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「綺麗になりましたねぇ。見違えるようです」
大半が本と衣類だったお陰で片付けは思ったよりも順調に進み、昼下がりに終わった。
「足元を気にせず歩けるのは何年ぶりだろうか」
「明日は結婚式ですし、残りの時間はのんびり過ごしませんか?」
明日は新郎の兄としてニコラス様もお忙しく過ごすのだろう。
私はマーガレット様の侍女としてお世話があるだろうし、明後日にはここを去る。
「遅くなったがテラスで昼食にしよう。伝えたいことがあるんだ」
なんだろうか?寝不足だから今日は早めに眠りたいが、ニコラス様と過ごすのも実質今日が最終日だ。
明日はスムーズに招待客と会話が出来るように、最後にニコラス様の会話チェックをして、安心してから眠りたい。
それに……やっぱり寂しい。
昼食を食べながらの会話は驚くほどスムーズだった。
食事の内容から、庭に咲く花へと話題が移り、私の所作を褒めた後、最後は紅茶の知識を披露した。
「会話のコツをつかみましたね。もう大丈夫です。太鼓判を押させていただきます」
「クロエが教えてくれたように、目の前にあるものから会話を広げてみたんだ。クロエのお陰だよ。ありがとう」
特別な事は教えていない。ただ、これまでの教師たちが教えて来た難しいマナーではなく、シンプルに伝えただけだ。
「明日もこの調子で隣の席の方とお話ししてみてください。会話も弾みますよ」
膨大な知識を持っているのに傲慢じゃないから、本当のニコラス様を知ってもらえば、周囲の視線もがらりと変わるだろう。
有望な結婚相手としてリストのトップに躍り出てもおかしくない。
そう、彼は貴族社会に生きる人なのだ。
マーガレット様に頼まれなければ、同じ家で過ごしても会話さえなかっただろう。
侯爵家に戻って忙しい日常生活に戻れば、思い出も薄らぐはずだ。
しばらくは夜に泣くかもしれないが、ニコラス様の結婚話を聞く頃には、冷静にお祝いできるに違いない。
今はニコラス様の隣に見知らぬ女性が立つのを想像するだけで苦しいけれど――――。
「――ロエ、クロエ?大丈夫か?ボーっとしてどうした。何か心配事か?」
ニコラス様のツルリとした眉間にシワがよっている。
「大丈夫です。えっと、なんのお話しでしたか?」
「伝えたいことがあるんだ。少し散歩をしよう」
色とりどりの花が咲く庭園を歩く。
侯爵邸の花は艶やかで大ぶりの物が多いが、伯爵邸の庭園は大小入り混じった淡い色の花が多い。
今でも鑑賞するなら侯爵邸の庭園が一番美しいと思っているが、散歩するならこの庭園の方が癒される。
侯爵邸の庭を歩くときはスカートの裾に気を使う。裾が触れ花の向きが変わってしまうのも恐ろしい程、計算しつくされているのだ。
伯爵家では花々を好きなように咲かせながらも調和を取っている。
どちらも庭師の技術の高さがうかがえる。
うーん、癒されるぅ。
伸びを一つした時、ニコラス様が重い口調で告げた。
「昨夜の九時四十三分」
昨夜と言う言葉に足が止まり、顔から血の気が引く。
まさか『さくらんぼ姫とチェリー』を盗んだことがばれたのだろうか。
マーガレット様が厳しい顔つきで「あなたはクビです」と告げる映像が浮かぶ。
なんてことをしてしまったのだろうか。実家には帰れないし、マーガレット様の元で働き続けたいのに軽率だった。軽く考えすぎていた。
ただアリー様に恥ずかしい思いをして欲しくなくて……。
「僕は君の足首を思い出しながら自慰をしたんだ」
……はい?
「誰かを思いながら自慰をしたのは初めてだった。今までは水曜日の午後九時にただ無心で擦り上げて物理的な刺激を与え排出するだけだったんだ」
ニコラス様がなにを言っているのか頭に入ってこない。
「自慰行為は手間だが、定期的に排出しないと体に悪いと書かれている本を読んでから、十三歳で初めて夢精による精通をした後は、週に一回忘れないように時間を決め排出するようにしている」
癒しの庭園で何を聞かされているんだろうか。
「ところが昨夜は買い物中や釣りで見たクロエの笑顔を思い出した途端に勃起した。今までは艶本を見てもピクリともしなかったから、こんなことは初めてで驚愕した。どうにも我慢が出来なくなり、クロエがくるりと回った時に翻ったスカートからのぞいた足首を思い出しながら吐精した。金曜日なのに!しかも今朝も夢精していたんだぞ!二日続けてだ!」
あの後も出たのか……。
「も、もういいです!やめて下さいっ!」
好ましいと思い始めている男性から、君で自慰をしたと言われた女性はどういう反応をすればいいのだ。
「ダメだっ!きちんと謝らないと罪悪感で押しつぶされそうなんだ。女性で興奮出来たという喜びと共にクロエを欲で汚してしまったと感じる罪悪感っ!一人で抱え込むことに耐えられなくなり、早朝にランドルフの所に相談に行ったんだ」
なんですってーーっ!!!!人に相談するなんてありえない!
「ラ、ランドルフ様はなんと?!」
「笑われた。最初は起こされたことに怒っていたのに要件を告げたとたんに笑われた。爆笑というやつだ。散々馬鹿にされ三十も超えているのにやっと思春期になったのかと言われた」
「そ、そうですか」
少しスカートを上げ何の変哲もない自分の足首を確認した。これで欲情するだろうか?いやありえない。
「……誘っているのか?やっぱり君の足首は魔法のように僕を勃起させる」
自分の足首からニコラス様の腰まで視線を上げて後悔した。
勃っている。昨夜見た卑猥パンツから覗いていたアレを思い出してしまい、足の間が熱くなる。
昨夜見たニコラス様のアレは、私を想像して吐き出した後だったのだわ。
違和感を感じたあの匂いはニコラス様が精の匂い。
耳まで赤くなって頭が沸騰しそう。くらくらと眩暈がする。
「ふ、普通の足です!誘っていません!」
「そうか……クロエに童貞を貰って欲しかったのだが残念だ。話を戻すが、ランドルフが笑うばっかりで役に立たないから、マーガレットにも相談した」
最後の一言を聞いた途端、クビと聞えた気がして……世界が暗転した。
【マーガレット様、冤罪です!さくらんぼ姫の誘拐は認めますが、ニコラス様のことは誘惑していません!】
大半が本と衣類だったお陰で片付けは思ったよりも順調に進み、昼下がりに終わった。
「足元を気にせず歩けるのは何年ぶりだろうか」
「明日は結婚式ですし、残りの時間はのんびり過ごしませんか?」
明日は新郎の兄としてニコラス様もお忙しく過ごすのだろう。
私はマーガレット様の侍女としてお世話があるだろうし、明後日にはここを去る。
「遅くなったがテラスで昼食にしよう。伝えたいことがあるんだ」
なんだろうか?寝不足だから今日は早めに眠りたいが、ニコラス様と過ごすのも実質今日が最終日だ。
明日はスムーズに招待客と会話が出来るように、最後にニコラス様の会話チェックをして、安心してから眠りたい。
それに……やっぱり寂しい。
昼食を食べながらの会話は驚くほどスムーズだった。
食事の内容から、庭に咲く花へと話題が移り、私の所作を褒めた後、最後は紅茶の知識を披露した。
「会話のコツをつかみましたね。もう大丈夫です。太鼓判を押させていただきます」
「クロエが教えてくれたように、目の前にあるものから会話を広げてみたんだ。クロエのお陰だよ。ありがとう」
特別な事は教えていない。ただ、これまでの教師たちが教えて来た難しいマナーではなく、シンプルに伝えただけだ。
「明日もこの調子で隣の席の方とお話ししてみてください。会話も弾みますよ」
膨大な知識を持っているのに傲慢じゃないから、本当のニコラス様を知ってもらえば、周囲の視線もがらりと変わるだろう。
有望な結婚相手としてリストのトップに躍り出てもおかしくない。
そう、彼は貴族社会に生きる人なのだ。
マーガレット様に頼まれなければ、同じ家で過ごしても会話さえなかっただろう。
侯爵家に戻って忙しい日常生活に戻れば、思い出も薄らぐはずだ。
しばらくは夜に泣くかもしれないが、ニコラス様の結婚話を聞く頃には、冷静にお祝いできるに違いない。
今はニコラス様の隣に見知らぬ女性が立つのを想像するだけで苦しいけれど――――。
「――ロエ、クロエ?大丈夫か?ボーっとしてどうした。何か心配事か?」
ニコラス様のツルリとした眉間にシワがよっている。
「大丈夫です。えっと、なんのお話しでしたか?」
「伝えたいことがあるんだ。少し散歩をしよう」
色とりどりの花が咲く庭園を歩く。
侯爵邸の花は艶やかで大ぶりの物が多いが、伯爵邸の庭園は大小入り混じった淡い色の花が多い。
今でも鑑賞するなら侯爵邸の庭園が一番美しいと思っているが、散歩するならこの庭園の方が癒される。
侯爵邸の庭を歩くときはスカートの裾に気を使う。裾が触れ花の向きが変わってしまうのも恐ろしい程、計算しつくされているのだ。
伯爵家では花々を好きなように咲かせながらも調和を取っている。
どちらも庭師の技術の高さがうかがえる。
うーん、癒されるぅ。
伸びを一つした時、ニコラス様が重い口調で告げた。
「昨夜の九時四十三分」
昨夜と言う言葉に足が止まり、顔から血の気が引く。
まさか『さくらんぼ姫とチェリー』を盗んだことがばれたのだろうか。
マーガレット様が厳しい顔つきで「あなたはクビです」と告げる映像が浮かぶ。
なんてことをしてしまったのだろうか。実家には帰れないし、マーガレット様の元で働き続けたいのに軽率だった。軽く考えすぎていた。
ただアリー様に恥ずかしい思いをして欲しくなくて……。
「僕は君の足首を思い出しながら自慰をしたんだ」
……はい?
「誰かを思いながら自慰をしたのは初めてだった。今までは水曜日の午後九時にただ無心で擦り上げて物理的な刺激を与え排出するだけだったんだ」
ニコラス様がなにを言っているのか頭に入ってこない。
「自慰行為は手間だが、定期的に排出しないと体に悪いと書かれている本を読んでから、十三歳で初めて夢精による精通をした後は、週に一回忘れないように時間を決め排出するようにしている」
癒しの庭園で何を聞かされているんだろうか。
「ところが昨夜は買い物中や釣りで見たクロエの笑顔を思い出した途端に勃起した。今までは艶本を見てもピクリともしなかったから、こんなことは初めてで驚愕した。どうにも我慢が出来なくなり、クロエがくるりと回った時に翻ったスカートからのぞいた足首を思い出しながら吐精した。金曜日なのに!しかも今朝も夢精していたんだぞ!二日続けてだ!」
あの後も出たのか……。
「も、もういいです!やめて下さいっ!」
好ましいと思い始めている男性から、君で自慰をしたと言われた女性はどういう反応をすればいいのだ。
「ダメだっ!きちんと謝らないと罪悪感で押しつぶされそうなんだ。女性で興奮出来たという喜びと共にクロエを欲で汚してしまったと感じる罪悪感っ!一人で抱え込むことに耐えられなくなり、早朝にランドルフの所に相談に行ったんだ」
なんですってーーっ!!!!人に相談するなんてありえない!
「ラ、ランドルフ様はなんと?!」
「笑われた。最初は起こされたことに怒っていたのに要件を告げたとたんに笑われた。爆笑というやつだ。散々馬鹿にされ三十も超えているのにやっと思春期になったのかと言われた」
「そ、そうですか」
少しスカートを上げ何の変哲もない自分の足首を確認した。これで欲情するだろうか?いやありえない。
「……誘っているのか?やっぱり君の足首は魔法のように僕を勃起させる」
自分の足首からニコラス様の腰まで視線を上げて後悔した。
勃っている。昨夜見た卑猥パンツから覗いていたアレを思い出してしまい、足の間が熱くなる。
昨夜見たニコラス様のアレは、私を想像して吐き出した後だったのだわ。
違和感を感じたあの匂いはニコラス様が精の匂い。
耳まで赤くなって頭が沸騰しそう。くらくらと眩暈がする。
「ふ、普通の足です!誘っていません!」
「そうか……クロエに童貞を貰って欲しかったのだが残念だ。話を戻すが、ランドルフが笑うばっかりで役に立たないから、マーガレットにも相談した」
最後の一言を聞いた途端、クビと聞えた気がして……世界が暗転した。
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