異世界転移したら女神の化身にされてしまったので、世界を回って伝説を残します

高崎三吉

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第7章 西方・リバージョイン編

第127話 押し寄せてきたのは避難民 そして……

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 オレが『暁の使徒』に付き合わされるようになってから、二週間が経った。
 最初のリバージョインの後で六つの街を周り、そのいずれでも同じように大歓迎と歓呼を受け、オレの精神はすり減る一方である。

 今のオレにはケノビウスから魔法を学ぶ事が、ある意味で心の支えみたいなものだったが、冷静に考えるとオレの苦境の原因もまたこの首輪なのだ。
 いかん。このままでは流される一方だ。
 とにかくカリルに今後の事を問うしか有るまい。

「いつまでこうやって街を回り続けるんですか?」
「どこに行っても大歓迎ですからね~ いつまでもこうしてみんなと一緒に旅を続けていたいですわね~」

 そう言ってカリルはウットリとその目を閉じる。
 あんたは満足しているかもしれないけど、こっちは一刻の早くこんな事は終わらせたいのですけどね。

「査察が終われば、中央に戻らざるをえませんの。本当に名残惜しいですけど、旅はいつまでも続けるわけにはまいりませんのよ」

 それはオレにとっては実に朗報 ―― といいたいがその場合、オレ自身がどうなるのか確認せねばならん。
 それで首輪を外し、自由の身にしてもらえるならいいのだが、何しろオレの処遇についてカリルは明言していないから、どうなるかが分らない。
 タティウスの言葉からすれば、下手をすると首輪をはめられたままどこぞに強制的に嫁入りさせられるかもしれないのだ。
 そんな事は真っ平だけど、何しろカリルはオレの意志など微塵も考慮する気がない ―― そして本人にその自覚がない ―― のだから始末に負えない。
 脱走する事も考えたが、今の時点ではまだまだこいつと別れて一人で生活出来るほど、一神教徒の魔法にも通じているわけではない。

 もちろん逃げ出した後でもケノビウスがオレを助力し、また魔法を教えてくれるとは考えられないから、当面は言うことを聞くしか無いだろう。
 オレがそんな事を考えていると、タティウスが急に表情を引き締めつつ、小声で話しかけてくる。

「総長。先ほどからこちらの後をつけられていますね」
「そうですか~ それでは団長と皆さんにお任せしますわよ」
「分りました」

 後をつけているのが『黄金の乙女のおっかけ』ならそんなに心配は無い ―― オレはイヤだけど。
 そしてただの追いはぎのたぐいならタティウスたちでも結構、簡単に追い払えるだろう。
 しかしひょっとしたら傭兵崩れの連中からの報復の可能性がある。

 何しろオレは『リバージョインで神聖兵団を名乗る傭兵崩れを撃退した立役者』ということになっているからな。
 まあ実際、オレが手助けしなかったら本当にリバージョインは陥落していただろうと、うぬぼれでは無く思っている。
 しかしそれで『黄金の乙女』としてもてはやされているのが『悔悛者の首輪をはめた、聖セルム教団の聖女』という事になっているのだから、この件は後世の歴史家からどんな風に見られるのか、全く自分でも想像を絶する話だよ。

 それはともかく、もし後をつけているのがその件で恨みを抱いた傭兵団の連中だったら、これはかなり危険だろう。
 まあ今のオレは回復魔法は使えないけど、ケノビウスから自己再生魔法は学んでいるので、ちょっとやそっとの負傷なら造作も無く回復出来るはずだ ―― 効果を確認するために自分を傷つける気にはなれないので、試してはいないけど。

 とにかくこっちは行く先々で人々から褒め称えられているわけで、当然ながらこちらの居場所を探るのは造作も無い。
 しかもジャニューブ河添いの都市を回っているのだから、次にどこに向かうのかの予想も簡単だ。
 これではまるで『追ってきて下さい』と言わんばかりの行動だな。
 まさか最初からこれが目当てなのか?

 いや。仮にオレ達を襲撃するつもりがあったとしても、ここに来ているのはしょせん下っ端だろう。
 敵軍の指揮官が都合よく直接対決に来てくれるのは、フィクションではごくごくありふれた定番の展開だけど、まさかこの連中がそんな事を期待して行動しているわけじゃあるまい。
 まあオレの場合は呼びもしないのに王族だの神様だのが寄ってくるけどな。

 そんな事を考えていると、周囲が次第にざわめいてくる。
 オレが緊張にその身を固くしていると、大勢の人影が姿を現した。
 だがそれはオレが予想していた武装した兵士達ではなく、むしろ疲れ切った様子の人々だったのだ。
 それを確認したところで、カリルはむしろ表情を引き締める。

「どうやらお困りの方々のようですね」

 見る限りでは明らかに避難民のたぐいだろう ―― 何から避難してきたのかは、あらためて考えるまでもない。

「いえ。警戒は怠るべきではありません。さきほどから、何ものかにつけられていたのは間違いないのですからね」

 そういってタティウスは部下達にも警戒をうながす。

「お前達も気を引き締めろよ」
「もちろんですとも。総長にもアルタシャにも指一本触らせません」

 トラート達一同も全員気を引き締める。
 まあこちらを狙っている相手がいるとしたら、助けにすがる人々の中に刺客を忍ばせておくぐらいの事はオレだって考えつくから当然というべきか。
 しかしこの時の出会いは、またしてもオレの想像を大きく裏切る結果となるのだった。

 現れた避難民の中から代表とおぼしき中年の男性が、緊張の面持ちでオレ達の前に姿を見せて問いかけてくる。

「あのう。皆様は『黄金の乙女』のご一行の皆様でしょうか?」
「……」
「もちろんですとも! よく来て下さいました」

 オレが返答を躊躇したところで、カリルがいかにも自慢げに胸を張って宣言する。
 おい。本来ならあんたこそがこの一行の指導者だろ。
 なんで我が事のごとく自慢げにオレを紹介しているんだよ。
 そしてここでカリルは小声でタティウスに伝える。

「しかしどの方も心が乱れておいでですね。これは困った事になりました」

 そりゃまあ命からがら逃げ出してきて、家族と別れたり、家を失ったりしている人間も少なからずいる以上、その精神がすさんでいるのはむしろ当然だ。
 言い換えるとカリルのブロウブロウ輝く眉でも、連中の中に刺客が紛れていたら対処の術が無いという事になる。
 さすがのカリルも自分の能力が通じない相手には、お手上げらしいな。

「さあアルタシャさん。彼らを励ましてあげて下さい」

 ぬがあ。カリルの言っている『困った事』とは、眼前にいる大勢の人間の精神がすさんでいる事なのかよ。
 言っている意味は明らかだが、それがどれだけ危険なのか分っているのだろうか。
 だけどオレもカリルと同様に、困っている人を見逃すのは気分が悪い。

「仕方ないですね。いつもと同じ事をすればいいのでしょう」
『よかろう。聞くがよい』

 例によってオレが人々の前に出て、ケノビウスの唱える文句を後追いする。

「皆さん。創造主は我らに希望をもたらして下さいました。
 そうです。絶望と荒廃の支配する場所にです。
 創造主のかいなの中で、その息子と娘、すなわちあなた方はもう一度、安寧を得られるでしょう。
 どれほど長い夜に悩み暮らしたとしても、夜明けの光は必ず訪れます。
 苦しむ者には解放が。嘆く者には喜びが。
 皆様の涙は創造主の涙であり、それは時によって重ねられた悲しみを洗い流し、必ずや輝きをとりもどすでしょう」

 ただ単に首輪の受け売りでしかない、この演説を耳にした人々にはどういうわけか、見る見る内に精気が宿るようだ。

「おお……何とありがたいお言葉でしょうか」
「みんな『黄金の乙女』のお言葉の通りだ! 希望を捨てずに頑張れ!」

 オレの演説を聴いていた人々は、みな胸を打たれた様子で、中には感涙を流している者すらちらほら見える。
 ああ。傍目には『魔法のよう』に見えているかもしれないけど、結局のところオレの容姿でこんな演説をするからみんな感動しているのあって、仮に首輪が口をきけたとしても、ケノビウスが演説していたらまともに聞かれもしなかっただろうなあ。
 オレ自身がこの聴衆の立場だったら、絶対にそうなったはずだ。

「やっぱりアルタシャさんは凄いですね。友人として誇らしい限りです」

 カリルも感動しているように見えるけど、そもそも本来ならこれは『本当の聖職者』たるアンタの仕事じゃ無いのか?
 いや。そもそもカリルはオレがこの首輪に宿っている霊体のスピーカーでしかないことを、間違いなく承知しているはず。
 ペテンでも何でも避難民達に元気を取り戻させるのはいい事かもしれないけど、オレの方がたまったもんじゃないんだよ。
 そしてオレが頭を悩ませていると、避難民達は次々にこっちに寄ってくる。
 その目を期待に輝かせているけど、その期待が何なのかはいろいろと複雑だ。

「是非ともその首輪に触らせて下さい」
「それがダメなら近くで見るだけでも結構です」

 こんなところまで無責任な噂が広まっているのか。
 いや。たぶん彼らにとっては噂の『黄金の乙女』はまさに希望の星ということだから、それにすがらざるを得ないのか。
 こっちもウンザリなんだけど、同時に『こんなことでも彼らの手助けになれるのなら』という気持ちもあったりする。
 しかしここでタティウスの方がオレの耳打ちしてくる。

「アルタシャ殿。分っておられるとは思いますけど、迂闊に彼らに近づくべきではありませんよ」

 タティウスの言っている事ぐらいオレだって分っているさ。
 神聖兵団を名乗っている略奪集団はオレを恨んでいるのは確実だからな。危害を加えようとするなら、こんな時こそ絶好の好機というものだ。
 しかし――

「みんな! 今こそ『黄金の乙女』のお近づきになる機会だぞ!」

 誰かが扇動の声を挙げ、それを聞いた避難民達が一斉に押し寄せてくる。
 げげ! これは困った!

 もしオレに自分の魔法が使えたら、効果範囲内の暴力的行動を抑える《調和》を使えばどれだけの人間がやってきてもひとまず危害を加えられる心配は無い。
 だけど今のオレはそんな魔法など使えないのだから、どうしようもないのだ。
 しかも周囲から一斉にやってきているので、逃げ道すらない。

「団長! どうすればいいんですか?」
「とにかく抑えろ! それと武器は使うんじゃ無いぞ!」

 オマケに殆どがただの避難民となれば、こちらから手を出すわけにもいかないらしく、明らかにタティウス達も苦慮しているようだ。
 今まで散々、同じような手口で寺院の警備兵達を苦労させてきたわけだから、これこそ『因果応報』というヤツだけど、向こうの目当てがこっちだとしたら高みの見物というわけにはいかない。
 首輪をはめられていなかったら、逃走のチャンスと思ったかもしれないけど、今の段階ではタティウス達に守ってもらうしか無いのだ。

 幸いにも避難民達も『暁の使徒』達に正面切って戦いを挑むわけではないようだが、それでも数の多い連中を押しとどめるだけで必死な様子である。
 そしてここで別方向からまた何人かが飛び込んできて、あれよあれよという間にオレの周囲に小さな人垣をつくった。

 なんだと? こいつらはオレをどうするつもりだ?!

「こら。お前達! 何をする気だ!」

 タティウスが叫びを挙げたところで、一人の男がオレに迫ってきていた。
 見たところ相手は二十代の前半だ。
 その相手の服装は目立たない質素なものだが、明らかに他の避難民とは別種の雰囲気をまとっており、どうみてもただ者ではない。

 しまった! まさかコイツは傭兵団からの刺客か?!
 これはまずい!

 オレが緊張でその身を固めたところで、男はこちらの耳にその口を寄せ。そして思いもかけぬ言葉を放ったのだった。
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