ちた、一点の曇りもない視線。
「私は神に選ばれた聖女です。そして同時に、この国の王妃となるために遣わされた者です。殿下のお傍にあって国の繁栄を支えることが、私に与えられた使命なのです」
テオドールは少し間を置いた。
(ものすごいことを言われた)
婚約解消の打診でも、困りごとの相談でもない。神の使命として王妃になりに来た、という宣言だ。クレール嬢の直球も大概だったが、こちらは次元が違った。
「アメリア嬢」
「はい」
「君が聖女としての力を持っていることは、私も聞き及んでいる。それは国にとって貴重なことだ」
「ありがとうございます。では――」
「ただ」テオドールは穏やかに遮った。「神が君に何を啓示したかは、私には確認する術がない。そして国の王妃を決めるのは、神ではなく私だ」
アメリアが初めて瞬きをした。
「それは……神の御心に反します」
「神の御心が何であれ、私には婚約者がいる。クラリッサ・フォンテーヌという、優秀で誠実な令嬢が。彼女との婚約を覆す理由が私にはない」
「しかし、あのお方では国の加護が――」
「アメリア嬢」
テオドールの声音が、わずかだが変わった。穏やかさの中に、はっきりとした線が引かれた。
「私の婚約者を貶める言葉は、誰であれ聞き流すわけにはいかない。神の名を借りていても、それは同じだよ」
礼拝堂の前に、沈黙が落ちた。
アメリアは両手を胸の前で組んだまま、しばらくじっとしていた。やがてゆっくりと目を閉じ、何事かを唇の中で呟いた。祈りだろうか。
そして目を開け、静かに微笑んだ。
「……これも試練なのですね。神は私に忍耐を学ばせようとしておられる」
(全く動じていない……!)
テオドールは内心で本日二度目の感嘆を覚えた。打たれ強さという点では、この三人の中で間違いなく最強だ。
「では、またお話を聞いていただけますか、殿下」
「……気が向いたらな」
これは社交辞令のつもりだったが、アメリアは深々と一礼して去っていった。その背中は清々しいほど迷いがなかった。
(気が向いたらという言葉が、またの機会と受け取られた気がする)
テオドールは天を仰いだ。
その夜。
テオドールは執務室の椅子に深く腰を下ろし、今日一日を振り返った。
リリアーヌは今週まだ来ていない。来週あたりまた何か仕掛けてくるだろう。フリーデは「出直してくる」と言った。アメリアは試練と解釈して帰っていった。
三者三様、しかし揃って引く気配がない。
(なぜ私がこんな目に)
ため息をついてから、ふとクラリッサの顔を思い浮かべた。今日の補講はどうだったか。相変わらずボサボサのソバージュのまま淡々と帰っていったが、実はこの状況に気づいているのだろうか。
気づいていて放置しているのか。
それとも本当に気づいていないのか。
(あれで気づいていないはずはないが……)
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