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猫をかぶった犬のホンネ(side兼嗣)
05
しおりを挟む息を殺し、だけど手の動きは加速していって、のぼりつめていく。
ぐちぐちと下半身から粘着質な音がする。
みーちゃん、すきだ。すきだよ。
ずっと好きだった。今でもそうだ。
昔から変わらない、小さくツンとした鼻先が可愛い。
薄くて小ぶりな唇から、毒々しい暴言を吐くのも、全然いやじゃない。
目が大きいから眼力がすごくて、三白眼ぎみで、うるうるした白眼がキョロキョロと動く様子もずっと見ていたいくらい、かわいい。
その瞳で見つめられると、嬉しい反面、自分の汚れた内面まで見透かされてるみたいで、恐ろしい。
だけどそれ以上に、目が離せなくて、魅力的なんだ。
全部かわいい。全部、すき。
彼のことでいつも頭がいっぱいで、そばにいるときはそれが溢れ出してしまいそうで、気が気じゃない。
からっとした鮮やかな笑顔がすきだ。
怒ったときも、何だかんだ毎回甘やかして許してくれる。
癖で拗ねたように尖らせる唇に噛みついて、しゃぶりつきたくて、ずっとずっと我慢してる。
嘘をつけない素直で残酷で優しいきみが、すき。
そんなみーちゃんの、快楽に溺れた顔が見てみたい。
どんなふうに反応するの。
性的に感じたら、どんなふうに顔を歪めるの。
どんな声で鳴いてくれるの。
一体どこが気持ちよくて、すきなところなの。
色んな場所を全身触って、じっくり追いつめて、いじくりまわして、舌でも手でも、感触を確かめたい。
みーちゃんのちっちゃなお尻を丹念に慣らして、ぐっちょぐちょに解れたそこに俺のを突き挿れて、奥までガンガン腰を打ちつけたい。
『兼嗣……っ』って、切ない声で呼んで。
背中を抱きしめてほしい、爪を立てても、殴られてもいいから。
泣きながら喘いで、きゅんきゅん締めつけてくるぎゅうぎゅうの狭そうなナカに、思いきり吐精したい。
「──……っゔ、……は……ぁ、」
びくびくっ、と腰が跳ねる。
つめていた吐息を吐き出すと、荒い呼吸がふるりと震えた。
手のひらには欲望の残滓がべったりとついている。
彼のことを思ってひとりで慰めるのも、これでもう何度目か分からない。
みーちゃんに嫌われたくないのに、分かっているのに、やめられない。
枕に鼻先を埋める。
風呂あがりのせいで、そこはもう嗅ぎ慣れた自分の匂いしかしなくて、みーちゃんの香りは消えていた。
……すきだよ、本当に。
どうか、お願い、俺から離れていかないで。
もうとっくに、限界なのかもしれない。
end.
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