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第2章 異世界と交易しよう
第29話 メルとコンビニに行こう
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「コンビニって何のお店なの?」
「なんでもは売ってないけど、大体なんでも売ってるお店かなあ」
「へぇ、え? なに? 透明な壁がある!」
「ガラスだよ。そっか、アーリアでは透明なガラスって見ないな」
「ええっ! あれ全部ガラスなんだ。すっごーい!」
メルが驚くポイントが多すぎて、全部語っていたらキリがないくらいだ。もちろん自動ドアにも驚いた。魔術だと思ったのか構成を探ろうとしたのが分かったが、なんとなく似ていても魔術回路と電気回路は別物なんだ。
「いらっしゃいませー」
と、店員が日本語で言う。
「お邪魔しまーす」
自然にメルは日本語で返答した。
「へ?」
僕はびっくりする。それまで僕らはアーリアの言葉で会話していた。メルが日本語を話せるなんて聞いていない。
「メル、日本語分かるの?」
「うん。ひーくんに最初に橿原ダンジョンに連れて行ってもらったときにステータスに称号とあと技能が増えたからそれのお陰かなあ?」
「異界言語理解?」
「そうそう、それそれ」
なるほど。異界言語理解は僕のユニークスキルというわけではないらしい。メルが取得したことから考えると、キャラクターデータコンバートの対象になることが条件なのかも知れない。
「キャラクターデータコンバートって技能は?」
「それは無いなあ」
こっちはミミックに食べられることが条件なのかな? よく分からない。
とにかくメルが日本語を理解できるというのは良いことだ。僕が翻訳する手間が省ける。
それからメルは店内の商品をひとつひとつこれは何か僕に聞いてきた。こうして見るとコンビニの商品種類数ってエグいな。店員さんは全部把握してるんだろうから、凄い。
もちろん女性向け化粧品類など、説明のできないものも少なくない。コンビニからエロ本は絶滅したけど、避妊具置いてるのはどうなの? いや、置いてなきゃ困るんだろうけど、今メルに説明を求められてる僕はどうなるの?
それもよく分からないなあと誤魔化しつつ、少しずつ店の奥に進む。
「これは? これは?」
飲料の入ったガラス戸の冷蔵庫を指差すメル。
「水も売ってるけど、ほとんどは味付きの飲み物だね」
「果実水とは違うの?」
「本物の果実が入っているものもあるけど、ほとんどの場合、ちょっとだけなんじゃないかな。別の物で味をつけているんだよ」
なんか説明してて怖くなってくる。僕らが普段飲んでいる清涼飲料って何が入ってるの?
せっかくなのでカゴを取ってきて、ペットボトルの炭酸飲料と紅茶を入れる。メルは炭酸飲料なんて飲んだことがないだろうし、もしも飲めないということであれば紅茶なら飲めるだろう。
続いてはお菓子コーナーだ。左右の棚に並んでいるのが全部お菓子だと聞いてメルは目を丸くする。
「日本の人ってお菓子が大好きなんだね!」
「お菓子に限らず、日本人は食べることへの執着が凄いからね」
僕は一番オーソドックスな塩で味付けされたポテトチップスをカゴに入れる。
「メルも欲しいものがあったら言っていいよ」
「いいの?」
「この前橿原ダンジョンを脱出するときの魔石が結構いい値段になったからさ。半分はメルにも権利があるしね」
「やった! 甘いお菓子とかってある?」
「それだったらここよりスイーツコーナーかな」
僕らは一列移動してスイーツが並んだコーナーにやってくる。
「むうう、どれがどんなのか分かんないよ」
パッケージされたスイーツを前にメルは唸る。
「じゃあとりあえずこれから試してみよう」
そう言ってカスタードシュークリームを手に取ってカゴに入れた。これなら確実に甘いし、メルの期待にも応えられるだろう。
ひとまずレジで精算し、コンビニの前でメルと袋を開ける。
「まずはこれが飲めるか試してみよう」
世界最大級の飲料メーカーの代表的炭酸飲料のペットボトルを開けてメルに手渡す。
「なんか黒いんだけど……、変な音してるし」
「メルが飲めないなら僕が飲むよ。好物だし」
「んー、じゃあ、一口……」
メルはペットボトルを傾けて炭酸飲料を口に入れた。
「ん、ん、ん、んー!」
「大丈夫!? 空気抜いて、飲み込んで大丈夫だよ」
「けほっ、けほっ、なにこれ。甘いんだけど、シュワって空気が」
「こっちはどう? こっちも駄目なら水を買ってくるよ」
メルに紅茶のペットボトルを手渡す。
「ん! こっちは飲みやすい! すっごい甘いんだけど、どうして!?」
「そりゃまあ、砂糖が一杯入ってるからね」
甘いペットボトル飲料に入っている砂糖の量は確かもの凄い多いんだっけか。500mlのペットボトルに100gの砂糖が入っているとかなんとか。
今日買った砂糖が1kgだから、およそ10分の1の量の砂糖が入っていることになる。詰め直しの作業をしてたから尚更思うけど、とんでもない量だ。
「砂糖!? そんな高級品が!? ひーくん、お金大丈夫なの!?」
「大丈夫。こっちじゃ砂糖は安いから」
実際、僕はその差違で儲けようと企んでいる。だけどそれをメルに明かすのはもうちょっと後にするつもりだ。もちろん売りに行くときは一緒に行くつもりだけれども。
「なんでもは売ってないけど、大体なんでも売ってるお店かなあ」
「へぇ、え? なに? 透明な壁がある!」
「ガラスだよ。そっか、アーリアでは透明なガラスって見ないな」
「ええっ! あれ全部ガラスなんだ。すっごーい!」
メルが驚くポイントが多すぎて、全部語っていたらキリがないくらいだ。もちろん自動ドアにも驚いた。魔術だと思ったのか構成を探ろうとしたのが分かったが、なんとなく似ていても魔術回路と電気回路は別物なんだ。
「いらっしゃいませー」
と、店員が日本語で言う。
「お邪魔しまーす」
自然にメルは日本語で返答した。
「へ?」
僕はびっくりする。それまで僕らはアーリアの言葉で会話していた。メルが日本語を話せるなんて聞いていない。
「メル、日本語分かるの?」
「うん。ひーくんに最初に橿原ダンジョンに連れて行ってもらったときにステータスに称号とあと技能が増えたからそれのお陰かなあ?」
「異界言語理解?」
「そうそう、それそれ」
なるほど。異界言語理解は僕のユニークスキルというわけではないらしい。メルが取得したことから考えると、キャラクターデータコンバートの対象になることが条件なのかも知れない。
「キャラクターデータコンバートって技能は?」
「それは無いなあ」
こっちはミミックに食べられることが条件なのかな? よく分からない。
とにかくメルが日本語を理解できるというのは良いことだ。僕が翻訳する手間が省ける。
それからメルは店内の商品をひとつひとつこれは何か僕に聞いてきた。こうして見るとコンビニの商品種類数ってエグいな。店員さんは全部把握してるんだろうから、凄い。
もちろん女性向け化粧品類など、説明のできないものも少なくない。コンビニからエロ本は絶滅したけど、避妊具置いてるのはどうなの? いや、置いてなきゃ困るんだろうけど、今メルに説明を求められてる僕はどうなるの?
それもよく分からないなあと誤魔化しつつ、少しずつ店の奥に進む。
「これは? これは?」
飲料の入ったガラス戸の冷蔵庫を指差すメル。
「水も売ってるけど、ほとんどは味付きの飲み物だね」
「果実水とは違うの?」
「本物の果実が入っているものもあるけど、ほとんどの場合、ちょっとだけなんじゃないかな。別の物で味をつけているんだよ」
なんか説明してて怖くなってくる。僕らが普段飲んでいる清涼飲料って何が入ってるの?
せっかくなのでカゴを取ってきて、ペットボトルの炭酸飲料と紅茶を入れる。メルは炭酸飲料なんて飲んだことがないだろうし、もしも飲めないということであれば紅茶なら飲めるだろう。
続いてはお菓子コーナーだ。左右の棚に並んでいるのが全部お菓子だと聞いてメルは目を丸くする。
「日本の人ってお菓子が大好きなんだね!」
「お菓子に限らず、日本人は食べることへの執着が凄いからね」
僕は一番オーソドックスな塩で味付けされたポテトチップスをカゴに入れる。
「メルも欲しいものがあったら言っていいよ」
「いいの?」
「この前橿原ダンジョンを脱出するときの魔石が結構いい値段になったからさ。半分はメルにも権利があるしね」
「やった! 甘いお菓子とかってある?」
「それだったらここよりスイーツコーナーかな」
僕らは一列移動してスイーツが並んだコーナーにやってくる。
「むうう、どれがどんなのか分かんないよ」
パッケージされたスイーツを前にメルは唸る。
「じゃあとりあえずこれから試してみよう」
そう言ってカスタードシュークリームを手に取ってカゴに入れた。これなら確実に甘いし、メルの期待にも応えられるだろう。
ひとまずレジで精算し、コンビニの前でメルと袋を開ける。
「まずはこれが飲めるか試してみよう」
世界最大級の飲料メーカーの代表的炭酸飲料のペットボトルを開けてメルに手渡す。
「なんか黒いんだけど……、変な音してるし」
「メルが飲めないなら僕が飲むよ。好物だし」
「んー、じゃあ、一口……」
メルはペットボトルを傾けて炭酸飲料を口に入れた。
「ん、ん、ん、んー!」
「大丈夫!? 空気抜いて、飲み込んで大丈夫だよ」
「けほっ、けほっ、なにこれ。甘いんだけど、シュワって空気が」
「こっちはどう? こっちも駄目なら水を買ってくるよ」
メルに紅茶のペットボトルを手渡す。
「ん! こっちは飲みやすい! すっごい甘いんだけど、どうして!?」
「そりゃまあ、砂糖が一杯入ってるからね」
甘いペットボトル飲料に入っている砂糖の量は確かもの凄い多いんだっけか。500mlのペットボトルに100gの砂糖が入っているとかなんとか。
今日買った砂糖が1kgだから、およそ10分の1の量の砂糖が入っていることになる。詰め直しの作業をしてたから尚更思うけど、とんでもない量だ。
「砂糖!? そんな高級品が!? ひーくん、お金大丈夫なの!?」
「大丈夫。こっちじゃ砂糖は安いから」
実際、僕はその差違で儲けようと企んでいる。だけどそれをメルに明かすのはもうちょっと後にするつもりだ。もちろん売りに行くときは一緒に行くつもりだけれども。
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