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7 -吏人day2
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「ゆと?ゆと?あー寝ちゃったかぁ。寝顔可愛いね。」
ぎゅーって抱きしめるとスリスリって甘えるゆとが可愛くて…キスをしてオレも目を閉じた。
先月、社長に呼び出された。
「吏人。ちょっと大人しくしてろ。今回は示談にできたから良かったけど次は無い。」
最近の夜遊びが過ぎたみたいだった。
オレは、アイドルグループ【MIYAVI】5人の中で最年少。
デビューしたのは中二の夏。
1番年下だから何でもある程度は我儘を聞いてもらえるポジションだった。
有難いことに大御所の人達にしたら息子や孫枠になるみたいで、可愛がられてる。
高校生になって大人の遊びを教えてもらってから夜遊びをするようになったけど、後腐れない相手とのワンナイトのみ。
誰かに執着するなんて、有り得ない。
ホントのオレを誰も見てないし、オレも見せない。
高校卒業する頃には、フラフラして来るもの拒まず去るもの追わずな奴ってみんなが知っていたし、相手もそんな奴ばかりが寄って来てたんだ。
みんな勝手にオレのキャラ作り上げて、そのキャラから外れてると
「何かキャラと違うくない?」
「ちょっとガッカリなんだけど?」
「あははーダメじゃん!そんなキャラじゃないでしょ?」
いつの間にか、他人が勝手に作り上げたキャラの【吏人】を演じてるのが当たり前になって…ホントのオレじゃダメみたいになっていた。
でも、無理矢理演じてると全部がイヤになって体の関係だけじゃなくて心も求めてくる相手でも関係なく手当り次第遊んだら…今回拗れたんだよな。
だから、オレをしばらく大人しくさせるために社長がこの部屋の管理人に連絡したらしい。
この部屋の前に連れて来られた時、直ぐに帰ってやるって思ってたんだ。
だからドアが開いたけど
帽子を深々と被ってお互いの顔も見えないようにして挨拶をしたら
「おかえりなさい。遊兎だよ。ゆとって呼んでね。」
って言ったまま動かない。
こいつ大丈夫か?って思って様子を伺ったけど、何にも言わないし着いて5分もしない内にお風呂に入ってるオレってどうなんだ?失礼か?って思ったりするけど…
知らね。
もう、演じたくないんだ。
あいつにどんな風に思われようが知らね。
オレは、オレのままでいるんだ。
だから…髪がまだ濡れたままでソファーに座ったオレの傍に来て、タオルでゴシゴシと拭かれてびっくりして固まってしまった。
「あわわ…ごめんね…ヤダったかな…」
パッと離れようとした腕を咄嗟に掴んでた。
慌てて手を離したりして変な態度をとったのに…風邪引いたら大変だから…ってドライヤーで髪を乾かしてくれた。
ご飯も一緒に食べようって準備してくれて食べ終わる頃には遊兎のほわほわとした優しさがとても心地良く感じていた。
ベッドで遊兎を膝に跨がせて抱き合うように座らせたら、恥ずかしいのか目を逸らすから
「ダメ…ずっとオレだけ見てて?ね?」
「ゆと?ちゃんとオレ見てて?」
ちゅっちゅちゅっちゅって顔中にキスして
遊兎の肩に頭グリグリして…
「りーって呼んでょ」
思わずホントのオレを出してしまったのに
「りー?おいで?ぎゅーして なでなでしようか?」
両手を広げてニコニコしながら受け入れてくれたんだ…
ホントのオレは、甘えん坊なんだ。
オレのことは りー って呼んで欲しいし、
一人称も りー なんだ。
みんなが勝手に期待して理想を押し付けて勝手に裏切られたなんて言われて
もう傷つきたくない。
もう我慢できなくて全力で甘えて全力で抱いた。
満たされるってこんなに穏やかな気持ちになるんだって知った。
こんな甘い時間を知ってしまったオレは、
遊兎から離れられないんじゃないかな…。
遊兎に抱き着いて足も絡めたままオレは安心して眠りについた。
ンン…苦し…あれ?
誰?
あ…りー だね。
足まで絡めてる。スヤスヤ眠ってる顔はホント幼いけどイケメンだね。
あんな甘えん坊だなんて思わなかったけど可愛いかったなぁ。
腕を伸ばしておでこから頭を優しく撫で撫でしてみた。
やっぱり髪はサラサラだね。
眠ってるから、もう少し触らせてもらうことにしょう!
「うふふ可愛いなぁ。こんなにかっこいいのに甘えん坊さんだなんてホント可愛いなぁ…ゔッ苦し─」
僕の声で起きちゃったのかな りーが強い力で抱きしめたから変な声が出ちゃったよ。
「ゆとぉ…もっとなでなでして?りー可愛い?」
「りーおはよ?ごめんね?起こしちゃったかな…りーは可愛い。」
「ん…ゆとぉ…りー帰りたくない…」
あらら…どうしたんだろ?
早朝には出発しなきゃダメだから…あと少ししかないからかな?
「そっかぁ。2人でずっとぎゅうぎゅうできたら楽しいだろうね!…でもさ、お仕事も楽しい?でしょ?」
「ぎゅうぎゅうしてたい…」
ギリギリの時間まで2人でぎゅうぎゅうして、何とか玄関まで りー を連れてこれた。
「ゆと…また来ても良い?」
僕にぎゅうぎゅう引っ付いたまんまの りー。
「うんうん。待ってるから来てね!いっぱいい引っ付いてようね!お風呂も一緒に入ろうよ!!ね?」
「お風呂…お風呂…うん。りー お仕事行ってくる!」
ちゅっちゅちゅっちゅっていっぱいキスをして帰って行っちゃった。
ぎゅーって抱きしめるとスリスリって甘えるゆとが可愛くて…キスをしてオレも目を閉じた。
先月、社長に呼び出された。
「吏人。ちょっと大人しくしてろ。今回は示談にできたから良かったけど次は無い。」
最近の夜遊びが過ぎたみたいだった。
オレは、アイドルグループ【MIYAVI】5人の中で最年少。
デビューしたのは中二の夏。
1番年下だから何でもある程度は我儘を聞いてもらえるポジションだった。
有難いことに大御所の人達にしたら息子や孫枠になるみたいで、可愛がられてる。
高校生になって大人の遊びを教えてもらってから夜遊びをするようになったけど、後腐れない相手とのワンナイトのみ。
誰かに執着するなんて、有り得ない。
ホントのオレを誰も見てないし、オレも見せない。
高校卒業する頃には、フラフラして来るもの拒まず去るもの追わずな奴ってみんなが知っていたし、相手もそんな奴ばかりが寄って来てたんだ。
みんな勝手にオレのキャラ作り上げて、そのキャラから外れてると
「何かキャラと違うくない?」
「ちょっとガッカリなんだけど?」
「あははーダメじゃん!そんなキャラじゃないでしょ?」
いつの間にか、他人が勝手に作り上げたキャラの【吏人】を演じてるのが当たり前になって…ホントのオレじゃダメみたいになっていた。
でも、無理矢理演じてると全部がイヤになって体の関係だけじゃなくて心も求めてくる相手でも関係なく手当り次第遊んだら…今回拗れたんだよな。
だから、オレをしばらく大人しくさせるために社長がこの部屋の管理人に連絡したらしい。
この部屋の前に連れて来られた時、直ぐに帰ってやるって思ってたんだ。
だからドアが開いたけど
帽子を深々と被ってお互いの顔も見えないようにして挨拶をしたら
「おかえりなさい。遊兎だよ。ゆとって呼んでね。」
って言ったまま動かない。
こいつ大丈夫か?って思って様子を伺ったけど、何にも言わないし着いて5分もしない内にお風呂に入ってるオレってどうなんだ?失礼か?って思ったりするけど…
知らね。
もう、演じたくないんだ。
あいつにどんな風に思われようが知らね。
オレは、オレのままでいるんだ。
だから…髪がまだ濡れたままでソファーに座ったオレの傍に来て、タオルでゴシゴシと拭かれてびっくりして固まってしまった。
「あわわ…ごめんね…ヤダったかな…」
パッと離れようとした腕を咄嗟に掴んでた。
慌てて手を離したりして変な態度をとったのに…風邪引いたら大変だから…ってドライヤーで髪を乾かしてくれた。
ご飯も一緒に食べようって準備してくれて食べ終わる頃には遊兎のほわほわとした優しさがとても心地良く感じていた。
ベッドで遊兎を膝に跨がせて抱き合うように座らせたら、恥ずかしいのか目を逸らすから
「ダメ…ずっとオレだけ見てて?ね?」
「ゆと?ちゃんとオレ見てて?」
ちゅっちゅちゅっちゅって顔中にキスして
遊兎の肩に頭グリグリして…
「りーって呼んでょ」
思わずホントのオレを出してしまったのに
「りー?おいで?ぎゅーして なでなでしようか?」
両手を広げてニコニコしながら受け入れてくれたんだ…
ホントのオレは、甘えん坊なんだ。
オレのことは りー って呼んで欲しいし、
一人称も りー なんだ。
みんなが勝手に期待して理想を押し付けて勝手に裏切られたなんて言われて
もう傷つきたくない。
もう我慢できなくて全力で甘えて全力で抱いた。
満たされるってこんなに穏やかな気持ちになるんだって知った。
こんな甘い時間を知ってしまったオレは、
遊兎から離れられないんじゃないかな…。
遊兎に抱き着いて足も絡めたままオレは安心して眠りについた。
ンン…苦し…あれ?
誰?
あ…りー だね。
足まで絡めてる。スヤスヤ眠ってる顔はホント幼いけどイケメンだね。
あんな甘えん坊だなんて思わなかったけど可愛いかったなぁ。
腕を伸ばしておでこから頭を優しく撫で撫でしてみた。
やっぱり髪はサラサラだね。
眠ってるから、もう少し触らせてもらうことにしょう!
「うふふ可愛いなぁ。こんなにかっこいいのに甘えん坊さんだなんてホント可愛いなぁ…ゔッ苦し─」
僕の声で起きちゃったのかな りーが強い力で抱きしめたから変な声が出ちゃったよ。
「ゆとぉ…もっとなでなでして?りー可愛い?」
「りーおはよ?ごめんね?起こしちゃったかな…りーは可愛い。」
「ん…ゆとぉ…りー帰りたくない…」
あらら…どうしたんだろ?
早朝には出発しなきゃダメだから…あと少ししかないからかな?
「そっかぁ。2人でずっとぎゅうぎゅうできたら楽しいだろうね!…でもさ、お仕事も楽しい?でしょ?」
「ぎゅうぎゅうしてたい…」
ギリギリの時間まで2人でぎゅうぎゅうして、何とか玄関まで りー を連れてこれた。
「ゆと…また来ても良い?」
僕にぎゅうぎゅう引っ付いたまんまの りー。
「うんうん。待ってるから来てね!いっぱいい引っ付いてようね!お風呂も一緒に入ろうよ!!ね?」
「お風呂…お風呂…うん。りー お仕事行ってくる!」
ちゅっちゅちゅっちゅっていっぱいキスをして帰って行っちゃった。
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