好感度0になるまで終われません。

チョコパイ

文字の大きさ
144 / 144
成長

Conspiracy

しおりを挟む
リボーン王国が教会の支持を受け神聖国になったことはあっという間に世界中に広まった。

と、同時にライアー帝国がリボーン王国や女王に対しておこなった非道の数々が教会から発行された外交抗議書によって露見する。

「教会を味方につけたのはこの為だったのか?」

ハルモニア公爵がにんまりと笑う。

「お父さんが言ったんでしょ
『損して得を取れ』と…」

教会と交わした誓約書に

“聖女は年に一度、教会の聖獣が選んだ民に聖女の力を使うことが出来る”

誓約書にこの項目をいれたお陰で教会は年に一度、聖女の力を利用することができる。

信者あっての教会だ。
信者を得るにあたって聖女の奇跡を起こす力は教会にとって最大の広告となる。

私にとって教会は隠れ蓑だ。
各国に信者がいる教会はどの国も蔑ろには出来ない。

私の力を悪用されないためにも、また力を正当化させるためにも教会は手中に収めておきたかった。

「あとはライアー帝国がどう出るか…
お手並み拝見ってところかしら…」

聖女の歴史を紐解けば紐解くほど目には見えない力が働いているのでは…?
と、疑うほど歴代の聖女の辿った道は悲惨だ。

そして必ずアモン大陸が関与している。

今回のライアー帝国もアモン大陸の帝国だ。

聖女が誕生する度にアモン大陸から災いがやってくる。

聖女の血肉に奇跡が宿ると口にしたのはアモン大陸から来た商人だった。

聖女は伝染病で苦しむ人々の手によって髪の毛一本も残さず食いつくされた。

他にも聖女の力は奇跡ではなく呪いだと訴え、火あぶりになった聖女もいた。

訴えたのはアモン大陸から来た宣教師だった。

そして私の前の聖女、レイア・セイクリッド。

彼女はアモン大陸にある燃えたぎる火口に落とされた。
山の神を鎮める為に…

調べれば調べるほどアモン大陸と聖女の因縁が浮き彫りになる。

本来なら聖域である王都に住む聖女に危害が及ぶわけがない。

聖なる泉は枯れることなく今もコンコンと湧き出でているのだから


そして気がつく、泉の水をせき止め、囲いを造った造園業者にアモン大陸の技術者がいたことに…

「ルディア殿下のことはどうするつもりですか?」

あの時は自分の感情ばかりが先走って、冷静に考えられなかった。

でも…民を想うディアを私は知っている。

「どうも…しないわ。
いえ、どうにも出来ないわ…」

私はここで祈ることしか出来ない。

ディアが幸せであるように…と。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

とっていただく責任などありません

まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、 団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。 この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!? ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。 責任を取らなければとセルフイスから、 追いかけられる羽目に。

私たちの離婚幸福論

桔梗
恋愛
ヴェルディア帝国の皇后として、順風満帆な人生を歩んでいたルシェル。 しかし、彼女の平穏な日々は、ノアの突然の記憶喪失によって崩れ去る。 彼はルシェルとの記憶だけを失い、代わりに”愛する女性”としてイザベルを迎え入れたのだった。 信じていた愛が消え、冷たく突き放されるルシェル。 だがそこに、隣国アンダルシア王国の皇太子ゼノンが現れ、驚くべき提案を持ちかける。 それは救済か、あるいは—— 真実を覆う闇の中、ルシェルの新たな運命が幕を開ける。

どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~

涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!

ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく

犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。 「絶対駄目ーー」 と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。 何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。 募集 婿入り希望者 対象外は、嫡男、後継者、王族 目指せハッピーエンド(?)!! 全23話で完結です。 この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。

【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない

朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。

取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので

モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。 貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。 ──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。 ……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!? 公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。 (『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)

英雄の番が名乗るまで

長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。 大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。 ※小説家になろうにも投稿

観客席のモブは、恋をする予定じゃなかった

しろうさぎ
恋愛
「鏡よ鏡よ鏡さん、私はだぁれ?」 花屋の娘として、両親に愛され、町に愛されて育った少女・アイリスは、ある日突然前世の記憶が蘇る。 鏡に映る美少女は、どうみても乙女ゲームのヒロインなのに、思い当たるキャラクターがいない。 よくある転生じゃないのかも…?? 前世の記憶が戻っても、何一つ変わらない日常を過ごしていた。 けれどある日、両親は花の買い付けに向かったまま、事故で帰らぬ人に。 身寄りのない13歳。 そんな彼女の前に現れたのは――見ず知らずの公爵夫妻。 そこでアイリスは思い出してしまう。 ここが“乙女ゲームの世界”だということを。 そして、ヒロインでもなく、悪役令嬢でもない。 名前すら出てこない、シルエットだけのモブキャラだということを。

処理中です...