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2章
65 翔の化学実験室2~プラスチックと輪ゴムの誕生~
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次の日、翔は自宅の研究所にいた。他のメンバーはそれぞれコレクトスター開店へ向けて準備をしていた。
翔は錬金術を使用して地球の化学製品が作れないかと試行錯誤していた。翔が作ろうとしているのはプラスチック。ここで少し化学の話をしよう。
物を構成する最小の単位を元素という、水素ならH、酸素ならO、炭素ならC。これらの元素を組み合わせる(=科学の世界では結合)と分子ができる。例えば水ならH2O、酸素(空気中に存在する)ならO2、スチレンならC8H8。分子のみで更に結合すると高分子=ポリマーになる。例えばポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などがある。このようなポリ○○○と名付けられた物質をプラスチックと呼ぶ。地球では石油からスチレンなどを取り出しプラスチックを作り出す。
そこで翔は火山帯に住む爆発するカメ、バンバンタートルに目をつけた。このバンバンタートルは火属性の攻撃又は身に危機が迫ると血液を燃え上がらせ爆発する。このバンバンタートルを水属性の攻撃などで倒すと爆発する前に倒せ素材が手に入る。
この倒し方で倒したバンバンタートルから採れる血は燃えることから、ランプなどに使われ明かりとして使われている。そう、正に地球の石油と同じなのである。翔は錬金術でプラスチックの素となる物質が分離できないかと今挑戦している。
ビジョンでは錬金魔法を使う人を錬金術師といい、主にポーションなどの薬品作りなどをしている。ポーションなどは誰でも作れるが錬金術師より品質が低くなる。それは作る途中で錬金魔法を使っているからである。普通の人がポーションを作る手順は
①いくつかの薬草をつぶす
②水を加える
③混ぜる
錬金術師は
①いくつかの薬草をつぶした後に錬金魔法『抽出』を使用して必要な成分(液体)を取り出す
②取り出した成分に錬金魔法『濃縮』を使用してより濃度の濃い成分にする
③『抽出』を行った水を加える
④錬金魔法『混合』を使用して混ぜる
となる。
他に錬金術師はより質のいい薬品が作れるように、新規素材の研究などをしている。しかし錬金魔法についての研究は滅多になされない。。それは成果が全くでないためである。
翔はバンバンタートルの血に『抽出』をすることによりいくつかの成分に分けプラスチックの元の成分を取り出そうとしている。このぐらいの作業ならヴィジョンな誰かがしているのではないかと思うだろう。答えは正解だ。何人もの有名な錬金術師がバンバンタートルの血から燃える成分を取り出せないかと挑戦した。ただし全員失敗に終わった。それはなぜかというと『抽出』に対する考え方が違うためである。
ヴィジョンの錬金術師の『抽出』の魔法のとらえ方は
対象から成分を取り出す
しかし本当の『抽出』は
対象から成分を分解して必要な成分を取り出す
となる。この(成分を分解して)とあるが、分解するにもある程度対象にどんな成分が含まれているなどの知識が必要となる。そのため錬金術師たちは失敗してしまった。ただし翔は違う
1時間後
「よし、取り出せた」
翔の前には2つの液体があった。片方がプラスチックの素、もう片方がそれ以外となる。翔は額の汗をぬぐいながら試しに鑑定すると
名称不明
バンバンタートルの血から取り出された成分。地球のスチレンに似ているが魔力を含んでいる。マスターが初めて作りだしたためまだ名前はない。やったねマスター、お疲れ様です
となった。翔は名前を考えたのちバンマジレンとなった。翔は取り出したマジバンレンに錬金魔法を使った。イメージは重ねて合成する。そして翔の目の前には新しい液体ができた。
ポリバンマジレン
新錬金魔法『重合』により作られたバンレンの重合体。この液体を焼くことにより地球のプラスチックより強力な物ができる。さすがマスター
本来なら。これであとは型を作り、ポリバンマジレンを流し込み、火を入れれば完成する。しかし、この世界には魔法がある。そこで翔は更に粘土とポリバンマジレンを『混合』と性質を合わせる『性質調整』で混ぜ合わせた。
すると
ポリバンマジレン粘土
ポリバンマジレンの粘土。これで形を作り、焼くことによりポリバンマジレン製の製品ができる
これで職人の人が加工しやすくなりますね、マスター
翔は後々の事を考え、加工しやすいようにポリバンマジレンの粘土を作った。
ポリバンマジレンは成功したので翔は次の作業に取り掛かった。次に取り掛かるのはゴムである。それも輪ゴムである。ゴムにも2種類あり1つめは配合ゴム、ゴムの素である樹脂に充填剤、補強材といわれるゴムの性質を強化する薬品を加えて作る方法、2つ目が輪ゴムに使われる天然ゴムである。作り方は樹脂に酸を加えて作る。
翔はヴィジョンを旅しているときにいくつかの地域でゴムの樹に似た樹を見つけていた。
ナワナワの樹
葉っぱは生えず、長い丈夫なツルに花をつけ繁殖している。ヴィジョンではこのツルを使い物などが縛られている。ただ樹は切ると白い液体が出てきて使い物にならないものとされている。しかしこの液体は地球の樹脂に似ており、天然ゴムの原料となる
翔はナワナワの木材に『抽出』を行い、樹脂を取りだした。そこに加えるのは
アシッドシェル
毒沼に生息する貝。その殻は毒を吸い取り強力な酸性分を含んでいる。しかし、殻が毒を吸い込む時、強力なうまみを放出しその身の味は高級品としてあつかわれる
である。この殻を粉砕しナワナワの樹の樹脂に混ぜ合わせた。この液体をトレイに薄く流し込み加熱すると白いゴムのシートが出来上がる。このシートを太い棒に巻き付け継ぎ目を『結合』でくっ付けて数日(翔の場合は時空間魔法で一瞬)放置すると茶色いゴムができ、このゴムを細く切断すると
ナワナワ輪ゴム
ナワナワの樹の樹液から作った輪ゴム。地球でできる輪ゴムよ丈夫な物が出来上がった。この方法ならマスター以外も量産できますね
これで流星のアトリエと星降る夜に出品する商品第一弾が完成した
翔は錬金術を使用して地球の化学製品が作れないかと試行錯誤していた。翔が作ろうとしているのはプラスチック。ここで少し化学の話をしよう。
物を構成する最小の単位を元素という、水素ならH、酸素ならO、炭素ならC。これらの元素を組み合わせる(=科学の世界では結合)と分子ができる。例えば水ならH2O、酸素(空気中に存在する)ならO2、スチレンならC8H8。分子のみで更に結合すると高分子=ポリマーになる。例えばポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などがある。このようなポリ○○○と名付けられた物質をプラスチックと呼ぶ。地球では石油からスチレンなどを取り出しプラスチックを作り出す。
そこで翔は火山帯に住む爆発するカメ、バンバンタートルに目をつけた。このバンバンタートルは火属性の攻撃又は身に危機が迫ると血液を燃え上がらせ爆発する。このバンバンタートルを水属性の攻撃などで倒すと爆発する前に倒せ素材が手に入る。
この倒し方で倒したバンバンタートルから採れる血は燃えることから、ランプなどに使われ明かりとして使われている。そう、正に地球の石油と同じなのである。翔は錬金術でプラスチックの素となる物質が分離できないかと今挑戦している。
ビジョンでは錬金魔法を使う人を錬金術師といい、主にポーションなどの薬品作りなどをしている。ポーションなどは誰でも作れるが錬金術師より品質が低くなる。それは作る途中で錬金魔法を使っているからである。普通の人がポーションを作る手順は
①いくつかの薬草をつぶす
②水を加える
③混ぜる
錬金術師は
①いくつかの薬草をつぶした後に錬金魔法『抽出』を使用して必要な成分(液体)を取り出す
②取り出した成分に錬金魔法『濃縮』を使用してより濃度の濃い成分にする
③『抽出』を行った水を加える
④錬金魔法『混合』を使用して混ぜる
となる。
他に錬金術師はより質のいい薬品が作れるように、新規素材の研究などをしている。しかし錬金魔法についての研究は滅多になされない。。それは成果が全くでないためである。
翔はバンバンタートルの血に『抽出』をすることによりいくつかの成分に分けプラスチックの元の成分を取り出そうとしている。このぐらいの作業ならヴィジョンな誰かがしているのではないかと思うだろう。答えは正解だ。何人もの有名な錬金術師がバンバンタートルの血から燃える成分を取り出せないかと挑戦した。ただし全員失敗に終わった。それはなぜかというと『抽出』に対する考え方が違うためである。
ヴィジョンの錬金術師の『抽出』の魔法のとらえ方は
対象から成分を取り出す
しかし本当の『抽出』は
対象から成分を分解して必要な成分を取り出す
となる。この(成分を分解して)とあるが、分解するにもある程度対象にどんな成分が含まれているなどの知識が必要となる。そのため錬金術師たちは失敗してしまった。ただし翔は違う
1時間後
「よし、取り出せた」
翔の前には2つの液体があった。片方がプラスチックの素、もう片方がそれ以外となる。翔は額の汗をぬぐいながら試しに鑑定すると
名称不明
バンバンタートルの血から取り出された成分。地球のスチレンに似ているが魔力を含んでいる。マスターが初めて作りだしたためまだ名前はない。やったねマスター、お疲れ様です
となった。翔は名前を考えたのちバンマジレンとなった。翔は取り出したマジバンレンに錬金魔法を使った。イメージは重ねて合成する。そして翔の目の前には新しい液体ができた。
ポリバンマジレン
新錬金魔法『重合』により作られたバンレンの重合体。この液体を焼くことにより地球のプラスチックより強力な物ができる。さすがマスター
本来なら。これであとは型を作り、ポリバンマジレンを流し込み、火を入れれば完成する。しかし、この世界には魔法がある。そこで翔は更に粘土とポリバンマジレンを『混合』と性質を合わせる『性質調整』で混ぜ合わせた。
すると
ポリバンマジレン粘土
ポリバンマジレンの粘土。これで形を作り、焼くことによりポリバンマジレン製の製品ができる
これで職人の人が加工しやすくなりますね、マスター
翔は後々の事を考え、加工しやすいようにポリバンマジレンの粘土を作った。
ポリバンマジレンは成功したので翔は次の作業に取り掛かった。次に取り掛かるのはゴムである。それも輪ゴムである。ゴムにも2種類あり1つめは配合ゴム、ゴムの素である樹脂に充填剤、補強材といわれるゴムの性質を強化する薬品を加えて作る方法、2つ目が輪ゴムに使われる天然ゴムである。作り方は樹脂に酸を加えて作る。
翔はヴィジョンを旅しているときにいくつかの地域でゴムの樹に似た樹を見つけていた。
ナワナワの樹
葉っぱは生えず、長い丈夫なツルに花をつけ繁殖している。ヴィジョンではこのツルを使い物などが縛られている。ただ樹は切ると白い液体が出てきて使い物にならないものとされている。しかしこの液体は地球の樹脂に似ており、天然ゴムの原料となる
翔はナワナワの木材に『抽出』を行い、樹脂を取りだした。そこに加えるのは
アシッドシェル
毒沼に生息する貝。その殻は毒を吸い取り強力な酸性分を含んでいる。しかし、殻が毒を吸い込む時、強力なうまみを放出しその身の味は高級品としてあつかわれる
である。この殻を粉砕しナワナワの樹の樹脂に混ぜ合わせた。この液体をトレイに薄く流し込み加熱すると白いゴムのシートが出来上がる。このシートを太い棒に巻き付け継ぎ目を『結合』でくっ付けて数日(翔の場合は時空間魔法で一瞬)放置すると茶色いゴムができ、このゴムを細く切断すると
ナワナワ輪ゴム
ナワナワの樹の樹液から作った輪ゴム。地球でできる輪ゴムよ丈夫な物が出来上がった。この方法ならマスター以外も量産できますね
これで流星のアトリエと星降る夜に出品する商品第一弾が完成した
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