好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

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試練

曾祖母の願い

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「フレイヤ…これはいったい何が…どうなって…」

おじ様はワナワナと震え呆然とカリスを見つめている。

「おじ様、曾祖母が生まれたばかりのカリスに魔法をかけたのです。

自分の血を継ぐ女児が辿る道を憂いて…

母の時はおじ様がいたから、後継者争いをふせぐためにも性別を変えるのではなく、母の力を閉じこめたわ。

多分、おば様もこの事は知っているはずだわ。
おば様だって母が虐待を受けているのを見てきたのですもの…

女児と生まれて聖女にされ、母や曾祖母のように虐待を受けるくらいなら、男児として生きた方がいいと思うはずだわ。」

おじ様の瞳から涙が溢れだす。

「おばあ様が…助けてくれたのか…あの悪魔達から…」

私はおじ様に

「この事は隠さずに発表すべきです。カリスの為に…それと……」

私はおじ様にある提案をした。

「私は構わないが……
向こう側がそれを受け入れてくれるだろうか?」

「多分、大丈夫だと思います。」

穏やかで優しい人だからきっとカリスも彼を気に入るだろう…

「あっあのぅ……これは…」

着替えを終えたカリスが侍女に連れられ部屋に入ってくる。

ことの詳細を話していく。

「では、私はもともと女性だったと…聖女にされないよう曾祖母が私を守るために私を男性にしたと、それを教会と祖父が聖女にするために女性になる呪いをかけ…」

カリスがうつむく。

「私はいったい何者なのでしょうか?
ずっと男だと思って女の格好で生きてきました。

今更、女として生きろと言われても…」

ポタポタとドレスを濡らす涙の雨を見つめながら

「男も女も関係ないですよ。実は……」

私はウィッグを外す。

「実はつい最近まで私の髪はもっと短かったんですよ。
今は皇太子の婚約者として外交を兼ねての留学なのでウィッグをつけていますが…
帝国にいた頃はデビュタントさえ男装で参加したんです。

私は私…男も女もない私なのです。

だからカリスもカリスでいいじゃないですか?
他の誰でもないカリスのままで…」

おじ様がうなずく。

「カリス、私は男でも女でもどちらでも構わない、カリスが幸せならば…」

おじ様がカリスの隣に座るとカリスを抱きしめる。

カリスは声をあげおじ様の胸に顔を埋めて泣きじゃくっていた。

扉がノックされ、おば様が部屋へと入ってくる。

ディアがあらかじめ話してくれていたのか女性になったカリスを見てもおば様は冷静だった。

「おばあ様と約束したんです。悲劇を繰り返さないためにもカリスを男として育てると…それなのに…まさか聖女にするために呪いをかけて女にするなんて……どうしたらいいのかわからなくて…」

泣きじゃくるおば様の肩をおじ様が抱き寄せる。

「国民には隠さずに話した方が得策でしょう…
ただし教会については口にしない方が……」

ディアがおじ様にそう告げると、おじ様が微笑みながら

「フレイヤにも同じことを言われたばかりです。
お二人はよく似ていらっしゃる。」

ディアが私を見つめて微笑む。

「ならばレイヤは次にこう言ったでしょう…
『アルモンド公子とお見合いさせましょう』と」
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