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遅かれ早かれ(side美夜飛)
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しおりを挟む「あっ、あぁ……ッ、だめだぁっ、そこ、それ、入っ……ッ」
頭の中がぐつぐつと煮える。
繋がれた手がしっとりと汗ばみ、兼嗣の手の甲に爪を立てた。
無意識のそれに兼嗣は痛がる素振りもなく、むしろ宥めるように指先が俺の手をさすった。
触れているのは手だけなのに、腕までぶわっと熱くなる。
次第にやつも同じ温度になっていき、馴染んだそこは、もはや手を握られたままなのか、そうでないのか分からない。
「っあ、あぁぅ、いやだ……ッ、頼むからっ、それ、ほんとに……っ」
ひくひくと不規則に痙攣する後孔に、兼嗣の舌が、ちゅぽちゅぽ出入りするのが見える。
倒錯的な光景が、受け入れがたくて見てられない。
括約筋を通るとき、舌の形がぐにゃりと変わりながら入ってくるのが分かって、羞恥で余計にやつの舌を締めつけてしまう。
「いぁ、あぁ……っ、よせ、汚ねえ、汚ねえからぁ……っ!」
ちゅぷん、と舌が抜ける。
上目遣いに、兼嗣が中央に寄った皺の表面をちろちろ舐めながら、さも当然のように言う。
「みーちゃんに汚ないとこなんてないよ。むしろもっと生々しい味を期待してたのに、石鹸の匂いしかしなくて、残念」
「ばっ、おっお前、ほんとふざけんなよ……っ、頭おかしいんかっ、真面目にキモいっつの……!」
オタクのそういう好きなものに対して盲目的なところ、本っ当に、やだ!
どうしようもなく恥ずかしくて苦しくて思わず叫んだら、繋がれた手がするりと離れて、汗で濡れた手のひらがひんやりした。
もしかして気に障ったのかもしれない。
だからって撤回するつもりはないから、手持ち無沙汰に手元のシーツを掴む。
尻穴を舐めまわしていた舌は会陰を、それから陰茎に這いずって、先端をぱくりと銜えて。
出入りするものがなくなって唾液で冷える後孔には、熱い指先が触れた。
「っは……、いやだ、やめ、ッ──!」
ひぃっ、と息が詰まった。
収縮する内壁を掻き分け、問答無用にズブズブと中指が挿入される。
その腸内を拡げて突っ張るような異物感に、とっさにシーツをぐしゃぐしゃに掻き集めた。
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