転生王女は初恋の平民魔術師と結婚したい！

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シャルロットの公務について

シャルロットは10歳のときにナフィタリアの軍事の全てを統括する立場になりました。
本来は国の全ての決定権は国王にあり、シャルロットが10歳になるまでは国王がその役目を務めていました。
けれどナフィタリアの国王はそれらに興味はなく、問題が起こったらノルウィークに援軍を要請すればいいと思っています。
そこで騎士団長が国王にシャルロットに軍事を任せるよう進言しました。
国王はどうでもいいと思っているので騎士団長の進言を受け入れます。

当然10歳の子どもに突然国の全ての軍事を管理することは出来ません。
ですので騎士団長と魔術師団長が補佐することになりました。
この時に当時魔術師団長だったアルベリク卿は魔術師団長を解任されています。
権力を持っている彼とシャルロットを必要以上に関わらせたくなかったからです。
シャルロットが一人前の仕事ができるようになるまでに4年かかりました。



いつもシャルロットがやっている公務の半分はこの国内の警備に関する報告を受けて方針を決めることです。
基本的に報告書を読んで問題ないことを確認しハンコを押す程度ですが、イレギュラーが発生した場合は詳しく調べて判断を下さなければなりません。
そして現在はまさにイレギュラーが発生しているためにより慎重に各地の報告を確認しています。
必要に応じて騎士や魔術師を派遣する判断を下します。

残りの半分は貴族との社交や王族としての慈善事業です。
有力貴族から装飾品が贈られてきたりお茶会や舞踏会のお誘いがあったり、あとは慰問や視察です。

今は異常事態が発生しているのでこの社交や慈善事業は控えめにしています。



これらの公務の合間に訓練や勉強をしています。
とても忙しいです。
が、シャルロットは身体が人一倍丈夫なのでなんとかなっています。