41 / 46
番外編 幼き日のレオン③
しおりを挟む
しかし、そんな日々は突然終わりを告げた。
ずっと赤字経営だった孤児院が閉鎖することになったのだ。
ヴィンスが必死に資金をかき集め、何とか運営してきてくれたが、ついに債権者が業を煮やし、孤児院の土地を巻き上げる暴挙に出たのだった。
平和な孤児院に、ある日何人ものこわもての男がなだれ込んできて、出て行くようにと命じた。
抵抗すれば暴力もいとわない連中で、ノアとレオンはチビたちを庇うために男たちの前に立ちふさがり、真っ先に殴られた。
その後、室内をめちゃくちゃに荒らされた。
子どもたちは部屋の隅っこに固まって、震えて暴力が過ぎ去るのを待った。
散々荒らした後、男たちは明日までに出て行くよう告げ、帰って行った。
男たちが出て行っても、しばらくの間、だれもが動けず、ただただ荒れた部屋を見ているのだった。
急な知らせを受け急いで帰って来たヴィンスは、あまりの惨状に言葉を失った。
しかし、子供たちが口々にヴィンスの名を呼び泣き出すと、一人一人を抱きしめ、なぐさめた。
そして決断した。
「みんなには申し訳ないけど、こうなった以上、ここにいては危険です。ここを離れ、王都へ引っ越しましょう」
「王都?」
「王都ってどこ?」
「引っ越しってなに?」
「王都は、王様がいる大きな街だよ。先生の知り合いが王都の教会に勤めているから、伝手を頼って、向こうで暮らそうと思います」
「みんなで王都へ行くの?」
「本物の王様がいるの?」
「じゃあ王子様もいるの?」
チビたちが口々に聞く中、年長組は複雑な表情で顔を見合わせた。
ノアとレオンの部屋に、シシーとヨハンが集まり、話し合いが持たれた。
「どうする?王都に行く?」
シシーが不安そうに3人に聞く。
「王都の知り合いを頼るって、そう簡単なことじゃないよな」
「きっと、今よりもっと大変なんじゃない?」
「そうだよね」
4人は黙って考え込む。
口火を切ったのは年長者のノアだった。
「なぁ、オレたちはここに残らないか?4人で住める部屋を見つけてさ」
「お金たりるかな」
「最近は結構依頼もこなせてるし、部屋代払って、飯食うぐらいならなんとかなるんじゃないか」
「そうね」
「じゃあ、俺たちはここに残る。ヴィンス先生に言おうぜ」
そうと決まって食堂へ戻ると、チビたちを寝かしつけ終わったヴィンスがテーブルに突っ伏していた。
「先生…」
そっと声をかけると、ヴィンスは顔を上げて笑顔を向ける。
「まだ起きていたの?ノア、レオン、チビたちを守ってくれたんだってね。顔を見せてごらん。腫れているじゃないか。タオルを持ってくるから待っていなさい」
ヴィンスは水で冷やしたタオルを二枚持ってきて、二人の殴られた跡に当てがった。
「先生、俺たち相談したんだ」
ノアが切り出すと、ヴィンスは笑顔を引っ込め真剣に向き合う。
「なんだい?」
「俺たち、ここに残ろうと思うんだ。王都に付いて行ったら、先生は大変だろ?俺たちも大きくなったし、ギルドの仕事もできるようになったし、この町でやって行こうと思うんだ」
ヴィンスは少し顔をしかめて、すぐには返事をしなかった。
4人はヴィンスの沈黙に気まずい思いをした。
「みんな、すまない。私の力不足でこんなことになってしまった」
そう言って、4人をいっぺんに抱きしめた。
「ごめんな」
ヴィンスにしがみついて、全員が泣いた。
こうして、レオンの子供時代は唐突に終わりを告げた。
チビたちが王都へ旅立つのを見送って、4人はさっそく部屋を探した。
軍資金はない。
顔見知りの宿屋を訪ねて、後払いで支払えないか交渉をする。
町一番の安い宿が、仕方ないね、と言って空いていた大部屋を貸してくれることになった。
四人は手を叩きあって喜んだ。
ギルドの依頼を受けては小銭を稼ぎ、部屋代と食事代に充てる。
収支はだいたいトントンだったので、その日暮らしをしていくことはできた。
しかしいつまでも貯蓄ができるような余裕ができず、装備を整えることも難しかった。
装備を整えなければもっと割の良い依頼を受けることができず、悪循環だった。
貧しいながらも四人でいれば支えあえたのだが、2年が過ぎたころ、変化がやってきた。
シシーが町はずれの農家の息子に見初められ、結婚を申し込まれたのだ。
シシーは12歳になっていた。
初めてレオンがであった頃より、ずっと背も伸び、体つきも丸く、女の子らしくなってきていた。
子供のころから一緒に暮らしていたので、シシーの容姿について無頓着だったが、町の人々からは孤児のくせにかわいらしいと評判がいいそうだ。
成人する16歳までは婚約という形で、農家に入り花嫁修業をしないかとの誘いだった。
農家にとっては、はやく仕事を覚えさせ手伝わせることができるうまい話だったが、この人たちは根っからの善人で、子供だけで生活しているシシーを不憫に思い、保護してやるつもりもあったのだ。
孤児というだけでまともな結婚なんかできないのが普通だった。
そう考えると、農家の長男に嫁入りすることは、シシーにとってはありがたい話だった。
二年間の冒険者稼業で、だんだん男の子たちとの体力差も出てきていて、限界を感じ始めていた矢先だったので、シシーはこの縁談を受けることにしたのだ。
ずっと一緒に育ってきたノアは、とてもショックを受けた。
異性として好いていたわけではない。
しかし、とても近しく、身を寄せ合って生きてきた仲間が、嫁いでいくことを受け入れがたく感じた。
納得がいかない、とふくれっ面でシシーと口をきかないでいるうちに、シシーは引っ越して行ってしまった。
少し寂しかったが、レオンはシシーの幸せを願って笑顔で送り出した。
シシーがいなくなってから、男3人はこれまでよりも少し危険が伴う、魔獣の討伐の依頼を受けることにした。
装備は揃っていないが、ナイフとブーツは全員が持っていた。
始めは簡単な魔獣から始めよう、と町を出たらどこにでもいる角兎の討伐を引き受けた。
角兎はふさふさの毛にくるまれたかわいらしい見た目だが、突進してきて角で刺してくる気性の荒い魔獣だ。
角を切り取ってギルドに持っていけば討伐証明になるらしい。何かの薬を作るのに必要な素材の一つだそうだ。
肉も食べると美味しいので、張り切って討伐に出かけた。
北の門から町を出ると草原が広がっている。
土が踏み固められた道をはずれると、すぐに角兎が見つかった。
というより、見つけられたと言うべきか。ヨハンのお尻に突進したきて角が刺さったのだ。
「ぎゃ」
ヨハンが悲鳴をあげたので、レオンは慌てて角兎をナイフで切った。角兎はあっさりと死んだ。
「やったな!レオン!」
ノアが喜んでレオンの肩を抱いた。
レオンはあまり嬉しくなかったが、これを生業としていく覚悟がようやく着いた。
痛い、痛いと尻を押さえているヨハンの姿がおもしろくて、ノアとレオンは笑った。
何度も討伐に出たら、そこそこ資金もたまり、長剣を一本買うことができた。
ノアも長剣を使いたかったが、レオンの腕が一番よいことは、すでに承知していたので、まずはレオンが使うように、と長剣を渡した。
長剣を手に入れてから、レオンは一日も休まず鍛錬をした。
木剣を振り回していた子供時代を思い出して、父と対峙している気持ちで剣を振るった。
その様子を見ていた冒険者ギルドの人間が、護衛の仕事をしてみないか、と持ち掛けてきた。
かつて世話になった大店のキャラバンの護衛が一人足りないので、見習いとして参加してみないかと言うのだ。
王都までの往復で約1週間の仕事だ。
レオンはすぐにノアに相談した。
「引き受けろよ。王都に行くんだったら先生たちの様子を見て来いよ」
自分たちの生活で手いっぱいで、王都のヴィンスやチビたちがどうしているのか、気にかけている余裕もなかった。
これを機に、様子を見に行くのもいいかもしれない。
「そうだな。じゃあ引き受けるよ」
そうしてレオンは見習い護衛としてキャラバンに参加したのだった。
ずっと赤字経営だった孤児院が閉鎖することになったのだ。
ヴィンスが必死に資金をかき集め、何とか運営してきてくれたが、ついに債権者が業を煮やし、孤児院の土地を巻き上げる暴挙に出たのだった。
平和な孤児院に、ある日何人ものこわもての男がなだれ込んできて、出て行くようにと命じた。
抵抗すれば暴力もいとわない連中で、ノアとレオンはチビたちを庇うために男たちの前に立ちふさがり、真っ先に殴られた。
その後、室内をめちゃくちゃに荒らされた。
子どもたちは部屋の隅っこに固まって、震えて暴力が過ぎ去るのを待った。
散々荒らした後、男たちは明日までに出て行くよう告げ、帰って行った。
男たちが出て行っても、しばらくの間、だれもが動けず、ただただ荒れた部屋を見ているのだった。
急な知らせを受け急いで帰って来たヴィンスは、あまりの惨状に言葉を失った。
しかし、子供たちが口々にヴィンスの名を呼び泣き出すと、一人一人を抱きしめ、なぐさめた。
そして決断した。
「みんなには申し訳ないけど、こうなった以上、ここにいては危険です。ここを離れ、王都へ引っ越しましょう」
「王都?」
「王都ってどこ?」
「引っ越しってなに?」
「王都は、王様がいる大きな街だよ。先生の知り合いが王都の教会に勤めているから、伝手を頼って、向こうで暮らそうと思います」
「みんなで王都へ行くの?」
「本物の王様がいるの?」
「じゃあ王子様もいるの?」
チビたちが口々に聞く中、年長組は複雑な表情で顔を見合わせた。
ノアとレオンの部屋に、シシーとヨハンが集まり、話し合いが持たれた。
「どうする?王都に行く?」
シシーが不安そうに3人に聞く。
「王都の知り合いを頼るって、そう簡単なことじゃないよな」
「きっと、今よりもっと大変なんじゃない?」
「そうだよね」
4人は黙って考え込む。
口火を切ったのは年長者のノアだった。
「なぁ、オレたちはここに残らないか?4人で住める部屋を見つけてさ」
「お金たりるかな」
「最近は結構依頼もこなせてるし、部屋代払って、飯食うぐらいならなんとかなるんじゃないか」
「そうね」
「じゃあ、俺たちはここに残る。ヴィンス先生に言おうぜ」
そうと決まって食堂へ戻ると、チビたちを寝かしつけ終わったヴィンスがテーブルに突っ伏していた。
「先生…」
そっと声をかけると、ヴィンスは顔を上げて笑顔を向ける。
「まだ起きていたの?ノア、レオン、チビたちを守ってくれたんだってね。顔を見せてごらん。腫れているじゃないか。タオルを持ってくるから待っていなさい」
ヴィンスは水で冷やしたタオルを二枚持ってきて、二人の殴られた跡に当てがった。
「先生、俺たち相談したんだ」
ノアが切り出すと、ヴィンスは笑顔を引っ込め真剣に向き合う。
「なんだい?」
「俺たち、ここに残ろうと思うんだ。王都に付いて行ったら、先生は大変だろ?俺たちも大きくなったし、ギルドの仕事もできるようになったし、この町でやって行こうと思うんだ」
ヴィンスは少し顔をしかめて、すぐには返事をしなかった。
4人はヴィンスの沈黙に気まずい思いをした。
「みんな、すまない。私の力不足でこんなことになってしまった」
そう言って、4人をいっぺんに抱きしめた。
「ごめんな」
ヴィンスにしがみついて、全員が泣いた。
こうして、レオンの子供時代は唐突に終わりを告げた。
チビたちが王都へ旅立つのを見送って、4人はさっそく部屋を探した。
軍資金はない。
顔見知りの宿屋を訪ねて、後払いで支払えないか交渉をする。
町一番の安い宿が、仕方ないね、と言って空いていた大部屋を貸してくれることになった。
四人は手を叩きあって喜んだ。
ギルドの依頼を受けては小銭を稼ぎ、部屋代と食事代に充てる。
収支はだいたいトントンだったので、その日暮らしをしていくことはできた。
しかしいつまでも貯蓄ができるような余裕ができず、装備を整えることも難しかった。
装備を整えなければもっと割の良い依頼を受けることができず、悪循環だった。
貧しいながらも四人でいれば支えあえたのだが、2年が過ぎたころ、変化がやってきた。
シシーが町はずれの農家の息子に見初められ、結婚を申し込まれたのだ。
シシーは12歳になっていた。
初めてレオンがであった頃より、ずっと背も伸び、体つきも丸く、女の子らしくなってきていた。
子供のころから一緒に暮らしていたので、シシーの容姿について無頓着だったが、町の人々からは孤児のくせにかわいらしいと評判がいいそうだ。
成人する16歳までは婚約という形で、農家に入り花嫁修業をしないかとの誘いだった。
農家にとっては、はやく仕事を覚えさせ手伝わせることができるうまい話だったが、この人たちは根っからの善人で、子供だけで生活しているシシーを不憫に思い、保護してやるつもりもあったのだ。
孤児というだけでまともな結婚なんかできないのが普通だった。
そう考えると、農家の長男に嫁入りすることは、シシーにとってはありがたい話だった。
二年間の冒険者稼業で、だんだん男の子たちとの体力差も出てきていて、限界を感じ始めていた矢先だったので、シシーはこの縁談を受けることにしたのだ。
ずっと一緒に育ってきたノアは、とてもショックを受けた。
異性として好いていたわけではない。
しかし、とても近しく、身を寄せ合って生きてきた仲間が、嫁いでいくことを受け入れがたく感じた。
納得がいかない、とふくれっ面でシシーと口をきかないでいるうちに、シシーは引っ越して行ってしまった。
少し寂しかったが、レオンはシシーの幸せを願って笑顔で送り出した。
シシーがいなくなってから、男3人はこれまでよりも少し危険が伴う、魔獣の討伐の依頼を受けることにした。
装備は揃っていないが、ナイフとブーツは全員が持っていた。
始めは簡単な魔獣から始めよう、と町を出たらどこにでもいる角兎の討伐を引き受けた。
角兎はふさふさの毛にくるまれたかわいらしい見た目だが、突進してきて角で刺してくる気性の荒い魔獣だ。
角を切り取ってギルドに持っていけば討伐証明になるらしい。何かの薬を作るのに必要な素材の一つだそうだ。
肉も食べると美味しいので、張り切って討伐に出かけた。
北の門から町を出ると草原が広がっている。
土が踏み固められた道をはずれると、すぐに角兎が見つかった。
というより、見つけられたと言うべきか。ヨハンのお尻に突進したきて角が刺さったのだ。
「ぎゃ」
ヨハンが悲鳴をあげたので、レオンは慌てて角兎をナイフで切った。角兎はあっさりと死んだ。
「やったな!レオン!」
ノアが喜んでレオンの肩を抱いた。
レオンはあまり嬉しくなかったが、これを生業としていく覚悟がようやく着いた。
痛い、痛いと尻を押さえているヨハンの姿がおもしろくて、ノアとレオンは笑った。
何度も討伐に出たら、そこそこ資金もたまり、長剣を一本買うことができた。
ノアも長剣を使いたかったが、レオンの腕が一番よいことは、すでに承知していたので、まずはレオンが使うように、と長剣を渡した。
長剣を手に入れてから、レオンは一日も休まず鍛錬をした。
木剣を振り回していた子供時代を思い出して、父と対峙している気持ちで剣を振るった。
その様子を見ていた冒険者ギルドの人間が、護衛の仕事をしてみないか、と持ち掛けてきた。
かつて世話になった大店のキャラバンの護衛が一人足りないので、見習いとして参加してみないかと言うのだ。
王都までの往復で約1週間の仕事だ。
レオンはすぐにノアに相談した。
「引き受けろよ。王都に行くんだったら先生たちの様子を見て来いよ」
自分たちの生活で手いっぱいで、王都のヴィンスやチビたちがどうしているのか、気にかけている余裕もなかった。
これを機に、様子を見に行くのもいいかもしれない。
「そうだな。じゃあ引き受けるよ」
そうしてレオンは見習い護衛としてキャラバンに参加したのだった。
27
あなたにおすすめの小説
助けた騎士団になつかれました。
藤 実花
恋愛
冥府を支配する国、アルハガウンの王女シルベーヌは、地上の大国ラシュカとの約束で王の妃になるためにやって来た。
しかし、シルベーヌを見た王は、彼女を『醜女』と呼び、結婚を保留して古い離宮へ行けと言う。
一方ある事情を抱えたシルベーヌは、鮮やかで美しい地上に残りたいと思う願いのため、異議を唱えず離宮へと旅立つが……。
☆本編完結しました。ありがとうございました!☆
番外編①~2020.03.11 終了
【完結】うっかり異世界召喚されましたが騎士様が過保護すぎます!
雨宮羽那
恋愛
いきなり神子様と呼ばれるようになってしまった女子高生×過保護気味な騎士のラブストーリー。
◇◇◇◇
私、立花葵(たちばなあおい)は普通の高校二年生。
元気よく始業式に向かっていたはずなのに、うっかり神様とぶつかってしまったらしく、異世界へ飛ばされてしまいました!
気がつくと神殿にいた私を『神子様』と呼んで出迎えてくれたのは、爽やかなイケメン騎士様!?
元の世界に戻れるまで騎士様が守ってくれることになったけど……。この騎士様、過保護すぎます!
だけどこの騎士様、何やら秘密があるようで――。
◇◇◇◇
※過去に同名タイトルで途中まで連載していましたが、連載再開にあたり設定に大幅変更があったため、加筆どころか書き直してます。
※アルファポリス先行公開。
※表紙はAIにより作成したものです。
出ていってください!~結婚相手に裏切られた令嬢はなぜか騎士様に溺愛される~
白井
恋愛
イヴェット・オーダム男爵令嬢の幸せな結婚生活が始まる……はずだった。
父の死後、急に態度が変わった結婚相手にイヴェットは振り回されていた。
財産を食いつぶす義母、継いだ仕事を放棄して不貞を続ける夫。
それでも家族の形を維持しようと努力するイヴェットは、ついに殺されかける。
「もう我慢の限界。あなたたちにはこの家から出ていってもらいます」
覚悟を決めたら、なぜか騎士団長様が執着してきたけれど困ります!
公爵令嬢になった私は、魔法学園の学園長である義兄に溺愛されているようです。
木山楽斗
恋愛
弱小貴族で、平民同然の暮らしをしていたルリアは、両親の死によって、遠縁の公爵家であるフォリシス家に引き取られることになった。位の高い貴族に引き取られることになり、怯えるルリアだったが、フォリシス家の人々はとても良くしてくれ、そんな家族をルリアは深く愛し、尊敬するようになっていた。その中でも、義兄であるリクルド・フォリシスには、特別である。気高く強い彼に、ルリアは強い憧れを抱いていくようになっていたのだ。
時は流れ、ルリアは十六歳になっていた。彼女の暮らす国では、その年で魔法学校に通うようになっている。そこで、ルリアは、兄の学園に通いたいと願っていた。しかし、リクルドはそれを認めてくれないのだ。なんとか理由を聞き、納得したルリアだったが、そこで義妹のレティが口を挟んできた。
「お兄様は、お姉様を共学の学園に通わせたくないだけです!」
「ほう?」
これは、ルリアと義理の家族の物語。
※基本的に主人公の視点で進みますが、時々視点が変わります。視点が変わる話には、()で誰視点かを記しています。
※同じ話を別視点でしている場合があります。
【完結】幼な妻は年上夫を落としたい ~妹のように溺愛されても足りないの~
綾雅(りょうが)今年は7冊!
恋愛
この人が私の夫……政略結婚だけど、一目惚れです!
12歳にして、戦争回避のために隣国の王弟に嫁ぐことになった末っ子姫アンジェル。15歳も年上の夫に会うなり、一目惚れした。彼のすべてが大好きなのに、私は年の離れた妹のように甘やかされるばかり。溺愛もいいけれど、妻として愛してほしいわ。
両片思いの擦れ違い夫婦が、本物の愛に届くまで。ハッピーエンド確定です♪
ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/07/06……完結
2024/06/29……本編完結
2024/04/02……エブリスタ、トレンド恋愛 76位
2024/04/02……アルファポリス、女性向けHOT 77位
2024/04/01……連載開始
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!
木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。
胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。
けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。
勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに……
『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。
子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。
逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。
時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。
これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday
「お前を愛するつもりはない」な仮面の騎士様と結婚しました~でも白い結婚のはずなのに溺愛してきます!~
卯月ミント
恋愛
「お前を愛するつもりはない」
絵を描くのが趣味の侯爵令嬢ソールーナは、仮面の英雄騎士リュクレスと結婚した。
だが初夜で「お前を愛するつもりはない」なんて言われてしまい……。
ソールーナだって好きでもないのにした結婚である。二人はお互いカタチだけの夫婦となろう、とその夜は取り決めたのだが。
なのに「キスしないと出られない部屋」に閉じ込められて!?
「目を閉じてくれるか?」「えっ?」「仮面とるから……」
書き溜めがある内は、1日1~話更新します
それ以降の更新は、ある程度書き溜めてからの投稿となります
*仮面の俺様ナルシスト騎士×絵描き熱中令嬢の溺愛ラブコメです。
*ゆるふわ異世界ファンタジー設定です。
*コメディ強めです。
*hotランキング14位行きました!お読みいただき&お気に入り登録していただきまして、本当にありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる