『Wonderful Mystery Marvel Island』

アマテン

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12 初めての魔法

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 僕は『WMMI』の世界から現実の部屋へ戻るとVRギアを頭から外し軽く体をほぐす。今の時間は午後7時母さんの言う通りそろそろ晩御飯だろう。そして扉を開けてリビングに行くと

「あ、父さん帰ってたんだ」

「ああ、ただいま、険人」

 リビングでは父さんがテーブルでビール、つまみをのみ食べながらTVを見ていた。父さんの名は御剣雅也みつるぎまさや、ゲーム関連の大手出版会社で働いている今年39歳になるおじさんである。ちなみに母さんは御剣明日香みつるぎあすかゲーム関連のプログラマーだったが結婚と同時に寿退社、基本専業主婦だがたまに元の職場に手伝いに行っている。

「険人は『WMMI』してたんだって?発売発表からずっと楽しみにしてたからな。どうだった?」

「私も気になるわ。聞かせて?」

 僕が冷蔵庫から飲み物を取り戻ってくると父さんが『WMMI』のプレイ感想を聞いて来た。すると母さんも晩ご飯を並べながら便乗してくる。

 僕は『WMMI』の感想を話していると父さんと母さんは面白そうに聞いていた。2人共ゲーム関連の仕事をしているから、父さんからは公表されている様々な情報を教えてくれたり製作の裏話を教えてくれたり、母さんはプログラマーの観点からゲームの話を聞いている。一応言っとくけど聞いてはいけないことは聞いていないし外で話すときはインターネット上で話されているかどうかを確認して伝えているから。

 父さん達もたまにゲームを持ってきたりゲームの記事を持ってきてそれぞれの感想を聞いてきたりして来た。

 父さん達と晩ご飯を食べた後、お風呂やその他もろもろの用事を済ませた午後9時僕は再度『WMMI』の世界に入った。




5日目

 僕が小屋で目を覚ますと

『初めて植物を育てました。称号『植物を育てる者』を獲得しました』

 お、植物を育てた?ああ、アレか。僕が急いで外に出るとそこではひざ元まで育ったワイルドベリーの樹が全て育っていた。近づいてみるとガサガサと茂みが揺れ

「え、何でここに?」

ミルキーフライの幼虫が4匹出てきました。ミルキーフライの幼虫はそのまま僕に近づいてくると体をこすりつけてきた。僕は恐る恐るミルキーフライの幼虫の体を触ってみるとプニュッとしたはずみのある良い手触りだった。

「ミュー――」

ミルキーフライの幼虫は気持ちよさそうに声を上げる。そして4匹とも撫で終わると一匹のミルキーフライの幼虫が何かの塊を転がして持って来た。【鑑定】してみると

---------------------
ミルキーフライの上質な糸の塊
ランク1
カテゴリー:【繊維】
耐久度:150
解説:ミルキーフライが作りだした。ほぐすことで丈夫な糸になる。友好関係を結んだミルキーフライの幼虫から渡されたもので上質なものとなった
----------------------

「くれるの?」

僕が尋ねるとミルキーフライの幼虫は上半身を持ち上げ頷いた。ぼくが受け取ると

『魔物と友好的な関係を築きました。称号『魔物との共存』を獲得しました』

 え、『魔物と友好的な関係を築きました』だって?もしかするとワイルドベリーを植えたから?それともホークハンターから守ったから?うーん、条件がわからないな。まあいいか。見た感じずっと居続けるのかな。食料は足りるのかと聞いたら、うなづいたので大丈夫なんだろう。

 いきなりハプニングがあったが今日は初日上陸した海の方向を探索しよう。浜辺に行ってみたのだが現実の海のように何かが漂流しているわけではなくきれいな物だった。

 少し探索してみると

---------------------
シジミ
ランク1
カテゴリー:【貝】
耐久度:40
解説:シジミと言われる2枚貝の一種
----------------------
アサリ
ランク1
カテゴリー:【貝】
耐久度:40
解説:アサリと言われる2枚貝の一種
----------------------

 砂浜の中にたくさんの小さい貝を見つけた。これはおいしそう。ツボで水と一緒に煮ればいい出汁が取れそう。でも浜辺にあるのはこの2種類か。じゃあ次は海だな。

 さすがに体が沈む深い場所にはまだ行きたくないので腰まで水位がある浅瀬を探してみると
----------------------
ハマグリ
ランク1
カテゴリー:【貝】
耐久度:40
解説:ハマグリと言われる2枚貝の一種
----------------------
サザエ
ランク1
カテゴリー:【貝】
耐久度:40
解説:サザエと言われるまき貝の一種
----------------------

 先ほどより大きいハマグリとサザエを見つけた。よしよし新しい食材をみつけたぞ。でも小さい小魚も見かけるのだがあまりに早くて捕まえるのができなかった。やっぱり釣りか?でも糸と針がない・・・そういえば糸はさっき貰ったじゃないか。後は針か。金属がいるな。

 そんなことを考えながら探索していると

コツン

 海の砂の中で何かを踏んでしまった。

ザシュ

すると両脇の海から突然はさみが振り下ろされる。僕は急いで砂浜まで戻ると【鑑定】してみると

---------------------
サンドクラブ
ランク2
カテゴリー:【甲殻類】
解説:大きな蟹の魔物。普段は砂に隠れ獲物がかかるのを待っている。
入手可能な素材
・???
----------------------

なんと大きな蟹型の魔物だった。サンドクラブは身体を横にすると突進しながらはさみを振り下ろす。僕は避けて『牙のナイフ』を振り下ろしたが

カンっ

 と殻に弾けれダメージを与えた様子はない。どうしよう、攻撃は避けれるがダメージが与えられない、くそぉ・・・うん?そういえば魔法覚えてたの忘れてた。それも近くに水があるから火の魔法が使える。

 僕はサンドクラブか距離を取ると手を前にかざし

「【ファイアボール】」

 火の玉がサンドクラブに当たる。するとサンドクラブはよろけて動きを止める。よし聞いてる。そして1分後サンドクラブはポリゴン化しアイテムを落としていった。
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