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閑話 アリステルのお披露目パーティー②
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「あの子たち、男の子に色目を使って、いやな感じね!」
ベアトリスがそう言うと、アリステルはこてんと首を傾げた。
「色目?」
「そうよ。婚約者が決まっていない子たちが、かっこいい男の子を探しているってこと」
「そうなの?かっこいい男の子、いたのかしら?」
ベアトリスはあきれたようにアリステルを見た。
「一番のお目当てはハリーよ。ハリーは大人になったら伯爵位を継ぐし、見た目もかっこいいから人気なのよ」
アリステルはびっくりしてベアトリスを見た。
「お兄様が?」
「そうよ。きっと明日からたくさん釣り書きが届くわ」
「釣り書きって?」
「結婚したいっていう子の絵姿とか、プロフィールよ」
「えぇ!?だってお兄様、まだ10歳よ?結婚なんてしないわ」
「もう10歳なら、そろそろ婚約したっておかしくないのよ」
ハリソンが婚約するなんて、アリステルには想像もつかなかった。
「ベティももうすぐ10歳でしょう?婚約するの?」
「ええ、わたくしはもう婚約する相手が決まっているの」
「そうなの?!」
爵位が高くなればなるほど、婚約するのが低年齢化する。
爵位と年の頃がふさわしい相手を見つけるのが難しくなるためで、より高位の相手と結婚する場合は、それに見合った教育が必要になるためでもあった。
「お相手はどなたなの?」
「第二王子のハインツ殿下よ。まだ発表されていないから、内緒にしてね」
「王子様!?すごい、素敵!」
「そう?アリステルは王子様に憧れているの?」
「え…?そう、ね。王子様と結婚したらお姫様になれるのでしょう?それは素敵と思うわ」
「王子様と結婚してもお姫様にはなれないわよ。王子様と結婚した人ってだけ」
「お姫様になれないの?」
「なれない」
アリステルは何となく夢が破れたような寂しさを感じつつも、少し話題をずらすことにした。
「それで、いつ知り合ったの?」
「まだ一度もお会いしたことはないわ」
「え!お会いしたことがないのに、結婚するの?」
「そうよ。高位貴族の家で年が釣り合う令嬢が他にいないから、他の人と婚約しないようにと随分前に王家からの申し入れがあったの」
「お会いしたことがなくても、王子様のことが好きなの?」
「好きなわけないじゃない」
「結婚は好きな人とするのではないの?」
「好きな人と結婚する人もいるし、結婚してから好きになる人もいるんじゃない?わたくしは、どうなるかわからないわ。だってまだ会ってないのだもの。できれば好きになって結婚したいわ」
淡々と話すベティからは、喜びのような感情が見つからなかったので、アリステル聞いた。
「ベティは、会ったことのない王子様と結婚するのが、嫌なの?」
「別に嫌ではないわ。そういうものだと、最初から分かっていたし。でもね、さっき思ったの。ハリーにまとわりついていた女の子たちみたいに、素敵な男の子をみっともなく漁るのは絶対に嫌だって。だから、婚約者が決まっていてよかったのかもしれないわ」
そう言ってベティはにっこり笑った。
「アリスはあんな風に、はしたなく男の子を漁るのはやめなさいね」
「はーい」
「正式に婚約者に決まったら、発表のパーティーがあるはずだから、その時はアリスも来てちょうだいね」
「ええ、行きたいわ!」
その時、会場の方からハリソンが一人でガゼボにやってきた。
「アリス、そろそろ会場にお戻り。今日はアリスが主役だからね」
「わかりました。ベティ、戻りましょう?」
「わたくしはもう少し、ここでお庭を見ているわ」
「そう?」
「では僕がベティの話し相手になるよ。アリスは戻りなさい」
ハリソンがそう言うので、アリステルは会場へ戻った。
いとこ同士の二人は久しぶりにガゼボで話をした。
「女の子たちに囲まれて、気分がいいのでしょう?」
「冗談じゃないよ。あんな子たち、アリスの半分もかわいくないよ」
「あら、そんなことを言ったらかわいそうじゃない。アリスはたしかにかわいいけれど」
「そうだろう?それにアリスはとても素直だろ?見た目だけ取り繕ってぶりっ子している女の子たちとは比べ物にならないよ」
ベティはおかしそうに肩をすくめてクスクス笑った。
「そんなにアリスのことばかりかわいがっていたら、あなたもアリスも結婚できないわよ」
「…別にいいだろ。アリスはだれにもやりたくない」
「そういうわけにもいかないでしょう。行き遅れたら、何か問題のある子なんじゃないかと噂の的になってしまうわ」
「アリスに問題なんかないよ。ベティは知っているだろ」
「そうね。問題があるとすれば、シスコンのお兄様がいることくらいね」
「ベティ!」
「ふふふ、冗談よ」
◆ ◆ ◆
この10年後、まさか奥手のアリステルが三人の中で一番に結婚することになるとは、当時は思いもしなかった。
ベアトリスは第二王子の婚約者候補としてずっと他の人との婚約を止められてきたが、他国から王族が嫁いでくるかもしれないという話があり、正式に婚約者の発表がされずに何年も経ってしまった。
他国の姫を正妻に迎え、ベアトリスを側妃にという話も上がったそうだが、侯爵家が大反対をしてうやむやになったらしい。
もうこれ以上は待てない、と強く王家に抗議し、ベアトリスが他の人との縁談を進めようとしたときに、やはり第二王子の婚約者になるよう命じられ、ようやく正式に発表された。
どんなに早くとも準備に1年半はかかると言うことで、まだ結婚に至っていなかったのだ。
一方ハリソンは、数多くの釣り書きが届いていたものの、最近までスコルト国にいたこともあって、まだ具体的な縁談話は一つもなかった。
ハリソンは、執務室の補佐官用の机で、真剣な顔をして書類と向き合っているレオンをジトッとみやった。
平民の、冒険者のレオンに、あっけなく奪われたアリステルの心。
それも自分がアリステルを守り切れなかったせいで起きた事件が発端となれば、ハリソンは己の首を絞めてやりたくなる。
アリステルを渡したくない、いやしかしアリステルの危機を救ってくれたのはレオンだ。
その危機を招いたのは自分にも責任の一端があるときた。
(くそっ。アリスの命を二度も助けてくれたことには感謝するが、それとこれとは話が別だ!)
そのとき、ハリソンは思いついた。
レオンをアリステルから物理的に遠ざけてやればいい、と。
命を助けられて、つい惚れたような気がしているだけで、しばらく離れていればアリステルも目が覚めるかもしれない。
「レオン。お前はオーウェルズの出身だったな。オーウェルズにある冷害に強い麦の実験農場に来年の収穫期まで滞在し、実験結果の記録を取ってきて欲しい。できるか?」
「…オーウェルズ?ああ、いいよ」
「本当にいいのか?収穫期が終わるまで、長く向こうへ行っていなければいけないんだぞ?」
「ああ、別にかまわないが」
ハリソンは自分で命じておきながら、承諾されると少し面白くなかった。
(アリスと離ればなれになってしまうのに、かまわないだと?!)
やはり早く別れさせた方がいいようだ、と判断した。
「義兄上の方こそ、いいのか?俺がアリスを連れて行ったら、アリスと会えなくなるぞ?」
ハリソンは雷に打たれたように驚いた。
「アリスを連れて行く…?!」
「ああ、当然だ。オーウェルズに行くなら、アリスも一緒だ」
ハリソンはレオンの赴任地へアリステルも付いて行き、自分の方がアリステルと離ればなれになるなどとは思いもしなかったのだ。
「だ、ダメだ!やっぱり無し!」
レオンはハリソンの様子を見て、一人こっそり笑った。
ハリソンのシスコンはまだまだ続きそうである。
ベアトリスがそう言うと、アリステルはこてんと首を傾げた。
「色目?」
「そうよ。婚約者が決まっていない子たちが、かっこいい男の子を探しているってこと」
「そうなの?かっこいい男の子、いたのかしら?」
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「一番のお目当てはハリーよ。ハリーは大人になったら伯爵位を継ぐし、見た目もかっこいいから人気なのよ」
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「お兄様が?」
「そうよ。きっと明日からたくさん釣り書きが届くわ」
「釣り書きって?」
「結婚したいっていう子の絵姿とか、プロフィールよ」
「えぇ!?だってお兄様、まだ10歳よ?結婚なんてしないわ」
「もう10歳なら、そろそろ婚約したっておかしくないのよ」
ハリソンが婚約するなんて、アリステルには想像もつかなかった。
「ベティももうすぐ10歳でしょう?婚約するの?」
「ええ、わたくしはもう婚約する相手が決まっているの」
「そうなの?!」
爵位が高くなればなるほど、婚約するのが低年齢化する。
爵位と年の頃がふさわしい相手を見つけるのが難しくなるためで、より高位の相手と結婚する場合は、それに見合った教育が必要になるためでもあった。
「お相手はどなたなの?」
「第二王子のハインツ殿下よ。まだ発表されていないから、内緒にしてね」
「王子様!?すごい、素敵!」
「そう?アリステルは王子様に憧れているの?」
「え…?そう、ね。王子様と結婚したらお姫様になれるのでしょう?それは素敵と思うわ」
「王子様と結婚してもお姫様にはなれないわよ。王子様と結婚した人ってだけ」
「お姫様になれないの?」
「なれない」
アリステルは何となく夢が破れたような寂しさを感じつつも、少し話題をずらすことにした。
「それで、いつ知り合ったの?」
「まだ一度もお会いしたことはないわ」
「え!お会いしたことがないのに、結婚するの?」
「そうよ。高位貴族の家で年が釣り合う令嬢が他にいないから、他の人と婚約しないようにと随分前に王家からの申し入れがあったの」
「お会いしたことがなくても、王子様のことが好きなの?」
「好きなわけないじゃない」
「結婚は好きな人とするのではないの?」
「好きな人と結婚する人もいるし、結婚してから好きになる人もいるんじゃない?わたくしは、どうなるかわからないわ。だってまだ会ってないのだもの。できれば好きになって結婚したいわ」
淡々と話すベティからは、喜びのような感情が見つからなかったので、アリステル聞いた。
「ベティは、会ったことのない王子様と結婚するのが、嫌なの?」
「別に嫌ではないわ。そういうものだと、最初から分かっていたし。でもね、さっき思ったの。ハリーにまとわりついていた女の子たちみたいに、素敵な男の子をみっともなく漁るのは絶対に嫌だって。だから、婚約者が決まっていてよかったのかもしれないわ」
そう言ってベティはにっこり笑った。
「アリスはあんな風に、はしたなく男の子を漁るのはやめなさいね」
「はーい」
「正式に婚約者に決まったら、発表のパーティーがあるはずだから、その時はアリスも来てちょうだいね」
「ええ、行きたいわ!」
その時、会場の方からハリソンが一人でガゼボにやってきた。
「アリス、そろそろ会場にお戻り。今日はアリスが主役だからね」
「わかりました。ベティ、戻りましょう?」
「わたくしはもう少し、ここでお庭を見ているわ」
「そう?」
「では僕がベティの話し相手になるよ。アリスは戻りなさい」
ハリソンがそう言うので、アリステルは会場へ戻った。
いとこ同士の二人は久しぶりにガゼボで話をした。
「女の子たちに囲まれて、気分がいいのでしょう?」
「冗談じゃないよ。あんな子たち、アリスの半分もかわいくないよ」
「あら、そんなことを言ったらかわいそうじゃない。アリスはたしかにかわいいけれど」
「そうだろう?それにアリスはとても素直だろ?見た目だけ取り繕ってぶりっ子している女の子たちとは比べ物にならないよ」
ベティはおかしそうに肩をすくめてクスクス笑った。
「そんなにアリスのことばかりかわいがっていたら、あなたもアリスも結婚できないわよ」
「…別にいいだろ。アリスはだれにもやりたくない」
「そういうわけにもいかないでしょう。行き遅れたら、何か問題のある子なんじゃないかと噂の的になってしまうわ」
「アリスに問題なんかないよ。ベティは知っているだろ」
「そうね。問題があるとすれば、シスコンのお兄様がいることくらいね」
「ベティ!」
「ふふふ、冗談よ」
◆ ◆ ◆
この10年後、まさか奥手のアリステルが三人の中で一番に結婚することになるとは、当時は思いもしなかった。
ベアトリスは第二王子の婚約者候補としてずっと他の人との婚約を止められてきたが、他国から王族が嫁いでくるかもしれないという話があり、正式に婚約者の発表がされずに何年も経ってしまった。
他国の姫を正妻に迎え、ベアトリスを側妃にという話も上がったそうだが、侯爵家が大反対をしてうやむやになったらしい。
もうこれ以上は待てない、と強く王家に抗議し、ベアトリスが他の人との縁談を進めようとしたときに、やはり第二王子の婚約者になるよう命じられ、ようやく正式に発表された。
どんなに早くとも準備に1年半はかかると言うことで、まだ結婚に至っていなかったのだ。
一方ハリソンは、数多くの釣り書きが届いていたものの、最近までスコルト国にいたこともあって、まだ具体的な縁談話は一つもなかった。
ハリソンは、執務室の補佐官用の机で、真剣な顔をして書類と向き合っているレオンをジトッとみやった。
平民の、冒険者のレオンに、あっけなく奪われたアリステルの心。
それも自分がアリステルを守り切れなかったせいで起きた事件が発端となれば、ハリソンは己の首を絞めてやりたくなる。
アリステルを渡したくない、いやしかしアリステルの危機を救ってくれたのはレオンだ。
その危機を招いたのは自分にも責任の一端があるときた。
(くそっ。アリスの命を二度も助けてくれたことには感謝するが、それとこれとは話が別だ!)
そのとき、ハリソンは思いついた。
レオンをアリステルから物理的に遠ざけてやればいい、と。
命を助けられて、つい惚れたような気がしているだけで、しばらく離れていればアリステルも目が覚めるかもしれない。
「レオン。お前はオーウェルズの出身だったな。オーウェルズにある冷害に強い麦の実験農場に来年の収穫期まで滞在し、実験結果の記録を取ってきて欲しい。できるか?」
「…オーウェルズ?ああ、いいよ」
「本当にいいのか?収穫期が終わるまで、長く向こうへ行っていなければいけないんだぞ?」
「ああ、別にかまわないが」
ハリソンは自分で命じておきながら、承諾されると少し面白くなかった。
(アリスと離ればなれになってしまうのに、かまわないだと?!)
やはり早く別れさせた方がいいようだ、と判断した。
「義兄上の方こそ、いいのか?俺がアリスを連れて行ったら、アリスと会えなくなるぞ?」
ハリソンは雷に打たれたように驚いた。
「アリスを連れて行く…?!」
「ああ、当然だ。オーウェルズに行くなら、アリスも一緒だ」
ハリソンはレオンの赴任地へアリステルも付いて行き、自分の方がアリステルと離ればなれになるなどとは思いもしなかったのだ。
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