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第11章 文明の波と消えゆくもの達と
第302話 思わぬ縁がこんなところで。
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オレが信仰の霊力を与えたことで、これまでは意識を維持する事も出来ないほど弱まっていた霊はこちらの質問に対して憤りを見せていた。
「そなたは『大いなる狼』と言ったのか。吾はそやつらと戦い、そして一度はこの地を離れる事になったのだ!」
なるほど。この神像に宿った霊体は『二本足の狼』とは敵対していたのか。
しかし自分の事も思い出せない程、弱っていたはずなのに敵の名前にはこれだけ強く反応するとはちょっと意外だ。
まあオレだってこいつの言いたい事も分かるつもりだ。
今は『侵略されている側』の『二本足の狼』だけど、かつては『英雄』に率いられて、他の地域を侵略し蹂躙して回っていたわけだからな。
直接関係ないご先祖様の事である、テルモー達が追われるのを因果応報とまでは言わないが、悲しい事にあるときは被害者だった側が、別の場面では加害者になるのも世の中ありふれた話なのだ。
「答えろ。お前はやつらの眷族なのか」
「それだったらわざわざ敵である、あなたに力を与えたりしないでしょう。ただ話を聞きたいだけですよ」
「むう……分かった。そなたが男だったら、呪殺したかもしれんが、我慢しよう」
今のあんたに人間を呪い殺す程の力は無いだろ。まあ何も知らない一般人を脅すぐらいには十分なんだろうけど。
しかしオレが男だったら呪殺するって、コイツはこんな有様になっても肉欲が捨てられないのかよ。
そういえば霊体になって、そういう欲望が消える場合と消えない場合があるな。オレが接してきた中では、一神教徒の霊体は人間的な欲望がなくなる傾向にあるな。
たぶん自然の精霊に接する事が多いタイプの霊体は、そういう欲望をいつまでも残しているのかもしれない。
「それで彼らは何をして、どこに向かったのですか?」
この霊体が事の顛末を詳しいところまで知っているとは思えないけど、当時の出来事について手がかりぐらいは得られるだろう。
「やつらはこの近辺の精霊をいくたりも滅ぼし、その後で自分たちの眷属を広めて、狩場を独占したのだ」
その時は肉食獣の精霊同士で争って、狼の精霊が勝ったということらしい。
野生動物の縄張り争いに近いものか。いや。人間同士の戦争だって、いろいろと大義名分はあるけど大して違うワケじゃない。
「その後、奴らは去って行ったが、残った眷族共はいつの間にかこの地に溶け込み、ありふれた自然精霊となっていったのだ」
そこまでは当然と言えば当然か。地元の民衆だって、無数にいる自然精霊をいちいち区別なんかつけていないはずだ。
だからこそ生前はシャーマンだったこの霊体も、力は得られなくとも消えてしまわない程度には地元の人間に敬意と畏れを抱かれていたらしいからな。
だけどこれでは殆ど手がかりにも何にもならないと、少しばかり失望していたら、相手は思いもかけぬ事を口にした。
「それでやつらは、攻め込んだ先にていろいろなもの達と接し、また手を組んで、ドンドンその力を増やしていったのだ」
これはちょっと驚きだ。『二本足の狼』はかたくなに他者と交わらないように見えたけど、勢力を拡大していた時期はそうでもなかったらしい。
いや。テルモーに比べるとミキューは他者との関係にも柔軟な様子があったけど、それも過去の歴史が影響していたのだろう。
しかし善悪は抜きにして、ずっと昔は英雄の元でそうやって勢力を増やしていた『二本足の狼』が、結局は細々と森で狩猟生活を営む事になったのは凋落と言うべきか、それとも狼の正道に立ち返ったのか。
オレにはどっちとも言いがたいな。
「それで彼らはどういう相手と手を組んでいたんですか」
その相手が何者なのか分かれば、いろいろと歴史的な事実もつかめるかもしれない。
やっぱり記録が文書で残っているか否かでは、大きく違うからな。
元の世界では歴史を文書で残す習慣の無かった地域では、百年ぐらい前の事でもよく分からない事も多かったらしい。
そんなところではヨーロッパで言えばフランス革命だとかナポレオン戦争だとか、何年の何月何日にどんな大事件が起きたのかハッキリ分かっている時代の事ですら、よく分からないという事も珍しくはないそうだ。
そのためにアフリカのある国では、植民地として支配していた国が分割統治のために『少数派の遊牧民は白人の血を引いていて、多数派の農民を支配していた』という嘘の歴史を広めたらすぐに単なる職業の違いでしかなかったのが別の民族という事になって『民族対立』へと発展し、そのため植民地支配が終わった後で悲惨な虐殺が起きてしまったと聞いた事がある。
こっちの世界では人間よりもずっと長く存在している精霊がいるから、そこまでいかないかもしれない。
しかしその精霊もまた知っている事が限定的で、立場毎に言う事が全く違うので、真実を探るのが難しい事に変わりは無い。
そんなわけでちょっとした期待を込めて問うたのだが、その霊体の答えは意外というか、意外でないというか、両方が含まれたものだった。
「やつらが手を組んでいたなかで、もっとも大きな勢力は『ウルハンガ』と呼ばれるものに率いられた帝国だったな」
「ええ?!」
少し前に関わり、別れた神の名をこんなところで聞くとはな。
いや。冷静に考えればあのウルハンガの思想からすれば『二本足の狼』だろうが、何だろうが有益ならば手を組むのが当たり前か。
あいつに再会したいとは微塵も思わないが、つくづく腐れ縁というものはあるものだ。
しかしこのオレにとってその『腐れ縁』が、これだけで終わるはずもなかったのだ。
「そなたは『大いなる狼』と言ったのか。吾はそやつらと戦い、そして一度はこの地を離れる事になったのだ!」
なるほど。この神像に宿った霊体は『二本足の狼』とは敵対していたのか。
しかし自分の事も思い出せない程、弱っていたはずなのに敵の名前にはこれだけ強く反応するとはちょっと意外だ。
まあオレだってこいつの言いたい事も分かるつもりだ。
今は『侵略されている側』の『二本足の狼』だけど、かつては『英雄』に率いられて、他の地域を侵略し蹂躙して回っていたわけだからな。
直接関係ないご先祖様の事である、テルモー達が追われるのを因果応報とまでは言わないが、悲しい事にあるときは被害者だった側が、別の場面では加害者になるのも世の中ありふれた話なのだ。
「答えろ。お前はやつらの眷族なのか」
「それだったらわざわざ敵である、あなたに力を与えたりしないでしょう。ただ話を聞きたいだけですよ」
「むう……分かった。そなたが男だったら、呪殺したかもしれんが、我慢しよう」
今のあんたに人間を呪い殺す程の力は無いだろ。まあ何も知らない一般人を脅すぐらいには十分なんだろうけど。
しかしオレが男だったら呪殺するって、コイツはこんな有様になっても肉欲が捨てられないのかよ。
そういえば霊体になって、そういう欲望が消える場合と消えない場合があるな。オレが接してきた中では、一神教徒の霊体は人間的な欲望がなくなる傾向にあるな。
たぶん自然の精霊に接する事が多いタイプの霊体は、そういう欲望をいつまでも残しているのかもしれない。
「それで彼らは何をして、どこに向かったのですか?」
この霊体が事の顛末を詳しいところまで知っているとは思えないけど、当時の出来事について手がかりぐらいは得られるだろう。
「やつらはこの近辺の精霊をいくたりも滅ぼし、その後で自分たちの眷属を広めて、狩場を独占したのだ」
その時は肉食獣の精霊同士で争って、狼の精霊が勝ったということらしい。
野生動物の縄張り争いに近いものか。いや。人間同士の戦争だって、いろいろと大義名分はあるけど大して違うワケじゃない。
「その後、奴らは去って行ったが、残った眷族共はいつの間にかこの地に溶け込み、ありふれた自然精霊となっていったのだ」
そこまでは当然と言えば当然か。地元の民衆だって、無数にいる自然精霊をいちいち区別なんかつけていないはずだ。
だからこそ生前はシャーマンだったこの霊体も、力は得られなくとも消えてしまわない程度には地元の人間に敬意と畏れを抱かれていたらしいからな。
だけどこれでは殆ど手がかりにも何にもならないと、少しばかり失望していたら、相手は思いもかけぬ事を口にした。
「それでやつらは、攻め込んだ先にていろいろなもの達と接し、また手を組んで、ドンドンその力を増やしていったのだ」
これはちょっと驚きだ。『二本足の狼』はかたくなに他者と交わらないように見えたけど、勢力を拡大していた時期はそうでもなかったらしい。
いや。テルモーに比べるとミキューは他者との関係にも柔軟な様子があったけど、それも過去の歴史が影響していたのだろう。
しかし善悪は抜きにして、ずっと昔は英雄の元でそうやって勢力を増やしていた『二本足の狼』が、結局は細々と森で狩猟生活を営む事になったのは凋落と言うべきか、それとも狼の正道に立ち返ったのか。
オレにはどっちとも言いがたいな。
「それで彼らはどういう相手と手を組んでいたんですか」
その相手が何者なのか分かれば、いろいろと歴史的な事実もつかめるかもしれない。
やっぱり記録が文書で残っているか否かでは、大きく違うからな。
元の世界では歴史を文書で残す習慣の無かった地域では、百年ぐらい前の事でもよく分からない事も多かったらしい。
そんなところではヨーロッパで言えばフランス革命だとかナポレオン戦争だとか、何年の何月何日にどんな大事件が起きたのかハッキリ分かっている時代の事ですら、よく分からないという事も珍しくはないそうだ。
そのためにアフリカのある国では、植民地として支配していた国が分割統治のために『少数派の遊牧民は白人の血を引いていて、多数派の農民を支配していた』という嘘の歴史を広めたらすぐに単なる職業の違いでしかなかったのが別の民族という事になって『民族対立』へと発展し、そのため植民地支配が終わった後で悲惨な虐殺が起きてしまったと聞いた事がある。
こっちの世界では人間よりもずっと長く存在している精霊がいるから、そこまでいかないかもしれない。
しかしその精霊もまた知っている事が限定的で、立場毎に言う事が全く違うので、真実を探るのが難しい事に変わりは無い。
そんなわけでちょっとした期待を込めて問うたのだが、その霊体の答えは意外というか、意外でないというか、両方が含まれたものだった。
「やつらが手を組んでいたなかで、もっとも大きな勢力は『ウルハンガ』と呼ばれるものに率いられた帝国だったな」
「ええ?!」
少し前に関わり、別れた神の名をこんなところで聞くとはな。
いや。冷静に考えればあのウルハンガの思想からすれば『二本足の狼』だろうが、何だろうが有益ならば手を組むのが当たり前か。
あいつに再会したいとは微塵も思わないが、つくづく腐れ縁というものはあるものだ。
しかしこのオレにとってその『腐れ縁』が、これだけで終わるはずもなかったのだ。
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