"平凡は正義"が私の信条です。

彩霞

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第一節 私、社交界デビューを致します。

1*

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16歳になったフローリア。

彼女はすれ違う人、殆どの人が振り替える程美しく成長した。

髪は艶やかな蜂蜜色、瞳は透き通った空を思わす青、肌は染みひとつない。

時間をかけて着飾れば輝くような美少女になるだろう。

しかし等の本人は着飾ることに興味はなく、常に専属の侍女に無理矢理着飾られていた。

そんな彼女だが、今日は社交界デビューの日である。

いくら嫌であろうが、目一杯着飾らなければならない。

朝から夜会に向けて着飾る予定であったが、侍女がフローリアの部屋へと起こしに行った時には寝台はもぬけの殻であった。

フローリアがいないことに気付き、リデル公爵家の者総動員で探しているとき、フローリアはフローリアの部屋から見える大きな木に登っていた。

「んもう。私、着飾るの苦手だって言ってるのに・・・・。うわ。もう私が居ないこと気付かれてるし。」

暇潰しに持ってきた分厚い本をめくりながらフローリアを探す者達を木の上から見下ろす。

木の葉の影から麗らかな日差しが差し込み、穏やかな風がフローリアの髪を弄ぶ、ひんやりとしていた空気は今やほんわりと暖かくなりついうたた寝をしてしまいそうな陽気だ。

フローリアはそんな陽気に寝てしまいそうになりながらも必死に自分を探しているもの達をみていた。

しばらくすると、双子の兄のユリウスがフローリアを見つけた。

「フローリアやっと見つけたよ。ほら皆心配してるから降りておいで?」

「嫌よ!もううんざりなの!!侍女達に身体中こねくりまわされるし、ずっと立たされっぱなしになるし!!まるでまな板のうえの魚よ!?」

ユリウスはそんな妹の意見を聞いてまな板の上の魚を想像して笑いながらフローリアを説得する。

「フフ、それは面白い例えだね。でもフローリア。今日だけは逃げられないことは分かっているだろう?程ほどにしておくように侍女達には言っておくから、はやく降りてきなさい?」

有無を言わさぬ兄の目に逆らえず渋々と風の魔術に助けて貰いながら降りてくるフローリア。

下で待ち構えていたユリウスに抱き止められるとそのままユリウスに頭を撫でてもらっていた。
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