好きなオトコノコ

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-3-迅

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「葉月だけが好きだ」
「好きだよ」
「大好き…」
何度だって言うから
おデコをひっつけて目を見つめて
「葉月がすきだ」
涙をポロポロ溢れさせながら
「夢じゃない?僕の?迅…」
ってぎゅーって抱きついてる
可愛いぃ…こんな可愛いのに今まで俺なんで気づかないでいたんだ?
そうだ…大学でも、結構みんな葉月に触れてたよな…頭ナデたり、葉月が座ってる後ろから抱きついてる奴もいたな…
歩く時、葉月の肩や腰に触ってることもあるよな?
葉月に引っ付いて寝てたり…
葉月拒否ることはないよな…なんで?
俺のなのに…葉月は俺だけの葉月なのに…
俺ずっと女の子ばっかり見てたけど、こんな風に思ったことない。
俺だけの…なんて。
俺どうしたんだ?
落ち着け。
腹ん中が黒いモヤモヤで埋め尽くされそうだ。
ムカつくけど、落ち着け。
頭ん中で俺以外から接触を無くしちゃえって声がする。
イライラするけど、落ち着け。
部屋から出さなきゃいいんだなんて声がする。
目をぎゅーって瞑る。落ち着け。
葉月は、いつだって俺を見てたよな。
うん。そうだ。俺のこと、見てた。
いろんな奴がさ、葉月にスキンシップ取ってたかも知んないけど…葉月から手を伸ばすのは俺だけだった。
「なぁ…迅」って服の裾をぎゅーってするのは、俺のだけだった。
葉月から求めたのは俺だけだ。
うん。葉月…俺だけ求めてるって安心させて?
俺だけの葉月だって安心させて?
「葉月…口をあ~んて大きく開けて?」

「ん…あ~ん」

「うん…上手…」
って言いながら葉月を食べた。
口ん中
優しくなんてしてやんない。
激しく舐めて
ひつこく舐め回す
葉月の口から俺と葉月の唾液が混ざったのが溢れる
舌を舐めて甘噛みしたらチュウチュウ吸う。
「ン…アッアッ…ん━ーン…ィ…ン…アゥ…」
葉月苦しそう。
だけど、まだ足りねぇ。
「葉月…舌べーって出して?」
「ハァハァ…ン…へぇー…」

「もっと出せるよな?」

「んー」

「上手だよ」
その舌をベロっと舐める。
ベロベロ舐める。
唾液が垂れてるけど
辞めない。
葉月の目を見ながら
何度も何度も舐め回す

目元だけじゃなく頬も赤い。
恥ずかしいんだろうな
俺だけが知ってる葉月だ
……あぁ…安心する。

仕上げに
「ジュルジュルジュルジュル」
って音を鳴らして舌を思い切り吸った

「ん━ん━ンんっくぅ━ン」

可愛い…葉月

ちょっと満足したから
キスを辞めて
葉月の顔を見た。

トロンとして、欲情が混じる目で俺を見てる。唇がテラテラしてて…やらしくて可愛い。

「迅…どしたの…」

俺の中の理不尽な勝手な思いのせいで
激しくされたの自分なのに
俺のこと心配してるよ…

あぁ…なんて可愛いんだ

本当に食べてしまいたい…。
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