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リビングは気をつけて side尚雪
四人での生活は、順調だった。
家事は俺と涼君でやって、気付いた人が手伝うという形が自然にできていた。
俺の職場は、輝さん達の職場から二駅離れた所にあるので、一番に出勤するのは俺だった。
それでも大して離れていないので、出勤時間はそれほど変わらない。
輝さんと涼君は一緒に出勤しないらしい。
涼君が嫌がって、早く用意をした方が先に出るという。
色々面倒だからと涼君は輝さんと兄弟だと隠したいみたいだ。
時々、輝さんの出勤が早い時があるのでそういう時は見送った。
夕食は、俺と涼君で早く帰れた方が作っておく。
春樹君は、例のカフェでバイトを始めたようだ。
週に三日で二、三時間程度。
涼君は、一緒に帰って来れるのが余程嬉しいみたいだ。
一緒に暮らしていて涼君の春樹君好きは、すぐに知ることになる。
この家は、奥がリビングなので、リビングにいると玄関が開いた音はあまり聞こえない。
その事を忘れて、仕事から帰って何も気にしないでリビングに入ってしまった。
「あ……やめろって……んっ……」
涼君がリビングのソファで春樹君の上に覆い被さっていた……。
キスしながら、春樹君の服の中に手を突っ込んでいる。
服着てて良かった。
「──っナオさん! 涼! どけ!」
春樹君は、俺に気付くと真っ赤になって涼君を押し返していた。
こういう反応をするから涼君は春樹君が可愛いんだと思う。
「えっと……中入って大丈夫?」
「もちろんです!」
「ナオさんお帰り」
涼君は、普通に挨拶をして、体を起こした春樹君に抱きついたまま離れようとしない。
この光景に慣れつつある。
「夕飯できてますよ」
「ありがとう。今日、輝さんは遅い?」
「そのうち帰ってくると思いますよ」
「そっか」
そんな事を話しているうちに輝さんがリビングに入ってきて、ただいまと言って微笑んでくれる。
輝さんは、涼君が春樹君に抱きついていても、もはや突っ込みもしない。
春樹君も何度言っても離れない涼君にもう諦めているようだった。
「ナオも今帰ってきたのかい?」
「はい。涼君が夕飯を作っておいてくれました」
「一緒に食べよう」
一緒に夕食を取って、一緒に風呂に入って、一緒に寝る。
輝さんと一緒に出来る事がいっぱいで幸せだ。
◆◇◆
またある日の事。
家に帰ると誰もいなかった。
部屋着に着替えてエプロンをして夕食を作っていると、ただいまと言って帰ってきたのは輝さんだった。
「今日は、涼君は遅いんですか?」
「春樹君がバイトだから、終わったら一緒に帰ってくるんじゃないかな」
「そうなんですね。じゃあ……二人きりなんですね」
「そうだね」
四人もワイワイとしていて楽しいけれど、二人きりも嬉しい。
キッチンで料理をしている所に、着替えてきた輝さんが背後から抱きしめてくる。
二人だからできる事だ。
「今日は何を作っているんだい?」
「ハンバーグです。もう焼くだけなので、すぐにできますよ」
「お皿ぐらい出そうか?」
「いいです……そのままでいて下さい……」
「ナオ……こっち向いて」
首を動かして輝さんの方を振り向けばキスされた。
肩に顔を埋めてはぁっと息を吐いた。
「癒される……」
「ふふっ。お疲れ様です」
夕食を一緒に食べて、ソファで食休みをしていれば、輝さんがデザートだと言ってプリンをくれた。
「食べさせて」
「はい……」
二人がいないから、ここぞとばかりにイチャつく。
スプーンを口に差し出せば、口を開けた輝さんに色気を感じてしまう。
それを何度も繰り返す。鳥のヒナに餌付けをしているようで楽しい。
「ナオにも食べさせてあげよう」
「ありがとうございます……」
少し恥ずかしいけれど、自分で食べるより、輝さんから与えられるプリンがとても甘く感じた。
何度目かの差し出されたプリンを、上手く口に入れられなくてこぼしてしまった。
口の端から胸の辺りに落ちてしまった。
「シャツ、すぐに洗わないと」
慌てて洗濯しようと立ち上がろうとしたら輝さんに止められた。
そのままゆっくりとソファに押し倒される。
眼鏡を外されて、深いキスをされる。
プリンの味だ……。
「綺麗にしてあげよう──」
輝さんの唇は、俺の唇から口の端に移動してペロリとプリンを舐めとる。そのまま首へ移動して輝さんの舌がねっとりと首を這う。
「ん……んん……」
「甘いね……」
「あきらさん……」
「特別甘く感じるよ」
首や鎖骨を軽く吸ったり甘噛みされて、ゾクゾクとする感覚が何度も襲ってくる。
シャツを捲られれば、甘いキスと舌での愛撫で、胸の頂が勃ち上がってしまっているのを見られて恥ずかしい。
「ここも甘い?」
輝さんは、勃ち上がっていたソコを口に含んで飴玉を転がすように舐め回した。
「あっ……あきらさんっ……ふぁ……そんな所にっ……こぼれて……ません……」
「嘘だ──甘いよ」
「ん、ぁっ……ダメですっ……」
「ほら、ナオから甘い声がこぼれてきたね」
「ぁんっ……んっ……はぁっ……」
「どんどん甘くなる……」
「だって……あっ……気持ち……いい……」
いっぱい気持ち良くなって、輝さんの頭を抱き寄せた。
そこで、ガチャリとリビングのドアが開いた。
こちらを見て立ち尽くす涼君と目が合った。
「うわぁ! 涼君! あ、輝さん!」
春樹君は、涼君の背後からこちらを覗いて車の時と同じように視線を逸らして真っ赤になった。
俺も同じくらい真っ赤になっている事だろう。
輝さんは、捲っていたシャツを素早く元に戻して、俺を隠すように抱き込んだ。
「ナオの裸見た?」
「輝の頭で見えなかったよ」
「なら、良かった」
「そこでしてるのが悪いんだよ。僕達の事言えないからね」
その通りでした……。
家事は俺と涼君でやって、気付いた人が手伝うという形が自然にできていた。
俺の職場は、輝さん達の職場から二駅離れた所にあるので、一番に出勤するのは俺だった。
それでも大して離れていないので、出勤時間はそれほど変わらない。
輝さんと涼君は一緒に出勤しないらしい。
涼君が嫌がって、早く用意をした方が先に出るという。
色々面倒だからと涼君は輝さんと兄弟だと隠したいみたいだ。
時々、輝さんの出勤が早い時があるのでそういう時は見送った。
夕食は、俺と涼君で早く帰れた方が作っておく。
春樹君は、例のカフェでバイトを始めたようだ。
週に三日で二、三時間程度。
涼君は、一緒に帰って来れるのが余程嬉しいみたいだ。
一緒に暮らしていて涼君の春樹君好きは、すぐに知ることになる。
この家は、奥がリビングなので、リビングにいると玄関が開いた音はあまり聞こえない。
その事を忘れて、仕事から帰って何も気にしないでリビングに入ってしまった。
「あ……やめろって……んっ……」
涼君がリビングのソファで春樹君の上に覆い被さっていた……。
キスしながら、春樹君の服の中に手を突っ込んでいる。
服着てて良かった。
「──っナオさん! 涼! どけ!」
春樹君は、俺に気付くと真っ赤になって涼君を押し返していた。
こういう反応をするから涼君は春樹君が可愛いんだと思う。
「えっと……中入って大丈夫?」
「もちろんです!」
「ナオさんお帰り」
涼君は、普通に挨拶をして、体を起こした春樹君に抱きついたまま離れようとしない。
この光景に慣れつつある。
「夕飯できてますよ」
「ありがとう。今日、輝さんは遅い?」
「そのうち帰ってくると思いますよ」
「そっか」
そんな事を話しているうちに輝さんがリビングに入ってきて、ただいまと言って微笑んでくれる。
輝さんは、涼君が春樹君に抱きついていても、もはや突っ込みもしない。
春樹君も何度言っても離れない涼君にもう諦めているようだった。
「ナオも今帰ってきたのかい?」
「はい。涼君が夕飯を作っておいてくれました」
「一緒に食べよう」
一緒に夕食を取って、一緒に風呂に入って、一緒に寝る。
輝さんと一緒に出来る事がいっぱいで幸せだ。
◆◇◆
またある日の事。
家に帰ると誰もいなかった。
部屋着に着替えてエプロンをして夕食を作っていると、ただいまと言って帰ってきたのは輝さんだった。
「今日は、涼君は遅いんですか?」
「春樹君がバイトだから、終わったら一緒に帰ってくるんじゃないかな」
「そうなんですね。じゃあ……二人きりなんですね」
「そうだね」
四人もワイワイとしていて楽しいけれど、二人きりも嬉しい。
キッチンで料理をしている所に、着替えてきた輝さんが背後から抱きしめてくる。
二人だからできる事だ。
「今日は何を作っているんだい?」
「ハンバーグです。もう焼くだけなので、すぐにできますよ」
「お皿ぐらい出そうか?」
「いいです……そのままでいて下さい……」
「ナオ……こっち向いて」
首を動かして輝さんの方を振り向けばキスされた。
肩に顔を埋めてはぁっと息を吐いた。
「癒される……」
「ふふっ。お疲れ様です」
夕食を一緒に食べて、ソファで食休みをしていれば、輝さんがデザートだと言ってプリンをくれた。
「食べさせて」
「はい……」
二人がいないから、ここぞとばかりにイチャつく。
スプーンを口に差し出せば、口を開けた輝さんに色気を感じてしまう。
それを何度も繰り返す。鳥のヒナに餌付けをしているようで楽しい。
「ナオにも食べさせてあげよう」
「ありがとうございます……」
少し恥ずかしいけれど、自分で食べるより、輝さんから与えられるプリンがとても甘く感じた。
何度目かの差し出されたプリンを、上手く口に入れられなくてこぼしてしまった。
口の端から胸の辺りに落ちてしまった。
「シャツ、すぐに洗わないと」
慌てて洗濯しようと立ち上がろうとしたら輝さんに止められた。
そのままゆっくりとソファに押し倒される。
眼鏡を外されて、深いキスをされる。
プリンの味だ……。
「綺麗にしてあげよう──」
輝さんの唇は、俺の唇から口の端に移動してペロリとプリンを舐めとる。そのまま首へ移動して輝さんの舌がねっとりと首を這う。
「ん……んん……」
「甘いね……」
「あきらさん……」
「特別甘く感じるよ」
首や鎖骨を軽く吸ったり甘噛みされて、ゾクゾクとする感覚が何度も襲ってくる。
シャツを捲られれば、甘いキスと舌での愛撫で、胸の頂が勃ち上がってしまっているのを見られて恥ずかしい。
「ここも甘い?」
輝さんは、勃ち上がっていたソコを口に含んで飴玉を転がすように舐め回した。
「あっ……あきらさんっ……ふぁ……そんな所にっ……こぼれて……ません……」
「嘘だ──甘いよ」
「ん、ぁっ……ダメですっ……」
「ほら、ナオから甘い声がこぼれてきたね」
「ぁんっ……んっ……はぁっ……」
「どんどん甘くなる……」
「だって……あっ……気持ち……いい……」
いっぱい気持ち良くなって、輝さんの頭を抱き寄せた。
そこで、ガチャリとリビングのドアが開いた。
こちらを見て立ち尽くす涼君と目が合った。
「うわぁ! 涼君! あ、輝さん!」
春樹君は、涼君の背後からこちらを覗いて車の時と同じように視線を逸らして真っ赤になった。
俺も同じくらい真っ赤になっている事だろう。
輝さんは、捲っていたシャツを素早く元に戻して、俺を隠すように抱き込んだ。
「ナオの裸見た?」
「輝の頭で見えなかったよ」
「なら、良かった」
「そこでしてるのが悪いんだよ。僕達の事言えないからね」
その通りでした……。
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