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2章

70  ローラの育成法~魔力わかる君れべる1~

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デカバッタを解体した翔とローラは、素材を翔のマジックバック(収納空間)に入れ冒険者ギルドに戻ってきた。



「あら、ローラちゃんと翔さん、一緒にどうしたんですか」



「リリィさん、森でデカバッタに襲われたところを師匠に助けてもらったんです」



「ええ?デカバッタに襲われたですって?よく無事だったわね。いや翔さんに助けてもらったんだったわね。運がよかったわねローラちゃん。んっ?さっき翔さんの事を師匠って?」



「落ち着いて、リリィ。デカバッタだけど俺が少し手助けしてローラが倒したよ。後で素材は売るから。後師匠の件はこれも何かの縁だからローラに戦い方を教えてあげようと思ったから」



「あらそうなんですか。よかったわねローラちゃん、翔さんに教えてもらえるなんて」



「えへへ、あ、あとこれクエストの品の薬草です」



「あら、そういえばクエスト受けていたわね。翔さんもクエスト品ありますか?一緒に清算しますよ」



「そう、だったら」



翔はカウンターにクエストの品をおいた。



「そういえば師匠がどんなクエスト受けたのか聞いていなかったです。ええーと薬草、毒消し草にスケルトンの骨。あとこのキラキラした羽は何ですか?」



「さすが翔さん。これはキリキリ蝶の羽じゃないですか。それもこんなにたくさん」



「これがキリキリ蝶の羽なんだ」



「まあ、キリキリ蝶を見つけるにはコツがあるからね」



クエストを報告した翔とローラは食堂「ファミリア」に向かった。



「ローラはファミリアで食べたことある?」



「はい。よく食べに行ってます」



「へえ、何がおいしかった?」



「ハンバーグです。食べた時肉汁が溢れるのがすごくおいしいんですよね」



と翔はローラと雑談をしながらファミリアの扉を開け店内に入った。するとすぐにレッカが近寄ってきて



「あら、翔さんいらっしゃい。それと確かローラちゃんだったわね」



「え、覚えてくれたんですか?」



「ええ、一度自己紹介してくれたでしょ。あとあんなにハンバーグをおいしそうに食べてたのだもの、印象に残るわ」



「どこか空いてる?レッカ」



「ええ、こちらへどうど」



席に案内され食事を待つ間、ローラに詳しいスキル内容について聞いてみた。



ちなみに鑑定した結果はこんな感じ





現在

【名前】ローラ・エルバール

【職業】魔法使い

【スキル】

      見切り【見習い】

      採取【下級】

      解体【見習い】

      体術【下級】

      棒術【見習い】

      火属性魔法【下級】

      水属性魔法【下級】

      土属性魔法【下級】

      魔力制御【見習い】

      魔力感知【下級】





ヴィジョンのスキル熟練度には段階があり下から【見習い】→【下級】→【中級】→【上級】→【達人】→【神級】となる。ちなみに翔のスキルにある【未知】は測定不能なため、この評価に含まれない。



昼食を済ませた翔とローラは再び森の中に入り視界の開けた場所に来た。



「じゃあ、早速教えようか?」 



「はい!何を教えてくれるんですか?」



「ローラに質問なんだけど最初にデカバッタの戦いで戦い方以外に何が足りなかったと思う?」



「え、さっきのですか?うーん、魔法の威力・・が上がっても避けられたらダメだし、装備もがよくなっても勝てなかっただろうし・・・」



翔は黙って見守っていた。



「もっと早く動けたら魔法が当たり易かったし、デカバッタから逃げれたはずです」



「うん、正解。だから今日は肉体強化の魔法について教えるよ」



「肉体強化ですか?それなら私も使えますよ」



ローラはそう返事すると体に魔力を流し聞く隊強化の魔法をかけた。



「うーん、それじゃ全然ダメなんだよな」



といい翔も腕に強化魔法をかけた。そしてローラに質問した。



「俺が今使った強化魔法とローラが使った強化魔法の違いはわかる?」



ローラは翔の強化魔法を観察しながら頭をひねりながら考えている。そして何かを感じ取ったみたいだ



「何か師匠の方が魔力が濃いような気がします。含まれている魔力量は同じ気がするんですけど?」



「うん。正解。含まれている魔力量は同じだけど魔力の濃さが違うんだ。強化魔法は①瞬間的にどれだけ魔力が込められるか②込めた魔力をどれだけ留められるか、この2つ目が魔力の濃さを現している。で俺は100%だけどローラは30%くらいかな」



「へぇ、感覚でやってたのでわからなかったです。でもどうやって練習するんですか?」



「それはこれで練習するんだ」



と翔は収納空間からある道具を取り出した。その道具は球体で前にはガラスの窓が後ろにはつまみの様なものがあった。



「師匠、これは?」



「これは俺が作った魔道具”魔力わかる君レベルⅠ”だ。この魔力わかる君はこのつまみで込める魔力を決め、次の魔力を込めることでその魔力が決めた魔力に近いかどうかをこのガラスから見える色で判断してくれる。合っているなら青、多ければ緑、少なければ赤。でレベルⅠは10,30,50の3段階で調整できる」



翔は試しに魔力わかる君のつまみのメモリを30に合わせ魔力を込めた。すると魔力わかる君のガラスから見える色が白から青に変わった。



「こんな感じにね。ほら、ローラ、やってみ、最初は10からね。まず各メモリ連続10回成功したら合格」



翔は魔力わかる君レベルⅠをローラに渡した。ローラはメモリを10に合わせ魔力を込めた。すると色は白から緑に変わった。



「今のは多かったんですね」



「そうだね。まあ、魔力の感覚は人それぞれだからひたすら練習かな」



「また緑。まだ多いの」

「次は赤。今度は少なすぎた」

「今度は緑。でも大体わかった」

そして

「やったー。師匠師匠、ほら」

とローラが見せた魔力わかる君レベルⅠのガラスの中の色は青になっていた。



「おお、なかなかいいセンスしてるじゃん、ローラ。次は30に合わせてみて」



ローラは魔力わかる君メモリを30に合わせて再び魔力を込める。



「30だからさっきの3倍込めればいいんだから・・・あれ、赤っていうことは少ない」

「次は・・・まだ赤、そんな単純じゃないのね」

「次は・・やった!!師匠、ほら」



とローラが見せた魔力わかる君レベルⅠのガラスの中の色は青になっていた。



「うんうん、じゃあ次はもう一回10でね」



「え?10ですか?わかりました」



ローラは再びメモリを10にして魔力を込めた。ローラは内心さっきで来たんだから余裕よと思っていたが・・・結果は緑。



「え?なんで、さっきは成功したのに」



「さっき30で魔力を込めただろ。その名残が体に残ってるんだ。まずは5回連続でメモリ10をクリアできるぐらいまで練習した方がいいね」



そして3時間後



「はぁ、はぁ、はぁ」



「うん今日はここまでかな。でも半日でメモリ10は完全に覚えたみたい。今日はちゃんと寝るんだよ、急用も大切だから。明日は用事があるから明後日ギルドで待ち合わせしようか?」



「わかりました。ありがとうございました。師匠」
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