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初めてでございます
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この時をずっと待っていた。
それなのに、ベッドの上で煌麻様を組み敷きながら、少し怖気付いている自分がいる。
「煌麻様、本当にこのまま煌麻様をくれるのですか? 本当に──っ」
私でいいんですか?
その言葉は言葉にできなかった。
煌麻様の唇が私の唇を塞いでしまったからだ。
どうしよう……嬉しい……。
煌麻様からのキスがこんなにも心を震わせる。
こんな事を教えたのは誰だ? ──私じゃないか……さっき似たような事を煌麻様にしてしまった。
ゆっくりと唇を離した煌麻様は、赤くなりながらも私を真っ直ぐに見つめてくる。
「うるさい……ごちゃごちゃ言うな。僕に触れたいんだろう? 覚悟ならできている。早くしろ……」
やばい……顔が熱い……こんな誘い方ができるようになっていた煌麻様に翻弄される未来が見えた。
煌麻様に覆いかぶさった。
こんな風に煌麻様を見下ろすのは初めてだ。
煌麻様の頬を撫でる。
「崇臣……手……」
煌麻様は、私の手を取ると、白手袋を外してくれる。
その指先にキスされて驚く。
煌麻様は、そんな私を見て顔を真っ赤にした。
「ち、違う! 直接触って欲しいだなんて思ってないからな……!」
私はまだ何も言っていないのに、そんな可愛い言い訳をする煌麻様が愛おしい。
わかっています、という意味を込めて微笑めば、視線を彷徨わせてからボソボソと呟く。
「いつも……思っているわけじゃない……」
「……っ」
時々直接触って欲しいと思っていたという事ですね──。
この人は、私の理性を壊すのが好きなようだ。
煌麻様の頬に直接触れて、心が喜ぶのを感じる。
性的な目的で触れる指先は、頬から耳に移る。
「んっ……」
少しくすぐったそうにして、手にすり寄ってきた。
尊い……!
ずっと欲しいと思っていた人が手に入る……その高揚感は言葉では言い表せなくてゴクリと喉を鳴らす。
その首筋に手を這わせて、パジャマのボタンを外す。
一つ一つ煌麻様の体を暴く様な感覚に異様に興奮する。
ズボンも脱がして全裸にしたら、体を赤く染めた。
「綺麗ですよ……」
そっと鎖骨にキスを贈る。
「いつも……見てるだろ……」
「わかっていませんね。仕事中は、そんな目で見ないように注意しているんですよ」
でなければ、仕事どころじゃなくなる。
「それじゃあ……今はどんな目で見てるんだ……?」
「私の欲望で満たしたいという気持ちとでも言いますか──知りたいなら、今から教えて差し上げます」
そっと唇にキスを落とす。
煌麻様はもっとキスをして欲しいと強請る。
私とのキスが好きだと思ってもらえたなら嬉しい事この上ない。
けれど、もうキスだけでは物足りない。
そのまま首筋を舌で舐めながら下に移動すれば、ビクッと震えた。
「この鎖骨に噛み付いて──」
鎖骨を甘噛みする。
そのまま綺麗な素肌に吸い付いて赤い痕を残した。
「私のものだという印を残したい──」
「崇臣の……もの……?」
「はい。これを見たら、私を思い出して下さいね」
コクリと頷かれると微笑ましい。
「そして……この胸を尖らせて──」
スリスリと擦れば、主張するように尖り出す。
「んっ……ぁ……」
可愛い声だ……。
私の手の感触に気持ちいいと素直に反応が返ってくる。
口に含んで舌先で舐め回してあげれば、ぷっくりと尖って魅惑的だ。
「ここも……たくさん可愛がってあげたい──」
そのまま煌麻様のモノをスルリと撫でて顔を寄せた。
勃っていた煌麻様のモノをパクリと頬張って口内で舐め回す。
先っぽの窪みをチロチロと舐めれば、次から次へと煌麻様の蜜が溢れてくる。
裏筋に舌を這わせて軽く吸いながら、頭を上下に動かした。
「んっ……はっ……あ、崇臣……ふぁ……」
感じているのだと分かりやすく口内で大きくなった。一度出してあげよう。
「あ、だ、だめだ……イってしまう……あっ! あぁ──っ!」
そのまま口内で放たれた白濁を口に溜めてゴクリと飲み干した。
「崇臣……」
ボーッとしながらこちらを見つめる煌麻様に煽られて余計に体が熱くなる。
私はガン勃ちですよ、煌麻様……。
股間が苦しくなって服を脱ぐ。
全裸になれば、じっと見つめられた。
「崇臣の体……初めて見たな……」
「触りますか?」
煌麻様の手を取って私の胸に押し当てて離してやれば、遠慮がちにサワサワと撫でられる。
少しくすぐったい。
「すごいな……鍛えているのか?」
「仕事の為にある程度は鍛えていますよ」
全ては煌麻様の為に──。
そのまま腹筋を撫でられた。
煌麻様の視線は下に移動して、ガン勃ちの私のモノに優しく触れた。
ピクッと体が反応してしまう。
まさかそこまで触ってもらえるとは思わなかった。
「僕のより大きいな……。確か……こうだったな……」
煌麻様の手で握り込まれて上下に動かされる。
煌麻様がしてくれるだなんて、それだけで達してしまいそうだ。
やばい……嬉しい……。
「崇臣も……僕と同じだ……」
煌麻様は、私の先っぽから溢れ出てきた蜜にうっとりとする。
同じというだけで嬉しそうだ。
その顔を見てゾクゾクと快感を感じる私も大概だ。
もっとして欲しいが、今はそっとその手を握る。
「煌麻様、今日は私を感じて下さい」
「崇臣……」
煌麻様を再びベッドに沈めて、足を開かせる。
「は、恥ずかしいぞ……!」
「今更です。私は煌麻様の全部を見ています。恥ずかしがらずに──ほら……」
その尻の蕾を優しく撫でて、ローションで潤して指を差し入れた。
「っ……!」
「痛いですか?」
「痛くは……ない……」
ということは気持ち良くなれるはずだ──。
優しく押し開いて、煌麻様の気持ちのいい所を探し出す。
「んあっ! あっ……んっ……!」
甘い声が室内に響けば、気持ちいいのだと教えてくれる。
時間を掛けてソコを執拗に攻めながら中を広げていく。
だいぶ解れてきたかな……。
あまり痛い思いはさせたくない。
「煌麻様……もっと感じて下さい」
「ば、ばか……これ以上感じたら……おかしくなってしまう……」
──ゾクゾクッ。
もう限界だ。
体を起こして煌麻様の尻の蕾に自分のモノを押し当てた。
「おかしくなるなら……もっとして差し上げますよ……」
「あ──っ! 崇臣……!」
煌麻様の体を押し開くこの瞬間を絶対に忘れない。
歯を食いしばって痛みに耐えようとする。
奥まで挿れるのは無理そうだな……。
一度ピタリと止まれば息を吐き出した。
「痛いですか……?」
「へ、平気だ……。そんな事よりも……嬉しい。動いていいぞ……」
心臓がきゅぅぅぅと鳴った。
私は煌麻様に殺されるな……。
「──あっ!」
煌麻様の気持ちいい場所が擦られれば、思わずという風に出た声にニヤリと笑う。
「ここっ、いいんですね?」
律動を早くして何度もソコを擦れば、甘い声が室内に響く。
「やっ……そこ……もぅ……あっ……!」
煌麻様の乱れる姿も声も全て心に録画して、脳内で再生できるようにしよう。
夢にまで見た光景だ。
「そんなに感じて……後ろでイけちゃいそうですね……」
もっと奥まで……全部埋めてしまいたい……。
「あっ、ああ……──っ!」
ぐっと腰を進めた途端、煌麻様の内壁が締め付けてきた。
煌麻様のモノから白濁が溢れてくる。
「煌麻様……イキましたね……」
私のモノを全部受け入れて達するなんて、どれだけ翻弄すれば気が済むのか。
「だ、だって……お、お前が気持ちよくするからだろ……!」
可愛すぎて笑みがこぼれる。
「余裕みたいな顔して……」
唇を尖らせた煌麻様が更に可愛い。
「ぼ、僕はお前が初めてなんだ……全部……初めてで……くそ……お前の初めても僕が欲しかった……」
シーツを握っていた手が、そっと私の腕を触った。
「ふふっ。私も初めてですよ」
「う、嘘をつくな! 慣れてる!」
「どうして慣れているとわかるんですか?」
そう言いながら、腰を動かす。
「ど、どうして……って……あっ……ま、待って……っ! もう二回も……んっ……!」
「ほら……早く言って下さい」
「んあっ、あっ、わ、わかんない……あっ……余裕……そう……だからっ……!」
「本当に……そう見えますか──?」
こちらを窺った煌麻様は、私の顔を見て息を呑んだ。
余裕なんかない。
煌麻様を食べ尽くしたいようなこの感覚をどうやって表すのか……。
手を伸ばしてきた煌麻様に体を寄せれば縋るように抱きしめられる。
「煌麻様……愛しています……」
そんな言葉じゃ足りないぐらい愛している。
煌麻様の汗ばんだ体に口付ければ、泣き出しそうに潤んだ瞳が私を見つめる。
「あっ、た、崇臣……好きだ……好き……あっ……すき……愛してる……」
ギュッと腕に力を込められた。
煌麻様の中もそれと同時ににギュッと締め付けてきた。
言葉と快感の組み合わせはまずい。
「──っ!」
そんな事をされたら、あまりの気持ち良さに爆発してしまった……。
予定外だ……煌麻様には本当に敵わない。
「崇臣……?」
動かなくなった私を見て煌麻様は不思議そうにする。
「──イっちゃったんですっ!」
煌麻様の初めてをもっと味わいたいかったのに!
なんて情けない……いや、煌麻様と繋がっていて耐えられていた自分はすごいんじゃないか?
そんな事をぐるぐる考えていれば、煌麻様は残念そうに私を見てくる。
「もう終わりか……? 崇臣ともっとしたい……」
「──っ!」
初めてでこんなセリフを言う煌麻様が末恐ろしい。
「もちろん、このまま終わらせませんよ!」
男のプライドに掛けて!
「良かった……」
クスクス笑いながらキスされたら後はもう本能のまま──。
ずっとずっと煌麻様が欲しかった。
やっと私のものになったんだと思うと歯止めが効かない。
この幸せをずっと感じていたいと思った。
それなのに、ベッドの上で煌麻様を組み敷きながら、少し怖気付いている自分がいる。
「煌麻様、本当にこのまま煌麻様をくれるのですか? 本当に──っ」
私でいいんですか?
その言葉は言葉にできなかった。
煌麻様の唇が私の唇を塞いでしまったからだ。
どうしよう……嬉しい……。
煌麻様からのキスがこんなにも心を震わせる。
こんな事を教えたのは誰だ? ──私じゃないか……さっき似たような事を煌麻様にしてしまった。
ゆっくりと唇を離した煌麻様は、赤くなりながらも私を真っ直ぐに見つめてくる。
「うるさい……ごちゃごちゃ言うな。僕に触れたいんだろう? 覚悟ならできている。早くしろ……」
やばい……顔が熱い……こんな誘い方ができるようになっていた煌麻様に翻弄される未来が見えた。
煌麻様に覆いかぶさった。
こんな風に煌麻様を見下ろすのは初めてだ。
煌麻様の頬を撫でる。
「崇臣……手……」
煌麻様は、私の手を取ると、白手袋を外してくれる。
その指先にキスされて驚く。
煌麻様は、そんな私を見て顔を真っ赤にした。
「ち、違う! 直接触って欲しいだなんて思ってないからな……!」
私はまだ何も言っていないのに、そんな可愛い言い訳をする煌麻様が愛おしい。
わかっています、という意味を込めて微笑めば、視線を彷徨わせてからボソボソと呟く。
「いつも……思っているわけじゃない……」
「……っ」
時々直接触って欲しいと思っていたという事ですね──。
この人は、私の理性を壊すのが好きなようだ。
煌麻様の頬に直接触れて、心が喜ぶのを感じる。
性的な目的で触れる指先は、頬から耳に移る。
「んっ……」
少しくすぐったそうにして、手にすり寄ってきた。
尊い……!
ずっと欲しいと思っていた人が手に入る……その高揚感は言葉では言い表せなくてゴクリと喉を鳴らす。
その首筋に手を這わせて、パジャマのボタンを外す。
一つ一つ煌麻様の体を暴く様な感覚に異様に興奮する。
ズボンも脱がして全裸にしたら、体を赤く染めた。
「綺麗ですよ……」
そっと鎖骨にキスを贈る。
「いつも……見てるだろ……」
「わかっていませんね。仕事中は、そんな目で見ないように注意しているんですよ」
でなければ、仕事どころじゃなくなる。
「それじゃあ……今はどんな目で見てるんだ……?」
「私の欲望で満たしたいという気持ちとでも言いますか──知りたいなら、今から教えて差し上げます」
そっと唇にキスを落とす。
煌麻様はもっとキスをして欲しいと強請る。
私とのキスが好きだと思ってもらえたなら嬉しい事この上ない。
けれど、もうキスだけでは物足りない。
そのまま首筋を舌で舐めながら下に移動すれば、ビクッと震えた。
「この鎖骨に噛み付いて──」
鎖骨を甘噛みする。
そのまま綺麗な素肌に吸い付いて赤い痕を残した。
「私のものだという印を残したい──」
「崇臣の……もの……?」
「はい。これを見たら、私を思い出して下さいね」
コクリと頷かれると微笑ましい。
「そして……この胸を尖らせて──」
スリスリと擦れば、主張するように尖り出す。
「んっ……ぁ……」
可愛い声だ……。
私の手の感触に気持ちいいと素直に反応が返ってくる。
口に含んで舌先で舐め回してあげれば、ぷっくりと尖って魅惑的だ。
「ここも……たくさん可愛がってあげたい──」
そのまま煌麻様のモノをスルリと撫でて顔を寄せた。
勃っていた煌麻様のモノをパクリと頬張って口内で舐め回す。
先っぽの窪みをチロチロと舐めれば、次から次へと煌麻様の蜜が溢れてくる。
裏筋に舌を這わせて軽く吸いながら、頭を上下に動かした。
「んっ……はっ……あ、崇臣……ふぁ……」
感じているのだと分かりやすく口内で大きくなった。一度出してあげよう。
「あ、だ、だめだ……イってしまう……あっ! あぁ──っ!」
そのまま口内で放たれた白濁を口に溜めてゴクリと飲み干した。
「崇臣……」
ボーッとしながらこちらを見つめる煌麻様に煽られて余計に体が熱くなる。
私はガン勃ちですよ、煌麻様……。
股間が苦しくなって服を脱ぐ。
全裸になれば、じっと見つめられた。
「崇臣の体……初めて見たな……」
「触りますか?」
煌麻様の手を取って私の胸に押し当てて離してやれば、遠慮がちにサワサワと撫でられる。
少しくすぐったい。
「すごいな……鍛えているのか?」
「仕事の為にある程度は鍛えていますよ」
全ては煌麻様の為に──。
そのまま腹筋を撫でられた。
煌麻様の視線は下に移動して、ガン勃ちの私のモノに優しく触れた。
ピクッと体が反応してしまう。
まさかそこまで触ってもらえるとは思わなかった。
「僕のより大きいな……。確か……こうだったな……」
煌麻様の手で握り込まれて上下に動かされる。
煌麻様がしてくれるだなんて、それだけで達してしまいそうだ。
やばい……嬉しい……。
「崇臣も……僕と同じだ……」
煌麻様は、私の先っぽから溢れ出てきた蜜にうっとりとする。
同じというだけで嬉しそうだ。
その顔を見てゾクゾクと快感を感じる私も大概だ。
もっとして欲しいが、今はそっとその手を握る。
「煌麻様、今日は私を感じて下さい」
「崇臣……」
煌麻様を再びベッドに沈めて、足を開かせる。
「は、恥ずかしいぞ……!」
「今更です。私は煌麻様の全部を見ています。恥ずかしがらずに──ほら……」
その尻の蕾を優しく撫でて、ローションで潤して指を差し入れた。
「っ……!」
「痛いですか?」
「痛くは……ない……」
ということは気持ち良くなれるはずだ──。
優しく押し開いて、煌麻様の気持ちのいい所を探し出す。
「んあっ! あっ……んっ……!」
甘い声が室内に響けば、気持ちいいのだと教えてくれる。
時間を掛けてソコを執拗に攻めながら中を広げていく。
だいぶ解れてきたかな……。
あまり痛い思いはさせたくない。
「煌麻様……もっと感じて下さい」
「ば、ばか……これ以上感じたら……おかしくなってしまう……」
──ゾクゾクッ。
もう限界だ。
体を起こして煌麻様の尻の蕾に自分のモノを押し当てた。
「おかしくなるなら……もっとして差し上げますよ……」
「あ──っ! 崇臣……!」
煌麻様の体を押し開くこの瞬間を絶対に忘れない。
歯を食いしばって痛みに耐えようとする。
奥まで挿れるのは無理そうだな……。
一度ピタリと止まれば息を吐き出した。
「痛いですか……?」
「へ、平気だ……。そんな事よりも……嬉しい。動いていいぞ……」
心臓がきゅぅぅぅと鳴った。
私は煌麻様に殺されるな……。
「──あっ!」
煌麻様の気持ちいい場所が擦られれば、思わずという風に出た声にニヤリと笑う。
「ここっ、いいんですね?」
律動を早くして何度もソコを擦れば、甘い声が室内に響く。
「やっ……そこ……もぅ……あっ……!」
煌麻様の乱れる姿も声も全て心に録画して、脳内で再生できるようにしよう。
夢にまで見た光景だ。
「そんなに感じて……後ろでイけちゃいそうですね……」
もっと奥まで……全部埋めてしまいたい……。
「あっ、ああ……──っ!」
ぐっと腰を進めた途端、煌麻様の内壁が締め付けてきた。
煌麻様のモノから白濁が溢れてくる。
「煌麻様……イキましたね……」
私のモノを全部受け入れて達するなんて、どれだけ翻弄すれば気が済むのか。
「だ、だって……お、お前が気持ちよくするからだろ……!」
可愛すぎて笑みがこぼれる。
「余裕みたいな顔して……」
唇を尖らせた煌麻様が更に可愛い。
「ぼ、僕はお前が初めてなんだ……全部……初めてで……くそ……お前の初めても僕が欲しかった……」
シーツを握っていた手が、そっと私の腕を触った。
「ふふっ。私も初めてですよ」
「う、嘘をつくな! 慣れてる!」
「どうして慣れているとわかるんですか?」
そう言いながら、腰を動かす。
「ど、どうして……って……あっ……ま、待って……っ! もう二回も……んっ……!」
「ほら……早く言って下さい」
「んあっ、あっ、わ、わかんない……あっ……余裕……そう……だからっ……!」
「本当に……そう見えますか──?」
こちらを窺った煌麻様は、私の顔を見て息を呑んだ。
余裕なんかない。
煌麻様を食べ尽くしたいようなこの感覚をどうやって表すのか……。
手を伸ばしてきた煌麻様に体を寄せれば縋るように抱きしめられる。
「煌麻様……愛しています……」
そんな言葉じゃ足りないぐらい愛している。
煌麻様の汗ばんだ体に口付ければ、泣き出しそうに潤んだ瞳が私を見つめる。
「あっ、た、崇臣……好きだ……好き……あっ……すき……愛してる……」
ギュッと腕に力を込められた。
煌麻様の中もそれと同時ににギュッと締め付けてきた。
言葉と快感の組み合わせはまずい。
「──っ!」
そんな事をされたら、あまりの気持ち良さに爆発してしまった……。
予定外だ……煌麻様には本当に敵わない。
「崇臣……?」
動かなくなった私を見て煌麻様は不思議そうにする。
「──イっちゃったんですっ!」
煌麻様の初めてをもっと味わいたいかったのに!
なんて情けない……いや、煌麻様と繋がっていて耐えられていた自分はすごいんじゃないか?
そんな事をぐるぐる考えていれば、煌麻様は残念そうに私を見てくる。
「もう終わりか……? 崇臣ともっとしたい……」
「──っ!」
初めてでこんなセリフを言う煌麻様が末恐ろしい。
「もちろん、このまま終わらせませんよ!」
男のプライドに掛けて!
「良かった……」
クスクス笑いながらキスされたら後はもう本能のまま──。
ずっとずっと煌麻様が欲しかった。
やっと私のものになったんだと思うと歯止めが効かない。
この幸せをずっと感じていたいと思った。
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