339 / 1,316
第12章 強奪の地にて
第339話 町が滅びた後でも
しおりを挟む
とりあえず廃虚の町がなぜあんな姿になったのかは分かった。
オレもこれまでドラゴンには対面した事は無いけど、それでも人間なんぞ問題にならない力と魔法を有しているぐらいは容易に想像出来る。
そんなドラゴンに群れで襲撃なんぞされたら、ひとたまりもないだろう。
ドラゴンが自分から人間に関わる事は殆ど無いとしても、本気で怒らせたら町どころか、下手をすれば国の一つぐらいあっという間に滅ぼせる事をあの廃虚は証明しているのだ。
オレもいろいろと危ない事に関わってきたという自負はあるが、そんな相手に出会ったら後ろも見ずに逃げるしかないな。
「それでドラゴンの卵は、今はどうなっているんですか?」
「バラストールが滅んでから、一度も流れてこねえよ。そりゃドラゴンだって、人間に襲われると思ったらそんな事はしねえだろうよ」
「それは……そうでしょうね」
バラストールが滅んだ事は紛れも無く悲惨な出来事だが、オレにすれば何年も前の他人事なので、やっぱりついつい好奇心が先に立ってしまう。
そんなわけで少しばかり不謹慎ながら、ドラゴンの卵が河を流れてくる光景を見たいと思ってしまったところだった。
「なんだ? ひょっとしてお前さんはドラゴンの卵がまだ流れて来るんじゃないのかと思っているのか?」
「そういう人もいるんですか」
「ああ……それもいろいろだ。たとえばロブ・エッグを滅ぼした力を見てドラゴンを神として崇拝する奴らもいる」
そりゃ神様が何もしなかった ―― もしくは出来なかった ―― ところでドラゴンが町一つ滅ぼすのを見て、それを崇拝するようになる気持ちは理解出来る。
この世界は熱心な崇拝さえあれば、それで『神』が生まれてしまうので、ドラゴン自身が人間と関わるのは真っ平だと思っていても、勝手にドラゴン教団が出来てしまう事は十分にあり得る。
「しかし今でもドラゴンの卵が流れてくる事に期待して、待っている輩もいてな、そいつらは寄ると触るといがみ合いだ」
「今でもドラゴンの卵で一儲けしようという人がいるんですか?」
「そりゃあ……一つ手に入れただけで一生遊んで暮らせる金が手に入るからな……そういう連中もいるんだよ」
町一つ滅ぼして万に上る犠牲が出ても、まだドラゴンの卵を欲しがる人間もいるのか。
呆れた話に思えるけど、ドラゴンの卵一つで並の人間が一生働いても手に入る事の無い莫大な富が得られる事は広く知られてしまっているのだ。
額に汗して地道に働いても、一生浮かび上がる見込みがないと人生に見切りをつけざるをえない人達の前に、大金持ちになるチャンスが降って湧いたら、一も二もなく飛びつく心理はオレにも理解出来る。
だから自分が大金持ちにさえなれたら、あとの事は知ったこっちゃ無いとか、卵の一個ぐらいなら大丈夫だろうとか、そんな事を考えている人間も少なくないのだろうな。
いや。町を滅ぼされて家や家族を失った人間が、ドラゴンへの復讐を望んでいる場合だってありうるぞ。
どう考えても勝ち目なんかなさそうだけど、そのあたりはもう理屈ではないのだろう。
ひょっとすると、さっきの槍の男もその一人なのかもしれない。
もちろんこの近辺に住んでいる人の大半は『ドラゴンに関わるなんて真っ平』という人が大多数なのだろうけど、少数でもいろいろな連中が活動しているということらしい。
ああ。いつものことだけど、本当に人間とは多様であり、また同時にタチの悪い存在だということだなあ。
「ところで先ほどロブ・エッグには近づくな言ってましたね。あそこは危ないんですか?」
「ああ……あそこには『出る』らしいんだ」
自業自得としても、一晩で万に上る死者が出たら浮かばれない霊体が渦巻いていたとしても何の不思議も無い。
この世界ではそういう存在がいることは周知の事実だから、並の人間が廃虚を畏れ、避けるのは当然だな。
「おまけにあそこを聖地と崇めて近づく人間を追い払おうとするドラゴン崇拝者もいるし、いまだに埋もれているお宝を探そうという連中もいるんだ。もちろん俺達はとばっちりが怖いから、そういう連中とは関わらないけどな」
ここで店の主人はオレの方をギラリとにらむ。
「実際にあそこで何が起きているかなんて俺は知らないし、かかわり合いにもなりたくないが、命を落とす連中も多いらしい。お前さんのような華奢なガキが一人でどうにかなるところじゃないからな。絶対に近づくなよ」
「いろいろと教えていただいて、ありがとうございます」
とりあえずオレは店の主人に別れを告げたところでロブ・エッグの廃虚に足を向けていた。
近づくなとは言われていたけど、やっぱり好奇心を抑える事が出来なかったのだ。
いくら何でもドラゴンの類いがいるはずがないが、ドラゴンの襲撃で命を落とした多くの人間の浮かばれない魂がいるかもしれない。
相変わらず自分で厄介事を背負い込む性格なのは分かっているが、こういう話を聞くとついつい首を突っ込んでしまうのがオレの性分なのだ。
オレもこれまでドラゴンには対面した事は無いけど、それでも人間なんぞ問題にならない力と魔法を有しているぐらいは容易に想像出来る。
そんなドラゴンに群れで襲撃なんぞされたら、ひとたまりもないだろう。
ドラゴンが自分から人間に関わる事は殆ど無いとしても、本気で怒らせたら町どころか、下手をすれば国の一つぐらいあっという間に滅ぼせる事をあの廃虚は証明しているのだ。
オレもいろいろと危ない事に関わってきたという自負はあるが、そんな相手に出会ったら後ろも見ずに逃げるしかないな。
「それでドラゴンの卵は、今はどうなっているんですか?」
「バラストールが滅んでから、一度も流れてこねえよ。そりゃドラゴンだって、人間に襲われると思ったらそんな事はしねえだろうよ」
「それは……そうでしょうね」
バラストールが滅んだ事は紛れも無く悲惨な出来事だが、オレにすれば何年も前の他人事なので、やっぱりついつい好奇心が先に立ってしまう。
そんなわけで少しばかり不謹慎ながら、ドラゴンの卵が河を流れてくる光景を見たいと思ってしまったところだった。
「なんだ? ひょっとしてお前さんはドラゴンの卵がまだ流れて来るんじゃないのかと思っているのか?」
「そういう人もいるんですか」
「ああ……それもいろいろだ。たとえばロブ・エッグを滅ぼした力を見てドラゴンを神として崇拝する奴らもいる」
そりゃ神様が何もしなかった ―― もしくは出来なかった ―― ところでドラゴンが町一つ滅ぼすのを見て、それを崇拝するようになる気持ちは理解出来る。
この世界は熱心な崇拝さえあれば、それで『神』が生まれてしまうので、ドラゴン自身が人間と関わるのは真っ平だと思っていても、勝手にドラゴン教団が出来てしまう事は十分にあり得る。
「しかし今でもドラゴンの卵が流れてくる事に期待して、待っている輩もいてな、そいつらは寄ると触るといがみ合いだ」
「今でもドラゴンの卵で一儲けしようという人がいるんですか?」
「そりゃあ……一つ手に入れただけで一生遊んで暮らせる金が手に入るからな……そういう連中もいるんだよ」
町一つ滅ぼして万に上る犠牲が出ても、まだドラゴンの卵を欲しがる人間もいるのか。
呆れた話に思えるけど、ドラゴンの卵一つで並の人間が一生働いても手に入る事の無い莫大な富が得られる事は広く知られてしまっているのだ。
額に汗して地道に働いても、一生浮かび上がる見込みがないと人生に見切りをつけざるをえない人達の前に、大金持ちになるチャンスが降って湧いたら、一も二もなく飛びつく心理はオレにも理解出来る。
だから自分が大金持ちにさえなれたら、あとの事は知ったこっちゃ無いとか、卵の一個ぐらいなら大丈夫だろうとか、そんな事を考えている人間も少なくないのだろうな。
いや。町を滅ぼされて家や家族を失った人間が、ドラゴンへの復讐を望んでいる場合だってありうるぞ。
どう考えても勝ち目なんかなさそうだけど、そのあたりはもう理屈ではないのだろう。
ひょっとすると、さっきの槍の男もその一人なのかもしれない。
もちろんこの近辺に住んでいる人の大半は『ドラゴンに関わるなんて真っ平』という人が大多数なのだろうけど、少数でもいろいろな連中が活動しているということらしい。
ああ。いつものことだけど、本当に人間とは多様であり、また同時にタチの悪い存在だということだなあ。
「ところで先ほどロブ・エッグには近づくな言ってましたね。あそこは危ないんですか?」
「ああ……あそこには『出る』らしいんだ」
自業自得としても、一晩で万に上る死者が出たら浮かばれない霊体が渦巻いていたとしても何の不思議も無い。
この世界ではそういう存在がいることは周知の事実だから、並の人間が廃虚を畏れ、避けるのは当然だな。
「おまけにあそこを聖地と崇めて近づく人間を追い払おうとするドラゴン崇拝者もいるし、いまだに埋もれているお宝を探そうという連中もいるんだ。もちろん俺達はとばっちりが怖いから、そういう連中とは関わらないけどな」
ここで店の主人はオレの方をギラリとにらむ。
「実際にあそこで何が起きているかなんて俺は知らないし、かかわり合いにもなりたくないが、命を落とす連中も多いらしい。お前さんのような華奢なガキが一人でどうにかなるところじゃないからな。絶対に近づくなよ」
「いろいろと教えていただいて、ありがとうございます」
とりあえずオレは店の主人に別れを告げたところでロブ・エッグの廃虚に足を向けていた。
近づくなとは言われていたけど、やっぱり好奇心を抑える事が出来なかったのだ。
いくら何でもドラゴンの類いがいるはずがないが、ドラゴンの襲撃で命を落とした多くの人間の浮かばれない魂がいるかもしれない。
相変わらず自分で厄介事を背負い込む性格なのは分かっているが、こういう話を聞くとついつい首を突っ込んでしまうのがオレの性分なのだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さくら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる