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3章

101 つながる大陸①メル・ヒノ首脳会議

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 早朝、翔と聖、ミーシャはオオエド国の会議室で会談の準備をしていた。何故翔達なのかというと両国の要請で第3者で信用のある翔達にしてほしいらしい。会議室は洋風で入口が4つあり向かい合う2つの入り口からメルトホルン、オオエドの各代表者に入ってもらい、席についてもらうようにテーブルと椅子をセッティングしている。テーブルの上には飲み物やお菓子も準備済みだ。ちなみにお菓子は両国から用意してもらいメルトホルンからはリンゴシャムが入ったパン、ヒノクニからは羊羹だった。また聖が張った結界もあり外からの妨害、盗み聞きができないようになっている。

 そして時間が来て向かい合う扉からそれぞれ人が入ってきた。メルトホルンからは国王アルフレッド、王妃エリザベス、首相オーグ、総隊長バルト、べリオス商会会長ルート、その妻兼秘書サクヤ、ヒノクニ大陸側はオオエド国国王飛龍、その妻名波、将軍の寅丸、服屋「ひねずみ」のチグサ、鍛冶屋「匠」の一鉄、ヨツクニ国国王正宗、その妻朧である。両国は席に座り軽く自己紹介した。チグサと一鉄がいる理由は商店代表としてらしい。なんと2人はヒノクニ大陸全般に商いをやっている商店「琥珀」の代表 (チグサ)、副代表(一鉄)をしているそうだ。

 ちなみに相談の結果シシエド国はオオエド国に統合されオオエド国シシエド領に、イセノミヤ国はヨツクニ国に統合されヨツクニ国イセノミヤ領になった。



「じゃあまずそれぞれの国の位置から説明します」

 翔が空中に魔法で地図を描きだし会談は始まった。

「まずこちらの大陸はレグルス大陸と言い大小さまざまな国がある大陸で今回は俺が住んでいるメルトホルン共和国の人に来てもらいました。でメルトホルン共和国首都メルトホルンからランクSクラスの海の魔獣が行き来する海を船で15日移動した先にあるヒノクニ大陸。ヒノクニ大陸はまあいろいろあって今はオオエド国とヨツクニ国が治めています」

「そしてこの往復約1カ月の航路を無くす方法がこちら」

 翔は収納空間から【ゲート】が付与された扉型の魔道具を取り出した。

「この魔道具はこの鍵と連動していて設置した2か所をつないでいます。そしてこの魔道具は周囲の魔力を吸収して1日3回まで使うことができます。もしも魔道具が故障したら、この横にあるボタンを押してください。そうすれば普通の故障なら俺が駆け付けて修理します。もしそれが誰かにより壊されたり研究目的で壊した物なら3か月間使用禁止とします」

 翔の説明にチグサが質問する。

「その判断は誰がするんどす?ずっと翔君が見張ってることはできないやろ?もしかすると嘘を伝えるかもしれへんし」

「それは・・」

『私たちがちゃんと見ときます。それなら心配ないでしょ、チグサ?』

 突然全員の耳に声が響いた。声の主はオオエド国を守護するアマテラス。その言葉を聞きチグサは大きく頭を下げた。

「メルトホルン側に説明すると今の声はこのヒノクニ大陸を司る神族のアマテラスの声です。メルトホルン側でも同じく親族の人が見張ってくれているので大丈夫です。まあこれで流通に関しては制限があるが行き来はできることは説明しました。他にどんなことを相談したいですか?」

 そして2時間後、会談は終了した。その結果
・メルトホルンに商店「琥珀」が、ヒノクニにはべリオス商会がそれぞれにまず一か所ずつ店舗を建てる
・両国は不可侵条約を結ぶ
・メルトホルン以外の国との貿易については、ヒノクニ大陸から要請があればメルトホルンは仲介する
・もし両国で犯罪が行われれば、行われた国の法律で裁かれる。そのため他国へ行く人についてはきちんと法律を学ぶこと
・もし戦争などが起きれば直ちに魔道具は消去、それ以降交易は無しとする。

 以上の条約が結ばれた。議論の内容は白熱したものとなりお互いの力量がわかっただろう。


 昼食後(ヒノクニ国内の素材を使った和食が出された)、メルトホルン陣営はヒノクニ大陸の観光を始めた。何はともあれ、まずは国の事を実際に知ることが大事だ。まずはオオエド国の観光だ。そして一同は服屋「ひねずみ」に転移した。

 今のままの格好では目立ちすぎるため、それぞれおすすめされた和服に着替えることにした。そして先に着おわった男性陣が出てきた。

「この着物というのは動きやすいな、それにゆったりとしていて風通しも良い」

「この下駄という靴も面白いですね」

 アルフレッド達は飛龍達と着物に付いて感想を言いあっていた。短い間に大分仲良くなったようだ。そして女性陣もやってくる。女性陣も色とりどりの着物を着ており、髪も結われておりアクセサリーとして簪もつけられていた。

「どうかしら、あなた?」

「ああ、似合ってるぞ。普段のエリザベスも美しいが今の姿も素晴らしい」

「ふふ、ありがとうございます」

 アルフレッドのほめ言葉に顔を赤らめて照れるエリザベス。

「どうですか、ルートさん?」

「なんていうか言葉にしにくいけどすごいに会ってるねサクヤ。普段よりさらに凛々しいよ」

 サクヤのあまりのはまり具合に驚いているルート。そして街の中を歩き始めた。女性陣は染物の生地や灯篭、風鈴などの服関連や装飾品に興味を持ち、チグサや会議の後に合流した咲夜、カガリ、一葉にいろいろ話を聞きながら購入していた。男性陣は武器や鎧、竹とんぼやけん玉などのおもちゃに目を輝かせていた。そして

「勝負です、翔殿」

 何故か翔は迅と模擬試合をすることになった。どうしてこうなった。

 始まりはバルトと寅丸が戦いたいといい、お互いの実力を見るいい機会だと両国の王様が許可し試合が決まった。内容はお互い刃がつぶされた得物を使い一発入れたら勝ちという単純な物だった。そしてバルトと寅丸の試合を皮切りに各国の護衛達が交流もかねて試合を始めた。各国の王はそれを見ながら酒を飲み始め、女性陣は女子会を始めた。そして翔が様子を見ていると陣が真剣な表情で戦いを挑んできた。なんと迅は翔が黒死姫を倒したときから一度戦ってみたかったらしい。そして今に至る。
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