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第1章:第43特別地区
+++第十五話:ヘルル・ガルーシャ
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【十二年前:王国北西部の町グアランセー】
”
(重い・・・・)
大量の荷物を背負い、さらには手にも袋を下げる。これを持って明日から・・・・また三日間の帰路かあ。若手だからと駆り出されて、さすがに気が滅入りそうだ。
(といっても・・・・)
「隣を見ちゃうと、どうもねえ」
視線を移すと、我らがオリーゼ村の村長が倍ほどの荷物を抱えて横を歩く。
「――――なんじゃい、また泣き言か?それとも、もうすこし持つになったか?」
「いやいや、どっちかって言うと前者前者・・・・。まだまだ、敵わねえな~って」
男は、身振り手振りで懸命に火の粉を払う。
「そうか、じゃあ早く超えてもらえるように、鍛錬を増やすかのお」
(――――‼⁉)
おいおい嘘だろ⁉
「あ、はは。たんま、たんま・・・・。ええっと・・・・あ!そう言えば、セシルは⁇あいつも最近よく付いてくるよな?」
「ふん。ほっとけ・・・・どうせあのチビじゃ大した労力にならん」
(あれ――――効果なしか⁇)
狭い世間で、親を早くに亡くしたセシル・ハルガダナには、村の人が一緒になって気にかけている。村長はその代表格で、彼を実の子のように可愛がっているのだ。
(あいつのことを言えば、反応があると思ったけど・・・・)
「村の将来のために、さ。あいつ、結構賢いし・・・・運動もできるじゃん?」
(すまんセシル。ここは世のため俺のためッ)
「いい‼あいつは好きにさせておく。ここで友達ができたらしくてな、すごくうれしそうじゃった」
「・・・・!あ、そ、そう」
そう言うことね。まあたしかに、村にはあいつと同年代・・・・いないからなあ。最近は遊ぼうってねだりに来ることも、すくなくなったけど――――そういうこともあるのか。
「いいことじゃん」
「ああ、だからそう言っとるじゃろ?」
(・・・・はは)
そう言いつつ・・・・爺さんも、なんかさみしそうだねぇ。ま、子離れは意外と早いってこった。
・・・・・・ん⁇
ちょっと待てよ・・・・・?
(て、ことは・・・・)
「――――ここにいる間は、お前に手伝ってもらうしかないの。少し休憩したら、もう一往復行こうか?」
「ひいいいいい‼」
・
・
・
「・・・・⁇」
「どうしたの、セシル?」
「いや、なにか聞こえたような気がしてさ」
友人の問いかけに、彼はそう素直に答えた。集会所の一角にある、稲床のフリースペース。そこに集まっていたのは、この辺りに多い獣人族をはじめ、魔人族や人間族の子どもたち。彼らグアランセーの住人達は一か月に一回、セシルがこうして下山してくるのを心待ちにしていた。
「結局、今日も勝てなかったぜ~」
「バーガーも強くなってたけど、俺も家で本読んだりしてるからな」
子どもたちの話題の中心は、チェス。特に冬の時期は、こうして屋内で遊ぶことが多いのである。
「でも、今日に関しては王者の座が危ないかもよ?」
「――――はあ?」
セシルは余裕の表情を崩さない。それでも彼の言葉に、内心少し驚いていた。
「なにかあったんだ?」
神妙な面持ちで、友人にそう問う。
「テデスキだよ。この前お前に負けた後、すごく強くなったんだ」
「へ、へえ・・・・」
「その通りッ!いい?セシル、今日こそ決着をつけましょ?」
待っていましたという表情で、彼女はもう一方の群衆の中から現れた。バーガーの言う通り、あっちで勝ち上がったのは【ジャンヌ・テデスキ】。彼女は自身気に腰に手を当て、深緑の長髪をさらさらとなびかせている。
(いや、決着はついてただろ?)
俺はそう思いながらも、目の前の少女に視線を合わせた。強くなった、ね・・・・たしかに、テデスキのセンスは俺も感じていた。自頭はおそらく相当良い。たしかに、強敵になりうるかもしれない。
「まあ、そのくらいがちょうどいいよ。また号泣されても困るし」
「ッ⁉あ、あのときは急におなかが痛くなっただけだから!別に悔しくて泣いたわけじゃないんだからね!」
怒ったようにそう言った少女は、きれいな肌をピンクに染めた。
「――――私の方が年上なんだから、そこら辺をわからせてあげる。先手をどうぞ、セシルちゃん?」
「そっちこそ、今日は言い訳すんなよ」
あからさまな態度に、セシルもつい乗っかっていく。すると、自然と周囲は盛り上がりを見せた。
「おお!いいぞ、ジャンヌ!」
「せ、宣戦布告だ・・・・!」
「やべえよ、セシル」
盤上に注目が集まる。
「おもしれえ」
”
*
――――あれ⁇任務からの帰り道。王都南西の駅で列車を下車し、私は第43地区までの道を歩いている。
「なんでいま、あんな昔のこと思い出すんだろ?」
(疲れているから?)
そうかもしれない。最近あまり休めていないばかりか、今回は一か月長期遠征。
「はあ、堪えたなあ」
だからこそなにも考えず、一番幸せだったに違いない頃を思い出していたのかも。
「あの子・・・・」
セシル・ハルガダナ君やほかのみんなは、元気だろうか?結局一度も勝てなかったけど、すごく仲良くなれていた気がする。親の都合で、私が向こうにいたのは一年だけ。急な話でお別れも言えなかったのは、全部あのろくでなしたちのせいだ。
無意識に表情を硬め、こぶしを握る。
”
「―――――――ま、ママ?パパ⁇」
「馬鹿な・・・・!あんな汚らわしいゴミ共と遊んでいたなんて・・・・‼」
「だから私は反対だったのよ!仕事とはいえ、こんな場所すぐ離れましょう⁉いい、ジャンヌ?恥ずかしいからそのことは、周りに言っちゃ駄目よ・・・・絶対、約束だからね‼」
「――――え?」
(どうして――――?)
私はいま・・・・そんな話、してたかな?私にとって、大切な友達の話だよ??
”
(・・・・・)
それからしばらくして、私はすべての縁を断ち切った。私は【ヘルル・ガノーシャ】で、ジャンヌ・テデスキはもう存在しない。
でも―――――。
「あ゛~~~!思い出しただけで、なんかむかついてきたわ!」
一人でそう呟くと、彼女は茜莊のドアをちょっとだけ乱暴に開けた。
「ただいまあ‼・・・・・・・って、あれ?」
入ってすぐ違和感に気が付く。昼間の時間帯だというのに、二人が茜莊にいるのである。めずらしく、というか普通じゃこんなことあり得ない。
「お帰り、ヘルル。さあさあ、こちらへどうぞ?」
「まったく、なんの催し物かしら⁇」
ノセアダに連れられるがまま、彼女は応接室の椅子に腰かけた。目の前の机には、チェスの盤面。もちろん、準備万端・・・・綺麗にセットされている。
「これ、ね・・・・」
まったくなんの偶然?みんなまでチェスなんて。
「実は昨日、夕飯のときにチェスの話になってねえ?ヘルル強いから、疲れているところ悪いけど一回だけ・・・・勝負したいなって」
(へえ、意外。ってか、二人でチェスの会話って・・・・!)
やばい、考えられな過ぎて・・・・でも一周回ってあるかなあ。
「まあ、一回だけならいいけど。でも前にフェルスとやったとき、正直手ごたえなかったのよね。もっとこう、テラーリオとかいるならわかるんだけど・・・・」
「もちろん、今日の私たちには秘密兵器があったりするんだよねえ。まあまあ、とりあえずやってみようよ」
「秘密・・・・兵器⁇」
「そう、驚くんじゃないかなあ~?」
(・・・・普通に気になる)
さきほどまでの疲れは飛んでいった・・・・というわけにはいかないが。ここまで来たら、それを聞かずにいる方が気持ち悪い。
「・・・・・いいわよ、ってことは相手はロッカかしら?」
「いやいやご一驚。私はルールもあいまいなんだよねぇ」
ノセアダがそう言うと、開いていた彼女の前の席にセイヤッタ・ミーナルスが腰かけた。
「よおし!ばちこおい‼」
(――――‼‼⁇)
「ちょ、っとまったぁ‼⁉」
「——――え?どうしたの?」
「どうしたの?じゃないでしょうが!真剣にやらないなら部屋に行くわよ?疲れがないわけじゃないんだからね⁉」
(その通りだよねぇ・・・・)
正直、ノセアダも彼女たちを見てそう考える。しかしガルーシャの言葉に、セイヤッタは不満げに反論した。
「失礼な、私は本気だよ!」
「いや、だから・・・・それはわかってるけど。本気でやるやらないの話じゃなくて・・・・」
「・・・・そっか」
(・・・・⁇)
「――——セイヤッタ?」
「やっぱり、ヘルル・・・・私とはやりたくないってことなんだ?」
「うッ!」
彼女の悲しそうな表情に、ガノーシャの心は掴まれてしまう。まあ、たしかに普段の素行で決めつけるのは良くないか。セイヤッタとはやったことないし、弱かったらかわいそうだけど、瞬殺K.O.でいいわけだ。
「ああ、わかった・・・・わかったわよ!じゃあ一回だけやりましょう?」
「やったー!ちなみに私が好きなのはねー、これーっ!」
そう言って彼女は、ナイトの駒を指さした。
「はいはい、白(先手)でいいわよ」
(行動からしても、初心者にしか見えないけど)
ってことは、とりあえず・・・・最初の数では小手調べ。動きでだいたいわかるもん、格好つけて変な手を打ってきたら・・・・容赦なくそこを突く!
(・・・・)
相変わらず、セイヤッタはなにも考えていないような・・・・のほほんとした感じ。しかし――――。
「―――ッ‼」
すこしして、彼女はポーンを前に出した。
(d4!”クイーン・ポーン”の盤面にしてきた!!)
”クイーン・ポーン”―――チェスで初手として最も有名な手のひとつ。もちろんそれは、プロにも使われるような一手である。
ふうん、知ってるんだ?学校でやったとか⁇
ううん、まだわからない。1/8で偶然動かしただけ、という可能性もある。王道だからこそ、返し手は多く存在するし・・・・どうなるか見てみようか。
ガノーシャはそう考え、自分もポーンを前に進めた。
―――――――――――へえ、どう返してくるかとおもったら。
盤面が進むにつれ、次第にガノーシャは引き付けられていく。こんなに面白いチェスは久しぶりだ、そう思っているのだろう。
――――――――――そっか、なかなかやるじゃない⁇
―――――――――ッ、くやしいけど、それもかなりいい手。
・
・
って――――――――――――うそ、そこでそう打ってくるの――――――――⁉
だめだめ、なに飲まれてるんだ!ガノーシャはいったん思考をリセットして、盤面だけを考えるが、うまくいかない。
(まさかね――――)
この子、かなりのやり手だわ!こんな才能を隠していたなんて。可愛くて、私よりもちょっと胸が大きいだけの・・・・”身体能力お化け”じゃなかったわけ。
(ふうん、そう)
でも、私も負けないわ。第43番地区最強(自称)の名前・・・・簡単には渡さない!
「いくわよ、セイヤッタ‼」
―――――ここで、ヘルル・ガノーシャは起死回生の一手を打つ。ルークを大胆に進め、一気に敵陣を突いたのだ。
(本当は、私の手じゃないけど・・・)
とっさに思い出したのは昔、セシル・ハルガダナが使っていた手である。ひとつだけ・・・・あそこに置かれると三手先で最悪詰みの可能性もある。しかし逆に言うと、それに気が付かれなければチャンスに代わる!
って―――――――。
(・・・・⁉)
「―――うそでしょ?」
しかし、セイヤッタはその考えをも読み切ったかのように・・・・最適手を選んだ。
(初見で対応してくるの⁇それともすでに、誰かに教わっていた⁇)
なんにせよ、このままじゃ―――――。
(――――負け)
「はあ・・・ここまでにしよう」
ガノーシャの頭にその二文字が浮かんだとき、応接室の扉が鈍い音を立て開いた。現れた人物・・・・彼の外見容姿はもちろん変わっていた。背丈はすごく伸びていたし、顔立ちや髪型も大人っぽくなっている。だけどその振る舞いや雰囲気は、昔とあまり変わらない。
そう。彼はこうして、芯のある表情で周りを引き付けるんだ。
「え~、セシル君・・・・なんで止めたの~?私にはよくわかってなかったけど、ヘルルの焦る顔可愛かったのにな~」
「そーだよお、勝ちたかったのにい!いきなりお終いだなんてさ・・・・・」
そう言って、セイヤッタは通信の魔道具を腕から外した。もともとは王国軍内で不足が叫ばれている、希少価値の高い道具。
こんなことに使うなんて、43部隊くらいだろう。
「十分だろ。これ以上は、仲間内の冗談じゃ済まなくなる」
「そっかあ、そうだよね・・・・ごめんヘルル・・・・」
俺に続いて、セイヤッタは申し訳なさそうにそう言った。
「はいっ!ということで、43部隊に新しく入った【セシル・ハルガダナ】君です!私からもごめんね?昨日話してたら、ちょっと悪い流れになっちゃって・・・・・・・・あれ?ヘルル?」
(・・・・)
「・・・え?う、うんごめん。ちょっと聞いてなかった」
ノセアダの説明にも、ガノーシャは上の空だった。その理由はひとつだけ。
(あっちゃ~、なに見とれてるんだ私!)
久々の再開がまさか、こんな形になるなんて。どうしよう、こっちから言った方がいいかな?こいつ、変に格好つけるところあるし。きっと言い出せない――――って、んん⁉
近づいてきたんですけど⁉
もしかして、先手必勝・・・・的な?じゃあ待って、逆に私の心の準備が!
(――――――――――ッ!)
「―――――――はじめまして、セシル・ハルガダナです。ここに来てまだ一週間ですが、よろしくお願いします」
「あ、う、うん!よろしくね、セシル・・・・く、、、、あれ?」
(はじめ、まして――――――――⁇)
ちょっと待って、こいつもしかして―――――――。
――――――私のこと忘れてないか⁉⁇
「・・・・・」
「どうしたの、ヘルル?さっきからちょっと変だよ?」
「ほらみろ、長旅の後にふざけるからだろ・・・・あれ、どうかしました?」
セシルは一歩近づいて、自分の顔をまじまじと顔を見つめるガノーシャにそう尋ねる。
「う、ううん?ちゃんと覚えとかないとな~、なんちって・・・」
(なんちって、じゃねぇよぉ!)
全然気が付かないじゃん!私は一瞬で思い出したのに⁉
なんでだよ!髪型は少し短くなったけど、濃い抹茶色は変わってないし!
あとほら、この髪飾り。地味だけど可愛いなって、あのときは褒めてくれたじゃない!子どもぽくなったけど、まだつけてるんだぞおお!
「・・・・!」
(あっ、気づいた⁇)
「ああ、それ・・・・むかし知り合いも付けていた気がします」
「へ、へえ・・・・」
(安物だったのか、とか思ってそう!むかつくう‼)
とはいえ・・・・そう、覚えてないの。ふうん?
・・・・なんか、いろいろありすぎてもう。
頭がいっぱいなんですけど。
「はあ、いいわ。今日はもう部屋に戻るから」
「あ、うん。付き合わせてごめんね?」
「それはいいよ。私も、久しぶりに楽しかったから」
そういって立ち上がると、彼女は小さくあくびをしてからこちらを向いた。
「でも、この生意気な後輩に一言だけいいかしら?」
「――――え?」
(いまなんて?)
生意気・・・・聞き間違いか?そうに違いない、俺は今日至って礼儀深かったはずだ。
「・・・・こちらこそ、はじめましてえ!よ・ろ・し・くお願いしますう‼」
「・・・・!」
彼女はすこしだけ、なぜか威圧するように挨拶をした。
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【十二年前:王国北西部の町グアランセー】
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(重い・・・・)
大量の荷物を背負い、さらには手にも袋を下げる。これを持って明日から・・・・また三日間の帰路かあ。若手だからと駆り出されて、さすがに気が滅入りそうだ。
(といっても・・・・)
「隣を見ちゃうと、どうもねえ」
視線を移すと、我らがオリーゼ村の村長が倍ほどの荷物を抱えて横を歩く。
「――――なんじゃい、また泣き言か?それとも、もうすこし持つになったか?」
「いやいや、どっちかって言うと前者前者・・・・。まだまだ、敵わねえな~って」
男は、身振り手振りで懸命に火の粉を払う。
「そうか、じゃあ早く超えてもらえるように、鍛錬を増やすかのお」
(――――‼⁉)
おいおい嘘だろ⁉
「あ、はは。たんま、たんま・・・・。ええっと・・・・あ!そう言えば、セシルは⁇あいつも最近よく付いてくるよな?」
「ふん。ほっとけ・・・・どうせあのチビじゃ大した労力にならん」
(あれ――――効果なしか⁇)
狭い世間で、親を早くに亡くしたセシル・ハルガダナには、村の人が一緒になって気にかけている。村長はその代表格で、彼を実の子のように可愛がっているのだ。
(あいつのことを言えば、反応があると思ったけど・・・・)
「村の将来のために、さ。あいつ、結構賢いし・・・・運動もできるじゃん?」
(すまんセシル。ここは世のため俺のためッ)
「いい‼あいつは好きにさせておく。ここで友達ができたらしくてな、すごくうれしそうじゃった」
「・・・・!あ、そ、そう」
そう言うことね。まあたしかに、村にはあいつと同年代・・・・いないからなあ。最近は遊ぼうってねだりに来ることも、すくなくなったけど――――そういうこともあるのか。
「いいことじゃん」
「ああ、だからそう言っとるじゃろ?」
(・・・・はは)
そう言いつつ・・・・爺さんも、なんかさみしそうだねぇ。ま、子離れは意外と早いってこった。
・・・・・・ん⁇
ちょっと待てよ・・・・・?
(て、ことは・・・・)
「――――ここにいる間は、お前に手伝ってもらうしかないの。少し休憩したら、もう一往復行こうか?」
「ひいいいいい‼」
・
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「・・・・⁇」
「どうしたの、セシル?」
「いや、なにか聞こえたような気がしてさ」
友人の問いかけに、彼はそう素直に答えた。集会所の一角にある、稲床のフリースペース。そこに集まっていたのは、この辺りに多い獣人族をはじめ、魔人族や人間族の子どもたち。彼らグアランセーの住人達は一か月に一回、セシルがこうして下山してくるのを心待ちにしていた。
「結局、今日も勝てなかったぜ~」
「バーガーも強くなってたけど、俺も家で本読んだりしてるからな」
子どもたちの話題の中心は、チェス。特に冬の時期は、こうして屋内で遊ぶことが多いのである。
「でも、今日に関しては王者の座が危ないかもよ?」
「――――はあ?」
セシルは余裕の表情を崩さない。それでも彼の言葉に、内心少し驚いていた。
「なにかあったんだ?」
神妙な面持ちで、友人にそう問う。
「テデスキだよ。この前お前に負けた後、すごく強くなったんだ」
「へ、へえ・・・・」
「その通りッ!いい?セシル、今日こそ決着をつけましょ?」
待っていましたという表情で、彼女はもう一方の群衆の中から現れた。バーガーの言う通り、あっちで勝ち上がったのは【ジャンヌ・テデスキ】。彼女は自身気に腰に手を当て、深緑の長髪をさらさらとなびかせている。
(いや、決着はついてただろ?)
俺はそう思いながらも、目の前の少女に視線を合わせた。強くなった、ね・・・・たしかに、テデスキのセンスは俺も感じていた。自頭はおそらく相当良い。たしかに、強敵になりうるかもしれない。
「まあ、そのくらいがちょうどいいよ。また号泣されても困るし」
「ッ⁉あ、あのときは急におなかが痛くなっただけだから!別に悔しくて泣いたわけじゃないんだからね!」
怒ったようにそう言った少女は、きれいな肌をピンクに染めた。
「――――私の方が年上なんだから、そこら辺をわからせてあげる。先手をどうぞ、セシルちゃん?」
「そっちこそ、今日は言い訳すんなよ」
あからさまな態度に、セシルもつい乗っかっていく。すると、自然と周囲は盛り上がりを見せた。
「おお!いいぞ、ジャンヌ!」
「せ、宣戦布告だ・・・・!」
「やべえよ、セシル」
盤上に注目が集まる。
「おもしれえ」
”
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――――あれ⁇任務からの帰り道。王都南西の駅で列車を下車し、私は第43地区までの道を歩いている。
「なんでいま、あんな昔のこと思い出すんだろ?」
(疲れているから?)
そうかもしれない。最近あまり休めていないばかりか、今回は一か月長期遠征。
「はあ、堪えたなあ」
だからこそなにも考えず、一番幸せだったに違いない頃を思い出していたのかも。
「あの子・・・・」
セシル・ハルガダナ君やほかのみんなは、元気だろうか?結局一度も勝てなかったけど、すごく仲良くなれていた気がする。親の都合で、私が向こうにいたのは一年だけ。急な話でお別れも言えなかったのは、全部あのろくでなしたちのせいだ。
無意識に表情を硬め、こぶしを握る。
”
「―――――――ま、ママ?パパ⁇」
「馬鹿な・・・・!あんな汚らわしいゴミ共と遊んでいたなんて・・・・‼」
「だから私は反対だったのよ!仕事とはいえ、こんな場所すぐ離れましょう⁉いい、ジャンヌ?恥ずかしいからそのことは、周りに言っちゃ駄目よ・・・・絶対、約束だからね‼」
「――――え?」
(どうして――――?)
私はいま・・・・そんな話、してたかな?私にとって、大切な友達の話だよ??
”
(・・・・・)
それからしばらくして、私はすべての縁を断ち切った。私は【ヘルル・ガノーシャ】で、ジャンヌ・テデスキはもう存在しない。
でも―――――。
「あ゛~~~!思い出しただけで、なんかむかついてきたわ!」
一人でそう呟くと、彼女は茜莊のドアをちょっとだけ乱暴に開けた。
「ただいまあ‼・・・・・・・って、あれ?」
入ってすぐ違和感に気が付く。昼間の時間帯だというのに、二人が茜莊にいるのである。めずらしく、というか普通じゃこんなことあり得ない。
「お帰り、ヘルル。さあさあ、こちらへどうぞ?」
「まったく、なんの催し物かしら⁇」
ノセアダに連れられるがまま、彼女は応接室の椅子に腰かけた。目の前の机には、チェスの盤面。もちろん、準備万端・・・・綺麗にセットされている。
「これ、ね・・・・」
まったくなんの偶然?みんなまでチェスなんて。
「実は昨日、夕飯のときにチェスの話になってねえ?ヘルル強いから、疲れているところ悪いけど一回だけ・・・・勝負したいなって」
(へえ、意外。ってか、二人でチェスの会話って・・・・!)
やばい、考えられな過ぎて・・・・でも一周回ってあるかなあ。
「まあ、一回だけならいいけど。でも前にフェルスとやったとき、正直手ごたえなかったのよね。もっとこう、テラーリオとかいるならわかるんだけど・・・・」
「もちろん、今日の私たちには秘密兵器があったりするんだよねえ。まあまあ、とりあえずやってみようよ」
「秘密・・・・兵器⁇」
「そう、驚くんじゃないかなあ~?」
(・・・・普通に気になる)
さきほどまでの疲れは飛んでいった・・・・というわけにはいかないが。ここまで来たら、それを聞かずにいる方が気持ち悪い。
「・・・・・いいわよ、ってことは相手はロッカかしら?」
「いやいやご一驚。私はルールもあいまいなんだよねぇ」
ノセアダがそう言うと、開いていた彼女の前の席にセイヤッタ・ミーナルスが腰かけた。
「よおし!ばちこおい‼」
(――――‼‼⁇)
「ちょ、っとまったぁ‼⁉」
「——――え?どうしたの?」
「どうしたの?じゃないでしょうが!真剣にやらないなら部屋に行くわよ?疲れがないわけじゃないんだからね⁉」
(その通りだよねぇ・・・・)
正直、ノセアダも彼女たちを見てそう考える。しかしガルーシャの言葉に、セイヤッタは不満げに反論した。
「失礼な、私は本気だよ!」
「いや、だから・・・・それはわかってるけど。本気でやるやらないの話じゃなくて・・・・」
「・・・・そっか」
(・・・・⁇)
「――——セイヤッタ?」
「やっぱり、ヘルル・・・・私とはやりたくないってことなんだ?」
「うッ!」
彼女の悲しそうな表情に、ガノーシャの心は掴まれてしまう。まあ、たしかに普段の素行で決めつけるのは良くないか。セイヤッタとはやったことないし、弱かったらかわいそうだけど、瞬殺K.O.でいいわけだ。
「ああ、わかった・・・・わかったわよ!じゃあ一回だけやりましょう?」
「やったー!ちなみに私が好きなのはねー、これーっ!」
そう言って彼女は、ナイトの駒を指さした。
「はいはい、白(先手)でいいわよ」
(行動からしても、初心者にしか見えないけど)
ってことは、とりあえず・・・・最初の数では小手調べ。動きでだいたいわかるもん、格好つけて変な手を打ってきたら・・・・容赦なくそこを突く!
(・・・・)
相変わらず、セイヤッタはなにも考えていないような・・・・のほほんとした感じ。しかし――――。
「―――ッ‼」
すこしして、彼女はポーンを前に出した。
(d4!”クイーン・ポーン”の盤面にしてきた!!)
”クイーン・ポーン”―――チェスで初手として最も有名な手のひとつ。もちろんそれは、プロにも使われるような一手である。
ふうん、知ってるんだ?学校でやったとか⁇
ううん、まだわからない。1/8で偶然動かしただけ、という可能性もある。王道だからこそ、返し手は多く存在するし・・・・どうなるか見てみようか。
ガノーシャはそう考え、自分もポーンを前に進めた。
―――――――――――へえ、どう返してくるかとおもったら。
盤面が進むにつれ、次第にガノーシャは引き付けられていく。こんなに面白いチェスは久しぶりだ、そう思っているのだろう。
――――――――――そっか、なかなかやるじゃない⁇
―――――――――ッ、くやしいけど、それもかなりいい手。
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って――――――――――――うそ、そこでそう打ってくるの――――――――⁉
だめだめ、なに飲まれてるんだ!ガノーシャはいったん思考をリセットして、盤面だけを考えるが、うまくいかない。
(まさかね――――)
この子、かなりのやり手だわ!こんな才能を隠していたなんて。可愛くて、私よりもちょっと胸が大きいだけの・・・・”身体能力お化け”じゃなかったわけ。
(ふうん、そう)
でも、私も負けないわ。第43番地区最強(自称)の名前・・・・簡単には渡さない!
「いくわよ、セイヤッタ‼」
―――――ここで、ヘルル・ガノーシャは起死回生の一手を打つ。ルークを大胆に進め、一気に敵陣を突いたのだ。
(本当は、私の手じゃないけど・・・)
とっさに思い出したのは昔、セシル・ハルガダナが使っていた手である。ひとつだけ・・・・あそこに置かれると三手先で最悪詰みの可能性もある。しかし逆に言うと、それに気が付かれなければチャンスに代わる!
って―――――――。
(・・・・⁉)
「―――うそでしょ?」
しかし、セイヤッタはその考えをも読み切ったかのように・・・・最適手を選んだ。
(初見で対応してくるの⁇それともすでに、誰かに教わっていた⁇)
なんにせよ、このままじゃ―――――。
(――――負け)
「はあ・・・ここまでにしよう」
ガノーシャの頭にその二文字が浮かんだとき、応接室の扉が鈍い音を立て開いた。現れた人物・・・・彼の外見容姿はもちろん変わっていた。背丈はすごく伸びていたし、顔立ちや髪型も大人っぽくなっている。だけどその振る舞いや雰囲気は、昔とあまり変わらない。
そう。彼はこうして、芯のある表情で周りを引き付けるんだ。
「え~、セシル君・・・・なんで止めたの~?私にはよくわかってなかったけど、ヘルルの焦る顔可愛かったのにな~」
「そーだよお、勝ちたかったのにい!いきなりお終いだなんてさ・・・・・」
そう言って、セイヤッタは通信の魔道具を腕から外した。もともとは王国軍内で不足が叫ばれている、希少価値の高い道具。
こんなことに使うなんて、43部隊くらいだろう。
「十分だろ。これ以上は、仲間内の冗談じゃ済まなくなる」
「そっかあ、そうだよね・・・・ごめんヘルル・・・・」
俺に続いて、セイヤッタは申し訳なさそうにそう言った。
「はいっ!ということで、43部隊に新しく入った【セシル・ハルガダナ】君です!私からもごめんね?昨日話してたら、ちょっと悪い流れになっちゃって・・・・・・・・あれ?ヘルル?」
(・・・・)
「・・・え?う、うんごめん。ちょっと聞いてなかった」
ノセアダの説明にも、ガノーシャは上の空だった。その理由はひとつだけ。
(あっちゃ~、なに見とれてるんだ私!)
久々の再開がまさか、こんな形になるなんて。どうしよう、こっちから言った方がいいかな?こいつ、変に格好つけるところあるし。きっと言い出せない――――って、んん⁉
近づいてきたんですけど⁉
もしかして、先手必勝・・・・的な?じゃあ待って、逆に私の心の準備が!
(――――――――――ッ!)
「―――――――はじめまして、セシル・ハルガダナです。ここに来てまだ一週間ですが、よろしくお願いします」
「あ、う、うん!よろしくね、セシル・・・・く、、、、あれ?」
(はじめ、まして――――――――⁇)
ちょっと待って、こいつもしかして―――――――。
――――――私のこと忘れてないか⁉⁇
「・・・・・」
「どうしたの、ヘルル?さっきからちょっと変だよ?」
「ほらみろ、長旅の後にふざけるからだろ・・・・あれ、どうかしました?」
セシルは一歩近づいて、自分の顔をまじまじと顔を見つめるガノーシャにそう尋ねる。
「う、ううん?ちゃんと覚えとかないとな~、なんちって・・・」
(なんちって、じゃねぇよぉ!)
全然気が付かないじゃん!私は一瞬で思い出したのに⁉
なんでだよ!髪型は少し短くなったけど、濃い抹茶色は変わってないし!
あとほら、この髪飾り。地味だけど可愛いなって、あのときは褒めてくれたじゃない!子どもぽくなったけど、まだつけてるんだぞおお!
「・・・・!」
(あっ、気づいた⁇)
「ああ、それ・・・・むかし知り合いも付けていた気がします」
「へ、へえ・・・・」
(安物だったのか、とか思ってそう!むかつくう‼)
とはいえ・・・・そう、覚えてないの。ふうん?
・・・・なんか、いろいろありすぎてもう。
頭がいっぱいなんですけど。
「はあ、いいわ。今日はもう部屋に戻るから」
「あ、うん。付き合わせてごめんね?」
「それはいいよ。私も、久しぶりに楽しかったから」
そういって立ち上がると、彼女は小さくあくびをしてからこちらを向いた。
「でも、この生意気な後輩に一言だけいいかしら?」
「――――え?」
(いまなんて?)
生意気・・・・聞き間違いか?そうに違いない、俺は今日至って礼儀深かったはずだ。
「・・・・こちらこそ、はじめましてえ!よ・ろ・し・くお願いしますう‼」
「・・・・!」
彼女はすこしだけ、なぜか威圧するように挨拶をした。
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でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
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チート魔力を持ったせいで世界を束ねる管理者に目を付けられたが、巻き込まれたくないので金稼ぎします
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金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
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彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
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異世界国盗り物語 ~戦国日本のサムライ達が剣と魔法の世界で無双する~
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