33 / 47
33
しおりを挟む
アリーの色である黒のタキシードに、林檎のような赤いタイとチーフ。きっちりと絞められたタイが苦しい。右半分をサイドに流された髪が、耳の後ろを擦る。
やっと部屋に戻る事を許されたのは、午後も半ばになってからだった。
ノックをして緊張しながら扉を開ける。アリーに変だと思われないだろうか?
顔も体もそれなりに女受けした。求めてもいないのに勝手に寄ってくる女達に辟易した事さえあるのに、外見なんてくだらない事に不安を抱く日が来るとは。
逆光の中にドレスを着た人物のシルエットが浮かんでいる。
「まぁ、ランドルフ」
そう言って口を閉じてしまった。
どうなんだ?どっか変か?どこをどうすればいい?
一歩、二歩と進み、アリーがはっきりと見えた。
俺の姫さんはなんて可憐なんだ。
髪は小さな水色の花と一緒に複雑に編み上げられ、毎日齧り付きたいと思っていた赤い唇は、いつもより艶やかで薄く開き俺を誘っている。
何も纏っていない首と肩から目線を下げていくと、軽やかな純白のシルクがアリーの胸を包んでいる。
胸の下から切り替えられ、俺のタイと同じものだろう赤い布が床までふわりと流れ落ちている。
林檎のみずみずしさを想像させ剥きたくなる。
一歩踏み出したアリーのスカート中央が割れ、純白のシルクが覗く。
林檎そのままじゃないか。
赤い布からのぞく純白のシルクが卑猥だ。
全部剥いて、本物の白い肌に齧りつきたくて手を伸ばした時、ヒュンと風切り音がして、とっさに手を引いた。
「手癖の悪い弟だこと」
あぶねー。
アリーが可愛すぎて、マーガレットの存在に気が付かなかった。
「アリー、これを差し上げますわ」
水色の骨組みで、赤いシルクと白のレースで出来た扇子を渡している。
間違いなく姉御用達の店で作ったものだろう。
凶器をアリーに渡すなと言いかけたが、俺以外が近寄って来た時に必要かと止めなかった。
「狙いはここですよ」
父に自慢の逸品と言われた場所に、マーガレットの毒々しい紫の扇子が向けられる。
知らない間に少し大きくなっていた相棒が一瞬で頭を垂れた。
「あと一時間で始まるわ。くれぐれもアリーに触れないように」
俺にそう言ってから、メイドには
「愚弟から一瞬でも目を離さないでちょうだい」
と指示をしてマーガレットは出て行った。
「ランドルフ、素敵です。とっても似合ってます」
照れくさいがうれしい。ものすごく嬉しい。母に褒められて浮かれる父の気持ちがわかった。
「アリーも可愛い。今すぐ食べちまいたい」
ほんのり色づいた頬がますますおいしそうだ。
「その髪型も似合ってます」
ベタベタした整髪料を塗り付けられても我慢した甲斐があった。
あのベタベタしたやつも貰っておけばよかった。
アリーの為なら毎日ベタベタをつけるのに。
俺がやったネックレスをつけて欲しいと背中を向けられる。
ウエストから背中までを編み上げているリボンが俺の瞳の色でニヤついてしまう。
ほどいてしまいたいと指がリボンに触れた時、さっとメイドがネックレスの入った箱を差し出しやがった。
さすが、マーガレットの手下達だ。
ネックレスを着けていると白い首筋に指が触れた。
アリーがほぅと息を吐き出し、おくれ毛が微かに揺れた。
我慢できなくなり、むしゃぶりつこうとアリーの首に口を近づけた時
「イヤリングは私が付けさせて頂きます」
アリーの前にメイドが回った。
メイドの目が俺を見張っている。
アリーを挟んで数秒間睨み合ったが、マーガレットに鍛えられたこいつらはマーガレット以外を恐れない。
メイドの針のような視線のおかげで、冷静にネックレスをつけれたから良しとしよう。
少しでもお腹に入れておいて下さいと、小さなサンドイッチを二人で食べる。
「アリー、月並みな言葉だが本当に綺麗だ」
「もうっ!そんなこと言うタイプじゃなかったでしょ」
「本心から言っている。まぁ、確かに人を褒めた記憶はないな。だから、誉め言葉も単純な言葉しか知らないんだ」
「人に謝ったことも、褒めたことも無いなんて、どれだけ俺様なんですか」
「確かに俺様だが、今日のアリーには惚れ直したよ。本当に可憐だ」
もうやめてくださいと悶える姿もかわいい。
「私も、その、ほ、惚れ直しました……」
メイドたちの白けた視線が痛いが、外野は無視だ、無視。
食べ終わり紅茶を飲んでいると、
「あの、私は貴族ではないので、お付き合いをご家族に反対されたりしないのでしょうか?」
あぁ、そんな風に思っていたなんて気が付かなかった。
「反対されるわけないだろ。アリーは最高の女性だし、俺が惚れた相手だ」
――少し俺の家族の話をしておくよ。俺の母は、父と結婚した当時は貴族ではなかった。
母の実家は大きな商家で、納税額も大きく、王宮から男爵にならないかと何度も打診があったそうだ。
だが、商売以外に興味がなかったため、面倒くさがって断り続けていたそうだ。
母もだが、母の実家の人達は、ぼんやりとした人間なのに、なぜか商売に関しては失敗しない。
父が一目惚れして泣き落とし、母が伯爵家に嫁いだ後も貴族籍に興味はなかった。
ただ、伯爵家と姻戚となったことで貴族との取引が増え、高級ライン専門店を立ち上げる際に、爵位が有ると無いでは、貴族達の信頼が違うと取引先から説得され、男爵位を受けた。
だから、今でも母自身は平民生まれの平民育ちで、結婚相手がたまたま伯爵家の人間だっただけと言っているよ。
スタンの嫁のベルも平民だ。
ベルの父は辺境伯の私設団長で武に長けた人物だが、辺境伯の後見がなければ、ベルが王都の騎士団へ入隊する事は難しかっただろう。
腕があるからといって、無条件で働ける場所ではないからな。
この二人以外にも、マクブラウン家は男女問わず平民出身の人間との婚姻は昔から多かった。
今、生きている伯爵家の血縁者は、みんなどこかで平民の血が入っている。
貴族制度が厳格だった時代には、親族の貴族家に養子に入ってから婚姻したこともあったが、伯爵家の人間としては、惚れた相手と結婚さえできれば手段も出身もどうでもよかったんだ。
幸せが一番重要だと、大昔から知っていたんだよ。
アリーの頬が緩んだのを見て、俺が貴族だから結婚できないと言われる心配が無くなったと安堵した。
大体、俺自身が伯爵家としての自覚がない。家を出てからは貴族らしい行動なんかしていない。
「俺は伯爵家を卒業した気でいたしな」
卒業の言葉が面白かったのか笑ってくれた。
アリーの家族の話も聞きたかったが、時間だと言われ立ち上がった。
早く抜けだそう。
こんなにも可愛いアリーを他の男達に見せたくない―――
やっと部屋に戻る事を許されたのは、午後も半ばになってからだった。
ノックをして緊張しながら扉を開ける。アリーに変だと思われないだろうか?
顔も体もそれなりに女受けした。求めてもいないのに勝手に寄ってくる女達に辟易した事さえあるのに、外見なんてくだらない事に不安を抱く日が来るとは。
逆光の中にドレスを着た人物のシルエットが浮かんでいる。
「まぁ、ランドルフ」
そう言って口を閉じてしまった。
どうなんだ?どっか変か?どこをどうすればいい?
一歩、二歩と進み、アリーがはっきりと見えた。
俺の姫さんはなんて可憐なんだ。
髪は小さな水色の花と一緒に複雑に編み上げられ、毎日齧り付きたいと思っていた赤い唇は、いつもより艶やかで薄く開き俺を誘っている。
何も纏っていない首と肩から目線を下げていくと、軽やかな純白のシルクがアリーの胸を包んでいる。
胸の下から切り替えられ、俺のタイと同じものだろう赤い布が床までふわりと流れ落ちている。
林檎のみずみずしさを想像させ剥きたくなる。
一歩踏み出したアリーのスカート中央が割れ、純白のシルクが覗く。
林檎そのままじゃないか。
赤い布からのぞく純白のシルクが卑猥だ。
全部剥いて、本物の白い肌に齧りつきたくて手を伸ばした時、ヒュンと風切り音がして、とっさに手を引いた。
「手癖の悪い弟だこと」
あぶねー。
アリーが可愛すぎて、マーガレットの存在に気が付かなかった。
「アリー、これを差し上げますわ」
水色の骨組みで、赤いシルクと白のレースで出来た扇子を渡している。
間違いなく姉御用達の店で作ったものだろう。
凶器をアリーに渡すなと言いかけたが、俺以外が近寄って来た時に必要かと止めなかった。
「狙いはここですよ」
父に自慢の逸品と言われた場所に、マーガレットの毒々しい紫の扇子が向けられる。
知らない間に少し大きくなっていた相棒が一瞬で頭を垂れた。
「あと一時間で始まるわ。くれぐれもアリーに触れないように」
俺にそう言ってから、メイドには
「愚弟から一瞬でも目を離さないでちょうだい」
と指示をしてマーガレットは出て行った。
「ランドルフ、素敵です。とっても似合ってます」
照れくさいがうれしい。ものすごく嬉しい。母に褒められて浮かれる父の気持ちがわかった。
「アリーも可愛い。今すぐ食べちまいたい」
ほんのり色づいた頬がますますおいしそうだ。
「その髪型も似合ってます」
ベタベタした整髪料を塗り付けられても我慢した甲斐があった。
あのベタベタしたやつも貰っておけばよかった。
アリーの為なら毎日ベタベタをつけるのに。
俺がやったネックレスをつけて欲しいと背中を向けられる。
ウエストから背中までを編み上げているリボンが俺の瞳の色でニヤついてしまう。
ほどいてしまいたいと指がリボンに触れた時、さっとメイドがネックレスの入った箱を差し出しやがった。
さすが、マーガレットの手下達だ。
ネックレスを着けていると白い首筋に指が触れた。
アリーがほぅと息を吐き出し、おくれ毛が微かに揺れた。
我慢できなくなり、むしゃぶりつこうとアリーの首に口を近づけた時
「イヤリングは私が付けさせて頂きます」
アリーの前にメイドが回った。
メイドの目が俺を見張っている。
アリーを挟んで数秒間睨み合ったが、マーガレットに鍛えられたこいつらはマーガレット以外を恐れない。
メイドの針のような視線のおかげで、冷静にネックレスをつけれたから良しとしよう。
少しでもお腹に入れておいて下さいと、小さなサンドイッチを二人で食べる。
「アリー、月並みな言葉だが本当に綺麗だ」
「もうっ!そんなこと言うタイプじゃなかったでしょ」
「本心から言っている。まぁ、確かに人を褒めた記憶はないな。だから、誉め言葉も単純な言葉しか知らないんだ」
「人に謝ったことも、褒めたことも無いなんて、どれだけ俺様なんですか」
「確かに俺様だが、今日のアリーには惚れ直したよ。本当に可憐だ」
もうやめてくださいと悶える姿もかわいい。
「私も、その、ほ、惚れ直しました……」
メイドたちの白けた視線が痛いが、外野は無視だ、無視。
食べ終わり紅茶を飲んでいると、
「あの、私は貴族ではないので、お付き合いをご家族に反対されたりしないのでしょうか?」
あぁ、そんな風に思っていたなんて気が付かなかった。
「反対されるわけないだろ。アリーは最高の女性だし、俺が惚れた相手だ」
――少し俺の家族の話をしておくよ。俺の母は、父と結婚した当時は貴族ではなかった。
母の実家は大きな商家で、納税額も大きく、王宮から男爵にならないかと何度も打診があったそうだ。
だが、商売以外に興味がなかったため、面倒くさがって断り続けていたそうだ。
母もだが、母の実家の人達は、ぼんやりとした人間なのに、なぜか商売に関しては失敗しない。
父が一目惚れして泣き落とし、母が伯爵家に嫁いだ後も貴族籍に興味はなかった。
ただ、伯爵家と姻戚となったことで貴族との取引が増え、高級ライン専門店を立ち上げる際に、爵位が有ると無いでは、貴族達の信頼が違うと取引先から説得され、男爵位を受けた。
だから、今でも母自身は平民生まれの平民育ちで、結婚相手がたまたま伯爵家の人間だっただけと言っているよ。
スタンの嫁のベルも平民だ。
ベルの父は辺境伯の私設団長で武に長けた人物だが、辺境伯の後見がなければ、ベルが王都の騎士団へ入隊する事は難しかっただろう。
腕があるからといって、無条件で働ける場所ではないからな。
この二人以外にも、マクブラウン家は男女問わず平民出身の人間との婚姻は昔から多かった。
今、生きている伯爵家の血縁者は、みんなどこかで平民の血が入っている。
貴族制度が厳格だった時代には、親族の貴族家に養子に入ってから婚姻したこともあったが、伯爵家の人間としては、惚れた相手と結婚さえできれば手段も出身もどうでもよかったんだ。
幸せが一番重要だと、大昔から知っていたんだよ。
アリーの頬が緩んだのを見て、俺が貴族だから結婚できないと言われる心配が無くなったと安堵した。
大体、俺自身が伯爵家としての自覚がない。家を出てからは貴族らしい行動なんかしていない。
「俺は伯爵家を卒業した気でいたしな」
卒業の言葉が面白かったのか笑ってくれた。
アリーの家族の話も聞きたかったが、時間だと言われ立ち上がった。
早く抜けだそう。
こんなにも可愛いアリーを他の男達に見せたくない―――
0
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない
三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる