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第二部 タキさんのいる夜 1
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第七章 美咲とタキさん
あの夜のことを、美咲は何度も思い返した。
思い返すたびに、細部がわずかに変わる気がした。タキさんの声の低さが、前に思い出した時より少し低くなっていたり、店内の明るさが少し暗くなっていたり。記憶というのはそういうものかもしれない、と美咲は思っていた。でも、タキさんが言った言葉だけは、いつも同じだった。一字一句、変わらなかった。
あれは一年と少し前の、秋の終わりだった。
その日の美咲は、本当に限界だった。
午前中に、半年かけて作った企画書を上司に却下された。三度目ではなく、もうこの企画自体を取り下げてほしい、という意味のことを、上司は丁寧な言葉で言った。「クライアントの方向性と合わない」「今の市場にはもっとシンプルなものが求められている」「美咲さんの感性は間違ってないけど、タイミングが違う」。タイミングが違う、という言い方が一番こたえた。感性が間違っていると言われた方がまだ戦えた。タイミングが違う、というのは、戦いようがない。
昼過ぎに恋人から連絡が来た。今夜会えないか、という内容だったが、美咲はその文面の短さと、前回会った時からの間隔を計算して、何かを感じた。感じたくなかったが、感じた。「今夜は無理」と返した。返してから、どうして「無理」と言ったのか自分でもわからなかった。会えばよかったかもしれない。でも会う気力がなかった。
夕方、同僚から飲みに誘われた。断った。理由を言わずに断った。同僚は「また今度ね」と言った。その「また今度」が、無限に続く感じがした。また今度、また今度、また今度。その「今度」はいつ来るのか。
美咲は会社を出て、電車に乗った。乗りながら、自分がどこへ行くかを考えていなかった。気づいたら横川で降りていた。
「瀧」に入った時、店には誰もいなかった。沖田だけがいた。
「いらっしゃい」という声を聞いた瞬間、美咲は少し目が熱くなった。泣くつもりはなかった。泣いていいとも思っていなかった。でも「いらっしゃい」というその一言が、今夜の美咲には少し効きすぎた。
「ハイボール」と言った。声が少し掠れた。
席に座って、出てきたハイボールを飲んだ。一口で半分くらい飲んだ。普段はそんな飲み方をしない。
二杯目を頼んだ。また半分くらい飲んだ。
「今日は飲まれますね」と沖田が言った。咎める感じではなかった。ただ、見ている、という感じだった。
「飲みます」と美咲は答えた。
三杯目を飲んでいる頃、ドアが開いてタキさんが入ってきた。
いつものように、端の席に座った。沖田がハイボールを作った。タキさんはそれを受け取って、静かにした。
美咲はその時、タキさんの存在に気づいていたが、何も言わなかった。三杯のハイボールで、頭が少し重くなっていた。酔ってはいないが、普段より何かが緩んでいた。
しばらくして、タキさんがこちらに近づいてきた。
端の席から、美咲のすぐ隣の席まで来て、静かに座った。何も言わなかった。
美咲は正面を向いたまま、「タキさん」と言った。
「はい」とタキさんが答えた。
「私、もう辞めようと思ってるんです」と美咲は言った。声に出してから、自分でも驚いた。誰かにそう言うつもりはなかった。でも、言葉が出た。
「何を」とタキさんが聞いた。
「仕事も」美咲は言った。「あの人のことも。全部」
タキさんは少し間を置いた。急がない間だった。何かを考えているのか、それとも考えていないのか、美咲にはわからなかった。
「続けていい」とタキさんが言った。
美咲は「え」と聞き返した。
「辞めることも、続けることも、どちらでもいい」タキさんはゆっくり言った。「でも、今夜決めることはない」
それだけだった。
美咲は、その言葉を聞いた後、しばらく何も言えなかった。何かに諭されたわけでも、励まされたわけでも、正解を教えてもらったわけでもなかった。ただ「今夜決めることはない」という言葉が、美咲の胸のどこかに、静かに落ちた。
そうだ、と思った。今夜決めなくていい。今夜、ここで決めなくていい。それだけのことだった。それだけのことなのに、何かが緩んだ。今夜中に答えを出さなければならない、という見えない締め切りが、ふっとなくなった気がした。
美咲は「そうですね」と言った。声が少し安定していた。
タキさんは「ええ」と言って、自分の席に戻った。
美咲はハイボールをゆっくり飲み終えた。四杯目は頼まなかった。お勘定をして、席を立った。
「気をつけて」と沖田が言った。
「ありがとうございます」と美咲は言って、店を出た。
夜の路地を歩きながら、美咲は今夜のことを整理しようとした。でも整理できなかった。ただ、来た時より確実に軽かった。何かが解決したわけではない。仕事は明日もある。恋人との問題も、何も変わっていない。でも今夜はここまでで、続きは明日でいい、という感覚があった。
それからしばらくして、美咲は仕事を辞めなかった。恋人とは別れた。仕事は続けながら、少しずつ別の関係が生まれていった。それが正しい選択だったかどうかは、今でもわからない。でも少なくとも、今夜決めなくてよかった、とは思った。
一年以上が経った今、美咲は「あの夜タキさんに言われたことを、誰かに話したことがあったか」と考えた。
なかった。
一度もなかった。
では、タキさんはなぜ、美咲が限界だと知っていたのか。聞いていたのか。でも美咲から話しかけたのだから、タキさんは何も知らずに隣に来ただけかもしれない。
でも、なぜ隣に来たのか。
美咲はその問いに、答えを持っていなかった。
つづく
あの夜のことを、美咲は何度も思い返した。
思い返すたびに、細部がわずかに変わる気がした。タキさんの声の低さが、前に思い出した時より少し低くなっていたり、店内の明るさが少し暗くなっていたり。記憶というのはそういうものかもしれない、と美咲は思っていた。でも、タキさんが言った言葉だけは、いつも同じだった。一字一句、変わらなかった。
あれは一年と少し前の、秋の終わりだった。
その日の美咲は、本当に限界だった。
午前中に、半年かけて作った企画書を上司に却下された。三度目ではなく、もうこの企画自体を取り下げてほしい、という意味のことを、上司は丁寧な言葉で言った。「クライアントの方向性と合わない」「今の市場にはもっとシンプルなものが求められている」「美咲さんの感性は間違ってないけど、タイミングが違う」。タイミングが違う、という言い方が一番こたえた。感性が間違っていると言われた方がまだ戦えた。タイミングが違う、というのは、戦いようがない。
昼過ぎに恋人から連絡が来た。今夜会えないか、という内容だったが、美咲はその文面の短さと、前回会った時からの間隔を計算して、何かを感じた。感じたくなかったが、感じた。「今夜は無理」と返した。返してから、どうして「無理」と言ったのか自分でもわからなかった。会えばよかったかもしれない。でも会う気力がなかった。
夕方、同僚から飲みに誘われた。断った。理由を言わずに断った。同僚は「また今度ね」と言った。その「また今度」が、無限に続く感じがした。また今度、また今度、また今度。その「今度」はいつ来るのか。
美咲は会社を出て、電車に乗った。乗りながら、自分がどこへ行くかを考えていなかった。気づいたら横川で降りていた。
「瀧」に入った時、店には誰もいなかった。沖田だけがいた。
「いらっしゃい」という声を聞いた瞬間、美咲は少し目が熱くなった。泣くつもりはなかった。泣いていいとも思っていなかった。でも「いらっしゃい」というその一言が、今夜の美咲には少し効きすぎた。
「ハイボール」と言った。声が少し掠れた。
席に座って、出てきたハイボールを飲んだ。一口で半分くらい飲んだ。普段はそんな飲み方をしない。
二杯目を頼んだ。また半分くらい飲んだ。
「今日は飲まれますね」と沖田が言った。咎める感じではなかった。ただ、見ている、という感じだった。
「飲みます」と美咲は答えた。
三杯目を飲んでいる頃、ドアが開いてタキさんが入ってきた。
いつものように、端の席に座った。沖田がハイボールを作った。タキさんはそれを受け取って、静かにした。
美咲はその時、タキさんの存在に気づいていたが、何も言わなかった。三杯のハイボールで、頭が少し重くなっていた。酔ってはいないが、普段より何かが緩んでいた。
しばらくして、タキさんがこちらに近づいてきた。
端の席から、美咲のすぐ隣の席まで来て、静かに座った。何も言わなかった。
美咲は正面を向いたまま、「タキさん」と言った。
「はい」とタキさんが答えた。
「私、もう辞めようと思ってるんです」と美咲は言った。声に出してから、自分でも驚いた。誰かにそう言うつもりはなかった。でも、言葉が出た。
「何を」とタキさんが聞いた。
「仕事も」美咲は言った。「あの人のことも。全部」
タキさんは少し間を置いた。急がない間だった。何かを考えているのか、それとも考えていないのか、美咲にはわからなかった。
「続けていい」とタキさんが言った。
美咲は「え」と聞き返した。
「辞めることも、続けることも、どちらでもいい」タキさんはゆっくり言った。「でも、今夜決めることはない」
それだけだった。
美咲は、その言葉を聞いた後、しばらく何も言えなかった。何かに諭されたわけでも、励まされたわけでも、正解を教えてもらったわけでもなかった。ただ「今夜決めることはない」という言葉が、美咲の胸のどこかに、静かに落ちた。
そうだ、と思った。今夜決めなくていい。今夜、ここで決めなくていい。それだけのことだった。それだけのことなのに、何かが緩んだ。今夜中に答えを出さなければならない、という見えない締め切りが、ふっとなくなった気がした。
美咲は「そうですね」と言った。声が少し安定していた。
タキさんは「ええ」と言って、自分の席に戻った。
美咲はハイボールをゆっくり飲み終えた。四杯目は頼まなかった。お勘定をして、席を立った。
「気をつけて」と沖田が言った。
「ありがとうございます」と美咲は言って、店を出た。
夜の路地を歩きながら、美咲は今夜のことを整理しようとした。でも整理できなかった。ただ、来た時より確実に軽かった。何かが解決したわけではない。仕事は明日もある。恋人との問題も、何も変わっていない。でも今夜はここまでで、続きは明日でいい、という感覚があった。
それからしばらくして、美咲は仕事を辞めなかった。恋人とは別れた。仕事は続けながら、少しずつ別の関係が生まれていった。それが正しい選択だったかどうかは、今でもわからない。でも少なくとも、今夜決めなくてよかった、とは思った。
一年以上が経った今、美咲は「あの夜タキさんに言われたことを、誰かに話したことがあったか」と考えた。
なかった。
一度もなかった。
では、タキさんはなぜ、美咲が限界だと知っていたのか。聞いていたのか。でも美咲から話しかけたのだから、タキさんは何も知らずに隣に来ただけかもしれない。
でも、なぜ隣に来たのか。
美咲はその問いに、答えを持っていなかった。
つづく
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