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2章

66 聖の和菓子教室~とうとう実現!夢のあんこ料理~

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翔がプラスチックと輪ゴムを作っているとき、キッチンでは聖とレオナがそれぞれ割烹着とエプロンをつけて料理を始めようとしていた。



「聖、今日は何を作るの?」

「あんこよ」

「あんこ?地球の料理?」

「ええ、お菓子の一つであんこ自体もおいしいのだけどあんこを使えばさらにいろんなお菓子、和菓子が作れるわ!」

「気合が違うわね、聖」

「ええ、ずっと食べたかったの、あんこ。材料はこれ」

「ええっ、これだけ!」

 聖はテーブルに大量の赤い豆と砂糖を取り出した。レオナはその材料の種類の少なさに驚いた。今までの地球の料理はいくつかの種類の食材を組み合わせて未知の料理を作っていたからだ。しかし聖は気にせずに進めていく。



「まず底の広い鍋にこの赤い豆の小豆をいれ、水を小豆が十分浸るまで加えて火にかけます」

この小豆を鑑定すると



ヒノクニ小豆

ヒノクニ大陸で栽培された赤い豆。比較的簡単に育つため家畜のえさなどにもなっている。

調理することで食べることが可



「ある程度ゆでると水の色が変わって小豆の表面に変化が生じるわ」

聖は赤く色が変化した水から小豆を箸で取り出すとレオナに見せた。それを手に取ったレオナは小豆をよく観察すると表面の皮がしわしわになっていた。

「まだ固いけどこれを食べるの?」

「ええ、でもその前に赤く色づいた水は捨てるわ。この水には味を渋くする成分が入ってるから」

「味を渋く?どんな味それって?」

「私も一度調べてわかったのですが渋いていうのは味ではなくて触角の感覚何ですって。この渋みの成分を口に入れると口の中の細胞が縮み、苦いや喉がへんな感じになるそうです」

「へぇー(ペロっ)」

 レオナは聖を聞きながら鍋に入っている赤い汁を少しなめた。

「うっ、本当ね。口の中が変な感じ、こうイガイガしてるっていうの、初めての感覚よ」

「はい、口直しのリンゴジュースをのんで。無理に試さなくてもいいんですよ。赤い水をすべてすてたら、先ほどと同じように水を入れ小豆に変化が起こるまで煮ます」



20分後、

「そろそろ変化が起こってるはずよ」

 聖は先ほどと同じく小豆を箸でつまみレオナに渡した。レオナは小豆を受け取ると

「あれ?割れ目があるわね。それにすごく柔らかい」

「この状態になれば小豆の下準備は終わりよ。煮汁を全て捨てた後、砂糖を入れます」

「えっ、小豆に砂糖をまぶして食べるの?それにしては砂糖が多い気がするわね」

「近いけどちょっと違うわね、小豆が焦げないように注意しながら・・」



 十分後

「えっ?水が出てきた」

「時間がたつと先ほど水を吸った小豆から水分が出てくるの。この状態になったら水分がなくなるまで小豆をつぶすように混ぜるの」



10分後

「これで完成よ」

 聖はできたあんこを皿にのせテーブルに置いた。レオナは興味深そうに見ながら、スプーンで一口食べてみた。

「っ!何これ、砂糖とは全く違う甘味ね。濃厚で口に残る感じね」

「まだ終わりではないわ。今日はこのあんこを使った別の和菓子を作るの。まずはあんみつね。あんみつを作るには寒天と白玉がいるの。まず寒天から作りましょう」

 と聖は別の食材を取り出した。

「これはオオエドで買った一部の海藻から採れる寒天粉という寒天の素よ。この寒天粉と水を鍋に入れ火を入れるの。5分ほどそのまま温めた後、火から外し少し冷ますの。その後四角い箱に冷やした液状の寒天を入れて冷蔵庫で30分ほど冷やしましょう」



30分後

「へえ、プルンプルンね、この寒天っていう食べ物」

「そうなの。冷やすといい感じに固まるのよ。後は一口大に切って寒天は完成」



「次は白玉ね。これもオオエドで買った白玉の素白玉粉よ。白玉粉と水をボウルに入れ塊になるまで混ぜるの」

 聖はボウルに入れた白玉粉に少しずつ水を加え手で混ぜ始めた。ある程度水を入れると白玉粉は粉の状態から塊になった。次に聖は水の入った鍋を火にかけ始めた。

「塊になった白玉粉を一口大の球状に形を整えて、沸騰している湯の中に入れて少しゆでる」

 聖は素早く白玉粉の塊の形を整え、湯の中に投入していった。正に熟練の技で瞬く間に湯の中に白い球が量産されていく。

「少しゆでた白玉粉を氷の入った水の中に入れて一気に冷やす。そうすれば白玉の完成よ」

聖は氷魔法で生み出した氷+氷魔法で冷やした水にゆでた白玉を加え冷やした。



「これで材料は揃ったわ。手ごろなお皿に一口大に切った寒天、白玉、ソシテあんこを載せオオエドで買った黒蜜を上からかければ完成。さあ食べてみましょう」

レオナと聖は完成したあんみつを食べてみた。

「すごい!それぞれ触感の違う寒天、白玉があんこや黒蜜の味と相まって口の中が甘味のハーモニーを奏でてるわ」

「あ~~~、これが食べたかったの。久しぶりのあんみつの味」

レオナは新しい味に歓喜し、聖はもう食べられないと思っていたあんみつの味に涙を流した。



「では次ね。さっきのあんみつは冷たいあんこの食べ方だから、今度は暖かいあんこの食べ方になるわ。料理名はお汁粉。まずは水の入った鍋を火にかけお湯を作るわ」

「お湯がわいた鍋に具材として先ほど作った白玉をいれて、あんこを溶かすの。あじをみながらあんこを溶かしいれて最後に塩を少量加え完成」

「えっ、塩を入れるの?なんで?」

「少しの塩味があんこの味を引き立ててくれるのよ、まあ食べてみて」

 聖はお椀に入ったお汁粉をレオナにわたした。レオナは少しにおいをかいだのち、一口飲んでみた。

「んっ!さっきの冷たいあんこの味とは違い、北湖利する甘みの中の一味の塩気がよりあんこの甘みを引き出しているわ」

 ここにビジョンのあんこを用いた和菓子が爆誕した。
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