1 / 15
本編
1
しおりを挟む
楽団が音楽を奏で、キラキラとした色鮮やかな衣装が舞う中アリシア・バーナードは1人会場に入場した。
今、行われているパーティーは学園の卒業を記念したものだ。パートナーが必須のパーティーをアリシアが1人で入場した。その姿に、ザワザワと周囲が騒がしくなる。
アリシアは、会場の中心で足を止める。
そこには、王太子のレイナードが苛立たし気な表情で睨んでいた。傍には、フワフワとしたピンク色の髪をもつ令嬢が立っていた
「ごきげんよう。王太子殿下」
淑女の礼をとるアリシアに王太子は手を伸ばした。そして、ドンッと肩を押した。
急なことで受身もとれずアリシアは床に転がる。
緩く結われていた銀の髪が解ほつれ、深い碧の瞳が見開かれる。
「私は、侯爵令嬢アリシア・バーナードとの婚約を破棄し、レイラ・トイルとの婚約を結ぶ」
皆が呆気に取られる中、王太子はアリシアを見下ろし睨みつけた。
「そして、アリシアは嫉妬という醜い感情からレイラを傷つけた。よって、拘束の腕輪をつけた上で魔の森に追放とする」
呆然とし何も言えないアリシアを無理矢理跪かせ、『拘束の腕輪』をつけた。
綺麗な翡翠色の腕輪は付けたものの魔力を吸い上げ、拘束、監視する。
また、魔力が尽きるまで外すことが出来ないため半永久的に罪人を監視することが出来る。
「姉上。あなたは、本日を以てバーナード家から勘当します」
いつの間にか傍に来ていたアリシアの弟、アベルからの言葉にアリシアは俯く。
その姿は、自分の犯した罪を認め後悔している様に見えた。
王太子はそんな姿を冷ややかに見下ろし、連れて行けと一言いった。
アリシアは抵抗することなく、騎士に連れられ会場から姿を消した。
今、行われているパーティーは学園の卒業を記念したものだ。パートナーが必須のパーティーをアリシアが1人で入場した。その姿に、ザワザワと周囲が騒がしくなる。
アリシアは、会場の中心で足を止める。
そこには、王太子のレイナードが苛立たし気な表情で睨んでいた。傍には、フワフワとしたピンク色の髪をもつ令嬢が立っていた
「ごきげんよう。王太子殿下」
淑女の礼をとるアリシアに王太子は手を伸ばした。そして、ドンッと肩を押した。
急なことで受身もとれずアリシアは床に転がる。
緩く結われていた銀の髪が解ほつれ、深い碧の瞳が見開かれる。
「私は、侯爵令嬢アリシア・バーナードとの婚約を破棄し、レイラ・トイルとの婚約を結ぶ」
皆が呆気に取られる中、王太子はアリシアを見下ろし睨みつけた。
「そして、アリシアは嫉妬という醜い感情からレイラを傷つけた。よって、拘束の腕輪をつけた上で魔の森に追放とする」
呆然とし何も言えないアリシアを無理矢理跪かせ、『拘束の腕輪』をつけた。
綺麗な翡翠色の腕輪は付けたものの魔力を吸い上げ、拘束、監視する。
また、魔力が尽きるまで外すことが出来ないため半永久的に罪人を監視することが出来る。
「姉上。あなたは、本日を以てバーナード家から勘当します」
いつの間にか傍に来ていたアリシアの弟、アベルからの言葉にアリシアは俯く。
その姿は、自分の犯した罪を認め後悔している様に見えた。
王太子はそんな姿を冷ややかに見下ろし、連れて行けと一言いった。
アリシアは抵抗することなく、騎士に連れられ会場から姿を消した。
33
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
真実の愛を見つけた王太子殿下、婚約破棄の前に10年分の王家運営費1.5億枚を精算して頂けます?
ぱすた屋さん
恋愛
「エルゼ、婚約を破棄する! 私は真実の愛を見つけたのだ!」
建国記念祭の夜会、王太子アルフォンスに断罪された公爵令嬢エルゼ。
だが彼女は泣き崩れるどころか、事務的に一枚の書類を取り出した。
「承知いたしました。では、我が家が立て替えた10年分の王家運営費――金貨1億5800万枚の精算をお願いします」
宝石代、夜会費、そして城の維持費。
すべてを公爵家の「融資」で賄っていた王家に、返済能力などあるはずもない。
「支払えない? では担保として、王都の魔力供給と水道、食料搬入路の使用を差し止めます。あ、殿下が今履いている靴も我が家の備品ですので、今すぐ脱いでくださいね?」
暗闇に沈む王城で、靴下姿で這いつくばる元婚約者。
下着同然の姿で震える「自称・聖女」。
「ゴミの分別は、淑女の嗜みですわ」
沈みゆく泥舟(王国)を捨て、彼女を「財務卿」として熱望する隣国の帝国へと向かう、爽快な論理的ざまぁ短編!
王家の賠償金請求
章槻雅希
恋愛
王太子イザイアの婚約者であったエルシーリアは真実の愛に出会ったという王太子に婚約解消を求められる。相手は男爵家庶子のジルダ。
解消とはいえ実質はイザイア有責の破棄に近く、きちんと慰謝料は支払うとのこと。更に王の決めた婚約者ではない女性を選ぶ以上、王太子位を返上し、王籍から抜けて平民になるという。
そこまで覚悟を決めているならエルシーリアに言えることはない。彼女は婚約解消を受け入れる。
しかし、エルシーリアは何とも言えない胸のモヤモヤを抱える。婚約解消がショックなのではない。イザイアのことは手のかかる出来の悪い弟分程度にしか思っていなかったから、失恋したわけでもない。
身勝手な婚約解消に怒る侍女と話をして、エルシーリアはそのモヤモヤの正体に気付く。そしてエルシーリアはそれを父公爵に告げるのだった。
『小説家になろう』『アルファポリス』に重複投稿、自サイトにも掲載。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
わたしはくじ引きで選ばれたにすぎない婚約者だったらしい
よーこ
恋愛
特に美しくもなく、賢くもなく、家柄はそこそこでしかない伯爵令嬢リリアーナは、婚約後六年経ったある日、婚約者である大好きな第二王子に自分が未来の王子妃として選ばれた理由を尋ねてみた。
王子の答えはこうだった。
「くじで引いた紙にリリアーナの名前が書かれていたから」
え、わたし、そんな取るに足らない存在でしかなかったの?!
思い出してみれば、今まで王子に「好きだ」みたいなことを言われたことがない。
ショックを受けたリリアーナは……。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました
あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。
そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。
平民出身のヒロインの「善意」、
王太子の「優しさ」、
そしてそれらが生み出す無数の歪み。
感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。
やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。
それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。
なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。
これは、
「断罪される側」が最後まで正しかった物語。
そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる