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エピローグ
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エピローグ
年が明けて、二月になった。
横川の路地は、相変わらず北向きで、細くて、静かだ。豆腐屋の軽トラックは今日も朝早くから走っている。美代の花屋には、春を先取りしたミモザが黄色く並んでいる。
HUITは今日も、六時に開店した。
変わったことが、一つだけある。
カウンターの内側、コーヒーを淹れる奏の立ち位置の少し先に、もう一人、人が立っている。
宮本さくらが、横川に引っ越してきたのは一月の初めだった。
「特にすることがなかったら、手伝ってほしいんですが」と奏が言ったのは、引っ越しから三日後のことだ。
「何をすればいいんですか」とさくらが聞いた。
「コーヒーの淹れ方を覚えてもらえれば、あとはここにいてもらうだけでいいです」と奏は言った。
さくらはしばらく考えてから、「分かりました」と言った。「やってみます」と。
コーヒーを覚えるのは、さくらには案外向いていた。
丁寧で、感覚が鋭い。どの豆がどんな香りを持つか、すぐに覚えた。ドリップの速度も、一週間で安定した。義雄から「おう、うまくなったじゃないか」と言われ、美代から「やっぱりお父さんの娘ね」と言われた。
奏はそれを聞いて、静かに笑った。
隆さんの娘だ、と思った。
そして、自分の親友の娘でもある、と思った。
二月のある朝、さくらがカウンターを拭いていた。
端から順番に。一席ずつ、丁寧に。
八番目の席まで来た時、さくらは少し手を止めた。
「ここ、いつも少し長く拭くんですよね、マスター」
「気づいていましたか」
「ずっと気になってた。なんでですか」
奏はエスプレッソマシンの温度を確認しながら、静かに答えた。
「取っておいた席だから」
「今は取っておかなくてもいいじゃないですか。来てくれたんだから」
「そうですね」
「でも拭くんですよね、特別に」
「それは」と奏は言った。「習慣です。体が覚えていることは、なかなか変わらない」
さくらは少し考えてから、「じゃあ私も引き継ぎます」と言った。「この席を拭くの」
「いいんですか」
「いいです。父の代わりに」
三月が近づいたころ、HUITに小さな紙が貼られた。
カウンターの端、ちょうど八番目の席の正面あたり。白い小さな紙に、細い字で書かれた文章。
奏が書いた。
さくらが「何これ」と言った。
奏は「読んでください」と言った。
さくらは紙を読んだ。
「HUITとは、フランス語で八を意味します。八という数字は、横にすると∞になります。終わりのない縁のことを、僕はそう呼ぶことにしました。この店を始めた理由を、一言で言えと言われれば、縁を終わらせないためです。失くした縁を探して、受け取った縁を次へつなぐために、ここにいます」
さくらはしばらくその紙を見ていた。
「マスター」
「はい」
「最後の一文、もう少し続きがあってもよかったんじゃないですか」
「続き?」
「『受け取った縁を次へつなぐために』の後に、たとえば、誰かの名前とか」
奏は少し考えた。
「書き直しますか」
「書き直さなくていいです」とさくらは言った。「ここに来た人が、それぞれ自分の名前を入れればいいじゃないですか。父の名前とか、私の名前とか、義雄さんの名前とか」
「なるほど」
「父も喜ぶと思います。自分の名前が入る方が」
奏は微かに笑った。
「そうですね。隆さんはそういうの、好きそうだ」
その日の朝、義雄が来た。
「おう、今日も寒いのう」
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませとか言わんでええ」
「毎度ありがとうございます」
「それも違う……あれ、何か貼ってあるな」と義雄は紙を見た。「なんじゃこれ。ユイットの説明か」
「はい」
義雄はしばらく読んだ。
「ふーん。縁が終わらない、か」義雄は三番目の席に腰掛けた。「俺もその縁の一本かの」
「もちろんです」
「美代さんも、拓海くんも」
「はい」
「宮本さんのお嬢さんも」
「はい」
義雄はコーヒーを一口飲んで、「うまいのう」と言った。いつも言う。でも今日の言い方は少し違って、何か深いところから出てきたような声だった。
「マスター、ここに来て良かったか」
奏は少し間を置いた。
「はい」と答えた。「本当に、良かったです」
美代が来た。
「シクラメン、そろそろ終わりね。次は何にしようかしら」
「何でもお任せします」
「奏ちゃんはいつもそう言うのよね」
「美代さんのセンスを信頼しています」
「あら、うれしい」
美代はカフェオレを飲みながら、路地を眺めた。
「この路地、ずっと変わらないのよね。私がここに来てから三十年以上、ずっとこのまま。人だけが入れ替わって、でも路地は同じで」
「変わらないのが、いいところですね」
「そうね。でも変わったことが一つあるわ」
「何ですか」
美代はさくらを見た。
「あなたが来た」
さくらは少し照れた顔をした。
「お父さんの縁ですよ」
「そうね。でも、縁だけじゃここには来られないわ。ちゃんと来たじゃないの、あなたが。それが一番大事よ」
さくらは黙って頷いた。
拓海の新しい店が、この春オープンする予定だ。
何をする店かは、まだ内緒だと言っている。でも先日、奏に「コーヒー豆を分けてもらえませんか」と聞きにきた。どうやら、コーヒーが出る店を考えているらしい。
「うちのブレンドは、教えるわけにはいかないですよ」と奏は言った。
「そりゃそうですよ。違うブレンドを教えてください」と拓海は言った。
「それなら、さくらさんに聞いてください。覚え始めてますから」
「え、そんなに早く覚えたんですか」
「父親が好きだったものは、体に馴染みやすいのかもしれないですね」
拓海はさくらを見た。
「宮本さん、お父さん、コーヒー好きだったんですか」
「大好きだったみたいです。私は詳しくは知らなかったんですけど」
「似ますよ、親子って。マスターも、誰かに似てるし」
「誰に」とさくらが聞いた。
「それは秘密です」と拓海は笑って、アメリカーノを飲み干した。
三月の初め、横川にやっと春の気配がやってきた。
美代の花屋に、白い小さな花が並んだ。路地の奥から、どこかの家の梅の香りが流れてくる。豆腐屋の軽トラックが、窓を少し開けて走るようになった。
HUITの夕方。
奏とさくらの二人で閉店作業をしていた。
カウンターを拭いて、椅子を直して、マシンの電源を落とす。
さくらが八番目の席を拭いていた。特別に、少し長く。体が覚えてきたのかもしれない、と奏は思った。
「マスター」とさくらは言った。
「はい」
「一つ、お願いがあります」
「何ですか」
「父のことを、もっと聞かせてもらえますか。東京にいた頃の話とか、どんなコーヒーを飲んでたかとか、厨房でどんなことを話していたかとか」
「もちろんです」
「手帳には書いてないことが、たくさんあると思うから」
「はい。いくらでも」
「父を直接知っている人が、マスターしかいないんです。横川でも、実はあまり知っている人がいなくて。美代さんは顔を覚えているくらいで、義雄さんもそう。山根さんが少し話した程度で」
「俺は、話せるだけ話します」
「ありがとうございます」
さくらはカウンターの天板を最後にもう一度拭いて、布巾を畳んだ。
「父もここに来ていたんですよね、昔」
「はい」
「同じカウンターで、同じ光の中で」
「そうです」
「なんか、不思議な感じがします。父がここにいたような気がして。でも、悲しい感じはしなくて」
「温かい感じがしますか」
「そう。温かい。まるで、温めておいてくれたみたいに」
奏は、北向きのガラスを見た。
夕方前の、最後の青い光が、路地の向こうから差し込んでいる。直射日光ではない、均一で柔らかい光。ものの色を変えない光。人の顔を、ありのままに見せる光。
隆が好きだった光だ。
奏も好きになった光だ。
今は、さくらも好きな光かもしれない。
縁は、こうして横にのびていく。∞のように、終わりなく。
奏はエプロンを外した。
今日の閉店作業が終わった。
「さくらさん」
「はい」
「明日も、よろしくお願いします」
「はい」とさくらは言った。「よろしくお願いします」
翌朝。
六時前の横川は、まだ暗い。
でも、三月の空気は少しだけ柔らかくなっている。
奏は北向きのガラスの前に立って、鍵を差し込んだ。
扉を開ける前に、少しだけ止まる。
ガラスに、まだ暗い路地が映っている。その中に、自分の顔が映っている。四十七歳の、少し疲れた、でも穏やかな顔。
この顔を、隆は知らない。
でも、ここに来てくれることは、知っていた。
奏は扉を開けた。
コーヒーの香りが、眠っていた店に広がっていく。マシンのスイッチを入れて、湯を沸かして、カウンターを拭く。一席ずつ、丁寧に。
八番目の席の前に来た。
手を止めた。
一呼吸置いた。
それから、手のひらをゆっくりと天板の上に置いた。
いつもと変わらない、朝のしぐさ。
ただ今日は、その意味が少し違う。
これは、誰かを待つためのしぐさではなくなった。
これは、ありがとう、という意味だ。
来てくれて、ありがとう。
待っていてくれて、ありがとう。
繋いでくれて、ありがとう。
やがて七時になれば、義雄が来る。
美代が来る。
さくらが来る。
北向きのガラスに、横川の朝が静かに映り始める。
HUITはまた今日も、開く。
カウンター八席。
縁が終わらない場所で、僕はここでコーヒーを淹れる。
それが、僕がここでカフェを始めた理由だ。
完
年が明けて、二月になった。
横川の路地は、相変わらず北向きで、細くて、静かだ。豆腐屋の軽トラックは今日も朝早くから走っている。美代の花屋には、春を先取りしたミモザが黄色く並んでいる。
HUITは今日も、六時に開店した。
変わったことが、一つだけある。
カウンターの内側、コーヒーを淹れる奏の立ち位置の少し先に、もう一人、人が立っている。
宮本さくらが、横川に引っ越してきたのは一月の初めだった。
「特にすることがなかったら、手伝ってほしいんですが」と奏が言ったのは、引っ越しから三日後のことだ。
「何をすればいいんですか」とさくらが聞いた。
「コーヒーの淹れ方を覚えてもらえれば、あとはここにいてもらうだけでいいです」と奏は言った。
さくらはしばらく考えてから、「分かりました」と言った。「やってみます」と。
コーヒーを覚えるのは、さくらには案外向いていた。
丁寧で、感覚が鋭い。どの豆がどんな香りを持つか、すぐに覚えた。ドリップの速度も、一週間で安定した。義雄から「おう、うまくなったじゃないか」と言われ、美代から「やっぱりお父さんの娘ね」と言われた。
奏はそれを聞いて、静かに笑った。
隆さんの娘だ、と思った。
そして、自分の親友の娘でもある、と思った。
二月のある朝、さくらがカウンターを拭いていた。
端から順番に。一席ずつ、丁寧に。
八番目の席まで来た時、さくらは少し手を止めた。
「ここ、いつも少し長く拭くんですよね、マスター」
「気づいていましたか」
「ずっと気になってた。なんでですか」
奏はエスプレッソマシンの温度を確認しながら、静かに答えた。
「取っておいた席だから」
「今は取っておかなくてもいいじゃないですか。来てくれたんだから」
「そうですね」
「でも拭くんですよね、特別に」
「それは」と奏は言った。「習慣です。体が覚えていることは、なかなか変わらない」
さくらは少し考えてから、「じゃあ私も引き継ぎます」と言った。「この席を拭くの」
「いいんですか」
「いいです。父の代わりに」
三月が近づいたころ、HUITに小さな紙が貼られた。
カウンターの端、ちょうど八番目の席の正面あたり。白い小さな紙に、細い字で書かれた文章。
奏が書いた。
さくらが「何これ」と言った。
奏は「読んでください」と言った。
さくらは紙を読んだ。
「HUITとは、フランス語で八を意味します。八という数字は、横にすると∞になります。終わりのない縁のことを、僕はそう呼ぶことにしました。この店を始めた理由を、一言で言えと言われれば、縁を終わらせないためです。失くした縁を探して、受け取った縁を次へつなぐために、ここにいます」
さくらはしばらくその紙を見ていた。
「マスター」
「はい」
「最後の一文、もう少し続きがあってもよかったんじゃないですか」
「続き?」
「『受け取った縁を次へつなぐために』の後に、たとえば、誰かの名前とか」
奏は少し考えた。
「書き直しますか」
「書き直さなくていいです」とさくらは言った。「ここに来た人が、それぞれ自分の名前を入れればいいじゃないですか。父の名前とか、私の名前とか、義雄さんの名前とか」
「なるほど」
「父も喜ぶと思います。自分の名前が入る方が」
奏は微かに笑った。
「そうですね。隆さんはそういうの、好きそうだ」
その日の朝、義雄が来た。
「おう、今日も寒いのう」
「いらっしゃいませ」
「いらっしゃいませとか言わんでええ」
「毎度ありがとうございます」
「それも違う……あれ、何か貼ってあるな」と義雄は紙を見た。「なんじゃこれ。ユイットの説明か」
「はい」
義雄はしばらく読んだ。
「ふーん。縁が終わらない、か」義雄は三番目の席に腰掛けた。「俺もその縁の一本かの」
「もちろんです」
「美代さんも、拓海くんも」
「はい」
「宮本さんのお嬢さんも」
「はい」
義雄はコーヒーを一口飲んで、「うまいのう」と言った。いつも言う。でも今日の言い方は少し違って、何か深いところから出てきたような声だった。
「マスター、ここに来て良かったか」
奏は少し間を置いた。
「はい」と答えた。「本当に、良かったです」
美代が来た。
「シクラメン、そろそろ終わりね。次は何にしようかしら」
「何でもお任せします」
「奏ちゃんはいつもそう言うのよね」
「美代さんのセンスを信頼しています」
「あら、うれしい」
美代はカフェオレを飲みながら、路地を眺めた。
「この路地、ずっと変わらないのよね。私がここに来てから三十年以上、ずっとこのまま。人だけが入れ替わって、でも路地は同じで」
「変わらないのが、いいところですね」
「そうね。でも変わったことが一つあるわ」
「何ですか」
美代はさくらを見た。
「あなたが来た」
さくらは少し照れた顔をした。
「お父さんの縁ですよ」
「そうね。でも、縁だけじゃここには来られないわ。ちゃんと来たじゃないの、あなたが。それが一番大事よ」
さくらは黙って頷いた。
拓海の新しい店が、この春オープンする予定だ。
何をする店かは、まだ内緒だと言っている。でも先日、奏に「コーヒー豆を分けてもらえませんか」と聞きにきた。どうやら、コーヒーが出る店を考えているらしい。
「うちのブレンドは、教えるわけにはいかないですよ」と奏は言った。
「そりゃそうですよ。違うブレンドを教えてください」と拓海は言った。
「それなら、さくらさんに聞いてください。覚え始めてますから」
「え、そんなに早く覚えたんですか」
「父親が好きだったものは、体に馴染みやすいのかもしれないですね」
拓海はさくらを見た。
「宮本さん、お父さん、コーヒー好きだったんですか」
「大好きだったみたいです。私は詳しくは知らなかったんですけど」
「似ますよ、親子って。マスターも、誰かに似てるし」
「誰に」とさくらが聞いた。
「それは秘密です」と拓海は笑って、アメリカーノを飲み干した。
三月の初め、横川にやっと春の気配がやってきた。
美代の花屋に、白い小さな花が並んだ。路地の奥から、どこかの家の梅の香りが流れてくる。豆腐屋の軽トラックが、窓を少し開けて走るようになった。
HUITの夕方。
奏とさくらの二人で閉店作業をしていた。
カウンターを拭いて、椅子を直して、マシンの電源を落とす。
さくらが八番目の席を拭いていた。特別に、少し長く。体が覚えてきたのかもしれない、と奏は思った。
「マスター」とさくらは言った。
「はい」
「一つ、お願いがあります」
「何ですか」
「父のことを、もっと聞かせてもらえますか。東京にいた頃の話とか、どんなコーヒーを飲んでたかとか、厨房でどんなことを話していたかとか」
「もちろんです」
「手帳には書いてないことが、たくさんあると思うから」
「はい。いくらでも」
「父を直接知っている人が、マスターしかいないんです。横川でも、実はあまり知っている人がいなくて。美代さんは顔を覚えているくらいで、義雄さんもそう。山根さんが少し話した程度で」
「俺は、話せるだけ話します」
「ありがとうございます」
さくらはカウンターの天板を最後にもう一度拭いて、布巾を畳んだ。
「父もここに来ていたんですよね、昔」
「はい」
「同じカウンターで、同じ光の中で」
「そうです」
「なんか、不思議な感じがします。父がここにいたような気がして。でも、悲しい感じはしなくて」
「温かい感じがしますか」
「そう。温かい。まるで、温めておいてくれたみたいに」
奏は、北向きのガラスを見た。
夕方前の、最後の青い光が、路地の向こうから差し込んでいる。直射日光ではない、均一で柔らかい光。ものの色を変えない光。人の顔を、ありのままに見せる光。
隆が好きだった光だ。
奏も好きになった光だ。
今は、さくらも好きな光かもしれない。
縁は、こうして横にのびていく。∞のように、終わりなく。
奏はエプロンを外した。
今日の閉店作業が終わった。
「さくらさん」
「はい」
「明日も、よろしくお願いします」
「はい」とさくらは言った。「よろしくお願いします」
翌朝。
六時前の横川は、まだ暗い。
でも、三月の空気は少しだけ柔らかくなっている。
奏は北向きのガラスの前に立って、鍵を差し込んだ。
扉を開ける前に、少しだけ止まる。
ガラスに、まだ暗い路地が映っている。その中に、自分の顔が映っている。四十七歳の、少し疲れた、でも穏やかな顔。
この顔を、隆は知らない。
でも、ここに来てくれることは、知っていた。
奏は扉を開けた。
コーヒーの香りが、眠っていた店に広がっていく。マシンのスイッチを入れて、湯を沸かして、カウンターを拭く。一席ずつ、丁寧に。
八番目の席の前に来た。
手を止めた。
一呼吸置いた。
それから、手のひらをゆっくりと天板の上に置いた。
いつもと変わらない、朝のしぐさ。
ただ今日は、その意味が少し違う。
これは、誰かを待つためのしぐさではなくなった。
これは、ありがとう、という意味だ。
来てくれて、ありがとう。
待っていてくれて、ありがとう。
繋いでくれて、ありがとう。
やがて七時になれば、義雄が来る。
美代が来る。
さくらが来る。
北向きのガラスに、横川の朝が静かに映り始める。
HUITはまた今日も、開く。
カウンター八席。
縁が終わらない場所で、僕はここでコーヒーを淹れる。
それが、僕がここでカフェを始めた理由だ。
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