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2章
68 その日の夕食風景
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それぞれの作業を終え夕食を食べにリビングに集まってきた。今日の料理登板は聖とレオナである。最初に入ってきたのは翔
「はあー、結構集中してたなぁ。聖、レオナ、今日の晩御飯は何?」
と翔が聞くとキッチンから鍋を持ったレオナと聖が出てきて
「今日はお鍋です。具材はコクトウダラの切り身にムーハクサイ、各種キノコ。そしてこれです!」
とレオナは鍋を、聖はテーブルに黒い液体の入った瓶を置いた。
においをかいでみると仄かにゆずの香りがして、なめてみると
「これってポン酢!たしかオオエドにも無かったよな」
「ええ、ちょうど市場でゆずの香りがするユズズの実を見つけましたの。地球でも家で手作りしていましたから」
「へぇ~、でもこれで調味料が1種類増えたね、料理の幅も広がりそう」
「やっぱり地球の調味料はすごいわ。最初なめた時は塩辛くてすっぱいと思ったけど、味見でゆでたムーハクサイをポン酢につけて食べたら醤油とは違う味でとてもおいしかったわ」
「レオナの味覚に合ったなら他の人にも広がりそう。ポン酢は鍋にも合うけど他にもいろいろと使いようがあるんだ」
「へぇ~、それは楽しみ」
翔が聖、レオナと話していると続いて真保たちが入ってきた。
「あ、翔お兄ちゃん」
ボフッ
翔を見つけたユーナが翔に抱き着いた。
「ユーナ、今日は何してたの?」
「真保お姉ちゃんたちとこれ作ってたの」
とマジックバックからあるものを取り出して翔に見せた。
「これってぬいぐるみ?」
「うん、真保お姉ちゃんに手伝ってもらってユーナが作ったの」
「へえ、きれいにできてるじゃん」
「えへへ」
翔はユーナの頭をなぜながらほめた。そして真保達の方を向き
「じゃあ今日は皆ヌイグルミ作り?」
「ええ、ほら」
と真保達はそれぞれ作ったヌイグルミをテーブルに並べた。
「へえ、かわいいですね。このデフォルメされたデザイン考えたのは真保?」
「男の子と女の子、あと魔法使いと戦士の格好はそうよ。それ以外は皆が考えたの」
「へぇ、真保後で私にも作り方教えて」
「私もいいかしら?」
「いいわよ。後人型だけじゃないのよ」
と真保は更にぬいぐるみを追加した。犬、猫、サル、熊などの動物シリーズである。さらにグリフォン、ファイアーウルフ、ドラゴンなどの魔獣シリーズもある。
「こんなに作ったの?」
「いやー、集中して作ってたらいつの間にかこんなにできちゃって」
「ん~、さすがにこんなに一気に売れないよな。何回かシリーズに分けて売ろうか」
「そうよね」
パンッパンッ
と翔達が商売の話をしようとしたら手を叩く音が響いた。
「その話は後ですよ。先にご飯を食べましょう。ほら、ヌイグルミはしまって」
そして聖は鍋のふたを開けた。するとあたりに魚と野菜のにおいが湯気と共に広がった。
「へえ、今日は鍋なんだ。何味なの?」
「今日は下味に出汁を使った水炊きよ。これをつけて食べてね」
と真保にもポン酢を渡した。
「これってポン酢じゃない!作ったの?」
「ええ、やっぱりお鍋はポン酢が必要でしょ。じゃあいただきます」
「「いただきます」」
「そういえば翔は今日何してたの?」
とアリシアが鍋をつつきながら聞いてきた。
「俺も錬金術で商品作りしてたよ」
翔は収納空間からプラスチック製のお皿とコップそして輪ゴムを取り出し、テーブルに置いた。
「何これ、表面はすべすべしてるけど結構固いわね(コンコン)」
「普通の食器より軽い」
「あとこっちの茶色い輪はすごく伸びるね~」
「翔、これって」
「作ったのですか?」
「ああ、こっちの食器の素材はプラスチックっていって、特徴は軽くて丈夫なんだ。こんな感じで」
と翔は先ほどのコップを空中で手放し地面に落とした。
「きゃ」
とヴィジョン組は割れることを予想して目をつぶるが
カランカラン
と音がするだけだった。
「ある程度の高さから落ちても割れないんだ」
レオナたちは落ちたお皿を触りながら
「これすごい。これを使えばテーブルから落ちたぐらいでは食器が割れないじゃない」
「ええ。黄昏の彗星にも使いましょう」
「あとこっちのゴムっていう素材を輪状にした輪ゴム。使い方は紐と同じで物をまとめる時に使うんだ」
翔はお箸を5膳取り出し輪ゴムでくくってみた。さらに紙を丸め輪ゴムで止めた。
アリシア達も見よう見まねで挑戦してみた。何回か挑戦しコツをつかめたころ
「これすごい、紐より伸びちじみするからまとめやすいし、1つの輪ゴムを2重3重にすればきつく結べる」
「これは絶対に売れる~、髪をまとめるのにも使えそう~」
「ああ、シュシュですね、翔くん作れそうですか?」
「バンドの部分はいろいろ調整できるから大丈夫。デザインは任していい?」
「ええ、まかせてください」
「シュシュてなあに~聖~?」
「さっきミーシャが言った髪をまとめる時に使う製品ですよ。髪を結ぶゴムの部分であるバンドにお花や動物の形を模したものを付けた物です」
「へぇ~、今度見せて~」
「ええ、その時はデザインを一緒に考えてくださいね?」
「さてお鍋を食べ終わったら、今日は最後にデザートがあります」
と聖とレオナはあんみつをおぼんに乗せて持ってきた。
「あっ、聖とうとう作ったの、あんみつ?」
「ええ、やっと作れたわ」
「久しぶりに食べたけどおいしい」
「この黒い粒粒したの美味しい」
「ユーナちゃんそれはあんこっていう甘味の一種ですよ。このあんこわね、冷たくても暖かくてもおいしいですよ。今度暖かいあんこのスープを作ってあげますよ」
「うん、楽しみ」
そしてこの日も楽しげな夕食を迎えた翔達だった。
「はあー、結構集中してたなぁ。聖、レオナ、今日の晩御飯は何?」
と翔が聞くとキッチンから鍋を持ったレオナと聖が出てきて
「今日はお鍋です。具材はコクトウダラの切り身にムーハクサイ、各種キノコ。そしてこれです!」
とレオナは鍋を、聖はテーブルに黒い液体の入った瓶を置いた。
においをかいでみると仄かにゆずの香りがして、なめてみると
「これってポン酢!たしかオオエドにも無かったよな」
「ええ、ちょうど市場でゆずの香りがするユズズの実を見つけましたの。地球でも家で手作りしていましたから」
「へぇ~、でもこれで調味料が1種類増えたね、料理の幅も広がりそう」
「やっぱり地球の調味料はすごいわ。最初なめた時は塩辛くてすっぱいと思ったけど、味見でゆでたムーハクサイをポン酢につけて食べたら醤油とは違う味でとてもおいしかったわ」
「レオナの味覚に合ったなら他の人にも広がりそう。ポン酢は鍋にも合うけど他にもいろいろと使いようがあるんだ」
「へぇ~、それは楽しみ」
翔が聖、レオナと話していると続いて真保たちが入ってきた。
「あ、翔お兄ちゃん」
ボフッ
翔を見つけたユーナが翔に抱き着いた。
「ユーナ、今日は何してたの?」
「真保お姉ちゃんたちとこれ作ってたの」
とマジックバックからあるものを取り出して翔に見せた。
「これってぬいぐるみ?」
「うん、真保お姉ちゃんに手伝ってもらってユーナが作ったの」
「へえ、きれいにできてるじゃん」
「えへへ」
翔はユーナの頭をなぜながらほめた。そして真保達の方を向き
「じゃあ今日は皆ヌイグルミ作り?」
「ええ、ほら」
と真保達はそれぞれ作ったヌイグルミをテーブルに並べた。
「へえ、かわいいですね。このデフォルメされたデザイン考えたのは真保?」
「男の子と女の子、あと魔法使いと戦士の格好はそうよ。それ以外は皆が考えたの」
「へぇ、真保後で私にも作り方教えて」
「私もいいかしら?」
「いいわよ。後人型だけじゃないのよ」
と真保は更にぬいぐるみを追加した。犬、猫、サル、熊などの動物シリーズである。さらにグリフォン、ファイアーウルフ、ドラゴンなどの魔獣シリーズもある。
「こんなに作ったの?」
「いやー、集中して作ってたらいつの間にかこんなにできちゃって」
「ん~、さすがにこんなに一気に売れないよな。何回かシリーズに分けて売ろうか」
「そうよね」
パンッパンッ
と翔達が商売の話をしようとしたら手を叩く音が響いた。
「その話は後ですよ。先にご飯を食べましょう。ほら、ヌイグルミはしまって」
そして聖は鍋のふたを開けた。するとあたりに魚と野菜のにおいが湯気と共に広がった。
「へえ、今日は鍋なんだ。何味なの?」
「今日は下味に出汁を使った水炊きよ。これをつけて食べてね」
と真保にもポン酢を渡した。
「これってポン酢じゃない!作ったの?」
「ええ、やっぱりお鍋はポン酢が必要でしょ。じゃあいただきます」
「「いただきます」」
「そういえば翔は今日何してたの?」
とアリシアが鍋をつつきながら聞いてきた。
「俺も錬金術で商品作りしてたよ」
翔は収納空間からプラスチック製のお皿とコップそして輪ゴムを取り出し、テーブルに置いた。
「何これ、表面はすべすべしてるけど結構固いわね(コンコン)」
「普通の食器より軽い」
「あとこっちの茶色い輪はすごく伸びるね~」
「翔、これって」
「作ったのですか?」
「ああ、こっちの食器の素材はプラスチックっていって、特徴は軽くて丈夫なんだ。こんな感じで」
と翔は先ほどのコップを空中で手放し地面に落とした。
「きゃ」
とヴィジョン組は割れることを予想して目をつぶるが
カランカラン
と音がするだけだった。
「ある程度の高さから落ちても割れないんだ」
レオナたちは落ちたお皿を触りながら
「これすごい。これを使えばテーブルから落ちたぐらいでは食器が割れないじゃない」
「ええ。黄昏の彗星にも使いましょう」
「あとこっちのゴムっていう素材を輪状にした輪ゴム。使い方は紐と同じで物をまとめる時に使うんだ」
翔はお箸を5膳取り出し輪ゴムでくくってみた。さらに紙を丸め輪ゴムで止めた。
アリシア達も見よう見まねで挑戦してみた。何回か挑戦しコツをつかめたころ
「これすごい、紐より伸びちじみするからまとめやすいし、1つの輪ゴムを2重3重にすればきつく結べる」
「これは絶対に売れる~、髪をまとめるのにも使えそう~」
「ああ、シュシュですね、翔くん作れそうですか?」
「バンドの部分はいろいろ調整できるから大丈夫。デザインは任していい?」
「ええ、まかせてください」
「シュシュてなあに~聖~?」
「さっきミーシャが言った髪をまとめる時に使う製品ですよ。髪を結ぶゴムの部分であるバンドにお花や動物の形を模したものを付けた物です」
「へぇ~、今度見せて~」
「ええ、その時はデザインを一緒に考えてくださいね?」
「さてお鍋を食べ終わったら、今日は最後にデザートがあります」
と聖とレオナはあんみつをおぼんに乗せて持ってきた。
「あっ、聖とうとう作ったの、あんみつ?」
「ええ、やっと作れたわ」
「久しぶりに食べたけどおいしい」
「この黒い粒粒したの美味しい」
「ユーナちゃんそれはあんこっていう甘味の一種ですよ。このあんこわね、冷たくても暖かくてもおいしいですよ。今度暖かいあんこのスープを作ってあげますよ」
「うん、楽しみ」
そしてこの日も楽しげな夕食を迎えた翔達だった。
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