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another side マルグリットの暗躍③
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マルグリットは、衝動的にジェイコブを屋敷に閉じ込め、ようやく心に平安を取り戻した。
しかし、あの女を始末しなくては。
部屋に用意されたお茶を優雅に飲み、家令を呼び出す。
「婚約者がしばらく客間に滞在します。食事は私が持って行くから用意をしたら声をかけてちょうだいね」
「かしこまりました」
「それから、ダリヤを呼んでちょうだい」
「かしこまりました」
ダリヤは子爵家で働くメイドの一人である。
下町に暮らしていた平民で、子爵家で働けるほどの身許保証もなかったのだが、見目が良かったため子爵に気に入られ、メイドとして採用された女である。
他の使用人からは、見目が良いだけに嫉妬を買うのか、育ちが悪く下町の破落戸とも付き合いがある悪い女だと噂されていた。
「お嬢様、お呼びと伺いました」
「入りなさい」
マルグリットは人払いをすると、ダリヤを近くに来させた。
「あなた、下町に詳しいというのは本当なの?」
「え、ええ。下町に住んでましたから」
「メイドたちが言っていたわ。下町の荒くれた男たちと親しいと」
「誤解です。変な関係はありません!」
「では、知り合いはいないと?」
「い、いえ。もちろん知り合いはいますし、子供のころからの友達でグレてしまった者はいますけど、他のメイドたちが言っているようなやましい関係はないんです。信じてください」
ダリヤは友好関係を叱られると誤解して、必死に言い訳をする。
マルグリットは片手をスッと上げてダリヤを止める。
「あなたを責めているのではないの。力を貸して欲しいのよ」
「力を貸す・・・?はい、私にできることでしたら」
「あなたにしかできないわ。協力してくれたら、あなたをわたくし専属のメイドに昇格させることを約束するわ」
「本当ですか?!嬉しい!ぜひ協力させてください。何をすればいいのですか?」
「簡単なことよ。わたくしに、下町のあらくれた男を紹介してほしいの。少し汚れ仕事を頼みたいのよ」
「・・・お嬢様、私の友人を紹介しますが、殺しだけは勘弁してもらいたいのです」
「まぁ、ダリヤ。わたくしが殺しなどと野蛮なことを、依頼すると思って?」
「あ、失礼しました!違うのです。彼は悪いことをなんでもやっていますが、幼馴染として、人殺しだけはさせたくないと思っているのです。その気持ちを話してしまいました。お嬢様には大変な失礼を・・・!」
「ふふふ、いいわ。では明日、その彼に会えるように取り計らってちょうだい。期待しているわよ。これはお礼よ。あなたの自由に使ってちょうだい」
そう言って、マルグリットはダリヤに金貨を一枚握らせた。
ダリヤは滅多にお目にかかることのない金貨を手に入れ、興奮で目がくらんだ。
マルグリット付きのメイドになれば、このようにお礼をされる機会も増えるかもしれない。
ダリヤはそそくさと館を後にし、下町へと走った。
ダリアが部屋を出て行くと、マルグリットはアリステルをどう懲らしめようかと考えた。
(どうしてやろうかしら。顔に醜い傷をつけるか、貞操を奪うか。それとも奴隷商に売り飛ばすか。あんなちっぽけな娘、たいした金にもならないわね。やはり貞操を奪うのが一番かしら?)
そう考えて、マルグリットは泣き叫ぶアリステルを思い浮かべ、満足げに笑った。
翌日の夜になって、ガスター家からジェイコブの消息を尋ねる使いが来たと、マルグリットに知らせが入った。
「わかったわ。わたくしが対応します」
マルグリットは玄関に姿を現し、ガスター家の使用人と面会した。
「こんな時間に何事ですの?」
不愉快そうに尋ねれば、ガスター家の使用人は身を震わせて謝罪した。
「申し訳ございません。実は、ジェイコブ坊ちゃんが帰らず、ご家族が心配しております。もしかしたらこちらにお邪魔していないかと思い、参った次第です」
「ジェイが帰らないの?」
「左様にございます」
「それは心配ね。うちには来ていませんわ。昨日街で偶然お会いし、一緒にカフェに行きましたけれども、そこで別れましたの。どこかお友達の所へでも行っているのではなくて?」
「左様でございましたか。このような時間に大変失礼いたしました」
「いいのよ、気にしないで。もしジェイが来たら、ご家族が心配していると伝えるわ」
「ありがとうございます」
ガスター家の使用人が帰ると、マルグリットはニヤリと笑った。
「また使いが来たら、ジェイコブはいないと答えなさい」
「ですが・・・」
「具合の悪いジェイコブを帰したら、ユーディコッツ家が毒でも盛ったのかと疑われてしまうわ。いいから、そうしなさい」
「・・・かしこまりました」
その足でマルグリットはジェイコブのいる応接室へと向かった。
「ジェイ、食事を持って来たわ」
「マルグリット!出してくれ。家族だって心配するだろう」
「大丈夫よ。ご家族にはここにいるから心配しないように言ってあるわ」
「そうか」
ジェイコブは少し安心した。
「部屋から出たがらなければ、食事をあげるわ」
「・・・わかった」
ジェイコブが扉から離れた様子を感じ、マルグリットは用意してあった食事を持って、部屋の扉を開けた。
一瞬ジェイコブは力任せに出て行ってしまおうかと思ったが、その後のことを考えると、冷静に話し合った方が身のためだと思いとどまった。
「さ、食事をどうぞ召し上がれ」
「ああ」
ジェイコブは大人しく従って、一日ぶりの食事を食べた。
食べ終わると、マルグリットに向き合った。
「こんなことをしなくても、俺はマルグリットを愛していると言っているじゃないか」
「それなら、あの家庭教師の女ともう二度と会わないと約束してちょうだい」
「だから、アリステル先生はリリーの家庭教師だって言っただろう?マルグリットが心配するようなことは何もないよ」
「・・・なぜもう会わないと約束してくれないのかしら?」
「昨日も言っただろう?家にいるんだから、会わないのは難しいんだよ」
「家にいたって会わないことはできるでしょう?あなたがあの女にこだわっているのはわかっているのよ」
「そんなことはないよ。こだわってなんか」
「じゃあ、あの女がどうなっても、あなたには関係がないわね?」
「は?どうなってもってどういうことだ。何か企んでいるのか?!」
「ふふふふ、どうかしらね」
「やめろ。彼女に手を出すな」
ジェイコブが興奮して立ち上がろうとしたとき、体がぐらッと傾いた。
慌ててジェイコブはテーブルに手をついて倒れるのを防いだが、立っていられない眩暈が襲い、床にうずくまった。
マルグリットは無表情にその様子をみつめた。
「体調が悪いのね。寝台でお休みなさい。わたくしはこれで失礼するわ」
「ま、待て…。毒を…入れ…たのか?」
「ふふふふ、ご心配なく。死んだりしないわ」
マルグリットはそう言って妖しくほほ笑み、部屋を出て行った。
◆ ◆ ◆
翌日、マルグリットはメイドのダリアと護衛二人を連れて、下町へ出掛けた。
人目につかぬよう濃いグレーのフードを目深に被り、馬車から降り立った。
このようなすさんだ雰囲気のスラム街に来たのは初めてだった。
(ダリアはこのあたりの出身なのかしら?だとしたら噂は本当かもしれないわね)
他のメイドたちの噂話から、ダリアは育ちが悪く盗みもするし、男を誘惑して自分の手下にしてしまうと聞いたことがあった。
美人のダリアを妬んでだれかが吹聴した嘘だと思っていたが、スラムの出身であれば、本当のこともあったのではないかとマルグリットは感じた。
「お嬢様、こちらでございます」
周囲に聞こえないように小さい声でダリアは案内する。
奥まった裏道を進むと、だんだん周囲に人気もなくなってきた頃、ようやくダリアの友人という人物に会うことができた。
そこには二人の男がいた。
一人は背が高く、目つきの悪い男で、口元を黒い布で覆い顔を隠していた。
もう一人は一人目の男よりは背が低く、痩せて警戒心をあらわにした野生の猫のような男であった。
黒い布の男の手下のようだ。
二人ともぼろ布のような服を着ている。
「あなたたちがダリアのお友達?」
「ああ。あんたみたいなお嬢さんが何の用だ」
「ある女を傷物にして欲しいのよ」
「だれだ」
「ガスター商会は知っていて?」
「そりゃ、王都に住んでいて知らない奴はいねーな」
男は腕を組んで、片目をすがめた。
「そんな所に手は出したくねーな」
「なにもガスター家の娘を傷つけろと言っているわけではないわ。ガスター家で雇われている家庭教師の女よ」
「家庭教師か…。そいつは平民か?」
「それはそうでしょう?平民に雇われているのだから」
「わかった。やってやるよ」
「助かるわ。なるべく早くお願いね。これは前金よ」
マルグリットは銀貨が詰まった巾着袋を男に手渡した。
「へぇ~、気前良いね」
「うまくいったらその倍を支払うわ」
「いいだろう」
そうして交渉は成立した。
男たちはすぐさまガスター家を探り、確かに家庭教師として雇われた女がいることを確認した。
まだ子供ながら、美しい容姿をしているらしい。
名はアリステル。
金髪にグリーンの瞳、小さく痩せている。
子供に手を出すのは趣味ではないが、金をもらった分くらいはきちんと仕事をするつもりである。
「おい、ガスター家を見張らせておけ。家庭教師の娘がでかけたときに隙を見て襲う。でかけたらすぐに知らせるように言っておけ」
「はいよ」
手下の若者に目立たぬようガスター家を見張らせる。
すると、暗くなりかけた頃、慌てて見張りの者が駆けてきた。
「大変です!女が逃げました!」
「なにっ!くそっ、気づかれたか。どこに行った?」
「馬車で東門の方へ」
「すぐ追いかけるぞ!」
しかし、あの女を始末しなくては。
部屋に用意されたお茶を優雅に飲み、家令を呼び出す。
「婚約者がしばらく客間に滞在します。食事は私が持って行くから用意をしたら声をかけてちょうだいね」
「かしこまりました」
「それから、ダリヤを呼んでちょうだい」
「かしこまりました」
ダリヤは子爵家で働くメイドの一人である。
下町に暮らしていた平民で、子爵家で働けるほどの身許保証もなかったのだが、見目が良かったため子爵に気に入られ、メイドとして採用された女である。
他の使用人からは、見目が良いだけに嫉妬を買うのか、育ちが悪く下町の破落戸とも付き合いがある悪い女だと噂されていた。
「お嬢様、お呼びと伺いました」
「入りなさい」
マルグリットは人払いをすると、ダリヤを近くに来させた。
「あなた、下町に詳しいというのは本当なの?」
「え、ええ。下町に住んでましたから」
「メイドたちが言っていたわ。下町の荒くれた男たちと親しいと」
「誤解です。変な関係はありません!」
「では、知り合いはいないと?」
「い、いえ。もちろん知り合いはいますし、子供のころからの友達でグレてしまった者はいますけど、他のメイドたちが言っているようなやましい関係はないんです。信じてください」
ダリヤは友好関係を叱られると誤解して、必死に言い訳をする。
マルグリットは片手をスッと上げてダリヤを止める。
「あなたを責めているのではないの。力を貸して欲しいのよ」
「力を貸す・・・?はい、私にできることでしたら」
「あなたにしかできないわ。協力してくれたら、あなたをわたくし専属のメイドに昇格させることを約束するわ」
「本当ですか?!嬉しい!ぜひ協力させてください。何をすればいいのですか?」
「簡単なことよ。わたくしに、下町のあらくれた男を紹介してほしいの。少し汚れ仕事を頼みたいのよ」
「・・・お嬢様、私の友人を紹介しますが、殺しだけは勘弁してもらいたいのです」
「まぁ、ダリヤ。わたくしが殺しなどと野蛮なことを、依頼すると思って?」
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そう言って、マルグリットはダリヤに金貨を一枚握らせた。
ダリヤは滅多にお目にかかることのない金貨を手に入れ、興奮で目がくらんだ。
マルグリット付きのメイドになれば、このようにお礼をされる機会も増えるかもしれない。
ダリヤはそそくさと館を後にし、下町へと走った。
ダリアが部屋を出て行くと、マルグリットはアリステルをどう懲らしめようかと考えた。
(どうしてやろうかしら。顔に醜い傷をつけるか、貞操を奪うか。それとも奴隷商に売り飛ばすか。あんなちっぽけな娘、たいした金にもならないわね。やはり貞操を奪うのが一番かしら?)
そう考えて、マルグリットは泣き叫ぶアリステルを思い浮かべ、満足げに笑った。
翌日の夜になって、ガスター家からジェイコブの消息を尋ねる使いが来たと、マルグリットに知らせが入った。
「わかったわ。わたくしが対応します」
マルグリットは玄関に姿を現し、ガスター家の使用人と面会した。
「こんな時間に何事ですの?」
不愉快そうに尋ねれば、ガスター家の使用人は身を震わせて謝罪した。
「申し訳ございません。実は、ジェイコブ坊ちゃんが帰らず、ご家族が心配しております。もしかしたらこちらにお邪魔していないかと思い、参った次第です」
「ジェイが帰らないの?」
「左様にございます」
「それは心配ね。うちには来ていませんわ。昨日街で偶然お会いし、一緒にカフェに行きましたけれども、そこで別れましたの。どこかお友達の所へでも行っているのではなくて?」
「左様でございましたか。このような時間に大変失礼いたしました」
「いいのよ、気にしないで。もしジェイが来たら、ご家族が心配していると伝えるわ」
「ありがとうございます」
ガスター家の使用人が帰ると、マルグリットはニヤリと笑った。
「また使いが来たら、ジェイコブはいないと答えなさい」
「ですが・・・」
「具合の悪いジェイコブを帰したら、ユーディコッツ家が毒でも盛ったのかと疑われてしまうわ。いいから、そうしなさい」
「・・・かしこまりました」
その足でマルグリットはジェイコブのいる応接室へと向かった。
「ジェイ、食事を持って来たわ」
「マルグリット!出してくれ。家族だって心配するだろう」
「大丈夫よ。ご家族にはここにいるから心配しないように言ってあるわ」
「そうか」
ジェイコブは少し安心した。
「部屋から出たがらなければ、食事をあげるわ」
「・・・わかった」
ジェイコブが扉から離れた様子を感じ、マルグリットは用意してあった食事を持って、部屋の扉を開けた。
一瞬ジェイコブは力任せに出て行ってしまおうかと思ったが、その後のことを考えると、冷静に話し合った方が身のためだと思いとどまった。
「さ、食事をどうぞ召し上がれ」
「ああ」
ジェイコブは大人しく従って、一日ぶりの食事を食べた。
食べ終わると、マルグリットに向き合った。
「こんなことをしなくても、俺はマルグリットを愛していると言っているじゃないか」
「それなら、あの家庭教師の女ともう二度と会わないと約束してちょうだい」
「だから、アリステル先生はリリーの家庭教師だって言っただろう?マルグリットが心配するようなことは何もないよ」
「・・・なぜもう会わないと約束してくれないのかしら?」
「昨日も言っただろう?家にいるんだから、会わないのは難しいんだよ」
「家にいたって会わないことはできるでしょう?あなたがあの女にこだわっているのはわかっているのよ」
「そんなことはないよ。こだわってなんか」
「じゃあ、あの女がどうなっても、あなたには関係がないわね?」
「は?どうなってもってどういうことだ。何か企んでいるのか?!」
「ふふふふ、どうかしらね」
「やめろ。彼女に手を出すな」
ジェイコブが興奮して立ち上がろうとしたとき、体がぐらッと傾いた。
慌ててジェイコブはテーブルに手をついて倒れるのを防いだが、立っていられない眩暈が襲い、床にうずくまった。
マルグリットは無表情にその様子をみつめた。
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「ま、待て…。毒を…入れ…たのか?」
「ふふふふ、ご心配なく。死んだりしないわ」
マルグリットはそう言って妖しくほほ笑み、部屋を出て行った。
◆ ◆ ◆
翌日、マルグリットはメイドのダリアと護衛二人を連れて、下町へ出掛けた。
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このようなすさんだ雰囲気のスラム街に来たのは初めてだった。
(ダリアはこのあたりの出身なのかしら?だとしたら噂は本当かもしれないわね)
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美人のダリアを妬んでだれかが吹聴した嘘だと思っていたが、スラムの出身であれば、本当のこともあったのではないかとマルグリットは感じた。
「お嬢様、こちらでございます」
周囲に聞こえないように小さい声でダリアは案内する。
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一人は背が高く、目つきの悪い男で、口元を黒い布で覆い顔を隠していた。
もう一人は一人目の男よりは背が低く、痩せて警戒心をあらわにした野生の猫のような男であった。
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二人ともぼろ布のような服を着ている。
「あなたたちがダリアのお友達?」
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「だれだ」
「ガスター商会は知っていて?」
「そりゃ、王都に住んでいて知らない奴はいねーな」
男は腕を組んで、片目をすがめた。
「そんな所に手は出したくねーな」
「なにもガスター家の娘を傷つけろと言っているわけではないわ。ガスター家で雇われている家庭教師の女よ」
「家庭教師か…。そいつは平民か?」
「それはそうでしょう?平民に雇われているのだから」
「わかった。やってやるよ」
「助かるわ。なるべく早くお願いね。これは前金よ」
マルグリットは銀貨が詰まった巾着袋を男に手渡した。
「へぇ~、気前良いね」
「うまくいったらその倍を支払うわ」
「いいだろう」
そうして交渉は成立した。
男たちはすぐさまガスター家を探り、確かに家庭教師として雇われた女がいることを確認した。
まだ子供ながら、美しい容姿をしているらしい。
名はアリステル。
金髪にグリーンの瞳、小さく痩せている。
子供に手を出すのは趣味ではないが、金をもらった分くらいはきちんと仕事をするつもりである。
「おい、ガスター家を見張らせておけ。家庭教師の娘がでかけたときに隙を見て襲う。でかけたらすぐに知らせるように言っておけ」
「はいよ」
手下の若者に目立たぬようガスター家を見張らせる。
すると、暗くなりかけた頃、慌てて見張りの者が駆けてきた。
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