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我慢比べでございます
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「霧久、明日からの分家へは私が行く事にしました」
いつも淡々と仕事をこなす霧久が戸惑っていた。
私が煌麻様の事以外でこの本家から離れる事はほぼないので珍しいと思っているみたいだ。
「霧久は普段の私の仕事を見ていますから、やる事はわかっていますよね?」
「あ……はい」
「普段の指示は私が出します。霧久は煌麻様の事をお願いします」
「え……よろしいのですか?」
「君は、仕事以外の感情が煌麻様にあると?」
霧久を脅すように、ニッコリと笑う。
「いいえ。ありません」
霧久は、慌てて首を振る。
「でしたら、普通に仕事をして下さいね」
「はい」
「私はあなたを信用していますからね」
「はい……!」
霧久の一番は、この私だという事は知っている。
だからこそ彼を補佐として使っている。
下心のあるようなやつに煌麻様を任せるはずがない。
「煌麻様が就寝される頃に様子を見に戻ってきます。それから、私の事は煌麻様から聞かれるまで黙っているように」
「はい」
数日間離れるのは留学の時以来だ。
留学の時は、卒業すれば煌麻様とずっと一緒にいられるという気持ちだけでどうにか耐えられた。
ならば今は──?
私自身もどうなるのかわからない。
どちらが離れていて我慢できるのか──これは我慢比べだ。
◆◇◆
「おはようございます、修也様」
「崇臣、おはよ~う。コーヒーは──」
スッと修也の前にコーヒーを差し出した。
「ご用意できています」
「僕が起きる時間ピッタリじゃないか」
カップを持ってコーヒーを飲んだ修也がコクリと頷いた。
「──うん、この味も零亜と同じだ」
「はい。豆の挽き方も零亜さんから引き継がせて頂いていますから」
「さすがだね」
修也のスケジュールはこの邸宅の執事である零亜から詳しく聞いている。
修也は慎也の兄で大学生だ。
「それでは、慎也様を起こしてまいります」
「頼んだよ」
分家での執事の仕事は至って順調だ。
大学へ行く修也と煌麻様と同じ学園へ行く慎也を見送って仕事をこなす。
ふとした時に煌麻様の顔を思い出すとすぐに会いたくなってしまうけれど、ここは我慢だ。
煌麻様は、私を気にかけている事だろう。
きっと、私が朝起こしに来なかったその瞬間から、ショックで悲しそうな顔をするんだ。
触れるなと言った事を悔やんでいる事だろう。そして、私の事で頭がいっぱいに違いない。
そう思うと、口元がニヤけそうになる。
会いに行きたい──……。
私は、そんな気持ちを押し殺して仕事に励んでいた。
◆◇◆
「崇臣、煌麻は元気?」
大学から戻ってきた修也に訊かれて、笑顔で頷く。
「はい。とてもお元気でいらっしゃいます」
私がいない事で落ち込んでいるかも知れないけれど──。
「そっか。たまには会いに来てくれてもいいのになぁ」
「煌麻様にお伝えしておきます」
「お願いね」
この修也という男は、昔から煌麻様が可愛いらしい。
その事に対しては嫌悪感などない。
修也のこの可愛がり方は、愛玩的なものだと知っているからだ。
「僕の弟である慎也とは全然違って、本当に天使みたいな子だよねぇ」
「はい。とてもお可愛らしい方です」
煌麻様の邪魔になるものは徹底的に排除する──。
けれど、修也は煌麻様の味方だ。煌麻様の味方は多いに限る。
「慎也にもあの可愛さがあればなぁ。あ、でも、慎也には慎也の良さがあるんだけどね。ちょっと聞いてくれる?」
「はい」
他愛ない話を聞くのも執事の仕事のうちだ。
「この間、セレクトショップに買い物に行ったんだ。そこに泣いてた子供がいてね、どうしたらいいかわからないって言うから、変顔すればって言ったら慎也のやつ本当にしたんだよ。それで余計に泣かれて──ふはっ、あ、ごめん。思い出し笑い。だって、そんなの僕が大爆笑するに決まってるよ」
その時の事を思い出しているのか、クスクスと笑っている。
修也はなかなかいい性格をしている。
「崇臣だったらさ、どうしてた?」
「子供を泣き止ませる事ですか? それとも、慎也様への嫌がらせですか? どちらも完璧にこなしてみせますよ」
ニッコリと聞き返せば、修也は吹き出した。
「あははっ。崇臣のそう言う所、好きなんだよね~」
私も修也は気が合うので嫌いじゃない。
そうやって昼間を過ごし、みんなが寝静まった頃に本家へ戻る。さほど遠くないので時間は掛からない。
そんな生活を何日かしていたある日、慎也と一緒に本家へ行けば、煌麻様と鉢合わせた。
思わず抱きしめてしまいそうな衝動を抑えて笑顔を作る。
煌麻様に私を求めてもらう為に自分で離れたとはいえ、煌麻様と離れている事がこんなにも苦しいとは──。
予想はしていても、実際に体験すると心に重くのしかかる。
その日の夜、執事室で出迎えた霧久が深刻そうな顔を私に向けてきた。
「霧久、何か言いたい事があれば言って下さい」
言いたい事はなんとなくわかるので、ため息をつきながら声を掛けた。
「煌麻様のお元気がありません……」
やっぱり煌麻様の事か。
「そうなんですね……それで?」
「お戻りにならないのですか? 煌麻様は私では──っ!」
それ以上喋らせないように、そっと霧久の口元を人差し指で押さえた。
スッと目を細めて霧久の目を静かに見据える。
「そんな事はお前に言われなくてもわかっている。離れていて苦しいのが煌麻様だけだとでも? お前は私が煌麻様と離れていて何も感じないと思うのか?」
一日一日会いたいと想う度に苦しくなる。
それが積み重なって減る事などない。
霧久は、目を見開いて視線を下に落とす。
「もうすぐ天気が変わる。その日から私はこちらに戻る。その時は霧久が分家へ行くんだ」
霧久がコクリと頷けば、ニッコリ笑顔を向けて、指を離して霧久の肩を軽く叩く。
「霧久が心配してくれているのもわかっていますよ」
「余計な事を申し上げてしまいました。申し訳ありません」
私に頭を下げる姿に微笑む。
「私は霧久を信頼していると言ったでしょう」
「はい」
霧久は、すぐに私を理解してくれるのでとても助かる。
◆◇◆
その日、よく当たるという天気予報は、私の思った通りの天気を告げていた。
この日を待っていた。
「修也様、今日から私は本家に戻ります」
「えぇ~。僕は崇臣の事気に入ってるんだけどなぁ。いつかそのニコニコ顔を崩してみたいんだ」
ニヤリと笑いながら向けられる視線を笑顔で受け流す。
「ふふっ。零亜さんが聞いたら悲しまれますよ。それに、私は煌麻様の執事です」
他の誰かのものになるつもりはない。
「まぁそうだね。煌麻は崇臣がいないと情緒不安定になるもんね」
違いますよ。私が煌麻様がいないとダメなんです。
この数日で改めて思い知っていた。
「私の代わりに霧久が来ますよ」
「霧久ね。霧久も戸惑う所が可愛いからいいか」
修也は、慎也を揶揄って遊ぶのと同じように、霧久を揶揄うのも好きらしい。霧久の眉間に皺を寄せる反応が面白いのだそうだ。
仕事を全て終わりにして、そのまま本家に戻る。
執事室へ行けば霧久がいて引き継ぎをする。
「修也様は霧久が来る事を楽しみにしていましたよ」
「修也様……昔から苦手です……」
「霧久の事、可愛いらしいですよ」
霧久がムッとした顔をする。
「仕事の邪魔だけはしないで欲しいです……」
はぁとため息をつく霧久が面白くてクスクスと笑った。
「零亜さんが戻ったら、こちらにすぐに戻ってきなさい。私の補佐は霧久じゃないと務まりませんからね」
「はい!」
霧久を見送って、雷の音が聞こえた頃に煌麻様の部屋へ向かう。
ゆっくりとドアを開いても気付かれなかった。
雷が苦手な煌麻様は、私以外の誰にも助けを求められず、テーブルの下で一人で震えていた。
「煌麻様、こちらへ」
私を見た瞬間、泣きそうだった顔が更にくしゃりと歪められた。
飛びついてきた煌麻様を強く抱きしめる。
なんて愛しい人──。
抱き込んだ腕に力がこもる。
こうでもしないと心の内側を私に曝け出してくれる事はないと思った。
我慢比べはどちらが勝ったのか──そんなのは、元から私の負けだ。
煌麻様は、私の思惑通りに強がる事もできずに私を求めたけれど、私自身は煌麻様以上に煌麻様を求めている。
煌麻様と離れていて耐えられないのは私の方だ──。
雷に怯える煌麻様を抱き上げて、寝室へ連れて行った。
ベッドに寝かせて布団をかける。
「今日はもうおやすみ下さい」
「いいのか……?」
「はい。煌麻様は、雷に気を取られて私に集中できないでしょう? 煌麻様が私のものになる瞬間は、一から十まで覚えておいて欲しいですからね」
雷に邪魔されたくはない。
「わ、わかった……」
「煌麻様が寝むれるまで手を握っています。さぁ、おやすみなさい」
「おやすみ……」
ギュッと握られた手が熱い。
煌麻様は、私のものになりたいと言ってくれた。
今はそれだけで充分だ。
いつも淡々と仕事をこなす霧久が戸惑っていた。
私が煌麻様の事以外でこの本家から離れる事はほぼないので珍しいと思っているみたいだ。
「霧久は普段の私の仕事を見ていますから、やる事はわかっていますよね?」
「あ……はい」
「普段の指示は私が出します。霧久は煌麻様の事をお願いします」
「え……よろしいのですか?」
「君は、仕事以外の感情が煌麻様にあると?」
霧久を脅すように、ニッコリと笑う。
「いいえ。ありません」
霧久は、慌てて首を振る。
「でしたら、普通に仕事をして下さいね」
「はい」
「私はあなたを信用していますからね」
「はい……!」
霧久の一番は、この私だという事は知っている。
だからこそ彼を補佐として使っている。
下心のあるようなやつに煌麻様を任せるはずがない。
「煌麻様が就寝される頃に様子を見に戻ってきます。それから、私の事は煌麻様から聞かれるまで黙っているように」
「はい」
数日間離れるのは留学の時以来だ。
留学の時は、卒業すれば煌麻様とずっと一緒にいられるという気持ちだけでどうにか耐えられた。
ならば今は──?
私自身もどうなるのかわからない。
どちらが離れていて我慢できるのか──これは我慢比べだ。
◆◇◆
「おはようございます、修也様」
「崇臣、おはよ~う。コーヒーは──」
スッと修也の前にコーヒーを差し出した。
「ご用意できています」
「僕が起きる時間ピッタリじゃないか」
カップを持ってコーヒーを飲んだ修也がコクリと頷いた。
「──うん、この味も零亜と同じだ」
「はい。豆の挽き方も零亜さんから引き継がせて頂いていますから」
「さすがだね」
修也のスケジュールはこの邸宅の執事である零亜から詳しく聞いている。
修也は慎也の兄で大学生だ。
「それでは、慎也様を起こしてまいります」
「頼んだよ」
分家での執事の仕事は至って順調だ。
大学へ行く修也と煌麻様と同じ学園へ行く慎也を見送って仕事をこなす。
ふとした時に煌麻様の顔を思い出すとすぐに会いたくなってしまうけれど、ここは我慢だ。
煌麻様は、私を気にかけている事だろう。
きっと、私が朝起こしに来なかったその瞬間から、ショックで悲しそうな顔をするんだ。
触れるなと言った事を悔やんでいる事だろう。そして、私の事で頭がいっぱいに違いない。
そう思うと、口元がニヤけそうになる。
会いに行きたい──……。
私は、そんな気持ちを押し殺して仕事に励んでいた。
◆◇◆
「崇臣、煌麻は元気?」
大学から戻ってきた修也に訊かれて、笑顔で頷く。
「はい。とてもお元気でいらっしゃいます」
私がいない事で落ち込んでいるかも知れないけれど──。
「そっか。たまには会いに来てくれてもいいのになぁ」
「煌麻様にお伝えしておきます」
「お願いね」
この修也という男は、昔から煌麻様が可愛いらしい。
その事に対しては嫌悪感などない。
修也のこの可愛がり方は、愛玩的なものだと知っているからだ。
「僕の弟である慎也とは全然違って、本当に天使みたいな子だよねぇ」
「はい。とてもお可愛らしい方です」
煌麻様の邪魔になるものは徹底的に排除する──。
けれど、修也は煌麻様の味方だ。煌麻様の味方は多いに限る。
「慎也にもあの可愛さがあればなぁ。あ、でも、慎也には慎也の良さがあるんだけどね。ちょっと聞いてくれる?」
「はい」
他愛ない話を聞くのも執事の仕事のうちだ。
「この間、セレクトショップに買い物に行ったんだ。そこに泣いてた子供がいてね、どうしたらいいかわからないって言うから、変顔すればって言ったら慎也のやつ本当にしたんだよ。それで余計に泣かれて──ふはっ、あ、ごめん。思い出し笑い。だって、そんなの僕が大爆笑するに決まってるよ」
その時の事を思い出しているのか、クスクスと笑っている。
修也はなかなかいい性格をしている。
「崇臣だったらさ、どうしてた?」
「子供を泣き止ませる事ですか? それとも、慎也様への嫌がらせですか? どちらも完璧にこなしてみせますよ」
ニッコリと聞き返せば、修也は吹き出した。
「あははっ。崇臣のそう言う所、好きなんだよね~」
私も修也は気が合うので嫌いじゃない。
そうやって昼間を過ごし、みんなが寝静まった頃に本家へ戻る。さほど遠くないので時間は掛からない。
そんな生活を何日かしていたある日、慎也と一緒に本家へ行けば、煌麻様と鉢合わせた。
思わず抱きしめてしまいそうな衝動を抑えて笑顔を作る。
煌麻様に私を求めてもらう為に自分で離れたとはいえ、煌麻様と離れている事がこんなにも苦しいとは──。
予想はしていても、実際に体験すると心に重くのしかかる。
その日の夜、執事室で出迎えた霧久が深刻そうな顔を私に向けてきた。
「霧久、何か言いたい事があれば言って下さい」
言いたい事はなんとなくわかるので、ため息をつきながら声を掛けた。
「煌麻様のお元気がありません……」
やっぱり煌麻様の事か。
「そうなんですね……それで?」
「お戻りにならないのですか? 煌麻様は私では──っ!」
それ以上喋らせないように、そっと霧久の口元を人差し指で押さえた。
スッと目を細めて霧久の目を静かに見据える。
「そんな事はお前に言われなくてもわかっている。離れていて苦しいのが煌麻様だけだとでも? お前は私が煌麻様と離れていて何も感じないと思うのか?」
一日一日会いたいと想う度に苦しくなる。
それが積み重なって減る事などない。
霧久は、目を見開いて視線を下に落とす。
「もうすぐ天気が変わる。その日から私はこちらに戻る。その時は霧久が分家へ行くんだ」
霧久がコクリと頷けば、ニッコリ笑顔を向けて、指を離して霧久の肩を軽く叩く。
「霧久が心配してくれているのもわかっていますよ」
「余計な事を申し上げてしまいました。申し訳ありません」
私に頭を下げる姿に微笑む。
「私は霧久を信頼していると言ったでしょう」
「はい」
霧久は、すぐに私を理解してくれるのでとても助かる。
◆◇◆
その日、よく当たるという天気予報は、私の思った通りの天気を告げていた。
この日を待っていた。
「修也様、今日から私は本家に戻ります」
「えぇ~。僕は崇臣の事気に入ってるんだけどなぁ。いつかそのニコニコ顔を崩してみたいんだ」
ニヤリと笑いながら向けられる視線を笑顔で受け流す。
「ふふっ。零亜さんが聞いたら悲しまれますよ。それに、私は煌麻様の執事です」
他の誰かのものになるつもりはない。
「まぁそうだね。煌麻は崇臣がいないと情緒不安定になるもんね」
違いますよ。私が煌麻様がいないとダメなんです。
この数日で改めて思い知っていた。
「私の代わりに霧久が来ますよ」
「霧久ね。霧久も戸惑う所が可愛いからいいか」
修也は、慎也を揶揄って遊ぶのと同じように、霧久を揶揄うのも好きらしい。霧久の眉間に皺を寄せる反応が面白いのだそうだ。
仕事を全て終わりにして、そのまま本家に戻る。
執事室へ行けば霧久がいて引き継ぎをする。
「修也様は霧久が来る事を楽しみにしていましたよ」
「修也様……昔から苦手です……」
「霧久の事、可愛いらしいですよ」
霧久がムッとした顔をする。
「仕事の邪魔だけはしないで欲しいです……」
はぁとため息をつく霧久が面白くてクスクスと笑った。
「零亜さんが戻ったら、こちらにすぐに戻ってきなさい。私の補佐は霧久じゃないと務まりませんからね」
「はい!」
霧久を見送って、雷の音が聞こえた頃に煌麻様の部屋へ向かう。
ゆっくりとドアを開いても気付かれなかった。
雷が苦手な煌麻様は、私以外の誰にも助けを求められず、テーブルの下で一人で震えていた。
「煌麻様、こちらへ」
私を見た瞬間、泣きそうだった顔が更にくしゃりと歪められた。
飛びついてきた煌麻様を強く抱きしめる。
なんて愛しい人──。
抱き込んだ腕に力がこもる。
こうでもしないと心の内側を私に曝け出してくれる事はないと思った。
我慢比べはどちらが勝ったのか──そんなのは、元から私の負けだ。
煌麻様は、私の思惑通りに強がる事もできずに私を求めたけれど、私自身は煌麻様以上に煌麻様を求めている。
煌麻様と離れていて耐えられないのは私の方だ──。
雷に怯える煌麻様を抱き上げて、寝室へ連れて行った。
ベッドに寝かせて布団をかける。
「今日はもうおやすみ下さい」
「いいのか……?」
「はい。煌麻様は、雷に気を取られて私に集中できないでしょう? 煌麻様が私のものになる瞬間は、一から十まで覚えておいて欲しいですからね」
雷に邪魔されたくはない。
「わ、わかった……」
「煌麻様が寝むれるまで手を握っています。さぁ、おやすみなさい」
「おやすみ……」
ギュッと握られた手が熱い。
煌麻様は、私のものになりたいと言ってくれた。
今はそれだけで充分だ。
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