悪役令嬢は最後に笑う

みさき

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本編

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 楽団が音楽を奏で、キラキラとした色鮮やかな衣装が舞う中アリシア・バーナードは1人会場に入場した。

 今、行われているパーティーは学園の卒業を記念したものだ。パートナーが必須のパーティーをアリシアが1人で入場した。その姿に、ザワザワと周囲が騒がしくなる。

 アリシアは、会場の中心で足を止める。

 そこには、王太子のレイナードが苛立たし気な表情で睨んでいた。傍には、フワフワとしたピンク色の髪をもつ令嬢が立っていた


「ごきげんよう。王太子殿下」


 淑女の礼をとるアリシアに王太子は手を伸ばした。そして、ドンッと肩を押した。

 急なことで受身もとれずアリシアは床に転がる。

 緩く結われていた銀の髪が解ほつれ、深い碧の瞳が見開かれる。


「私は、侯爵令嬢アリシア・バーナードとの婚約を破棄し、レイラ・トイルとの婚約を結ぶ」


 皆が呆気に取られる中、王太子はアリシアを見下ろし睨みつけた。


「そして、アリシアは嫉妬という醜い感情からレイラを傷つけた。よって、拘束の腕輪をつけた上で魔の森に追放とする」


 呆然とし何も言えないアリシアを無理矢理跪かせ、『拘束の腕輪』をつけた。

 綺麗な翡翠色の腕輪は付けたものの魔力を吸い上げ、拘束、監視する。

 また、魔力が尽きるまで外すことが出来ないため半永久的に罪人を監視することが出来る。


「姉上。あなたは、本日を以てバーナード家から勘当します」


 いつの間にか傍に来ていたアリシアの弟、アベルからの言葉にアリシアは俯く。

 その姿は、自分の犯した罪を認め後悔している様に見えた。

 王太子はそんな姿を冷ややかに見下ろし、連れて行けと一言いった。


 アリシアは抵抗することなく、騎士に連れられ会場から姿を消した。
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